美醜逆転世界でフツメンの俺が愛されすぎている件について

いつき

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6.いざ冒険者に!

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「見えてきた、あれが冒険者ギルドだ」


「あれが......結構大きいんですね」


しばらく通りを歩いていると、周りの建物と比べて一際大きいレンガ造りの建物が見えてくる。
遠目に見ただけでもかなり賑わってるのが分かり、ラインハルトさんと同じように鎧を着た男たちが出入りしていた。


「かなり人が多いんですね」


「今の時間帯は人が少ないはずなんだが......あぁ、大会の影響か」


「大会?」


「領主主催の力の大会だ。3年に一度バルツィムで開催されるんだが......もうそろそろ開催されるのを忘れていた」


力の大会か、見てみたいなぁ。異世界なんだし、魔法とかで戦ったりとかあるのかな。


「ラインハルトさんは出場しないんですか?」


「お、俺がか?俺は......昔に一度出たからな、もう出るつもりはない。...これ以上混む前に早く入ろう」


「あ、はい!」


足早に建物内へ入るラインハルトさんの後を急いでついていく。


ラインハルトさん身長が高くて足も長いから結構早いなぁ。羨ましい。


「奥にあるカウンターが見えるだろう?青い看板が新規の登録案内、赤の看板が依頼関係の手続き所だ」


「青い看板......あ、あそこですね!」


右端のこじんまりとした所にひっそりと青い看板が天井から吊り下がっているのが見える。だが......。


すごい退屈そうだなぁ.............。


丸い眼鏡をかけた物知りそうな胸まである黒髪を緩く肩ぐらいの長さで一つにまとめて括った男性が退屈そうにカウンターに積み上げた本を読み漁ってるのが見える。他の職員と同じように制服を着てはいるが、その上から白色の布をフードのように頭からかけているせいで顔がよく見えない。


「バラード」


「................................」


ラインハルトさんが呼びかけるも、本に夢中になっていて気づいていない。


「......バラード」


先ほどよりも何トーンも低くなった声で呼びかけられる。...が、返事はない。


あれ、ラインハルトさん...怒ってる?


「バラード!」


無理矢理バラード?さんの持っていた本を奪い取るようにして呼びかけるとようやく気付いたのか顔をあげ、フードに隠された顔が目に入る。


「ん?.........なんやミューズか。急に本がどっか行きよったからどうしたんか思うたわ」


薄く隈が入った青い目をパチパチとまばたかせながら伸びをする様に猫背になりかけていた体を起こす。


緩やかに目尻が下がった垂れ目が物優しげな雰囲気を醸し出していて、ラインハルトさんとはまた系統が違った美形といえるだろう男性だ。


「毎度毎度本を読むのは良いが周りに少しは気を配ったらどうだ」


「いや~一度熱中したら夢中になって戻りませんねん。それにここの担当は暇すぎてしょうがないんやわ。自分が配属されてからは数少ない新規さんも来なくなりました......し..............」


最後の部分を言いながら隣にいた僕に気づいたのか、言葉が詰まるようにして突然動きが固まる。


「......?どうかされましたか?」


「ミューズ、ちょっとこっち来い」


「は?お、おいっ⁉︎」


首を傾けながら問いかけると、カウンターから身を乗り出しラインハルトさんの肩を掴んだバラードさんが奥へと引きずっていく。先ほどまでのゆったりとした口調からは信じられないほどの速さでつれていかれたラインハルトさんに思わずぽか~んと口が開く。


い、いきなりどうしたんだ?
















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