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12.マザーラブ?④
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アレンはその後、婚約者のエリザとカフェに行き時たまリカルドのデートはどうなったかなぁと頭を過ぎらせながらも充実した休日を過ごした。
家に帰るとたまたま父親も同時に帰ってきた。
「おかえり」
「ただいま、お前も今帰ってきたみたいだな。エリザ嬢とは楽しんできたかい?美人で賢く血筋も良い。しっかり捕まえておくんだぞ」
「はいはいわかってますよ」
「それとな」
まだ玄関先で話すんかい。
「強盗捕まったようだぞ」
「へ~。騎士様たち頑張りましたね」
「いや、出くわした英雄の子孫が捕まえたようだぞ。確か同級生だったよな。それにしてもお前たちは強盗に出くわさなくて良かったな」
「へ~流石だなぁ」
父親が安堵しながら言うのを半分聞き流しながらアレンは余所事を考えていた。
これはもしやデート中に出くわしたのでは……
きっとかっこいいところを見せられたのでは……
明日聞いてみよう。
ちょっと他人事ながらウキウキした心持ちで眠りについたアレン。
ーーーそして翌日
「おはよう」
「…………おはようジャック」
「そんなあからさまにがっかりした顔しないでくれるか?」
「そんな顔してたか?」
ペタペタと自分の顔を触るがわかるはずもなし。
「ああ……愛しの愛しのリカルド!あなたは今どこにいるの!?って感じ」
「マジか」
ウキウキ気分で来たのにリカルドは朝練にも来ず、もうすぐチャイムが鳴るのに来ていなかった。
「おっ来たみたい………だぞ…………?」
なぜか廊下やドア付近にいる学生たちがざわついている。そしてジャックの様子も何かおかしい。
顔を上げてドアを見る。
「!?」
あれは……
「はーい、皆席つけ。おはよう。おっ!リカルドお前昨日…………うおっ!!何泣いてんだ」
リカルドはツーーーと静かに泣いていた。いや、でも泣いた姿も絵になる男だ。彼はそのままスーーーと自分の席に腰掛けると普段と同じ行動をし続ける。
ただし涙を流したまま。
なんとも言えない空気が流れる。
ただ一人を除き思っていることは同じだった。
一体何があった!?
というか早く涙止まってくれ!?
気づいたら涙は止まっていたが、動作はちゃんとしているものの何やらボケーとしている彼に話しかけられる猛者はいなかった。
さあ………………下校時間となりました。
声をかけるべきか否か。
話しを聞きたい。心配ということもあるが、単純に何があったか知りたい!だが、小さい子にどうしたの~?と聞くのとはわけが違う。
リカルドは結構色々話してくれるタイプだ。彼が自分から話しかけてくるのを待つべきか。う~~~んと悩むアレン。
「アレン」
「ひっ!」
いかん。思わず悲鳴が。でもこの声は待ちに待った……。
またまたいかん。口元が緩む。
「どうしたリカル……ド…………」
やつは再び泣いていた。
「時間あるかアレン?」
俺は自分の前髪をクシャッと掴む。
「もちろんだ」
お前ってやつはこんなときでも律儀なやつだな……。
バシッ
「アレンお前何してるんだ?」
「あっいや、顔に虫がいたから思わず」
「だからって強く殴りすぎだろ。ハハッ」
力なく笑うリカルドにさっき話が聞けるとニヤけてしまった自分をもう一発殴った。
「お前……大丈夫か?」
おっ、驚きのあまり涙が引っ込んだようだな。良かった。
場所はカフェに移る。
注文した品がテーブルにことりと置かれる。貴族も多く通う学園ということで店員さんがテーブルまで注文した品を持ってきてくれる。
二人共コーヒーとケーキのセットを頼んだ。俺もリカルドも甘いものに目がない。今日はいちごのムースが乗ったケーキか。とても可愛らしいケーキ。学園内でこんなおしゃれなケーキが食べられるとはありがたや。
「アレン、俺振られたんだ」
「そうか」
ごめん、なんとなくそんな気はしていました。
だが、問題は……
「なんでそんなことに?」
「聞いてくれるか!?アレン!」
うおっ!両手をガシッと掴まれる。
なんか一部の女子からきゃあという黄色い悲鳴が上がったような……いや、気のせいということにしておこう。
「あ、ああもちろんだ」
とりあえず手を離せ、ちらりと手を見る視線に気づいたのか手を離すと浮かんでいた腰を落ち着かせるリカルド。
