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第三十九話
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『聖なる百合園の秘密』は、白百合学院エルパーサを舞台とする恋愛アドベンチャーゲームだ。ただし、主人公は女性であり、恋愛対象のヒロインも女性である。つまり百合ゲーだ。
そして『レックス・ウォーカー』は、『聖なる百合園の秘密』における悪役だ。
彼は白百合学院エルパーサの従魔獣学科に所属する男性教師であり、プレイヤーがオメガ性のヒロインを攻略対象とした際に悪役として登場する。
実は、彼は過去にあった出来事からオメガをひどく蔑視しており、秘密裏にオメガ差別主義組織のリーダーを務めているのだ。
ストーリーの中盤以降では、『レックス・ウォーカー』はオメガ差別主義組織のリーダーとして国内で大々的なオメガ排除運動を起こし、主人公はオメガの恋人を守るために彼と対決することになる……
「いや、でもおかしいな。『レックス・ウォーカー』は白百合学院エルパーサ出身だったから母校の教師になったはず……なんでお前、魔術学院スカルベークにいるんだ?」
「え、ごめん。先輩、今なんの話してんの?」
レックスがわけが分からないといった表情でおれを見つめる。
しかし、わけが分からないのはおれも同じだ。
このレックスは、ゲーム内の『レックス・ウォーカー』と同一人物……というか、このレックスが成長した姿が『レックス・ウォーカー』のようだが……なんだか、ゲームと全然違わないか?
ゲームの『レックス・ウォーカー』は、こんなに快活でイケメンな青年ではなかった。目の下にクマがあり、髪の毛も手入れされておらずボサボサで、服はよれていて……銀色の髪、釣り目気味の赤い瞳というのは同じだが、肌の色は違う。
レックスは日に焼けた小麦色の肌をしているが、ゲームの『レックス・ウォーカー』は不健康的な白っぽい肌色をしていた。おれが今まで、目の前の青年があの『レックス・ウォーカー』だと気づけなかったのも、外見があまりにも異なるせいだ。
というか、そもそもレックスのフルネームだってさっき知ったばかりだしな……レックスのこと名字で呼ぶやつはおれの周りにいなかったし、レックスもレックスで、おれに家名を告げるのを避けていたふしがある。まぁ、それでも名前と目と髪の色で気づけよ自分、という話だが。
「えーっと、先輩? 俺を思い出してくれた……ってことでいいのかな?」
レックスが困惑気味におずおずと尋ねてくる。
そこではたと気がついた。
……よくよく考えれば、レックスが『聖なる百合園の秘密』のことを知ってるはずがない。
「すまない、やっぱり今のなしで。思い出したけれど、たぶんこれじゃないな」
「は!?」
愕然とした表情のレックスが、おれの両肩をがしりと鷲掴む。
「え、じゃあ今のなんだったんだよ!?」
「その……重要なことを一つ思い出したんだが、今のお前には関係なさそうだ」
「だからなにを思い出したんだよ!? 俺が先輩に怪我させた時のことじゃなくて!?」
「え?」
「……あ」
しまったというように唇を閉ざすレックス。
しかし、こちらはますますわけが分からなくなった。
学院入学前に、レックスがおれに怪我をさせた……?
