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小綺麗な病室に置かれたベッドの上で母さんが穏やかな顔で眠っている。私が来たことにまだ気づいていない。私は起こさないように、そっと病室の花を交換しようとした。
「、、、、欣怡?」
母さんが薄く目を開けて、私の名前を呼ぶ。
「あ、起こしちゃった?ごめんね、寝てたのに」
「今きたの、、、?」
「うん、今来たばかり。夜からまた仕事だから、その前に母さんの顔を見ておこうと思って」
私は手際よく病室の花を交換する。今日の花はガーベラだ。
「、、、ごめんなさいね。あなたばかりに働かせて、、私がこんな身体じゃなければ。あなただって、大学に行けたかもしれない」
「いいのよ、大学なんて。勉強は自分でもできるわ」
私は簡易椅子に座った。りんごを剥いてあげようと、サイドボードに置かれていたりんごを手にした。
ナイフを持ち、りんごを剥き始める。
母さんが私の顔をじっと見つめていた。
「欣怡」
「ん、、、?なあに母さん」
「あなた、、、好きな人ができたでしょう」
ピタッとりんごの皮をむく私の手が止まる。思わず顔を上げて母さんを見た。
「なんで、、、?」
母さんは笑っていた。
「なんとなく。あなたは最近綺麗になったし。雰囲気が前より変わったわ。大人になったというか、、。」
「か、母さん、、、!」
顔が赤くなる私に、母さんは微笑みながら話を続けた。
「その人、この入院費用も払ってくれたんでしょう。、、、そうよね、だってあなたに入院代が払えっこない。その方が助けてくれたに違いないわ。、、、申し訳ない。いつかきちんとお礼をしてお返しをしなければね、、。その人はどんな方かわからないけど、でもあなたが選んだ人なら大丈夫ね。、、、そう、きっと大丈夫。母さんね、嬉しいの。母さん意外の人が、あなたのことを大事に思ってくれていること」
母さんは話を続ける。
「母さんが、、、万が一母さんに何かあった場合、あなたがひとりぼっちになってしまうから。それだけが心配なの。母さんの代わりに、あなたのそばにいてくれる人がいたら、どんなに安心か。、、、欣怡、いつかその人に会わせてね。ちゃんとお礼も言いたいし、どんな人だか会ってみたいの」
私はキョンを思い出し、自然と笑顔になった。
「母さん、、、。彼は、優しい人よ。私をいつも気にかけてくれるわ」
母さんは、小さく笑った。
「そう、、、。なら安心ね。安心して、欣怡をまかせておけるね」
いつか母さんにキョンを合わせたい。私の大事な人を。
キョンはなんていうだろう。母さんは?もし、私がキョンと一緒に生きると言ったらどんな顔をするだろう。もちろん毎日母さんに会いに来て、今まで通り大切にしていく。考えちゃダメだ。ごちゃごちゃ頭で考えずに、自分の心に従おう。後悔はしたくない。
彼と一緒に生きると決めたのだから。
私は剥いたりんごを食べやすいように切って、母さんに差し出した。母さんはそれを嬉しそうに頬張る。
私は立ち上がり、窓の外を見た。
天気だった空はすっかり雲で覆われ、雨がポツポツと降り始めていた。
✳︎
彼と一緒に生きると決めた日から、私たちは一緒に過ごすことが増えた。
仕事が休みの日は、夜にご飯を食べに行った。
その日は、キョンが運転するバイクに乗って旺角に行き、彼がよくいくという雲呑麺がおすすめの店に連れていってくれた。
そこは見た目は小汚い小さな屋台だった。60歳ぐらいの老板(店長)が1人で作っている様子だった。店頭には2人が座れるだけのスペースがあり、キョンと隣同士で腰掛けた。彼の肘にぶつかるくらいの狭さだ。
「老板、雲呑麺2つくれ」
「、、、。あいよ」
寡黙そうな老板は低い声で返事をし、手際よく麺を茹でていった。
「よく来るの?ここ」
キョンはタバコに火をつけ、吸いながらうなづいた。
「、、、1人で来る時もあるし、ヤンを連れて来る時もある」
「そうなんだ。ヤンってあなたのこと大好きよね」
キョンが煙を吐き出し、顔をしかめた。
「なんだよ、それ」
「話してて、あなたへの愛がすごいから。兄貴尊敬してます!って感じで」
私はヤンの声色を真似していった。
「お前、ヤンと仲良いよな。いつも何話してるんだ?」
私はヤンと話したことを思い出そうとした。でも、大方大した話しかしていないので、すぐに思いつかない。
「たわいもない話かな、、。あなたがヤンを助けた時の話とか。あと、、、、あなたがすごくモテるって言ってた」
キョンは頬杖をついて面白そうに言った。