「あれは、この前のデ、デ、デートのことだった」
どもっている。こんな男前の顔してデートという単語一つに照れるのかリカルドよ。
それから彼の口から紡がれるは先日彼らが最後のデートをした日の出来事だった。
家に帰るとたまたま父親も同時に帰ってきた。
「おかえり」
「ただいま、お前も今帰ってきたみたいだな。エリザ嬢とは楽しんできたかい?美人で賢く血筋も良い。しっかり捕まえておくんだぞ」
「はいはいわかってますよ」
「それとな」
まだ玄関先で話すんかい。
「強盗捕まったようだぞ」
「へ~。騎士様たち頑張りましたね」
「いや、出くわした英雄の子孫が捕まえたようだぞ。確か同級生だったよな。それにしてもお前たちは強盗に出くわさなくて良かったな」
「へ~流石だなぁ」
父親が安堵しながら言うのを半分聞き流しながらアレンは余所事を考えていた。
これはもしやデート中に出くわしたのでは……
きっとかっこいいところを見せられたのでは……
明日聞いてみよう。
ちょっと他人事ながらウキウキした心持ちで眠りについたアレン。
ーーーそして翌日
「おはよう」
「…………おはようジャック」
「そんなあからさまにがっかりした顔しないでくれるか?」
「そんな顔してたか?」
ペタペタと自分の顔を触るがわかるはずもなし。
「ああ……愛しの愛しのリカルド!あなたは今どこにいるの!?って感じ」
「マジか」
ウキウキ気分で来たのにリカルドは朝練にも来ず、もうすぐチャイムが鳴るのに来ていなかった。
「おっ来たみたい………だぞ…………?」
なぜか廊下やドア付近にいる学生たちがざわついている。そしてジャックの様子も何かおかしい。
顔を上げてドアを見る。
「!?」
あれは……
「はーい、皆席つけ。おはよう。おっ!リカルドお前昨日…………うおっ!!何泣いてんだ」
リカルドはツーーーと静かに泣いていた。いや、でも泣いた姿も絵になる男だ。彼はそのままスーーーと自分の席に腰掛けると普段と同じ行動をし続ける。
ただし涙を流したまま。
なんとも言えない空気が流れる。
ただ一人を除き思っていることは同じだった。
一体何があった!?
というか早く涙止まってくれ!?
気づいたら涙は止まっていたが、動作はちゃんとしているものの何やらボケーとしている彼に話しかけられる猛者はいなかった。
さあ………………下校時間となりました。
声をかけるべきか否か。
話しを聞きたい。心配ということもあるが、単純に何があったか知りたい!だが、小さい子にどうしたの~?と聞くのとはわけが違う。
リカルドは結構色々話してくれるタイプだ。彼が自分から話しかけてくるのを待つべきか。う~~~んと悩むアレン。
「アレン」
「ひっ!」
いかん。思わず悲鳴が。でもこの声は待ちに待った……。
またまたいかん。口元が緩む。
「どうしたリカル……ド…………」
やつは再び泣いていた。
「時間あるかアレン?」
俺は自分の前髪をクシャッと掴む。
「もちろんだ」
お前ってやつはこんなときでも律儀なやつだな……。
バシッ
「アレンお前何してるんだ?」
「あっいや、顔に虫がいたから思わず」
「だからって強く殴りすぎだろ。ハハッ」
力なく笑うリカルドにさっき話が聞けるとニヤけてしまった自分をもう一発殴った。
「お前……大丈夫か?」
おっ、驚きのあまり涙が引っ込んだようだな。良かった。
場所はカフェに移る。
注文した品がテーブルにことりと置かれる。貴族も多く通う学園ということで店員さんがテーブルまで注文した品を持ってきてくれる。
二人共コーヒーとケーキのセットを頼んだ。俺もリカルドも甘いものに目がない。今日はいちごのムースが乗ったケーキか。とても可愛らしいケーキ。学園内でこんなおしゃれなケーキが食べられるとはありがたや。
「アレン、俺振られたんだ」
「そうか」
ごめん、なんとなくそんな気はしていました。
だが、問題は……
「なんでそんなことに?」
「聞いてくれるか!?アレン!」
うおっ!両手をガシッと掴まれる。
なんか一部の女子からきゃあという黄色い悲鳴が上がったような……いや、気のせいということにしておこう。
「あ、ああもちろんだ」
とりあえず手を離せ、ちらりと手を見る視線に気づいたのか手を離すと浮かんでいた腰を落ち着かせるリカルド。
「あれは、この前のデ、デ、デートのことだった」
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