未来の悪役令嬢

えりんこ

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第2章 怒涛の学園生活の始まりですわ

女の子は真珠の涙を流す

御機嫌よう アンジェリーナです

あのヒロイン騒ぎから暫く経ちました。
彼女は相変わらず男子生徒を侍らかしているようです
Bクラスにお入りになったブリジットがお昼ご飯の時 よく愚痴を零しております。
此方でも目聡く サミュエル殿下を見付けては近寄り 警護兼学友のレアンドール殿とジルベール殿に追い払われております。
それを 悪徳令嬢の陰謀だとか意地悪をされていると泣いて取り巻きの男子に慰められているようです。
 一言云いたいですわ (何でもかんでも私のせいですか?)
幸い取り巻きの方々以外の大半の生徒は私の事信じてくださっておりますのは 有り難いと思いますわ

「大丈夫よ アンジー。あの方の戯言など良識の或る人達は耳傾けないから」
マリーが肩を抱いて慰めてくれる
「そうですよ。あの人と同じになりたくないですもの」
「気になさらないのが一番です」
アンネッタもクリスティアーネも何時も慰めてくださりますわ。

私は何も悪い事をしておりませんので気にしておりません
(いや、一寸だけ気になるかな)
この世界に転生して初めて あそこまでの悪意の塊に触れた事で得体の知れない寒気が襲う
何でしょう?よこしま・・・・邪悪そんな 感じですわ
嫌な噂は其れだけではなかった それこそ誰が流したのか分からないが
私が色々な男性に気の或るそぶりして弄んでいるとか・・・婚約者以外の男性と出掛けているとか
ハッキリ云ってそんな暇ございませんわ

授業の他に生徒自治会の仕事は山のように或る こりゃアルフレッド様が私達を勧誘する訳だわ 納得しましたわ
(サミュエル様は王命でしたけどね)
アンジェリーナなりに効率良くをモットーに動いていた
自治会に入会直後より格段に仕事がスムーズに進み 先の見通しが利くようになったので先輩方から大いに喜ばれた。 特にヨーラン先輩からは女の子と遊べる時間が持てると泣いて喜ばれた
(何か複雑ですわ)

授業がある時間はクラスメートの方々と 放課後は生徒自治会のメンバーと何時も一緒だ
おまけにお休みの日はアルフレッドが余程予定が入らない限り一緒に出掛けるかどちらかの屋敷にいることが多い
相変わらず、マリーやサミュエル様もご一緒も多いですわね(+護衛二人もいましたわ)
こう考えて見ますと私のプライベートは?プライバシーは? どこに行ってしまったのでしょう?

私はまだ社交界でデビューしておりませんので夜会には出られません ですが
既にデビューしているアルフレッド様の婚約者として昼のパーティーにパートナーとして出なければ為りません。
今度の日曜日にもまた園遊会がございます。 また千の仮面を被って貴婦人モドキにならなくてわ


******************

パーティー当日の服装はアルフレッド様から贈られた淡い紫のドレス
所々に大輪の薔薇が咲いている レースがとっても細かく凝っていて豪勢で素敵である。
しかもオーダーしたかの様に何時も身体にフィットしているのは何故? サイズ知っている様で怖い
対になっている靴も薔薇があしらわれており素敵だがサイズばっちり・・・誰ぞ情報スリーサイズ
流してないでしょうね?疑心暗鬼ですわ 

宝飾類も頂いており金にダイヤの薔薇のイヤリングとネックレスも揃え(デザインが一寸違うけど)
こういった具合に毎回毎回 えらい金額の物が贈られて来る。 
この貴族の世界では婚約者に贈り物をするのが当たり前だそうである。
お金を掛けるのが男の甲斐性、女性の愛されバロメーターらしいですの。
高価な物を贈られる女性はそれだけ男性に愛されている・・・だそうです

前世がね~貧乏性だからね~。勿体無いな~何て いやですわね
みみっちいお話ごめんあそばせ。

そうこうしている内にアル様が迎えに来る時間になった
「アンジェ?もう支度は大丈夫かい?嗚呼、私が贈ったドレス思ったとおりとても似合うよ素敵だ」
彼は私の掌に口付けをする アルフレッドはこういった形式が良く似合う なんか悔しいですわ
「じゃあ、出掛けるとしよう」 モントローズ家の馬車に乗り込む
あれ?普通正面を向いて座りますわよね? 何で並んで座ってらっしゃるの?

