転生したら、HEROになれるはず

緋咲 ツバメ

文字の大きさ
88 / 230
賊討伐

作戦発動

しおりを挟む
ゼーガは嬉しそうに剣を抜き、敵に突っ込んでいった。
言うだけの事はあり、危なげなく敵を倒していく。
だが、一人で突っ走ったせいで直ぐに周りを敵が幾重にも取り囲んでいた。
敵はジリジリと囲いを狭めていっていた。
それをカシューは呆れ顔でこちらをチラッと見た。
虎丸は隣でゴーサインを今か今かと待っている。
ゼーガには怪我させない様に釘をさして、向かわせた。
だが、手加減しろと言わなかった結果……
ゼーガは予想通り、巻き添えをくった。
虎丸が殴打し、吹き飛んだ敵の巻き添えになった。
敵の口元からは赤いモノが滴り落ちていた。
ゼーガも先程よりダメージを食らっているようだ。
だが、一心不乱にじゃれる様に敵を吹き飛ばしていく虎丸。
先程までとは違い、虎丸の周りに大きな円が出来ていた。
逃がす訳には行かないが、下手に近付いて怪我はしたくない気持ちの表れなんだろう。
ゼーガは何とかその場を離れたが、それなりにダメージがあるようだ。
虎丸が動けば、円も動く様な繰り返しであった。
と言っても、虎丸のスピードに対応出来ずに何人かは犠牲にはなっていた。
虎丸も敵の注意をこちらに向け、時間を稼ぐのが目的だと言う事はちゃんと理解はしてるようで、派手には動き回らず、膠着状態を演出していた。
それに比べ、ゼーガはカシューに認められたかったのか、取り囲まれるという失態を犯してしまった。
こんな状態のまま、レーラの救出までイケるかなと思っていたが、それはやはり甘かった。
「そやつらから離れろ。」
その声で虎丸を囲んでた円は一気にバラバラになった。
それと同時に虎丸へ赤い炎の球が向かってきた。
虎丸はいつもの様に全身に力を込めた。
そう、虎丸の毛には魔法耐性がある。
ただ、今は獣人化してる為、その効果がどれくらいあるのか、ないのかも未知数であった。
「虎丸、避けろ。」
虎丸に声を掛けるが、間に合わずに赤い球は虎丸に直撃した。
結果から言えば、大きさの割りに火傷などの怪我は少なかったが、その勢いで木々へと叩きつけられた事により、多少の怪我は負ってしまった。
「この様な体力バカが来たら、こちらに任せて頂く様にお伝えしてたでしょう?」
そう言いながら、煤けたローブ姿の男が同じ様な恰好をした一団を連れていた。
「リョー、それが噂の魔道士一行のようだ。そろそろ成長のほどを見せてもらえるかな。」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢の逆襲

すけさん
恋愛
断罪される1年前に前世の記憶が甦る! 前世は三十代の子持ちのおばちゃんだった。 素行は悪かった悪役令嬢は、急におばちゃんチックな思想が芽生え恋に友情に新たな一面を見せ始めた事で、断罪を回避するべく奮闘する!

【1部完・2部準備中】人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―

ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」 前世、15歳で人生を終えたぼく。 目が覚めたら異世界の、5歳の王子様! けど、人質として大国に送られた危ない身分。 そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。 「ぼく、このお話知ってる!!」 生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!? このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!! 「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」 生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。 とにかく周りに気を使いまくって! 王子様たちは全力尊重! 侍女さんたちには迷惑かけない! ひたすら頑張れ、ぼく! ――猶予は後10年。 原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない! お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。 それでも、ぼくは諦めない。 だって、絶対の絶対に死にたくないからっ! 原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。 健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。 どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。 (全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)

転生皇女セラフィナ

秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。 目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。 赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。 皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。 前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。 しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。 一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。 「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」 そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。 言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。 それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。 転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。 ※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。

おっさん冒険者のおいしいダンジョン攻略

神崎あら
ファンタジー
冒険者歴20年以上のおっさんは、若い冒険者達のように地位や権威を得るためにダンジョンには行かない。 そう、おっさんは生活のためにダンジョンに行く。 これはそんなおっさんの冒険者ライフを描いた生活記である。

婚約破棄? 私、この国の守護神ですが。

國樹田 樹
恋愛
王宮の舞踏会場にて婚約破棄を宣言された公爵令嬢・メリザンド=デラクロワ。 声高に断罪を叫ぶ王太子を前に、彼女は余裕の笑みを湛えていた。 愚かな男―――否、愚かな人間に、女神は鉄槌を下す。 古の盟約に縛られた一人の『女性』を巡る、悲恋と未来のお話。 よくある感じのざまぁ物語です。 ふんわり設定。ゆるーくお読みください。

【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

伯爵令嬢アンマリアのダイエット大作戦

未羊
ファンタジー
気が付くとまん丸と太った少女だった?! 痩せたいのに食事を制限しても運動をしても太っていってしまう。 一体私が何をしたというのよーっ! 驚愕の異世界転生、始まり始まり。

処理中です...