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18.君に合う名はなんですか?④
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「さあ、皆様お待ちかね!リカルド君が召喚した精霊獣様の名前決定開票を行いたいと思いまーーーーーーす!」
そう高らかに暑苦しくハイテンションに仰るは学園の名物司会者3年生のマッケロ・コナー先輩だ。ちなみに前回の2年生の武術大会の決勝戦の司会者をしていた先輩である。
見た目は金色の髪の毛に一部黒色のメッシュを入れている。制服も着崩しよく叱られているがなんと侯爵家の五男様であらせられる。
以前、少々貴族から外れた感じのハイテンションの司会をして怒られないか聞いたことがある。
本人曰く親の地位が高いからこそ多少変なテンションの司会をしても許されるらしい。夢は兄君の補佐という意外と真面目な一面をもつ先輩だ。
今日先輩の傍には美女先輩ズがいる。彼女たちは黙々ならぬ何やら盛り上がりながら開票していく。ちなみに皆の前で開票するのは不正を防ぐためとのことだ。
それにしても……皆自分のことのように楽しそうだ。
チラリと少し離れたところを見ると、ジェラスが友人たちと楽しそうに話しているのが見えた。なんやかんや言いながらも彼も楽しんでいるようだ。友人にいちゃもんをつけられた立場からするとイラッとするが隣に立つリカルドは全然気にしていないようだ。
「何になるんだろうな?」
「そうだな」
何やらしょぼーーーんとしている。
「どうした?」
「いや、こんな決め方して精霊獣に悪かったかな……と思って」
いや、今更ーーー!?彼の目の下にはクマが綺麗さっぱりなくなっている。寝不足が解消し頭の回転が始まったらしい。
「そうかもしれないけど、皆楽しそうだしいいんじゃないか?それに、あの精霊獣だったら嫌なことは嫌と言うと思うぞ。何も言われないってことは大丈夫なはずだ」
「………………ありがとうな。それに比べて俺ってやつは情けない。今更何言ってんだ、だよな」
おぅ……余計にしょぼくれた。
ぴくっ!
リカルドの片眉が少し動いた。
えっ、え~~~……何だ。何か嫌な予感がする。
『もっふ~~~ん。何か変なやつがいるもっふ~~~』
うおっ!どこかに行っているな~と思っていたのだが、急に顔に張り付くでない。
モフッと顔から引き剥がす。
『もっふ~~~ん。早く行けもっふ~~~』
俺の手から逃れるもっふん。背中をグイグイ押される。
あっ……ちょっと癒される。
走り出すリカルド。
俺も慌てて追いかける。
『主人公は動くのもはやいもふ~。脇役は遅いもふ~。遅れを取るから脇役なんだもふ~~~』
ピタッと肩にくっついたもっふんがからかうように声をかけてくる。
「なんの主人公だよ!」
『人生の?』
もふつけずに言うな。侘びしくなるだろ。
そもそも人生の主役はその人自身だ。
『もっふ~~~ん。怪しいやつ増えてるもっふ~~~』
それにしてもさっきから……
「そのもっふ~~~んって何だ?」
『危険を知らせる効果音もふ』
なんと!警鐘音だったのか。
なんと緊張感のない!
『もっふ~~~ん!もっふ~~~ん!もっふ~~~ん!前方召喚の間に敵、召喚の間に敵、もっふ~~~ん!もっふ~~~ん!もっふ~~~ん!』
おお、でかい声で言われるとそれらしいぞもっふん。
「お前たち!」
うおっ!前方廊下の曲がり角から出てくるのはフリッツ先生とリチャード先生だ。
「!まさか…………」
先生たちが悪いやつ……?
『そいつらはただの最近お疲れ教師だもふ。昨日も残業お疲れ様で~~~す』
こいつ……たまにもふつけないな。
「何やらよくわからんが、危険だから下がってろ」
同時に召喚の間の扉の前についた俺達。
「いえ、俺達も」
思わず口から溢れた。
「生徒を危険に晒すわけにはいかねえだろ?」
カッケーーー!!!
「先生!」
リカルドが叫ぶ。
「二人より四人のほうが早く処理できます!早く帰れますよ!」
「よし、付いてこい!お前たちなら大丈夫だ!!!」
せんせーーーーーーい!
