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第二章 悪役令嬢視点 断罪は終わらない
13.身近な危険
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「ディアス!二人を任せたわ」
「ああ、大丈夫だ!こっちによこせ!」
前方の黒いひとたちは、殆ど倒れている。
対して、後ろの5人は、これから戦う体制だ。
前に逃げなきゃ。
にげなきゃ。はやく。うしろのひとが、くる。
しゃらん、と、二つの剣を抜くきれいな音。
ピンクベージュの長い髪を靡かせて、ワンピース姿のエリサさんは、黒い男たちに突撃した。
「行きなさい!ここは任せて!」
え、エリサさん?危ない!!
ひゅんひゅん、軽い、とても軽い風を切る音に少し遅れて、どさ、どさと男たちが倒れていく。
……強い。でも、ひとりで5人って。
血が。見える。ひとが、倒れてる。
エリサさん。
びっ、と、エリサさんの肩に小さな傷ができる。
3体1。でも、エリサさんは互角に切り結び続ける。
ここにいたら、あしでまといだ。かくじつに。
でも。
どうしよう。どうしよう。足が。足が、動かない。
かたかたかたかた。どこからかおとがする。どこだろう。わからない。
「ロザリー!!しっかりしなさい!ディアスさんのところへ!」
ロダンさんが私を抱きかかえようとする。
でも、わたしの体は固まっていて、日頃運動をしないロダンさんはなかなか持ち上げられない。
「力を抜いて!ほら、早く行くぞ!私たちにできることはないんだ!!」
ロダンさんは、私の顔を自分に向けた。
視界いっぱいに、ロダンさんの顔が見える。
かたかたかたかた。
それでも、おとは、止まらない。
「私がやります」
御者の人が。ロダンさんの後ろから、私に手を伸ばした。
……あれ?
御者の人も、黒いフードを被っている。
顔を、隠している。
どうして?
どうしてあなたが、その格好をしているの?
ロダンさんが、はっと気づいて御者の人を押しのけようとする。
ロダンさんは、どんと突き飛ばされ、道に転がった。
私と御者の人の距離は、もう一メートルもなかった。
「ロザリー!杖よ!思いっきりやりなさい!」
エリサさんの声が響く。はっとした。
腰にあった杖を取り出す。剣を抜く暇はない。
どんどん近づく、それに向かって、上段から、思いっきり。
「……やっぱりちょっと手加減しなさい!」
え、むり。
ぶぅんと振り下ろされた杖は、御者の人の肩にめり込んだ。地面にずぅんと沈み込む。
そのまま、そのひとは動かなくなった。ぴくぴくと痙攣している。
石畳が、割れた。人を叩きつけた衝撃で。
私の、杖の力だけで。
……なにこれ。
「ああ、大丈夫だ!こっちによこせ!」
前方の黒いひとたちは、殆ど倒れている。
対して、後ろの5人は、これから戦う体制だ。
前に逃げなきゃ。
にげなきゃ。はやく。うしろのひとが、くる。
しゃらん、と、二つの剣を抜くきれいな音。
ピンクベージュの長い髪を靡かせて、ワンピース姿のエリサさんは、黒い男たちに突撃した。
「行きなさい!ここは任せて!」
え、エリサさん?危ない!!
ひゅんひゅん、軽い、とても軽い風を切る音に少し遅れて、どさ、どさと男たちが倒れていく。
……強い。でも、ひとりで5人って。
血が。見える。ひとが、倒れてる。
エリサさん。
びっ、と、エリサさんの肩に小さな傷ができる。
3体1。でも、エリサさんは互角に切り結び続ける。
ここにいたら、あしでまといだ。かくじつに。
でも。
どうしよう。どうしよう。足が。足が、動かない。
かたかたかたかた。どこからかおとがする。どこだろう。わからない。
「ロザリー!!しっかりしなさい!ディアスさんのところへ!」
ロダンさんが私を抱きかかえようとする。
でも、わたしの体は固まっていて、日頃運動をしないロダンさんはなかなか持ち上げられない。
「力を抜いて!ほら、早く行くぞ!私たちにできることはないんだ!!」
ロダンさんは、私の顔を自分に向けた。
視界いっぱいに、ロダンさんの顔が見える。
かたかたかたかた。
それでも、おとは、止まらない。
「私がやります」
御者の人が。ロダンさんの後ろから、私に手を伸ばした。
……あれ?
御者の人も、黒いフードを被っている。
顔を、隠している。
どうして?
どうしてあなたが、その格好をしているの?
ロダンさんが、はっと気づいて御者の人を押しのけようとする。
ロダンさんは、どんと突き飛ばされ、道に転がった。
私と御者の人の距離は、もう一メートルもなかった。
「ロザリー!杖よ!思いっきりやりなさい!」
エリサさんの声が響く。はっとした。
腰にあった杖を取り出す。剣を抜く暇はない。
どんどん近づく、それに向かって、上段から、思いっきり。
「……やっぱりちょっと手加減しなさい!」
え、むり。
ぶぅんと振り下ろされた杖は、御者の人の肩にめり込んだ。地面にずぅんと沈み込む。
そのまま、そのひとは動かなくなった。ぴくぴくと痙攣している。
石畳が、割れた。人を叩きつけた衝撃で。
私の、杖の力だけで。
……なにこれ。
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