転生したら、HEROになれるはず

緋咲 ツバメ

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依頼

対峙

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リョーはレーラに何か言葉をかけかけたが、それを飲み込んで、その場を後にした。
リョーはクルルに案内されるまま、あの場所を再び訪れた。
部屋の扉を開けると、視線は一斉にリョーに注がれた。
「わざわざ呼び出して、申し訳ない。」
そう言いながら、迎えてくれたのはシュラルであった。
それから今回の件の時系列が読み上げれていった。
それをリョーはただ聞いていた。
少し離れた場所にはダートやレーラが居た。
「リョー殿、この文にある様に貴殿は無抵抗な紅き閃光のメンバーに暴行を働いたのですか?」
シュラルはそう問い、リョーを真っ直ぐに見ていた。
リョーはその問いかけに答えようとはしなかった。
レーラは我慢出来ずにリョーに罵詈雑言を浴びせた。
係に制されて、ようやくレーラは口を閉じた。
それに代わり、ある一団が部屋の中に入ってきた。
「誠に心苦しいのですが、この国であの様な蛮行が行われて、それを目の当たりにしまっては黙ってる訳には。」
白々しい演技をするゼンをただリョーは見ていた。
その言葉にシュラルは。
「王の戴冠式を控えたこの時期にこの様な問題を起こされるとは……。」
その言葉にゼンは一瞬、ニヤリと笑みを浮かべたが、シュラルの次の言葉で状況は一変した。
「王は御立腹である。緊急に執り行われた特席裁判により、五芒星の全権剥奪する。」
ゼンにとっては意味が分からなかった。
「何故、その様な不可思議な事を?」
そう言うゼンに一枚の紙を見せ。
「ここに1枚の依頼書がある。そこにリョー殿と五芒星の印、それとゼン殿の名がある。ギルドではこの様な依頼は受けておらぬ。無断でギルドを名乗って、これを発行したのは貴殿であるな?」
ゼンは一瞬、戸惑ったが。
「もし、そうであったとして、その程度の事。」
シュラルが何かを言いかけた瞬間。
「その程度?やはりミナリスはギルドに対して、宣戦布告をされるのか?」
そこに居たのはニッカであった。
シュラルは慌てていた。
「五芒星に伝えよ。我が国を貶めようとした行為、武をもって制しても良い。権限剥奪を受け入れるか、それとも抵抗して、殲滅か好きな方を選べ。」
ニッカはその言葉を聞きながら、リョーに対して。
「こう見えて、忙しい立場なんだぞ。まぁ……せっかく来たから、もう少し…ゆっくりさせてもらうよ。あの件もあるから。」
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