見事な掌返し。
何やら視線が…………
リチャード先生が哀れな目で見てくる。
やめい。
「行くぞ」
コクっと皆が頷くのを確認したフリッツ先生が扉をゆっくりと開ける。
そして露わになる室内。
中には複数の人がいた。一人は制服を着た男性で召喚紋に立っている。他には10人くらいだろうか。何やら開けてはいけない扉の前に集まっている。南京錠やら封印をなんとかしようと奮闘中だった。
彼らのそばには転移魔法陣が描かれた紙が置かれていた。これなら誰でも転移が出来る。この召喚紋に立っている学生がこの部屋に置いたに違いない。
「お前たちなにやってるんだ!?」by フリッツ
「お前たち大人しくしろ」by リチャード
「お前がやったのか!?」by アレン
「お前たちお縄につけ!」by リカルド
????????
中にいた強盗らしき人たちと学生が不思議そうな顔をする。そりゃそうだ。4人いっぺんに話されたら何を言っているかわからないよな……。
まあそれはいい
「お前、1年だな?名前はわからないが見た覚えがある。お前がこいつらを引き入れたのか?」
「…………………………」
フリッツ先生の問いかけに返事はない。
「お前たち部外者だろ?こいつの手引きで入ってきたのか?」
「…………………………」
こちらも返事はない。
「だんまりか……おい、リチャードお前1年の担任だろ。こいつ誰だよ?」
「…………………………」
「お前も黙るんかい!」
学生も侵入者もこちらに向かってくる気はなさそうだ。大人しく捕まえさせてくれるだろうか?じり、と距離を詰めようとして
「アレン先輩、リカルド先輩」
学生君が急に声を発した。
「「なんだ?」」
「僕のこと知ってますか?」
「申し訳ないが、わからない。でも学年が違うしわからなくても仕方ないだろ?」
「僕はお二人を知ってます!」
「お、おお」
リカルドの言葉に大きな反応が返ってくる。
「僕はあなた方と接点なんかない。でも知ってる。だってお二人は有名人だから。その見た目も強さも、地位も名声も……。僕はなんにもない。だからわからなくても仕方ない……だけど!なんで1年の担当をしてるリチャード先生までわからないんだよ!」
「「「御尤も」」」
あっ、思わず揃っちゃった。強盗?たちも頷いてる。
「あっ……なんかすみません。でも僕の担当クラスじゃない……はず」
縮こまるリチャード先生。
「リチャード先生は担任じゃないけど、先生の授業は受けてます!」
再びリチャード先生の口からすみません、と小さく謝罪の言葉が漏れた。
そう高らかに暑苦しくハイテンションに仰るは学園の名物司会者3年生のマッケロ・コナー先輩だ。ちなみに前回の2年生の武術大会の決勝戦の司会者をしていた先輩である。
見た目は金色の髪の毛に一部黒色のメッシュを入れている。制服も着崩しよく叱られているがなんと侯爵家の五男様であらせられる。
以前、少々貴族から外れた感じのハイテンションの司会をして怒られないか聞いたことがある。
本人曰く親の地位が高いからこそ多少変なテンションの司会をしても許されるらしい。夢は兄君の補佐という意外と真面目な一面をもつ先輩だ。
今日先輩の傍には美女先輩ズがいる。彼女たちは黙々ならぬ何やら盛り上がりながら開票していく。ちなみに皆の前で開票するのは不正を防ぐためとのことだ。
それにしても……皆自分のことのように楽しそうだ。
チラリと少し離れたところを見ると、ジェラスが友人たちと楽しそうに話しているのが見えた。なんやかんや言いながらも彼も楽しんでいるようだ。友人にいちゃもんをつけられた立場からするとイラッとするが隣に立つリカルドは全然気にしていないようだ。
「何になるんだろうな?」
「そうだな」
何やらしょぼーーーんとしている。
「どうした?」
「いや、こんな決め方して精霊獣に悪かったかな……と思って」
いや、今更ーーー!?彼の目の下にはクマが綺麗さっぱりなくなっている。寝不足が解消し頭の回転が始まったらしい。
「そうかもしれないけど、皆楽しそうだしいいんじゃないか?それに、あの精霊獣だったら嫌なことは嫌と言うと思うぞ。何も言われないってことは大丈夫なはずだ」
「………………ありがとうな。それに比べて俺ってやつは情けない。今更何言ってんだ、だよな」
おぅ……余計にしょぼくれた。
ぴくっ!
