未来の悪役令嬢

えりんこ

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第2章 怒涛の学園生活の始まりですわ

一つより二つ 一人より二人

皆様、如何、お過ごしでしょうか? アンジェリーナです

何か急激にアルフレッド様との中が発展してきて非情に戸惑っています。
いえね、それに不満が或る訳ではございませんのよ ただね、お父様が大変、
拗ねていらっしゃって困っております。

先日も、アルフレッド様が自宅にお見えになっていた時 まー、ウロチョロと私共の部屋を出たり入ったり落ち着きのない事でしたわ。アルフレッド様にはチクチクと嫌味のオンパレード 我が父親ながら頭の痛い事ですわ

「もう、お父様ったら・・・アル様御免なさい」私がシュンとして謝れば彼は涼しい顔で
「大丈夫、全然平気だよ小さい頃から慣れてるし。しかし余程、腹に据えかねているんだね 最近はエスカレートしてきたよ。何か父親の勘で気がついているのかな?」と微笑まれた。

父親の勘て何よーーーーお父様何を感ずかれていらっしゃるの? 非情にやばいですわ
お父様、貴方の娘は乙女ですわ 
あれで純潔と言い切って良いのか悩むところではございますが

「アルフレッド、君をしているんだからね。いいかい、分かっているよね?」
お父様・・・怖いですわ 弟達も怯えていますわよ お母様は全然態度変わりませんのね かえって怖いですわ

貴方ベルナール、少しは落ち着いたら?」
「落ち着いているよ 私は何時も」
「ご自分の学生時代のことを少しは思い出したら?貴方だってアル様の事いえませんわよ?」
お父様~何をやっていたんですか? でも聞いたらアカン物だって事私の本能が訴えかけておりますわ

「父もそうですがエトワール公爵様もかなりの愛妻家ですよね?私も皆様の様な愛に溢れた家庭をアンジェと早く持ちたいです」 麗しの貴公子様は悪びれもせず言った。

「そうなのよ、貴方のお母様のシャーロットも大変に熱望されてジェスラン様に嫁いだのよ それは国王陛下も
同じ事。この幼馴染の三人組は揃いも揃って溺愛がすさまじかったですからね。その血を受け継いだ貴方も同じ様ね アンジーを逃がさない為には何でもやりそうですわね。監禁だけは許しませんからね。わかりましたか?」
お母様何か恐ろしいキーワードがサラッと出ていたような気がするのは気のせいでございますよね?

美貌の公爵夫人に一歩も引かないアルフレッドは
「前向きに善処いたします」とニッコリ笑った
そこは監禁なんてしません ですわよね? 善処って何ですか?
何か本当に監禁されそうで恐ろしいですわ
アンジェリーナは軽い眩暈がした。私、アルフレッド様と本気で向き合うなんて無謀だったかしら?

こうなりゃ本気で悪役令嬢 目指そうかしら? あのピンクの髪の毛のえーと なんちゃら男爵令嬢虐めれば宜しいのですわね? 明日から悪役令嬢でございますわよ 見てらっしゃい

「アンジェ?また何か不穏な事考えていたでしょ?」少し呆れ顔でアルフレッドが肩を抱く
(近い・・・・近すぎますわ)
それだけで心臓がバクバクしてしまう。
「顔 赤いよ?」
「それ以上の事しているのに可愛いね アンジェは相変わらず」他の人に聞こえない程の囁きがこそばゆい

お父様は相変わらずアルを睨んでいる そんなお父様を見てお母様は眼が笑っていない微笑
もう、嫌ですわ だれかこのカオスな空間から連れ出して欲しいですわ。

「私、読みかけの小説がありましたので 図書室に参ります。アル様は如何なさいますか?」
「私も 先日、借りたかった本があるので一緒に行こう それでは皆様 失礼します」

二人で逃げるように図書室に入る 我がエトワール家のライブラリーもかなりの規模だ
「アルフレッド様も何か入用の書物ございましたね?司書を呼びましょうか?」
「やっと 二人っきりになれたのに他の誰かを呼ぶ気?」妖しげに微笑んだ

この笑みが出る時のアルフレッドはアンジーにとって碌な事には為らないのは身を持って知っている
長椅子に座ると貪るような口付けをしてきた。 
これ これ このキスをされると何時も何時も頭の中ポーっとしてきてアルフレッドの事以外は何も考えられなくなるんだわ。もしかしてこの方 妖しい妖術でも使うのかしら?
長い口付けの後は優しく抱きしめられると もっとして欲しいとはしたない事思ってしまう

何時から私はこんなに厭らしい女になってしまったのだろう?
段々、アルフレッドに変えられてしまっているみたいで恐くなる。
本当は一つになりたいんでしょ?ともう一人の自分が囁く そんな事ないわと私が言う
天使と悪魔が鬩ぎあっているみたいですわ。 私も生涯この方だけの証が欲しくなっている
そんな自分が嫌に為る位・・・女ですわ  
黙りこくったアンジェリーナに不安そうにアルフレッドが顔を覗かせる
「どうしたの?何か不安でもあるの?」
不安などない 不安なのは自分が自分でいられなくなりそうなそんな気がするから。 
「貴方と抱き合って不安などございませんわ ただ、今までの自分じゃなくなるかもしれない恐さはございます」

「君は君だよ 何があろうと誇り高き紅薔薇の様だ。Sa Maieste la reine(私の女王陛下)」貴公子様に女王と言われてお尻がむず痒くなりそうですわ




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