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13.マザーラブ?⑤
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リカルドとデリスのデート当日
「「ごきげんよう」」
「「ごきげんよう」」
学園以外で会うのはこれで何回目だろうか。今日も母親同伴でのデートだ。いや、恋人ではないのでおでかけと言うべきか。
本日のデート場所は、新しくできたカフェだ。いや、今日もというべきか。たまには演劇やお店を見て回ったりと提案もしたが彼女達曰く、人と人の基本は会話とのこと。だから会話がたくさんできる場所に行くべきとのことだ。
なんか違うような気もするが、間違ってはいない気もするし。実際に彼女たちのことを徐々に知っていけているのでまあ良いかと言う感じだった。彼女達と言っても主に母親の方ばかりだったが。
そして今日もご母堂のことばかり話す、話す。
自分の母は鉄仮面かと思うほど頑丈な笑顔の面でうんざりとした内心をうまく隠している。自分だって楽しいかと言われれば微妙だがーーーーーちらりとデリスの顔を見る。
母君を見ている顔がとても幸せそうで……まあいっかと思ってしまうんだよなあ。そんな自分の気持ちを知るからこそ母も嫌々ながら協力してくれているんだろうが……非常に感謝だ。
「ん?」
なんだ?何か妙な気配がする。周囲を見るが何も異変はない。ちらりと母を見る。カップに口をつけていた母は一瞬こっちに視線を向けた。
その反応を見て…………何かが起きると確信した。
周囲を警戒しつつ、気づかれないように気をつける。いたずらに騒ぐ必要はない。
バチッ
何も無い空間に一瞬小さい青い電気が走る。
ダンッ
リカルドは思いっきり地面を蹴ると
光った場所に魔法で生み出した剣を突き出す。
だが
キィーーーーーーーーーーン!
「おいおい危ないなあ」
受け止められる剣。
何もなかったはずの空間には十数人の男たちが現れていた。一旦距離を置くリカルド。そのうちの一人がニタニタ笑いながら言う。
「イケメン君、いい腕してるなあ。うん?ああ女の子の前だから頑張っちゃった感じかあ?」
彼の声にアハハハと下卑た下品な笑い声をあげる仲間たち。
「お前たち最近噂になっている強盗か?」
「えっ、違いますよ~。俺等がそんな奴らに見えますか~? なあ!?」
「美味い食事を食いに来ただけだよ~。でも並ぶのは嫌だから~魔法使って来ただけですよ~ってか?」
こちらを馬鹿にする間延びした話し方、自分たちの言ったことにゲラゲラと笑っているクズ共。険しい顔をするリカルドに一人の男が進み出てくる。
「こんな若い兄ちゃん相手にやめねえか。兄ちゃん度胸あんなあ?でも……俺等は王都の騎士でも捕まえられない強盗様だぜ?その度胸に免じて危害は加えねえから下がってろ。女の前でやられるなんて…………ダサいマネしたくねえだろ?」
「強盗だな、よし来い」
「……兄ちゃん話し聞いてたか?」
「来ないならこっちから行くぞ」
リカルドの言葉にゲラゲラと大爆笑する強盗たち。が、その笑いはすぐに驚きの声に変わった。
「なっ!」
一瞬にして半分が地に伏していたからだ。常人には目で追えぬ速さで振るわれた剣には一切血がついていない。皆首を柄で殴って昏倒させたからだ。
「おいっ!」
リーダーらしき男の呼びかけで一人の男が進み出る。黒いローブで全身を覆った顔もよく見えぬ不気味な感じの男。
「なんだそのいかにも病んでますみたいな見た目は!」
