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59話

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「ええっと、レベル8ダンジョンがある場所は、太平洋にあるとある島にある。その島は『未知の島』って呼ばれていて、僕らがレベル7ダンジョンをソロ攻略するまで、上陸が出来なかったみたいなんだ」


『は?』


『『未知の島』?』


『太平洋にあるとか、聞いたことないぞ』


『これは拡散しないといけない情報か?』


『もう拡散されてる。めっちゃ視聴者増えてる』


そのコメントであるように、視聴者の数もどんどん増えていってる。

30万人……いや、もっと増えてる。

「一応ギルド職員が探索のために踏み入れたみたいだけど、帰ってきた人はいない。ダンジョンがある場所付近に、人間ではない怪物がいて、そいつに全員やられたみたいなんだ」


『:( ;´꒳`;):ヒェッ』


『洒落ならんやろ……行くなよ!!』


『そうだ!!危ねぇよ!』


『皆が見られなくなるのは辛いぞ!』


『シオン!4人を止めろ!』


コメント欄も、心配や引き止めるコメントで溢れている。

「あはは。心配してくれてありがとうみんな」

「お前らも時には心配してくれるのな!」


『タケルは1人でどうぞ』


『行ってこいタケル!』


『行け!肉壁だ』


「お前ら、なんで俺の扱いは酷いんだよ!!!」

どうもタケルはいじられキャラが定着してしまったみたいだ。

いったい誰のせいなんだろう?

「大丈夫よみんな。私達も手応えがありそうな敵にやっと巡り会えるかもしれないから、意外とワクワクしているのもたしかよ。もちろん、配信もしっかりするつもりだから、しっかり見てくれると嬉しいわ」


『レオナが言うなら…まぁ』


『レオナちゃんが言うなら安心感あるな』


『配信もしっかり見ようかな…』

「なんでだよ!!」

タケルの絶叫が聞こえるが、全員でスルーした。

「そういえば、涼宮さんからの文章を付け加えないといけなかったんだ。それはリーダーから伝えてもらおう」

「Σ(゚д゚;)」

「「「「当たり前だろうが!」」」」

「…任されました」

涼宮さんからの送られてきた文章を読む。

「じゃあ読ませて頂きます。えっと…『探索者協会日本支部ギルドマスターより、レベル8ダンジョン及び、『未知の島』への探索について、大変危険なため、1部の探索者のみ上陸を許可するとの事』だそうです」


『そりゃそうなるわな』


『レベル5ダンジョンとかに挑めるだけでも一部なのに、レベル8はやばいもんな』


『探索者協会から発表なら、遊び半分で行こうとするやつも減るだろうな』


『俺は行かねぇ!』


『まず探索者じゃねぇ!』


『当日は配信見るぞ!』


「これは僕らも賛成だ。『未知の島』に居た怪物の強さは少なくともレベル7ダンジョンボスの麒麟並に強いと思うからね」

「一部の探索者は許可されてるみたいだし、私達が探索するのは夏休み期間になるから、もう少し先になるわ。その間に探索のために上陸する人もいるんじゃないかしら?」

「ずるいぜ!俺らも早く行きたいよな」

「テストの結果が悪かったら補習に参加するのは…どうでしょうか」

「今まで大人しかったのに、しれっと鬼みたいな発言やめろや!俺しか効かないぞ!」

「タケルさんは勉強してくださいよ」

「ま、まあ、夏休み期間中に【白夜】が『未知の島』を探索します。配信する予定だから、見てくれると嬉しいです」

「あ、ちなみにだけどシオンも参加するぜ」

「シオンも参加するよ」

「もちろんミオもよ」

「強制参加ですよ?」

「「えっ…」」
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