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博愛主義者の同級生
しおりを挟む真紅の瞳が、じっと私を見おろしている。
彼の額にさらりと落ちた漆黒の前髪がとても綺麗で、私は思わず見とれてしまった。
だめよ……。
深みにはまったら傷つく。
私は本物の恋人じゃない。明日には、この人とお別れしなければならないのだから。
私の頬を撫でた後、おもむろにロープを取り出して目の前で引っ張ってみせた彼。
私は目を丸くする。
ニコッと屈託のない笑顔を浮かべ、このモテ同級生は言ったのだ。
「それじゃあ、縛るね」
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