美醜逆転世界でフツメンの俺が愛されすぎている件について

いつき

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5.検問

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「次の者!前へ‼︎」


ラインハルトほどの品質の良さそうな者ではないが、甲冑を着た兵士の指示に従い前へ進む。


「身分証を渡せ」

「俺の分はこれを、彼は俺の恩人の子供でな。彼が住んでいたところはかなりの辺境だったから身分証を発行できる場所がなかったんだ。独り立ちしたいと相談されて、それならばこの辺りではバルツィムが一番だと考えてきたんだ」

「確かに、バルツィムは王都の次に多くのギルドが設置されている都市だ。だが、身分証がないならこの書類に必要事項を記載してもらうぞ」

「俺が代筆させてもらおう」


ラインハルトさんは兵士から一枚の書類を受け取るとサラサラとその場で書き、返す。


「.......うむ、問題ない。通ってよし!」

「イツキ、行くぞ」

「あ、はい!」


急いでラインハルトさんの後をついて門をくぐり抜けると、中世ヨーロッパのような街並みが目一杯を埋め尽くす。


「わあぁぁ.....」


海外旅行なんてしたこともないからこんな経験初めてだ...まあ異世界に行くこと自体初めてだけど。


「冒険者ギルドは大通りを進んだ先にある。まずはそこに行こう」

「ラインハルトさんはここの領主に用があるんじゃ.......」

「至急の要件というわけでもない。一日二日遅らせたところで問題はない」

「そうなんだ......」


大通りには幾つもの出店があり、彼方此方で通りがかる人への売り文句が繰り出されている。


「兵士がいっぱいいるって聞いてたからもっとお堅いところだと思ってたけど...かなり活気づいてるんだね」

「確かにここは危険ではあるが、帝国から来る荷物は全てこの都市を通って国内へと行き渡る。仕事が山ほどあるから人が集まり、人に物を売ろうと商人が集まる。だからこそこの都市は防衛都市でありながら商業都市と似通った部分があるんだ」

「なるほど、それな事情があったんだね」

「おい、にいちゃん達‼︎オーク肉の焼き串はどうだい!」


突然屋台のおじさんに話しかけられ、体が跳ねる。

その手には美味しそうな肉汁に溢れた焼き肉があった。

そういえば朝から何も食べていなかったな......でもこの世界のお金は持ってないし...。


「いや、僕は___」

「4本買おう」

「ラインハルトさん⁉︎」


遠慮しようと口を開くとラインハルトさんがそれを遮るようにおじさんに注文した。


「今はまだ昼過ぎだ。少し軽食を取ろう」

「ありがとうございます!」


ラインハルトさんは何枚か硬貨を渡すと僕に2本肉の刺さった串を渡した。


「んむっ美味しい!」

「それならよかった。.........イツキ、頬にタレが付いているぞ」

「え、どこどこ?」

「動くな、俺が取ろう」


ラインハルトさんは僕の頬を拭うと、流れるように指を舐めた。

白い肌から見える赤い舌がどこか色情的に見え、思わず少し目を逸らす。


「あ、ありがとうございます...」


少し赤くなった顔を隠すように少し下を向きながら肉を口に含む。

何だか僕らしくないなぁ..........。
















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