「レックスに怪我をさせられたことなんて、今まで一度もないぞ」
おれの言葉に、レックスは気まずそうに視線を逸して顔を俯けた。そして、ためらいがちに唇を開く。
「実は、俺……ガキの頃、家族旅行でプリンツ市に行ったことがあるんだ」
「そうなのか?」
「当時の俺は、親父たちの目を盗んで一人で宿屋を出て、周囲の探検をしに行ったんだ。その時、ヒートを発症したオメガの女性に偶然出くわしちまって……ここまで言えば、もう分かるよな?」
おれは目を見開いた。もちろん、その先の展開は言われずとも分かる。
「あの時の子供が、レックス……?」
「……ああ」
おれの問いかけに、レックスはゆっくりと顔をあげた。ひどく強張った表情だ。その顔をじっくりと眺めた後、おれは首を横に振った。
「いやいや、違うだろ」
「え!?」
「だって、おれが助けたのは女の子だったぞ。背が小さくて、手足のほっそりとした可愛い子で……ちゃんとおれに敬語も使ってくれたし。お前みたいに態度と背のでかい生意気な男じゃなかった」
「お、俺! それが俺!」
慌てたように自分の顔を指差すレックス。
おれはもう一度、記憶を思い返しながらその顔を見つめた。
「うーん……?」
あの子と出会ったのは、二回だけだ。
一回目は道端で助けた時で、二回目は――怪我をしたおれのところへお見舞いに来てくれた時。
一回目は状況が状況だったから、あの子の顔はよく見ていなかった。けれど、二回目の来訪の時はよく覚えている。
母親に付き添われておれを訪ねてきたあの子は、おずおずとベッドの傍らへ来た。そしておれの腕にまかれた包帯を見ると、くしゃりを顔を歪めた。
茎のようにほっそりとした手足の女の子だった。銀髪をショートボブにしていて、ぱっちりとした赤い瞳はやや釣り目気味で、泣きはらした後なのか目の周りが真っ赤になっていた。
『ご、ごめんなさい……その腕、自分のせいで……』
『大丈夫だよ。これくらい、ぜんぜん痛くないから』
そんな会話をした後、その子はポロポロと涙を零し始めた。おれは慌てて『ぜんぜん平気だよ』とか『君が悪いんじゃないから気にしないで』とか、そんなことを言ったような気がする。
しかし、その子はそれでも泣き止まず、とうとう母親に手を引かれて病室を出て行った。それからはもう二度と会っていない。
……言われてみれば、あの子が女の子だとは誰からも言われていないな。
よくよく思い返せば、着ていた服も少年らしいものだった気がする。ただ、愛らしい顔立ちや髪型、そして泣き顔の印象が強くて、女の子だとばかり思い込んでいた。
「あの時の子どもが、レックス……」
こうして記憶の中の子どもと、目の前のレックスを見比べると、確かに面影がある。
しかし、二重の驚きだ。彼こそが『聖なる百合園の秘密』の悪役教師の『レックス・ウォーカー』であり、なおかつ、おれは子どもの頃にすでに彼と出会っていただなんて――いや、待てよ?
そうだ、思い出した……!
レックスが子どもの頃にヒート中のオメガの女性と出くわした話は『聖なる百合園の秘密』でも出てくるじゃないか!
そして、それこそがゲームのレックス・ウォーカーがオメガ差別主義組織のリーダーとなるきっかけだ!
そして『レックス・ウォーカー』は、『聖なる百合園の秘密』における悪役だ。
彼は白百合学院エルパーサの従魔獣学科に所属する男性教師であり、プレイヤーがオメガ性のヒロインを攻略対象とした際に悪役として登場する。
実は、彼は過去にあった出来事からオメガをひどく蔑視しており、秘密裏にオメガ差別主義組織のリーダーを務めているのだ。
ストーリーの中盤以降では、『レックス・ウォーカー』はオメガ差別主義組織のリーダーとして国内で大々的なオメガ排除運動を起こし、主人公はオメガの恋人を守るために彼と対決することになる……
「いや、でもおかしいな。『レックス・ウォーカー』は白百合学院エルパーサ出身だったから母校の教師になったはず……なんでお前、魔術学院スカルベークにいるんだ?」
「え、ごめん。先輩、今なんの話してんの?」
レックスがわけが分からないといった表情でおれを見つめる。
しかし、わけが分からないのはおれも同じだ。
このレックスは、ゲーム内の『レックス・ウォーカー』と同一人物……というか、このレックスが成長した姿が『レックス・ウォーカー』のようだが……なんだか、ゲームと全然違わないか?
