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修業
何の為に修業するのかな?
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一人になったので、レイがいた頃の様に自己鍛錬に励む。
ただ一人でするのは何か寂しい。
果たして、強くなれてるのかな……オレ。
たまに村の中で同い年くらいの少年を見かけるが、下手に関わって、私闘とかになりたくないので、避けた。
レイが居なくなって、週に1、2度の割合であの三人組が絡んでこようとしてくる。
1ヶ月が経つ頃には、三人組を見ると、脱兎の如く、避けるようになった。
ブライは毎日の様に顔を出すが、特に何も言っては来なかった。
そんな日々が3ヶ月は過ぎただろう。
レイから定期的に木剣を送られ、それまで使用してた木剣を代わりに送り返すのだ。
鍛錬をサボってないかの確認の様だ。
そんなある日、村中は何かおかしな空気で包まれていた。
特にブライはここ、数日ソワソワしていた。
昼頃に村にある一行がやってきた。
オレと同い年くらいの少女と少年の集団。
ブライは嬉しそうにその少女に駆け寄り。
「サラ、元気だったか?学校は辛くないか?」
似合わない猫なで声で話しかけていた。
そのサラと呼ばれる少女はブロンズの髪を触りながら、露骨に嫌な顔をしていた。
あの三人組もサラに話しかけようと、モジモジしていた。
《サラ:13歳、ブライの娘。現在、王立学院魔術科に通う。》
あっ、あれから変わった事と言えば、この説明であろうプレートが見える様になった事だ。
だから、村人で名前が分からないって事はなくなった。
構わずに日課の鍛錬に戻ろうとした時。
「リョー、久しぶりなのに無視はひどくない?」
振り返ると、サラはこちらを指さしていた。
その隣にいる三人組の視線が明らかに敵意に満ちていた。
いや、三人組だけではなく、多数の敵意に満ちていた視線が向けられていた。
「あんた、最近剣術に励んでるんでしょう?」
三人組の一人が。
「サラさん、あいつはビート先生に見放される様な落ちこぼれですよ。」
サラは無視するかのように。
「せっかくだから、彼と模擬戦でもどう?」
サラは一緒に帰ってきた一人の少年を指さしながら。
その指さされた少年はヤレヤレという表情を浮かべていた。
その少年を見ると。
《ティー口:14歳、王立学院前衛戦術科に通う。》
「サラ、 ティー口の相手になるわけがないだろ。」
ブライは大慌てで止めようとした。
王立学院に通うって事はそれだけでエリートらしい。
「辞めとくよ。オレなんかじゃ、相手にならないだろうから。」
【レイから私闘を禁じられてる上、そんなエリートなんかと勝負になる訳ないだろ。】
ティー口は厄介事を避けられそうでホッとした表情を浮かべていた。
「相変わらず面白くないヤツね。」
サラは機嫌を悪くして、自分の家へ向かった。
それだけで済めば良かったのだが、このサラって女……鍛錬を終えたオレを待ち構えていたのか。
家に入り込み、王立学院の自慢を繰り広げた。
そして、頼んでもないのに、習った魔法を自慢げに披露してきた。
火球や
水球………剣士になる俺には無関係だろうと思いながら、見てないと機嫌を損なうので付き合った。
サラはもう要らなくなったとか言う魔法の入門書を無理やり押し付け。
「剣がダメでも、万が一でも魔法の方が使えるかもしれないわよ。」
どうやら、剣術に才能がないのを慰めてくれてるらしい。
「でも、その本………読める訳ないか。」
魔法の入門書の文字は普段使う文字とは違うらしい。
慌ただしく、家を出ていくサラを見送り、ベットに横になった。
【でも、どれくらい強くなってるんだろ……オレ。レイは才能があると言ってくれたが、確かにないとは言わないよな。】
〈よぉ、久しぶりだな。〉
あの文字が浮かんできた、目を閉じてないのに。
【えっ、何でだよ?目も閉じてないのに。】
〈それはお前が成長したって事だよ。〉
成長?これが成長?
〈心配しなくても、お前はちゃんと成長してるから。〉
【そう言えば、あの時言ってたプレゼントって、一体何だったんだよ?】
〈ファッ!?お前、気づいてなかったのか?対象物のデータが見れる様になった事だよ。〉
えっ?あれがプレゼント?他の人には見えないものなのか?
