未来の悪役令嬢

えりんこ

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第1章 プロローグですわ

第一印象が良い奴に限って碌な奴はおりませんわ

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皆様、御機嫌よう アンジェリーナです

王立マルグレーテル学園にとうとう入学してしまいました。簡単に説明を致しますと
この学校は貴族は皆様入学を致します。昔は王族、貴族オンリーだったのですが近代化の波に乗って
裕福な平民や優秀な特待生を広く受け入れているそうです。貴族は何方でもと言いましたがちゃんと入学試験はございますのよ。 私も王子サミュエル様もちゃんと試験をパスしましたわ。

雲 一つ無い快晴の青空・・・爽やかで新鮮な空気を一転させるみたいにあの方が私を迎えにきました。

「入学、おめでとうアンジェ。一緒に登校したくて迎えに来たよ」
腹黒アルフレッド 様・・・あんたはどこの乙女なんですか!!
マリーも一緒なので一先ず安心ですわ。
「おはよう、アンジー制服がとても素敵よ」
「御機嫌よう、マリー貴女こそ良く似合ってらしくてよ」

私達より三歳年上の彼は何時見ても完璧ですわ 身長だってかなり高くなってしまったので
影で《ショタ》 とは言えない容姿になってしまいましたわ。 15歳のくせして180CMは軽くあります
一体全体、何を食べたらそうなるのかしら?ちなみにサミュエル様は160前後で私と余り変わりませんわ
一番小さいのはマリーで150有るか無いかでしょうねえ・・・・

でも可愛らしいので大丈夫ですわ。前世のどこか、誰かの言葉ですが
「おにぎりにして転がしたい可愛さ」
という言い回し 本当に分る気がします。私の心の支えはやっぱり可愛いマリーなのです

私やマリーの屋敷は学院に程近い場所にありますので馬車で通えます
ご実家の領地が遠い方は学生寮に入ります。 それも楽しそうですがお父様が多分お許しにならないでしょう。
嫁ぐ日まで手元に置いておきたいのよ とお母様が仰っておりました。
そんな事を考えているうちに馬車が学院に着きました。隣にいたアルフレッド様が何か嬉しそうに話しておりましたが御免なさい  少しも聞いておりませんでしたわ。

「残念だけどアンジェ今は此処でお別れだね。また後でね」
言葉とうらはらで名残惜しそうにアルフレッド様が手を離しません 婚約してからアル様はスキンシップが過剰になっているのは如何してなのでしょうか?

「いい加減手を離せ アルフレッド! アンジーが困っているだろう」
おお、、天の助けがいらっしゃいました
この頃は悪戯も無くなりやるべきことはやっている我らが王子のサミュエル様です
大人になっていらしたのね~~とすっかり小母ちゃんモードになっております

「ちっ、」 
あれ?何か舌打ちが聞こえたような??まさかねえ完璧な貴公子様がまさかね?

「と、兎に角私共は新入生として講堂に入りたいと思いますそれでは御機嫌よう  マリー参りましょう」
マリーと私はアル様達から離れ講堂に向かった。後ろではサミュエルとアルフレッドがまだ何か揉めている
入学式遅れてしまいますわよ?

厳かな雰囲気で式は始まりました。学園長のお話が長いのは何時の時代も変わらぬものですわね
いい加減眠くなりつつありますわ。  その時女生徒達の黄色い歓声が沸きあがりました

学園自治会の方々が壇上に上がって来ましたのですわ  凄い人気ですのね・・・
前世でのアイドルみたいです。 会いにいけるアイドル? 何処かで聞いたような気がするのは何故かしら?

「クレール=セスブロン この学園の自治会長だ。入学、おめでとう。君達はこの学園の新しい仲間の一員として素晴らしい時間を過ごして貰いたい 学生に身分は関係無いので新たな友を作るチャンスを生かして欲しい
ここは夢と希望と未来に満ち溢れている」

わーと歓声が上がる 真面目そうで中々の好青年ですわね。とても爽やかな方みたいですね・・・オレンジがかったブラウンの髪の毛が印象的な方です。 そう、それは乙女ゲームの攻略者を思い出させる人物でもあった。

(ま、不味いですわ~~~~)
ゲームの舞台が学園なら始まってしまっているのかしら?
息切れ、動機、眩暈にきくお薬 誰か開発してくださらないかしら~~~~~
表情は相変わらずポーカーフェイスのままだが心の中は嵐が吹き上がる一歩手前だった。

「副会長をやらせていただいてます アルフレッド=ド=モントローズです この学園で学べる事を誇りにして勉学に励み切磋琢磨して貰いたい。今日はおめでとう」

あら~~自治会長より歓声が多いのは何故ですの? 男性の歓声もございますわね~~
こんなに人気がおありでしたか流石にばれておりませんですのね~腹黒は・・・・
何か少し面白くございませんわ。少しだけですけどね・・・・・

自治会のメンバーの挨拶が終わりいよいよ次は新入生代表の挨拶となった
アンジェリーナが主席生徒となり挨拶をする事になっているのだ。
(目立ちたくないので本当は嫌だったのですがねえ) 
周りの人間が許してはくれなかったので泣く泣く原稿を考えたのだ。

「新入生代表 アンジェリーナ=ラ=トゥール=エトワール」

「はい」
とてつもない美少女が壇上に上がる。長い漆黒の黒髪、整った形の良い眉 
少し釣りかちだが大きいエメラルドの瞳 つんと高いが嫌味の無い鼻筋 
赤く小さな唇どれをとっても極上を思わせる。

またスタイルも良く、出るところは出てウエストは見事に括れている手足は長く細い
抜群のプロポーションであった。そんなわずか12歳の少女に新入生、在校生は溜息しか出なかった。

アンジェリーナ本人は相変わらず自分の事をヘッポコだと思っているが・・・・

「おい、あの子だろう?アルフレッドお前の婚約者?」
「凄い綺麗な娘だな・・時間が止まるような美少女だ」
感心したように自治会メンバーが呟く
「けして触らないでくださいね・・減りますから。本当は見せたくもないんですがね」
笑いながらけして瞳は笑っていないアルフレッドに回りは薄ら寒くなった。
「害虫は潰しますから」

「あの子は一筋縄ではいかなそうなところがそそりますね・・・」
クレールが囁いた
(クレールの悪い癖が出なきゃいいけど・・・)付き合いの長い友は皆、心で祈った。
まだ壇上ではアンジェリーナのスピーチが続いている こちらの会話など何も知らずに真っ直ぐ前を向いて真剣な面持ちで話をしている。

壇上のアンジェリーナを憎らしげに見つめる一人の少女がいた
その娘の髪色はピンク掛かったいた。


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