リカルドの片眉が少し動いた。
えっ、え~~~……何だ。何か嫌な予感がする。
『もっふ~~~ん。何か変なやつがいるもっふ~~~』
うおっ!どこかに行っているな~と思っていたのだが、急に顔に張り付くでない。
モフッと顔から引き剥がす。
『もっふ~~~ん。早く行けもっふ~~~』
俺の手から逃れるもっふん。背中をグイグイ押される。
あっ……ちょっと癒される。
走り出すリカルド。
俺も慌てて追いかける。
『主人公は動くのもはやいもふ~。脇役は遅いもふ~。遅れを取るから脇役なんだもふ~~~』
ピタッと肩にくっついたもっふんがからかうように声をかけてくる。
「なんの主人公だよ!」
『人生の?』
もふつけずに言うな。侘びしくなるだろ。
そもそも人生の主役はその人自身だ。
『もっふ~~~ん。怪しいやつ増えてるもっふ~~~』
それにしてもさっきから……
「そのもっふ~~~んって何だ?」
『危険を知らせる効果音もふ』
なんと!警鐘音だったのか。
なんと緊張感のない!
『もっふ~~~ん!もっふ~~~ん!もっふ~~~ん!前方召喚の間に敵、召喚の間に敵、もっふ~~~ん!もっふ~~~ん!もっふ~~~ん!』
おお、でかい声で言われるとそれらしいぞもっふん。
「お前たち!」
うおっ!前方廊下の曲がり角から出てくるのはフリッツ先生とリチャード先生だ。
「!まさか…………」
先生たちが悪いやつ……?
『そいつらはただの最近お疲れ教師だもふ。昨日も残業お疲れ様で~~~す』
こいつ……たまにもふつけないな。
「何やらよくわからんが、危険だから下がってろ」
同時に召喚の間の扉の前についた俺達。
「いえ、俺達も」
思わず口から溢れた。
「生徒を危険に晒すわけにはいかねえだろ?」
カッケーーー!!!
「先生!」
リカルドが叫ぶ。
「二人より四人のほうが早く処理できます!早く帰れますよ!」
「よし、付いてこい!お前たちなら大丈夫だ!!!」
せんせーーーーーーい!
見事な掌返し。
何やら視線が…………
リチャード先生が哀れな目で見てくる。
やめい。
「行くぞ」
コクっと皆が頷くのを確認したフリッツ先生が扉をゆっくりと開ける。
そして露わになる室内。
中には複数の人がいた。一人は制服を着た男性で召喚紋に立っている。他には10人くらいだろうか。何やら開けてはいけない扉の前に集まっている。南京錠やら封印をなんとかしようと奮闘中だった。
彼らのそばには転移魔法陣が描かれた紙が置かれていた。これなら誰でも転移が出来る。この召喚紋に立っている学生がこの部屋に置いたに違いない。
「お前たちなにやってるんだ!?」by フリッツ
「お前たち大人しくしろ」by リチャード
「お前がやったのか!?」by アレン
「お前たちお縄につけ!」by リカルド
????????
中にいた強盗らしき人たちと学生が不思議そうな顔をする。そりゃそうだ。4人いっぺんに話されたら何を言っているかわからないよな……。
まあそれはいい
「お前、1年だな?名前はわからないが見た覚えがある。お前がこいつらを引き入れたのか?」
「…………………………」
フリッツ先生の問いかけに返事はない。
「お前たち部外者だろ?こいつの手引きで入ってきたのか?」
「…………………………」
こちらも返事はない。
「だんまりか……おい、リチャードお前1年の担任だろ。こいつ誰だよ?」
「…………………………」
「お前も黙るんかい!」
学生も侵入者もこちらに向かってくる気はなさそうだ。大人しく捕まえさせてくれるだろうか?じり、と距離を詰めようとして
「アレン先輩、リカルド先輩」
学生君が急に声を発した。
「「なんだ?」」
「僕のこと知ってますか?」
「申し訳ないが、わからない。でも学年が違うしわからなくても仕方ないだろ?」
「僕はお二人を知ってます!」
「お、おお」
リカルドの言葉に大きな反応が返ってくる。
「僕はあなた方と接点なんかない。でも知ってる。だってお二人は有名人だから。その見た目も強さも、地位も名声も……。僕はなんにもない。だからわからなくても仕方ない……だけど!なんで1年の担当をしてるリチャード先生までわからないんだよ!」
「「「御尤も」」」
あっ、思わず揃っちゃった。強盗?たちも頷いてる。
「あっ……なんかすみません。でも僕の担当クラスじゃない……はず」
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