「この方が少しでも君にくっついていられるから」
何時も何時も 気障な言い方ですわ それが厭らしく感じさせないのはお見事としか言いようがない
尺に触りますわ 何よ 私にしておいて 何さ ですわ 全然変わらない
顔なんて合わせてあげない 微笑んでなんてあげませんわ 

アンジェリーナはソッポを向いたままだ。
「僕のお姫様は機嫌が悪いらしい じゃあこれだけさせて?」
彼は優しく繋いだままの手を強く握った。少しだけ驚き顔をつい、見てしまった
(しまった!!) アルフレッドが腹黒の策略家なんて判っているのについ乗せられてしまう

我ながら子供っぽいのは判っている アルフレッドに掛かると幼い自分のままだ
「・・・嫌ですわ・・・。」瞳が潤む 
(本当に嫌だわ 泣く気なんてこれっぽっちも無いのに涙が瞳に溢れてる) 
泣いたら駄目・・アンジー化粧が剥げてしまうわ。止めようと必死になっていた

涙が溢れている瞳をアルフレッドは優しくキスをする。
(どっ、何処にキスしてるの?)
「君が泣いている真実ほんとうは分からないけど君の涙は誰にも見せたくない」
そして啄ばむだけの口付けをした。涙は止まった。また乗せられた 白旗上げます~~

本日のパーティー会場は最近婚約を発表した 若き候爵家 当主ディオン=ド=バズレールと
アランバルリ伯爵の長女 クラリーサを祝うものであった。 アンジェリーナはどちらの方も知らない
アルフレッドは侯爵と懇意にしているらしい。彼の交友関係はかなり広い

「バズレール候、この度はご婚約おめでとう 先日のパーティーは出席出来ずに申し訳ない
アランバルリ嬢 、婚約おめでとう お美しい婚約者殿だ。」アルフレッドが祝福の言葉を述べると
ディオンと腕を組んで挨拶をしに来たクラリーサは顔を赤らめた。
(他人様の婚約を祝う会に来て婚約者の女性に蕩けた顔をさせるのはどうなの?恐るべしアル様)

婚約者の動向など気に掛けず 武官らしい逞しく精悍な笑顔で
「よお、アルフレッド 来てくれて嬉しいよ 其方は噂の婚約者アンジェリーナかい? 初めまして 友人のディオン=ド=バズレールだ。今日はゆっくりしていってくれ」
とウインクをし豪快に笑いながら言った。

「お初にお目に掛かります アンジェリーナ=ラ=トゥール=エトワールです
未だデビュー前ですので此方にて失礼致します。バズレール様 アランバルリ様ご婚約おめでとうございます
心よりお祝い申し上げます」アンジェリーナはそこにいる誰もが見惚れるほどのカーテン・シーをした

「流石、エトワール嬢だな。有難う 会えて嬉しいよ 愉しんでいってくれ」
ウインクを一つすると婚約者と別の挨拶にいった 
(この方ウインクなさるのが癖なのかしら?)

この国屈指の名門、エトワール家の教育の賜物かはたまた天部の才なのか
美少女は会場の出席者の興味を大いに誘った だが話しかけたくともその傍にいる
貴公子がその腰を抱きしめ離そうとはしなかった。

その貴公子に話しかけたい女性も大勢いるがアンジェリーナの圧倒的な美貌と気品に戦わずして負けていた

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