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暗闇の中の誰か
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僕は気付くと真っ暗の闇の中にいた。
焦った。ここは何処なんだと…何が起きなんだと。
いくら時間が経っても暗闇に目が慣れる事はなく何も見る事が出来ない。
何故だろう。ふと焦りから疑問へと思考が変わった。
もしかしたら、僕は目の機能を失っているのかもしれない。
もしくは、本当にここが真っ暗で光すら届かない謎の世界だという事も考えた。
そして、暫くたったある日。僕は気付く。
聴覚も失っているいる事に。
それか、この世界が無音なのかも知れない。
でも、そんな事いまはハッキリ言ってどっちでもいい。
何でだ。何でだ。何でだ。何でだ。何でだ。
何でだ。何でだ。何でだ。何でだ。何でだ。何でだ。何でだ。何でだ。何でだ。何でだ。僕が何をしたんだ?!
なんで、こんな真っ暗で無音なところにずっといる!これは何かの罰ゲームか?そうか?!それとも僕が何か悪い事をしたからこんな目にあっているのか?
いったい何をしたって言うんだ…
誰か答えてくれよ!なぁあ!この世界は何なんだよ…それとも僕が狂っちまっただけか?
僕は必死に口をパクパクと動かすが、聴覚を失っているのか、声すらも出ないのか。
どちらにしろ、誰にも気付いて貰えなかった。
助けてくれ。助けてくれ…よ。
誰か…
こんなんじゃ、僕狂っちまう…
誰か
誰か
誰か
…
…
…
そして、数日後。いやもっと経ったのかもしれない。
僕は絶望の淵に立たされながらも、未だに希望を持っていた。もしかしたら此処には脱出する出口があるのかもしれないと…
そう思った僕は手や足を必死に動かした。けれど、いつも何か大きな壁にぶつかりその先には行けない。そう、僕は閉じ込められているのだ。誰に閉じ込められてたのか、なんで閉じ込められたのか、手がかり1個としてなかった。
また暫くしたある日
今日もめげずに手や足を動かしていると、何かが僕を触ってきた感覚があった。
(そこに誰かいるのか?いるなら答えてくれ)
声が出ないのか聞こえないのか、未だに分からないが。とにかくその誰かからの返事はなかった。
この場所にきて初めて見つけた住人だと言うのに。まさかこの人も僕と同じように閉じ込められたのか…。
本当にいつになったらここから脱出する事が出来るのだろうか。
まぁあでも、今日は脱出の手がかりに一歩近づけた気がする。なんて言ったって仲間が出来たのだから…
今日も僕の他にいる誰かと、肌で触れ合いその存在を確かめる。
よかった。今日もいる。
今、その存在が僕にとってかけがえのないものとなっていた。
大丈夫。きっといつかここから出られるはずだ。この大きな壁さえ壊すことが出来たら…
僕は一生懸命にその壁を引っ掻き脚で蹴ったりしてその壁をぶち壊そうとした。
だけど、その壁は厚く丈夫でどうやったって壊す事が出来なかった。
ああ。もう一生ここにいるのかな
そこの誰か…君も一緒だろ?
僕達はいったい何をしたんだろうな。
何か悪い事をしたか?
こんなのもう、うんざりだ。
喋られない。聞こえない。見えない。出れない。
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
脱出の手がかりなんて、もう無いんだ…
どうしたらいいんだよ…
その日から本当に、どうしようも無くなって何もする気には慣れなかった。
僕の近くにいる、誰かとは会話も出来ない。
もし、会話ができる事なら此処から脱出する方法も考えただろうに…
そうして、僕は何も動かずになり、眠りについた…
『…いきますよー!』
ある日こんな声が初めてこの世界にきてから聞こえた。なんの声だ?
僕達をついに助けてくれる日が来たのか?
なんなんだ?!
やった!やっと、ここから解放されるんだ!
僕は胸が高鳴った。
ふと、僕の他にいる存在の事を思った。この人も一緒に出られるんだろうか?と。
いやいや、今は自分の事だけに集中だ。
僕が助かってからその人も助ければいいじゃないか。
僕は優しく、まってろよ、というように僕以外の誰かに触ろうとした。
が、その存在は…
消えていた。
え?
なんで?
いないの?
置いていかれた?
それとも、どこかへ消えた?
僕に飽きれた?
ごめんなさい…
自分だけ助かろうとして…
だから、君は逃げたんだろ?
本当にごめんなさい…
ごめんなさい…
ごめんなさい…
ごめんなさい…
僕は心の中で謝り続けた。
きっと、あの人は僕の心の声が聞こえてたんだ…。だから…
そうして、またひとりぼっちだになった。
ひとりは嫌だ。
戻ってきてくれないかな…
いや…待てよ。
あの人が逃げれたんだ。きっと出口があるに違いない。
僕は唯一のその希望に掛けて、この部屋の中全てを探り始めた。何か見忘れている場所があるはずだ。
どこだ。どこだ。どこだ!出てこい!!
そんな時。何か奥まで続いている小さな道がある事に気が付いた。
やっと!ここから出られる!