〈当たり前だろ。まぁ、あれも成長と共に詳細化していくから。〉
そうなのか……。成長してるのか、良かった。
〈そろそろ時間だわ。後、お前には才能はあるから、たっぷりな。〉
そう言うと、文字は消えた。
気が付くと、朝になっていた。
サラは3日もせずに学院へと帰って行った。
授業の一環でこの近くまで来ただけらしい。
あの謎の文字を信じて……いや、才能があると信じないとやってけない。
何より剣術を辞めて、何をしていいかも分からなかったので、鍛錬に励む事にした。
前の人生では運動とは無縁の生活で、意外と身体を動かすのが楽しかった。
あっ、後………サラが置いて行った魔法の入門書は何故か、読めました。
休みの日はそれを読み、出来るかなってやってみたが、無反応でした。
まぁ、そんなに簡単に出来れば、直ぐに剣術から乗り換えるよ。
でも、村の中で数人は簡単な魔法が使えるらしい。
そんな生活を過ごしてると、ある日一通の手紙がレイから届いた。
“今度、一週間くらい行きます。”
前にレイが来て、半年は経とうとしていた。
だが、いつ来るかも書いてなかった手紙が届いた翌日の夕刻、レイはやってきた。
「ちゃんと鍛錬してたか?」
第一声がそれであった。
いつもの鍛錬を見せると。
「ん~、これなら大丈夫かな。明日から別の鍛錬に入るから、今日はしっかり寝ろよ。」
レイはそう言うと、少しの間、何処かへ出て行った。
翌朝、レイはいつもと違い、先に起きていた。
「じゃあ、行くぞ。あっ、それ……身に付けてな。」
テーブルの上には革の胸当てと革の小手があった。
身につけると、革独特の匂いがして、少し気分が悪くなった。
レイの手前、それを気づかれない様に我慢してみた。
「じゃあ、行くか?」
レイはそういうと村の入口の方へ向かっていく。
もしかして、村の外に出るの?
モンスターとか見ちゃうの?襲われない?
そんな風にドキドキしていたが。
「何となく分かってると思うが、今日から狩りをする。村の近くではそんな強いモンスターは出ないと思うが、気を引き締めるように。」
そう言うとレイは村の入口で立ち止まり、手を振っていた。
意味が分からずにレイを見ると。
「一緒に行くと、モンスターも近付かないから、ここで待ってる。何かあれば、これを吹け。」
そういうと小さな竹で出来た笛を投げられた。
村の入口から少し離れると、右の方に木々が生えた林があった。
モンスターがどんなのかドキドキしながら、何より手にしてたこの木剣で大丈夫なのかと不安になっていた。
しかし、この辺は平和なのか……何も出てこない。
たまに小さなリスみたいな小動物が姿を現すが、それも遠目にこちらを見てるだけだった。
ただ待ってるのにも飽き、木剣片手に……少しずつ林の中へ入っていく事にした。
そこは木々が生い茂り、太陽の光も遮られかけていた。
ムニュッとした感触を感じ、足元を見ると、そこには無色のゼリー状の半球体の何かが。
【これって、スライム?スライムだよな?】
何かちょっと感動してしまった。
後ろに跳ね退き、木剣を構えた。
スライム?は身体をプニプニと揺らしていた。
殴れば倒せるのかと思い、力を込めて、木剣を振り下ろすと………それははじけ飛んだ。
身体中にゼリー状の残骸を浴びた。
それはベタベタしていて、不快であった。
そう思ったのも、わずかの間であった。
急にそれを浴びた素肌が何やらチリチリと痛んだ。
それが飛び散った後の草は白く枯れていった。
もしかして、これ…溶けてる?
