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32.兄弟過去話③
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「兄上~」
2階にある自室で勉強をしていると窓の外から自分を呼ぶ甲高い子供特有の声がした。5歳のリカルドだ。
「リカルド……その格好はどうした……!?」
窓から顔を出すと服は破け泥だらけになったリカルドが立っていた。
「母上にやられる~助けて兄上~!」
とてつもなく世間に誤解を与えるような発言をべそをかきながら言ってくるが、命を狙われているわけではない。
母親と外で剣の練習をしていたが厳しすぎて逃げてきたよう。リカルドは剣が好きなようで最近母親に頼んで剣を教えてもらっている。少し厳し目の稽古のようだが。
「そろそろ休憩しようかと思ってたんだよ。一緒にお菓子でも食べるかい?」
兄の言葉に顔を輝かせる弟が浮いた。弟の首根っこを掴む母。魔法で移動してきたようだ。
「自分で稽古をすると言ったんだから最後までやるわよ」
「5歳児にする訓練じゃない!」
「何言ってるのよ、服はボロボロだけどほとんど怪我はしていないでしょう?まだ全然厳しくないわよ」
「鬼婆!」
ギロリと無言でリカルドを睨みつけ稽古場に戻ろうとする母は一旦足を止めると窓を振り返った。
「トリスタンも一緒にどう?」
「ううん、僕はいいよ」
母上は戸惑うような、僕の様子を伺うような表情をしている。
「そう。じゃあ後で一緒にお菓子でも食べましょうね」
その返事にほっとした表情をした母。二人は去っていく。何やらリカルドがぎゃあぎゃあ言ってるようだが母には響かぬよう。二人の姿が見えなくなって声が漏れた。
「だって僕は邪魔でしょう……?」
ーーーーーーーーーー
「リカルド様!」
「はい!」
「寝ているとは余裕ですね。この問題を答えて頂けますか?」
気まずい顔をしながらもすらすらと問題を解いていくリカルド。その答えを見た先生は悔しそうながらもどこか誇らしげだ。自分の生徒が優秀なのが嬉しいのだろう。
今は兄弟で同じ家庭教師に勉強を教えてもらっている。しかも年齢差がありながらも同じ内容の授業だ。だってリカルドは天才だから。
まだ5歳なのに10歳がなんとか理解できるかどうかということを既に理解できるのだ。
「トリスタン様こちらの問題おわかりになりますか?」
「はい先生」
答えると満足そうな顔をする先生。なんでそんな顔をするのか。自分に出された問題などリカルドに比べたら簡単なものだったろうに。
「流石ですトリスタン様。最近では領主としての教育も始まりお忙しいでしょうによく勉強しておられますね」
ああそういうことか。僕はこの伯爵家の跡取りだからごますりというものか。
「兄上はすごいですね!」
キラキラとした目が見つめてくる。邪気のないその澄み渡る目に無性に苛つくのは自分の心が汚れているからだろうか。
「ありがとう」
自分の心に湧き上がる暗い感情を押し殺し言葉を紡ぐ。
すごい?
どこが?
リカルドに比べ全てが劣っているのに。
弟は気づいていないのだろうが、その無邪気さが更に胸に暗いものを募らせる。
ーーーーーーーーーー
「トリスタン、最近とても頑張っているようだな。先生たちも皆将来が楽しみだと言っていたぞ」
「父上」
「あらあなた、トリスタンは頭脳だけじゃないのよ。剣の腕も魔法も周りに敵なしよ」
「母上」
「そうかそれは頼もしいな。私は剣も魔法も平凡だからな」
「あなたになくても私にあるから良いのよ」
「そうだな。君は少々頭のほうがあれだから、私達は良い組み合わせだ」
「誰が頭のほうがあれですって?」
母から低い声が漏れた。
「すみません」
ちなみに父は入婿だ。母が英雄の血を引く娘である。昔から英雄である曾祖父に鍛えられた為か天賦の才かかなり強い。父は剣や魔法は微妙だが領地経営という点で非常に優れている。
学生時代に父の賢さに惚れ込んだ母が猛アプローチをかまし、結ばれたそう。結婚して10年以上経つのに仲睦まじい夫婦だ。
「こんなにも優秀な息子がいて私も鼻が高いよ。トリスタンにならば私も安心して領地を任せられる」
「あらあらトリスタンはまだ10歳よ。そんな重責任せられたら嫌よね。まだまだあなたに頑張ってもらわないと。でも本当にあなたは優秀だから将来が楽しみで仕方ないわ」
父も母もこうして僕が領主だ領主だとよく言ってくる。そんなこと言われなくてもわかっている。なのにどうしてこんなにも頻繁に言ってくるのだろうか?