「妬いてんの?」
「妬く?誰が誰に」
「お前が俺に」
「なわけないでしょ。」
キョンが私の顔を見つめながら、悪戯な少年みたいな笑顔で微笑む。
こういうときのキョンはずるい。そんな笑顔をされたら何も言えなくなる。
その笑顔は平静を装うには、魅力的すぎて。
私は顔が少し赤くなるのを感じた。
「雲呑麺2つ、お待ち!」
救いの手のようなタイミングで、できたての雲呑麺が目の前に出てきた。湯気が立っていて、薄い黄金色のスープでとても美味しそうだ。
「いただきます!美味しそう」
私は目の前に置かれていた箸立ての中から箸を2つ取ると一本はキョンに渡し、もう一本で雲呑麺を啜り始めた。
大きな雲呑を頬張り、麺をすする。とても美味しい雲呑麺だった。
ズルズルと夢中で食べていると、キョンがおかしそうに私を見つめているのに気づいた。
「なによ」
「、、、お前って、結構豪快に食べるのな」
「そう???」
「、、、いや、いいけど。男らしくていいんじゃないか」
キョンがおかしそうにクックッと笑っていると、目の前からも笑い声が聞こえた。なんと寡黙そうな老板も肩を震わせて笑いを堪えていた。
「お嬢さん、いい食べっぷりでいいね!」
「だって、美味しいですから!」
美味しいものは、勢いよく食べるに限る。それがちょっと男っぽい食べ方だって気にしない。横を見ると、キョンも雲呑麺を男らしく食べているじゃないか。
それにしても、ここの雲呑麺は本当に美味しい。店の見た目と味が正反対。絶対また連れてきてもらおうと決めた。
雲呑麺をあっという間に食べ終わると、キョンは立ち上がり老板に2人分の料金を支払うと、「また来るからな」といった。
私はキョンの背中を追いかけ、歩き出した。
キョンは前を歩きながら、片手を後ろの私の方に差し出した。その手が「来い」と合図をしている。私はそのまま彼の手を握った。
手をつないで私たちは夜の旺角を少し散歩する。夜の旺角は賑やかで大勢の人が行き交っている。夜になるとまだ蒸し暑いけど、昼間よりは歩きやすくて気持ちいい。
「、、、ジェイド」
「ん?」
「美味かったか」
「うん、とても」
「、、、また連れてきてやる」
彼の大きな手は、私の手を握る力を少し強めた。
実際キョンはいろんな店を知っていて、私をいろんなお店に連れて行ってくれた。尖沙咀にある広東粥のお店や、湾仔にある広東料理の店などどれも美味しかった。
彼と一緒に過ごす時間は楽しく、満ち足りていて幸せだった。
一方、不安な面もあった。時々、彼が顔や体に怪我をして帰ってくることがあった。何かしらのトラブルがあったのだろう、でも彼は何も話さなかった。私は黙って、彼の怪我の手当てをした。その日も彼は手を怪我をし、血を流して帰ってきた。
私はそれを見ると黙って薬箱を出し、ベッドに座っている彼の隣に座った。
キョンの手は出血こそしているものの、そんなにひどくなかった。私は少し強めに絆創膏を貼った。キョンが顔をしかめる。
「、、、痛ってぇ」
「どうしたのよ、これ」
「さあ、、、転んだ」
とぼけようとする彼を睨み、私はため息をついた。
「、、、大事にしてよね。毎回手当させられる私の身にもなって」
「悪いけど、怪我をすることはよくある。俺はリーダーだから」
「またミンにやられた時みたいなことはあるの?」
キョンは黙って頷く。
「、、、あるかもしれないな。俺はリーダーだ。死ぬ時もある」
「、、、、」
そんな死ぬことなんて考えたくないのに。気持ちが落ち込む。
黙ってしまった私を見て、キョンは私の肩に手を回してきた。彼の顔が近づいてきた。私はふいと反対に顔を背ける。
「おい、すねんな。ブスになるぞ」
「、、、ブスですから」
キョンは少し間を置くと、顔をそむけたままの私にさらに近づき、私の耳に軽いキスをした。
「いや、もう帰らないと」
彼は私の言葉を無視して、私の首筋等にキスを続けた。
「帰んな。ここにいろ」
私の腕と肩をつかみ、彼の方へ体を引っ張られる。
「や、、、、!」
そしてベッドに押し倒された。
キョンはいつも優しく私を抱く。
大きな男らしい手が、わたしの身体に優しく触れて、愛おしむかのように撫でていく。
そのがっしりとした男らしい身体が私の上に覆いかぶさってくる。彼の身体の重みが、とても心地よい。私は彼の身体を抱きしめる。
抱きしめ合うことで、彼の汗や匂いを感じ、その匂いになぜか落ち着いている自分がいる。
事が終わった後、彼は乱れた呼吸をしながら私の頭にキスをした。