ゲームの『レックス・ウォーカー』は、こんなに快活でイケメンな青年ではなかった。目の下にクマがあり、髪の毛も手入れされておらずボサボサで、服はよれていて……銀色の髪、釣り目気味の赤い瞳というのは同じだが、肌の色は違う。
レックスは日に焼けた小麦色の肌をしているが、ゲームの『レックス・ウォーカー』は不健康的な白っぽい肌色をしていた。おれが今まで、目の前の青年があの『レックス・ウォーカー』だと気づけなかったのも、外見があまりにも異なるせいだ。
というか、そもそもレックスのフルネームだってさっき知ったばかりだしな……レックスのこと名字で呼ぶやつはおれの周りにいなかったし、レックスもレックスで、おれに家名を告げるのを避けていたふしがある。まぁ、それでも名前と目と髪の色で気づけよ自分、という話だが。
「えーっと、先輩? 俺を思い出してくれた……ってことでいいのかな?」
レックスが困惑気味におずおずと尋ねてくる。
そこではたと気がついた。
……よくよく考えれば、レックスが『聖なる百合園の秘密』のことを知ってるはずがない。
「すまない、やっぱり今のなしで。思い出したけれど、たぶんこれじゃないな」
「は!?」
愕然とした表情のレックスが、おれの両肩をがしりと鷲掴む。
「え、じゃあ今のなんだったんだよ!?」
「その……重要なことを一つ思い出したんだが、今のお前には関係なさそうだ」
「だからなにを思い出したんだよ!? 俺が先輩に怪我させた時のことじゃなくて!?」
「え?」
「……あ」
しまったというように唇を閉ざすレックス。
しかし、こちらはますますわけが分からなくなった。
学院入学前に、レックスがおれに怪我をさせた……?
「レックスに怪我をさせられたことなんて、今まで一度もないぞ」
おれの言葉に、レックスは気まずそうに視線を逸して顔を俯けた。そして、ためらいがちに唇を開く。
「実は、俺……ガキの頃、家族旅行でプリンツ市に行ったことがあるんだ」
「そうなのか?」
「当時の俺は、親父たちの目を盗んで一人で宿屋を出て、周囲の探検をしに行ったんだ。その時、ヒートを発症したオメガの女性に偶然出くわしちまって……ここまで言えば、もう分かるよな?」
おれは目を見開いた。もちろん、その先の展開は言われずとも分かる。
「あの時の子供が、レックス……?」
「……ああ」
おれの問いかけに、レックスはゆっくりと顔をあげた。ひどく強張った表情だ。その顔をじっくりと眺めた後、おれは首を横に振った。
「いやいや、違うだろ」
「え!?」
「だって、おれが助けたのは女の子だったぞ。背が小さくて、手足のほっそりとした可愛い子で……ちゃんとおれに敬語も使ってくれたし。お前みたいに態度と背のでかい生意気な男じゃなかった」
「お、俺! それが俺!」
慌てたように自分の顔を指差すレックス。
おれはもう一度、記憶を思い返しながらその顔を見つめた。
「うーん……?」
あの子と出会ったのは、二回だけだ。
一回目は道端で助けた時で、二回目は――怪我をしたおれのところへお見舞いに来てくれた時。
一回目は状況が状況だったから、あの子の顔はよく見ていなかった。けれど、二回目の来訪の時はよく覚えている。
母親に付き添われておれを訪ねてきたあの子は、おずおずとベッドの傍らへ来た。そしておれの腕にまかれた包帯を見ると、くしゃりを顔を歪めた。
茎のようにほっそりとした手足の女の子だった。銀髪をショートボブにしていて、ぱっちりとした赤い瞳はやや釣り目気味で、泣きはらした後なのか目の周りが真っ赤になっていた。
『ご、ごめんなさい……その腕、自分のせいで……』
『大丈夫だよ。これくらい、ぜんぜん痛くないから』
そんな会話をした後、その子はポロポロと涙を零し始めた。おれは慌てて『ぜんぜん平気だよ』とか『君が悪いんじゃないから気にしないで』とか、そんなことを言ったような気がする。
しかし、その子はそれでも泣き止まず、とうとう母親に手を引かれて病室を出て行った。それからはもう二度と会っていない。
……言われてみれば、あの子が女の子だとは誰からも言われていないな。
よくよく思い返せば、着ていた服も少年らしいものだった気がする。ただ、愛らしい顔立ちや髪型、そして泣き顔の印象が強くて、女の子だとばかり思い込んでいた。
「あの時の子どもが、レックス……」
こうして記憶の中の子どもと、目の前のレックスを見比べると、確かに面影がある。
しかし、二重の驚きだ。彼こそが『聖なる百合園の秘密』の悪役教師の『レックス・ウォーカー』であり、なおかつ、おれは子どもの頃にすでに彼と出会っていただなんて――いや、待てよ?
そうだ、思い出した……!
レックスが子どもの頃にヒート中のオメガの女性と出くわした話は『聖なる百合園の秘密』でも出てくるじゃないか!
そして、それこそがゲームのレックス・ウォーカーがオメガ差別主義組織のリーダーとなるきっかけだ!
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