もしかして僕にではなく自分たちにそう言い聞かせているのだろうか?リカルドの方が優秀だけれど自分に跡取り跡取りと言ってきたので今更変えられないから。
父も母もとても良い人たちだ。自分のこともリカルドのことも両方大切にしてくれているのがわかる。だからこそ僕を無碍にできないんじゃないのか。
二人が僕を跡取り跡取りと言う度に申し訳無さを感じてしまう。
嫌だな。
どうせなら弟よりも出来損ないだから後継者から外れろって言われた方が心は軽くなるのかもしれない。
2階にある自室で勉強をしていると窓の外から自分を呼ぶ甲高い子供特有の声がした。5歳のリカルドだ。
「リカルド……その格好はどうした……!?」
窓から顔を出すと服は破け泥だらけになったリカルドが立っていた。
「母上にやられる~助けて兄上~!」
とてつもなく世間に誤解を与えるような発言をべそをかきながら言ってくるが、命を狙われているわけではない。
母親と外で剣の練習をしていたが厳しすぎて逃げてきたよう。リカルドは剣が好きなようで最近母親に頼んで剣を教えてもらっている。少し厳し目の稽古のようだが。
「そろそろ休憩しようかと思ってたんだよ。一緒にお菓子でも食べるかい?」
兄の言葉に顔を輝かせる弟が浮いた。弟の首根っこを掴む母。魔法で移動してきたようだ。
「自分で稽古をすると言ったんだから最後までやるわよ」
「5歳児にする訓練じゃない!」
「何言ってるのよ、服はボロボロだけどほとんど怪我はしていないでしょう?まだ全然厳しくないわよ」
「鬼婆!」
ギロリと無言でリカルドを睨みつけ稽古場に戻ろうとする母は一旦足を止めると窓を振り返った。
「トリスタンも一緒にどう?」
「ううん、僕はいいよ」
母上は戸惑うような、僕の様子を伺うような表情をしている。
「そう。じゃあ後で一緒にお菓子でも食べましょうね」
その返事にほっとした表情をした母。二人は去っていく。何やらリカルドがぎゃあぎゃあ言ってるようだが母には響かぬよう。二人の姿が見えなくなって声が漏れた。
「だって僕は邪魔でしょう……?」
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「リカルド様!」
「はい!」
「寝ているとは余裕ですね。この問題を答えて頂けますか?」
気まずい顔をしながらもすらすらと問題を解いていくリカルド。その答えを見た先生は悔しそうながらもどこか誇らしげだ。自分の生徒が優秀なのが嬉しいのだろう。
今は兄弟で同じ家庭教師に勉強を教えてもらっている。しかも年齢差がありながらも同じ内容の授業だ。だってリカルドは天才だから。
まだ5歳なのに10歳がなんとか理解できるかどうかということを既に理解できるのだ。
「トリスタン様こちらの問題おわかりになりますか?」
「はい先生」
答えると満足そうな顔をする先生。なんでそんな顔をするのか。自分に出された問題などリカルドに比べたら簡単なものだったろうに。
「流石ですトリスタン様。最近では領主としての教育も始まりお忙しいでしょうによく勉強しておられますね」
ああそういうことか。僕はこの伯爵家の跡取りだからごますりというものか。
「兄上はすごいですね!」
キラキラとした目が見つめてくる。邪気のないその澄み渡る目に無性に苛つくのは自分の心が汚れているからだろうか。
「ありがとう」
自分の心に湧き上がる暗い感情を押し殺し言葉を紡ぐ。
すごい?
どこが?
リカルドに比べ全てが劣っているのに。
弟は気づいていないのだろうが、その無邪気さが更に胸に暗いものを募らせる。
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「トリスタン、最近とても頑張っているようだな。先生たちも皆将来が楽しみだと言っていたぞ」
「父上」
「あらあなた、トリスタンは頭脳だけじゃないのよ。剣の腕も魔法も周りに敵なしよ」
「母上」
「そうかそれは頼もしいな。私は剣も魔法も平凡だからな」
「あなたになくても私にあるから良いのよ」
「そうだな。君は少々頭のほうがあれだから、私達は良い組み合わせだ」
「誰が頭のほうがあれですって?」
母から低い声が漏れた。
「すみません」
ちなみに父は入婿だ。母が英雄の血を引く娘である。昔から英雄である曾祖父に鍛えられた為か天賦の才かかなり強い。父は剣や魔法は微妙だが領地経営という点で非常に優れている。
学生時代に父の賢さに惚れ込んだ母が猛アプローチをかまし、結ばれたそう。結婚して10年以上経つのに仲睦まじい夫婦だ。
「こんなにも優秀な息子がいて私も鼻が高いよ。トリスタンにならば私も安心して領地を任せられる」
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もしかして僕にではなく自分たちにそう言い聞かせているのだろうか?リカルドの方が優秀だけれど自分に跡取り跡取りと言ってきたので今更変えられないから。
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