帰らなきゃ、明日も仕事、、、と思いながらも私はその安心感に包まれ、そのまま眠りに落ちていった。
「、、、、欣怡?」
母さんが薄く目を開けて、私の名前を呼ぶ。
「あ、起こしちゃった?ごめんね、寝てたのに」
「今きたの、、、?」
「うん、今来たばかり。夜からまた仕事だから、その前に母さんの顔を見ておこうと思って」
私は手際よく病室の花を交換する。今日の花はガーベラだ。
「、、、ごめんなさいね。あなたばかりに働かせて、、私がこんな身体じゃなければ。あなただって、大学に行けたかもしれない」
「いいのよ、大学なんて。勉強は自分でもできるわ」
私は簡易椅子に座った。りんごを剥いてあげようと、サイドボードに置かれていたりんごを手にした。
ナイフを持ち、りんごを剥き始める。
母さんが私の顔をじっと見つめていた。
「欣怡」
「ん、、、?なあに母さん」
「あなた、、、好きな人ができたでしょう」
ピタッとりんごの皮をむく私の手が止まる。思わず顔を上げて母さんを見た。
「なんで、、、?」
母さんは笑っていた。
「なんとなく。あなたは最近綺麗になったし。雰囲気が前より変わったわ。大人になったというか、、。」
「か、母さん、、、!」
顔が赤くなる私に、母さんは微笑みながら話を続けた。
「その人、この入院費用も払ってくれたんでしょう。、、、そうよね、だってあなたに入院代が払えっこない。その方が助けてくれたに違いないわ。、、、申し訳ない。いつかきちんとお礼をしてお返しをしなければね、、。その人はどんな方かわからないけど、でもあなたが選んだ人なら大丈夫ね。、、、そう、きっと大丈夫。母さんね、嬉しいの。母さん意外の人が、あなたのことを大事に思ってくれていること」
母さんは話を続ける。
「母さんが、、、万が一母さんに何かあった場合、あなたがひとりぼっちになってしまうから。それだけが心配なの。母さんの代わりに、あなたのそばにいてくれる人がいたら、どんなに安心か。、、、欣怡、いつかその人に会わせてね。ちゃんとお礼も言いたいし、どんな人だか会ってみたいの」
私はキョンを思い出し、自然と笑顔になった。
「母さん、、、。彼は、優しい人よ。私をいつも気にかけてくれるわ」
母さんは、小さく笑った。
「そう、、、。なら安心ね。安心して、欣怡をまかせておけるね」
いつか母さんにキョンを合わせたい。私の大事な人を。
キョンはなんていうだろう。母さんは?もし、私がキョンと一緒に生きると言ったらどんな顔をするだろう。もちろん毎日母さんに会いに来て、今まで通り大切にしていく。考えちゃダメだ。ごちゃごちゃ頭で考えずに、自分の心に従おう。後悔はしたくない。
彼と一緒に生きると決めたのだから。
私は剥いたりんごを食べやすいように切って、母さんに差し出した。母さんはそれを嬉しそうに頬張る。
私は立ち上がり、窓の外を見た。
天気だった空はすっかり雲で覆われ、雨がポツポツと降り始めていた。
✳︎
彼と一緒に生きると決めた日から、私たちは一緒に過ごすことが増えた。
仕事が休みの日は、夜にご飯を食べに行った。
その日は、キョンが運転するバイクに乗って旺角に行き、彼がよくいくという雲呑麺がおすすめの店に連れていってくれた。
そこは見た目は小汚い小さな屋台だった。60歳ぐらいの老板(店長)が1人で作っている様子だった。店頭には2人が座れるだけのスペースがあり、キョンと隣同士で腰掛けた。彼の肘にぶつかるくらいの狭さだ。
「老板、雲呑麺2つくれ」
「、、、。あいよ」
寡黙そうな老板は低い声で返事をし、手際よく麺を茹でていった。
「よく来るの?ここ」
キョンはタバコに火をつけ、吸いながらうなづいた。
「、、、1人で来る時もあるし、ヤンを連れて来る時もある」
「そうなんだ。ヤンってあなたのこと大好きよね」
キョンが煙を吐き出し、顔をしかめた。
「なんだよ、それ」
「話してて、あなたへの愛がすごいから。兄貴尊敬してます!って感じで」
私はヤンの声色を真似していった。
「お前、ヤンと仲良いよな。いつも何話してるんだ?」
私はヤンと話したことを思い出そうとした。でも、大方大した話しかしていないので、すぐに思いつかない。
「たわいもない話かな、、。あなたがヤンを助けた時の話とか。あと、、、、あなたがすごくモテるって言ってた」
キョンは頬杖をついて面白そうに言った。
「妬いてんの?」
「妬く?誰が誰に」
「お前が俺に」
「なわけないでしょ。」
キョンが私の顔を見つめながら、悪戯な少年みたいな笑顔で微笑む。