リカルドが叫んだ言葉にカッと顔が赤くなる男。この格好はかっこいいと思ってしている格好なのに……自分を焚きつけようと馬鹿にしていると感じたようだが違う。リカルドは素直にそう思って口から出してしまっただけ。
こんな緊迫した雰囲気の中でありながら的確な叫びに思わずクスクスと笑い声がしてくる。ますます赤くなる不気味な男。
「ふ、ふ、ふざけるなーーー!俺はお前みたいなイケメンが一番嫌いなんだーーー!!!」
ボンッと叫び声とともに放たれるはサッカーボール大の複数の炎だ。キャーと悲鳴が上がるが、リカルドは冷静だった。なんだ、このおっそいファイアーボールは。
決して遅いわけではないのだが、リカルドからすると遅い。彼は手に結界を纏わせると普通に掌で打ち返す。まるでバレーボールのアタックみたいに。一度地面にバウンドして彼の顔面やらボディに叩き込まれる。
崩れ落ちる彼に歓声が上がる。
「調子に乗るなよ、小僧」
そう声がしたかと思うとリカルドの隣を鋭いツララが通り過ぎていく。その先には母とデリスと母君がいる。
「よくやった」
リーダーの声に嬉しそうな顔をするのは筋肉ムキムキのいかにも拳で語りますといわんばかりの見た目のモヒカンおじさんだった。彼女たちに攻撃が届かんとしたその時リカルドがデリスと彼女の母君の前に飛んだ。
「お前も魔法使うんかい!紛らわしい格好をするなー!」
と言って手刀で叩き落とした。
彼らの周りに現れたときと同じバチッとした青い電気がまとまりつく。瞬間移動だ。
察したリカルドはビョーンと彼らの前にひとっ飛びするとムキムキ君の股間を蹴り上げて意識を奪った。呆然とする周囲の客たち、意識が残る強盗たち。
最後の攻撃それ?
戦意喪失した彼らはバタバタと駆け込んできた騎士たちに捕まった。
おっ、おーーーーー!青年すごいぞ!
ありがとう!
そんな声とパチパチと鳴り響く拍手。
その後、騎士に出来事を話し、感謝され褒められつつ無理はするなと叱られ解放されたリカルドたち。
「で、その後これで四人で会うのはやめようって振られた」
「なんでそうなる!?」
理解不能なアレンだった。
「「ごきげんよう」」
「「ごきげんよう」」
学園以外で会うのはこれで何回目だろうか。今日も母親同伴でのデートだ。いや、恋人ではないのでおでかけと言うべきか。
本日のデート場所は、新しくできたカフェだ。いや、今日もというべきか。たまには演劇やお店を見て回ったりと提案もしたが彼女達曰く、人と人の基本は会話とのこと。だから会話がたくさんできる場所に行くべきとのことだ。
なんか違うような気もするが、間違ってはいない気もするし。実際に彼女たちのことを徐々に知っていけているのでまあ良いかと言う感じだった。彼女達と言っても主に母親の方ばかりだったが。
そして今日もご母堂のことばかり話す、話す。
自分の母は鉄仮面かと思うほど頑丈な笑顔の面でうんざりとした内心をうまく隠している。自分だって楽しいかと言われれば微妙だがーーーーーちらりとデリスの顔を見る。
母君を見ている顔がとても幸せそうで……まあいっかと思ってしまうんだよなあ。そんな自分の気持ちを知るからこそ母も嫌々ながら協力してくれているんだろうが……非常に感謝だ。
「ん?」
なんだ?何か妙な気配がする。周囲を見るが何も異変はない。ちらりと母を見る。カップに口をつけていた母は一瞬こっちに視線を向けた。
その反応を見て…………何かが起きると確信した。
周囲を警戒しつつ、気づかれないように気をつける。いたずらに騒ぐ必要はない。
バチッ
何も無い空間に一瞬小さい青い電気が走る。
ダンッ
リカルドは思いっきり地面を蹴ると
光った場所に魔法で生み出した剣を突き出す。
だが
キィーーーーーーーーーーン!
