転生したら、HEROになれるはず

緋咲 ツバメ

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武者修行

追われる者

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昨日の刺客を誰が放ったのかは直ぐに分かった。
まぁ、厄介な相手と絡んでしまった。

そして、行き先も決まった。
虎丸と一緒に旅をするなら、行ける国は決まっていた。
この辺の大陸の地理から説明すると、大陸の中央にはアバンザ帝国があり、南西にここモナス王国がある。そして、南東にはミナリス国。北西にはクゥーネル神国。北側の中央は高い山脈で囲まれており、その先は未開の地であるらしい。北東にはハワード連邦という複数の国からなる連邦政府がある。
他にも小さな小国や自治区はあるが、大きく分けるとこんなモノらしい。
そして、向かうのはミナリス国にした。
ミナリスは能力主義の国らしく、他の国と違い、民主主義であるらしい。
だから、国の中枢にも亜人も多く採用されてるらしい。
ハワード連邦でも良かったのだが、如何せん遠いのであった。
王都であるココ、デュポンより国境まで………まぁ、フェルメール辺りまで戻るんだが、1ヶ月近くはかかるであろう。
流石に虎丸と一緒では乗合馬車にも乗れないので。
危険地域もあるんだが、そこは何とかなるかなって出発した。
デュポンの門兵は今までと同じ様に簡単に通してくれた。
一部では目立ってるのかもしれないが、一般的には取るにも足らない存在でしかない。
デュポンを出て、歩き出すと……以前よりモンスターが近づいて来ない。
多分、嬉しそうに走り回ってる虎丸から溢れ出す覇気が影響してるんだろう。
だから、街道はほとんど何事もなく、進む事が出来た。
ただ虎丸は少し物足りなさそうな表情を浮かべ始めた。
仕方なしに街道を外れて、森をショートカットする道に変更する事にした。
だが、この選択は賢明とは言えなかった。
森をどんどん進むと、突然木の上から何かが落ちてきた。
それは丸太かと思う程の太さはある大蛇であった。
しかも、大蛇の表面は硬い鱗で覆われていた。
死へ誘う者レガーレヴァイパーと表示されている。
虎丸は距離を置こうとしたが、木々が邪魔して、上手く距離を取れない。
大蛇の尾が虎丸の胴に何度も振り下ろされた。
その音は重く、その度に虎丸は唸り声をあげた。
正直、選択を誤ったなって思いながらも、一方的にやられる虎丸をそのままにしとく訳にもいかず、剣を抜き、一気に駆け出した。
大蛇はこちらには対した警戒をしてないのは分かっていたが、こちらをジロリと見て、口を大きく開き、ただ威嚇してきた。
そんなので怯むかと一瞬思ったが…………。
ん?あれ?コイツ……ヴァイパーって事は。
横に飛び、木の影に一瞬、身を隠した。
それより少し数秒後にさっきまで居た場所に紫の液体が………。
そこの場所に生えてた草は一気に枯れた。
危ねぇ……、毒あんのかよ。
木々を使い、徐々に距離を狭めていくが、大蛇は虎丸に意識のほとんどを費やしている。
虎丸はかなりダメージを受けている様だ。
一気に距離を詰め、胴体に剣を振り下ろした。
だが、少し食い込みはしたが、思う程はダメージを与える事が出来てない。
一気に剣を抜き、後ろに飛び退いた。
流石に胴体を傷付けられた事でこちらに意識が向いた。
尾を振り上げられ、こちらに振り下ろされた。
それは何とか避ける事は出来たが、その次の薙ぎ払われる尾を避ける事は出来ず、食らう事になった。
ふらつきながら、虎丸は背後から大蛇に襲いかかり、牙を大蛇に立てた。
だが、多少のダメージを与えられたかなって程度にしか見えない。
それからも大蛇の攻撃を凌ぐので必死で、ダメージを与えるチャンスはなかなか作れなかった。
体力の消耗が激しく、虎丸も体力の限界は近い様に感じた。
もう死を意識して始めた。
だが、大蛇は急に攻撃をやめ、その場から去っていった。
完全なる敗北でしかなかった。
多少は強くなったと自負していたが、全く歯が立たないモンスターが街道の近くに存在する事を実感した。
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