慌てて、先程の竹笛を吹くと、レイはとんできた。
そして、怒られた。
「いきなり林の中へ行くヤツがあるか?向こうに小さな小高い丘があるだろ、そこにはもっと初心者向けのモンスターが居るんだ。」
このスライムは強くはないが、酸を吐くという特性があり、モノによっては一気に溶けてしまうらしい。
透明のスライムが一番下位でその後、色によって強さは異なるらしい。
レイは実戦よりモンスターについて、勉強しないとだなって言い出し、村外での初めての実戦は終わった。
ただ一人でするのは何か寂しい。
果たして、強くなれてるのかな……オレ。
たまに村の中で同い年くらいの少年を見かけるが、下手に関わって、私闘とかになりたくないので、避けた。
レイが居なくなって、週に1、2度の割合であの三人組が絡んでこようとしてくる。
1ヶ月が経つ頃には、三人組を見ると、脱兎の如く、避けるようになった。
ブライは毎日の様に顔を出すが、特に何も言っては来なかった。
そんな日々が3ヶ月は過ぎただろう。
レイから定期的に木剣を送られ、それまで使用してた木剣を代わりに送り返すのだ。
鍛錬をサボってないかの確認の様だ。
そんなある日、村中は何かおかしな空気で包まれていた。
特にブライはここ、数日ソワソワしていた。
昼頃に村にある一行がやってきた。
オレと同い年くらいの少女と少年の集団。
ブライは嬉しそうにその少女に駆け寄り。
「サラ、元気だったか?学校は辛くないか?」
似合わない猫なで声で話しかけていた。
そのサラと呼ばれる少女はブロンズの髪を触りながら、露骨に嫌な顔をしていた。
あの三人組もサラに話しかけようと、モジモジしていた。
《サラ:13歳、ブライの娘。現在、王立学院魔術科に通う。》
あっ、あれから変わった事と言えば、この説明であろうプレートが見える様になった事だ。
だから、村人で名前が分からないって事はなくなった。
構わずに日課の鍛錬に戻ろうとした時。
「リョー、久しぶりなのに無視はひどくない?」
振り返ると、サラはこちらを指さしていた。
その隣にいる三人組の視線が明らかに敵意に満ちていた。
いや、三人組だけではなく、多数の敵意に満ちていた視線が向けられていた。
「あんた、最近剣術に励んでるんでしょう?」
三人組の一人が。
「サラさん、あいつはビート先生に見放される様な落ちこぼれですよ。」
サラは無視するかのように。
「せっかくだから、彼と模擬戦でもどう?」
サラは一緒に帰ってきた一人の少年を指さしながら。
その指さされた少年はヤレヤレという表情を浮かべていた。
その少年を見ると。
《ティー口:14歳、王立学院前衛戦術科に通う。》
「サラ、 ティー口の相手になるわけがないだろ。」
ブライは大慌てで止めようとした。
王立学院に通うって事はそれだけでエリートらしい。
「辞めとくよ。オレなんかじゃ、相手にならないだろうから。」
【レイから私闘を禁じられてる上、そんなエリートなんかと勝負になる訳ないだろ。】
ティー口は厄介事を避けられそうでホッとした表情を浮かべていた。
「相変わらず面白くないヤツね。」
サラは機嫌を悪くして、自分の家へ向かった。
それだけで済めば良かったのだが、このサラって女……鍛錬を終えたオレを待ち構えていたのか。
家に入り込み、王立学院の自慢を繰り広げた。
そして、頼んでもないのに、習った魔法を自慢げに披露してきた。
火球や
水球………剣士になる俺には無関係だろうと思いながら、見てないと機嫌を損なうので付き合った。
サラはもう要らなくなったとか言う魔法の入門書を無理やり押し付け。
「剣がダメでも、万が一でも魔法の方が使えるかもしれないわよ。」
どうやら、剣術に才能がないのを慰めてくれてるらしい。
「でも、その本………読める訳ないか。」
魔法の入門書の文字は普段使う文字とは違うらしい。
慌ただしく、家を出ていくサラを見送り、ベットに横になった。
【でも、どれくらい強くなってるんだろ……オレ。レイは才能があると言ってくれたが、確かにないとは言わないよな。】
〈よぉ、久しぶりだな。〉
あの文字が浮かんできた、目を閉じてないのに。
【えっ、何でだよ?目も閉じてないのに。】
〈それはお前が成長したって事だよ。〉
成長?これが成長?