よかった。よかった。
助かる…
僕はどんどん、光の届かない道を進んでいく
目的地が何処かは分からない。
もしかしたら、また同じような暗い世界に繋がっているのかも知れない。
だけど…僕は一人は嫌だ。
今度こそ────
出口だ…。
「おぎゃーーーー」
元気な赤ん坊の声が病院中に響き渡る。
「おめでとうございます。男の子ですよ」
助産師さんが、お母さんから産まれてきた男の子を抱っこし、お母さんの元へと連れていく。
「生まれてきてくれて、ありがとうね」
これが、お母さんが僕に掛けた最初の一言だった。
おわり────
焦った。ここは何処なんだと…何が起きなんだと。
いくら時間が経っても暗闇に目が慣れる事はなく何も見る事が出来ない。
何故だろう。ふと焦りから疑問へと思考が変わった。
もしかしたら、僕は目の機能を失っているのかもしれない。
もしくは、本当にここが真っ暗で光すら届かない謎の世界だという事も考えた。
そして、暫くたったある日。僕は気付く。
聴覚も失っているいる事に。
それか、この世界が無音なのかも知れない。
でも、そんな事いまはハッキリ言ってどっちでもいい。
何でだ。何でだ。何でだ。何でだ。何でだ。
何でだ。何でだ。何でだ。何でだ。何でだ。何でだ。何でだ。何でだ。何でだ。何でだ。僕が何をしたんだ?!
なんで、こんな真っ暗で無音なところにずっといる!これは何かの罰ゲームか?そうか?!それとも僕が何か悪い事をしたからこんな目にあっているのか?
いったい何をしたって言うんだ…
誰か答えてくれよ!なぁあ!この世界は何なんだよ…それとも僕が狂っちまっただけか?
僕は必死に口をパクパクと動かすが、聴覚を失っているのか、声すらも出ないのか。
どちらにしろ、誰にも気付いて貰えなかった。
助けてくれ。助けてくれ…よ。
誰か…
こんなんじゃ、僕狂っちまう…
誰か
誰か
誰か
…
…
…
そして、数日後。いやもっと経ったのかもしれない。
僕は絶望の淵に立たされながらも、未だに希望を持っていた。もしかしたら此処には脱出する出口があるのかもしれないと…
そう思った僕は手や足を必死に動かした。けれど、いつも何か大きな壁にぶつかりその先には行けない。そう、僕は閉じ込められているのだ。誰に閉じ込められてたのか、なんで閉じ込められたのか、手がかり1個としてなかった。
また暫くしたある日
今日もめげずに手や足を動かしていると、何かが僕を触ってきた感覚があった。
(そこに誰かいるのか?いるなら答えてくれ)
声が出ないのか聞こえないのか、未だに分からないが。とにかくその誰かからの返事はなかった。
この場所にきて初めて見つけた住人だと言うのに。まさかこの人も僕と同じように閉じ込められたのか…。
本当にいつになったらここから脱出する事が出来るのだろうか。
まぁあでも、今日は脱出の手がかりに一歩近づけた気がする。なんて言ったって仲間が出来たのだから…
今日も僕の他にいる誰かと、肌で触れ合いその存在を確かめる。
よかった。今日もいる。
今、その存在が僕にとってかけがえのないものとなっていた。
大丈夫。きっといつかここから出られるはずだ。この大きな壁さえ壊すことが出来たら…
僕は一生懸命にその壁を引っ掻き脚で蹴ったりしてその壁をぶち壊そうとした。
だけど、その壁は厚く丈夫でどうやったって壊す事が出来なかった。
ああ。もう一生ここにいるのかな
そこの誰か…君も一緒だろ?
僕達はいったい何をしたんだろうな。
何か悪い事をしたか?
こんなのもう、うんざりだ。
喋られない。聞こえない。見えない。出れない。
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
脱出の手がかりなんて、もう無いんだ…
どうしたらいいんだよ…
その日から本当に、どうしようも無くなって何もする気には慣れなかった。
僕の近くにいる、誰かとは会話も出来ない。
もし、会話ができる事なら此処から脱出する方法も考えただろうに…
そうして、僕は何も動かずになり、眠りについた…
『…いきますよー!』
ある日こんな声が初めてこの世界にきてから聞こえた。なんの声だ?
僕達をついに助けてくれる日が来たのか?
なんなんだ?!
やった!やっと、ここから解放されるんだ!
僕は胸が高鳴った。
ふと、僕の他にいる存在の事を思った。この人も一緒に出られるんだろうか?と。
いやいや、今は自分の事だけに集中だ。
僕が助かってからその人も助ければいいじゃないか。
僕は優しく、まってろよ、というように僕以外の誰かに触ろうとした。
が、その存在は…
消えていた。
え?
なんで?
いないの?
置いていかれた?
それとも、どこかへ消えた?
僕に飽きれた?
ごめんなさい…
自分だけ助かろうとして…
だから、君は逃げたんだろ?
本当にごめんなさい…
ごめんなさい…
ごめんなさい…
ごめんなさい…
僕は心の中で謝り続けた。
きっと、あの人は僕の心の声が聞こえてたんだ…。だから…
そうして、またひとりぼっちだになった。
ひとりは嫌だ。
戻ってきてくれないかな…
いや…待てよ。
あの人が逃げれたんだ。きっと出口があるに違いない。
僕は唯一のその希望に掛けて、この部屋の中全てを探り始めた。何か見忘れている場所があるはずだ。
どこだ。どこだ。どこだ!出てこい!!
そんな時。何か奥まで続いている小さな道がある事に気が付いた。
やっと!ここから出られる!
よかった。よかった。
助かる…
僕はどんどん、光の届かない道を進んでいく
目的地が何処かは分からない。
もしかしたら、また同じような暗い世界に繋がっているのかも知れない。
だけど…僕は一人は嫌だ。
今度こそ────
出口だ…。
「おぎゃーーーー」
元気な赤ん坊の声が病院中に響き渡る。
「おめでとうございます。男の子ですよ」
助産師さんが、お母さんから産まれてきた男の子を抱っこし、お母さんの元へと連れていく。
「生まれてきてくれて、ありがとうね」
これが、お母さんが僕に掛けた最初の一言だった。
おわり────
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