こういうときのキョンはずるい。そんな笑顔をされたら何も言えなくなる。
その笑顔は平静を装うには、魅力的すぎて。
私は顔が少し赤くなるのを感じた。
「雲呑麺2つ、お待ち!」
救いの手のようなタイミングで、できたての雲呑麺が目の前に出てきた。湯気が立っていて、薄い黄金色のスープでとても美味しそうだ。
「いただきます!美味しそう」
私は目の前に置かれていた箸立ての中から箸を2つ取ると一本はキョンに渡し、もう一本で雲呑麺を啜り始めた。
大きな雲呑を頬張り、麺をすする。とても美味しい雲呑麺だった。
ズルズルと夢中で食べていると、キョンがおかしそうに私を見つめているのに気づいた。
「なによ」
「、、、お前って、結構豪快に食べるのな」
「そう???」
「、、、いや、いいけど。男らしくていいんじゃないか」
キョンがおかしそうにクックッと笑っていると、目の前からも笑い声が聞こえた。なんと寡黙そうな老板も肩を震わせて笑いを堪えていた。
「お嬢さん、いい食べっぷりでいいね!」
「だって、美味しいですから!」
美味しいものは、勢いよく食べるに限る。それがちょっと男っぽい食べ方だって気にしない。横を見ると、キョンも雲呑麺を男らしく食べているじゃないか。
それにしても、ここの雲呑麺は本当に美味しい。店の見た目と味が正反対。絶対また連れてきてもらおうと決めた。
雲呑麺をあっという間に食べ終わると、キョンは立ち上がり老板に2人分の料金を支払うと、「また来るからな」といった。
私はキョンの背中を追いかけ、歩き出した。
キョンは前を歩きながら、片手を後ろの私の方に差し出した。その手が「来い」と合図をしている。私はそのまま彼の手を握った。
手をつないで私たちは夜の旺角を少し散歩する。夜の旺角は賑やかで大勢の人が行き交っている。夜になるとまだ蒸し暑いけど、昼間よりは歩きやすくて気持ちいい。
「、、、ジェイド」
「ん?」
「美味かったか」
「うん、とても」
「、、、また連れてきてやる」
彼の大きな手は、私の手を握る力を少し強めた。
実際キョンはいろんな店を知っていて、私をいろんなお店に連れて行ってくれた。尖沙咀にある広東粥のお店や、湾仔にある広東料理の店などどれも美味しかった。
彼と一緒に過ごす時間は楽しく、満ち足りていて幸せだった。
一方、不安な面もあった。時々、彼が顔や体に怪我をして帰ってくることがあった。何かしらのトラブルがあったのだろう、でも彼は何も話さなかった。私は黙って、彼の怪我の手当てをした。その日も彼は手を怪我をし、血を流して帰ってきた。
私はそれを見ると黙って薬箱を出し、ベッドに座っている彼の隣に座った。
キョンの手は出血こそしているものの、そんなにひどくなかった。私は少し強めに絆創膏を貼った。キョンが顔をしかめる。
「、、、痛ってぇ」
「どうしたのよ、これ」
「さあ、、、転んだ」
とぼけようとする彼を睨み、私はため息をついた。
「、、、大事にしてよね。毎回手当させられる私の身にもなって」
「悪いけど、怪我をすることはよくある。俺はリーダーだから」
「またミンにやられた時みたいなことはあるの?」
キョンは黙って頷く。
「、、、あるかもしれないな。俺はリーダーだ。死ぬ時もある」
「、、、、」
そんな死ぬことなんて考えたくないのに。気持ちが落ち込む。
黙ってしまった私を見て、キョンは私の肩に手を回してきた。彼の顔が近づいてきた。私はふいと反対に顔を背ける。
「おい、すねんな。ブスになるぞ」
「、、、ブスですから」
キョンは少し間を置くと、顔をそむけたままの私にさらに近づき、私の耳に軽いキスをした。
「いや、もう帰らないと」
彼は私の言葉を無視して、私の首筋等にキスを続けた。
「帰んな。ここにいろ」
私の腕と肩をつかみ、彼の方へ体を引っ張られる。
「や、、、、!」
そしてベッドに押し倒された。
キョンはいつも優しく私を抱く。
大きな男らしい手が、わたしの身体に優しく触れて、愛おしむかのように撫でていく。
そのがっしりとした男らしい身体が私の上に覆いかぶさってくる。彼の身体の重みが、とても心地よい。私は彼の身体を抱きしめる。
抱きしめ合うことで、彼の汗や匂いを感じ、その匂いになぜか落ち着いている自分がいる。
事が終わった後、彼は乱れた呼吸をしながら私の頭にキスをした。
帰らなきゃ、明日も仕事、、、と思いながらも私はその安心感に包まれ、そのまま眠りに落ちていった。
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