〈心配しなくても、お前はちゃんと成長してるから。〉
【そう言えば、あの時言ってたプレゼントって、一体何だったんだよ?】
〈ファッ!?お前、気づいてなかったのか?対象物のデータが見れる様になった事だよ。〉
えっ?あれがプレゼント?他の人には見えないものなのか?
〈当たり前だろ。まぁ、あれも成長と共に詳細化していくから。〉
そうなのか……。成長してるのか、良かった。
〈そろそろ時間だわ。後、お前には才能はあるから、たっぷりな。〉
そう言うと、文字は消えた。
気が付くと、朝になっていた。
サラは3日もせずに学院へと帰って行った。
授業の一環でこの近くまで来ただけらしい。
あの謎の文字を信じて……いや、才能があると信じないとやってけない。
何より剣術を辞めて、何をしていいかも分からなかったので、鍛錬に励む事にした。
前の人生では運動とは無縁の生活で、意外と身体を動かすのが楽しかった。
あっ、後………サラが置いて行った魔法の入門書は何故か、読めました。
休みの日はそれを読み、出来るかなってやってみたが、無反応でした。
まぁ、そんなに簡単に出来れば、直ぐに剣術から乗り換えるよ。
でも、村の中で数人は簡単な魔法が使えるらしい。
そんな生活を過ごしてると、ある日一通の手紙がレイから届いた。
“今度、一週間くらい行きます。”
前にレイが来て、半年は経とうとしていた。
だが、いつ来るかも書いてなかった手紙が届いた翌日の夕刻、レイはやってきた。
「ちゃんと鍛錬してたか?」
第一声がそれであった。
いつもの鍛錬を見せると。
「ん~、これなら大丈夫かな。明日から別の鍛錬に入るから、今日はしっかり寝ろよ。」
レイはそう言うと、少しの間、何処かへ出て行った。
翌朝、レイはいつもと違い、先に起きていた。
「じゃあ、行くぞ。あっ、それ……身に付けてな。」
テーブルの上には革の胸当てと革の小手があった。
身につけると、革独特の匂いがして、少し気分が悪くなった。
レイの手前、それを気づかれない様に我慢してみた。
「じゃあ、行くか?」
レイはそういうと村の入口の方へ向かっていく。
もしかして、村の外に出るの?
モンスターとか見ちゃうの?襲われない?
そんな風にドキドキしていたが。
「何となく分かってると思うが、今日から狩りをする。村の近くではそんな強いモンスターは出ないと思うが、気を引き締めるように。」
そう言うとレイは村の入口で立ち止まり、手を振っていた。
意味が分からずにレイを見ると。
「一緒に行くと、モンスターも近付かないから、ここで待ってる。何かあれば、これを吹け。」
そういうと小さな竹で出来た笛を投げられた。
村の入口から少し離れると、右の方に木々が生えた林があった。
モンスターがどんなのかドキドキしながら、何より手にしてたこの木剣で大丈夫なのかと不安になっていた。
しかし、この辺は平和なのか……何も出てこない。
たまに小さなリスみたいな小動物が姿を現すが、それも遠目にこちらを見てるだけだった。
ただ待ってるのにも飽き、木剣片手に……少しずつ林の中へ入っていく事にした。
そこは木々が生い茂り、太陽の光も遮られかけていた。
ムニュッとした感触を感じ、足元を見ると、そこには無色のゼリー状の半球体の何かが。
【これって、スライム?スライムだよな?】
何かちょっと感動してしまった。
後ろに跳ね退き、木剣を構えた。
スライム?は身体をプニプニと揺らしていた。
殴れば倒せるのかと思い、力を込めて、木剣を振り下ろすと………それははじけ飛んだ。
身体中にゼリー状の残骸を浴びた。
それはベタベタしていて、不快であった。
そう思ったのも、わずかの間であった。
急にそれを浴びた素肌が何やらチリチリと痛んだ。
それが飛び散った後の草は白く枯れていった。
もしかして、これ…溶けてる?
慌てて、先程の竹笛を吹くと、レイはとんできた。
そして、怒られた。
「いきなり林の中へ行くヤツがあるか?向こうに小さな小高い丘があるだろ、そこにはもっと初心者向けのモンスターが居るんだ。」
このスライムは強くはないが、酸を吐くという特性があり、モノによっては一気に溶けてしまうらしい。
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