「おいおい危ないなあ」
受け止められる剣。
何もなかったはずの空間には十数人の男たちが現れていた。一旦距離を置くリカルド。そのうちの一人がニタニタ笑いながら言う。
「イケメン君、いい腕してるなあ。うん?ああ女の子の前だから頑張っちゃった感じかあ?」
彼の声にアハハハと下卑た下品な笑い声をあげる仲間たち。
「お前たち最近噂になっている強盗か?」
「えっ、違いますよ~。俺等がそんな奴らに見えますか~? なあ!?」
「美味い食事を食いに来ただけだよ~。でも並ぶのは嫌だから~魔法使って来ただけですよ~ってか?」
こちらを馬鹿にする間延びした話し方、自分たちの言ったことにゲラゲラと笑っているクズ共。険しい顔をするリカルドに一人の男が進み出てくる。
「こんな若い兄ちゃん相手にやめねえか。兄ちゃん度胸あんなあ?でも……俺等は王都の騎士でも捕まえられない強盗様だぜ?その度胸に免じて危害は加えねえから下がってろ。女の前でやられるなんて…………ダサいマネしたくねえだろ?」
「強盗だな、よし来い」
「……兄ちゃん話し聞いてたか?」
「来ないならこっちから行くぞ」
リカルドの言葉にゲラゲラと大爆笑する強盗たち。が、その笑いはすぐに驚きの声に変わった。
「なっ!」
一瞬にして半分が地に伏していたからだ。常人には目で追えぬ速さで振るわれた剣には一切血がついていない。皆首を柄で殴って昏倒させたからだ。
「おいっ!」
リーダーらしき男の呼びかけで一人の男が進み出る。黒いローブで全身を覆った顔もよく見えぬ不気味な感じの男。
「なんだそのいかにも病んでますみたいな見た目は!」
リカルドが叫んだ言葉にカッと顔が赤くなる男。この格好はかっこいいと思ってしている格好なのに……自分を焚きつけようと馬鹿にしていると感じたようだが違う。リカルドは素直にそう思って口から出してしまっただけ。
こんな緊迫した雰囲気の中でありながら的確な叫びに思わずクスクスと笑い声がしてくる。ますます赤くなる不気味な男。
「ふ、ふ、ふざけるなーーー!俺はお前みたいなイケメンが一番嫌いなんだーーー!!!」
ボンッと叫び声とともに放たれるはサッカーボール大の複数の炎だ。キャーと悲鳴が上がるが、リカルドは冷静だった。なんだ、このおっそいファイアーボールは。
決して遅いわけではないのだが、リカルドからすると遅い。彼は手に結界を纏わせると普通に掌で打ち返す。まるでバレーボールのアタックみたいに。一度地面にバウンドして彼の顔面やらボディに叩き込まれる。
崩れ落ちる彼に歓声が上がる。
「調子に乗るなよ、小僧」
そう声がしたかと思うとリカルドの隣を鋭いツララが通り過ぎていく。その先には母とデリスと母君がいる。
「よくやった」
リーダーの声に嬉しそうな顔をするのは筋肉ムキムキのいかにも拳で語りますといわんばかりの見た目のモヒカンおじさんだった。彼女たちに攻撃が届かんとしたその時リカルドがデリスと彼女の母君の前に飛んだ。
「お前も魔法使うんかい!紛らわしい格好をするなー!」
と言って手刀で叩き落とした。
彼らの周りに現れたときと同じバチッとした青い電気がまとまりつく。瞬間移動だ。
察したリカルドはビョーンと彼らの前にひとっ飛びするとムキムキ君の股間を蹴り上げて意識を奪った。呆然とする周囲の客たち、意識が残る強盗たち。
最後の攻撃それ?
戦意喪失した彼らはバタバタと駆け込んできた騎士たちに捕まった。
おっ、おーーーーー!青年すごいぞ!
ありがとう!
そんな声とパチパチと鳴り響く拍手。
その後、騎士に出来事を話し、感謝され褒められつつ無理はするなと叱られ解放されたリカルドたち。
「で、その後これで四人で会うのはやめようって振られた」
「なんでそうなる!?」
理解不能なアレンだった。
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