頭が花畑の女と言われたので、その通り花畑に住むことにしました。

音爽(ネソウ)

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『頭が花畑の男遊びが好きなバカ姫』

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事態に気が付いた兄王子達が側近達に処理を指示している、それを見て安堵したハウラナは役立たずの護衛を一瞥して控室に入った。


「キミの護衛は怠惰だな、なんの為にいる」
「そうですね、金でも握らされたのでしょう」

そう言うハウラナをじっと見つめて「奔放なキミへの配慮かと思った」と嫌味を言った。
皇帝もやはり『頭が花畑の男遊びが好きなバカ姫』という捏造された噂を信じている人物のようだ。


ハウラナはむっとして、「ならばどうして助けたのですか?」と訊ねた。
「殺気を感じ取った、だがそれはキミが放ったものと知って驚いている」
「……ともかく助けて下さったのですね、ありがとうございます」


腹立たしいが礼は言っておこうとハウラナは丁寧にお辞儀をした。
「いいや、側室になるキミを見に来たついでのことだ。王女と知っていれば助けなかった」
「な、なぜです!?」


「すでに7人もいる側室をこれ以上持っても意味はないからだ。しかも吹いて飛ぶような弱小国の姫君だ、人質をとしての価値も無いのだ。キミとて本意ではないだろう?自国の令息と結ばれたほうが幸せだぞ」

「だから、王女ならば放っておいたと?」
「あぁ、乱暴な誘い方だったがあの嫡男とやらは惚れているようだったからな」

「どこがですか!あの男は腰巾着たちと一緒になって私を辱めようとしていたのです!」
「……それはすまなかった」


人質としての価値すらないと言われたハウラナは怒りに震えた。
「建前はともかく、国同士の決定を反故されるのですね。わが国と父を愚弄したと解釈します」
「……そんなつもりはないが」


ハウラナに睨まれた皇帝は顎に手を当ててなにやら考えこみこう言った。
「冷遇に耐えられるとは思えん、辞退したほうが良いぞ」
「国のためならばと覚悟しております」


「なるほど噂通りの姫ではなかったのだな」
皇帝はほんの一瞬やわらかな笑みを浮かべた。





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