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入学式が始まったぜ。
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「血の底より生まれた魔物は空を飛ばない、それが我々人類が今もなお女神の加護によって守られている証である」
はーい、ロリエルです。
今俺は他の新入生と共にハゲゴリマッチョの学園長の熱苦しくもありがたい演説を聞いています。
まぁ場所は体育館……って言う名前だが、見た感じコロッセオみたいなところだ。
そこの一角に新入生達は席に座って舞台を見ていた。
俺はオホホ、と背筋を伸ばして足も閉じて、女の子らしく座ってすまし顔で聞いてるが、ここらへんはゲームと大体一緒だ。
これを聞き終えたらロボットに乗ってクラス分けだ。
『そうだな』
ナチュラルに女神がそう返してくるようになったが結局俺の知りたいことには答えてもらえなかったぜ。
あのババアとこの体のロリエルの関係性とかゲームとの差異とかな。
今の状況を楽観的に楽しんでて良いのかよ、なんて少し不安に思ってるが、それで良いらしい。
不安だね。
「女神によって守られている人類は異世界から勇者を招き、その勇者と力を合わせ繁栄を遂げていた、女性にしか扱えぬ巨大なロボットと呼ばれる魔導ゴーレム。男性にしか扱えぬ魔導鎧、銃と呼ばれる異世界の強力な武器、他にも科学と呼ばれる魔法とは異なる力を得た世界はただの魔物など敵ではなかった」
そうだろうねぇ。
「しかし50年前、大帝国カシューが行った勇者のいる異世界への門の創造という魔道実験により世界から異世界の勇者と魔物が消え去り、ダンジョンまでもが消えてなくなった。そして大帝国カシューには魔物が現れ続ける門が出来てしまった! それ以降我々はそこから吐き出される大量の魔物に負け続けているのは皆も知っている通りだ。西方大陸最後の砦である我等がなんとしても魔物に打ち勝たねばならないのだ! 諸君らには全人類の期待がかかっている。矛となり盾となり女神様のような偉大な英雄となって欲しい。もちろん私もその手助けをしていく。男の身である私はロボットには乗れぬが何か困ったことがあればいつでもこの私、ゴリマッチョ校長に相談して欲しい」
以上だと言ってハゲゴリマッチョあらためてゴリマッチョ校長は演説を終えた。
ゴリマッチョ・ハーゲン校長である。
高位の貴族であった
見た目や名前に反してまともな人そうだ。
名前を真面目に喋ってる時点で少し笑ってしまった。
まぁ俺の表情筋は動かないのだが。
このロリエルの笑い方はプッと息を吐くぐらいなおかげで周りには気づかれなかった。
『概ね合っているな。ゴリマッチョ校長の言うように英雄として励むのだぞ」
口調的には全然応援する気がなさそうな言い方だ。
俺の女神フィルターを通して翻訳すると
『英雄はここにいるぞ間抜け、英雄は道具ではない、自然にあるものだ』
となるのだろうか、俺に頑張らせようとはしていない。
そんな言い方で俺を楽しませようとしてるのだこの女神は。
それは面白い。
英雄とまでは言わなくても、戦う力は持っているからな。
俺は心の中で少し笑った。
で、そんな校長のありがたい演説を聞いた後はゾロゾロとまた移動させられた。
今度は指示もあって一応の列が出来てたな。
校長の後についていけば、見た目西洋甲冑の人型ロボットが10機ほど片膝をついて並んでいる運動場にたどり着いた。
その機体はゲームだと旧型の量産機であり練習機にもなっている機体だ。
名前は『プレア』だ。
旧型故に性能は落ちるが改修が重ねられていて、さらに他のロボットよりは安価であり、整備性にも優れた傑作機だ。
50年前までいた勇者が作ったロマンなロボット機体から必要最低限と思われる要素を抜き出し、なんとかこの世界の技術で再現された機体が改修が重ねられ傑作機となった。
こいつがいなければ今頃とっくに人類は滅んでいたな。
その簡素なただの西洋甲冑の見た目はシンプルイズベストを体現したものだ。
俺がゲームで乗ってた機体でもある。
練習機だが、武装をしっかりとすれば十分戦える性能を持っている。
高性能機は整備やらやっかみやら色々とコストが掛かってしょうがなかったからな。
こいつはいい機体なのだ。
使い捨てもやろうと思えばできるこの機体が俺は大好きだった。
そのプレアを眺めながらも、マリアはどこだろうか、と俺は探してみたがこの中にはいないようだ。
そりゃあ、偉い貴族は既にクラスが決まってるよな。
「誰かこれを操縦してみせよ」
校長が私達にそう言う。
しょっぱなから誰もうまく動かせるはずがなくて、そもそも乗り方も知らない奴が大半だろう。
こういった試験の反応をみて新入生達をクラス分けする訳なんだよな。
ただ、俺としてはクラス分けをされるなら生徒クラスか、生徒会クラスが良いのだ。
どちらも戦闘部隊を編成できる立場につくことが出来るからな。
生徒クラスは1部隊長に、生徒会クラスは複数の部隊長を指揮すると言う違いはあるがこの二つのクラスにならなければ、魔物との戦いに関わっていくのはどうしても難しくなる。
孤児という出自が出自なだけに生徒会は無理だ。
出来ることなら生徒会になって指揮をしたいがあれは貴族の中でも優秀なものだけが許されるクラスなのだ。
マリアは生徒会クラスだろうな。
ここにいる新入生は一般人は志願やら権力で集められたやら犯罪者やら色々、訳ありなもの達だ。
だからこうして試験をやるわけだ。
ここは部隊を編成できる生徒クラスの立場に俺はなっておきたい。
黙ったままでは下手すると部隊員クラスや事務クラス、最悪は歩兵クラスに入れられてしまう。
そして校長よ。
俺は例年と変わらない試験にはさせない。
それに目の前にある人型ロボットに乗っても良いだなんて言われて乗らない奴がいるだろうか。
いないよな。
というわけで校長のいきなりの無茶振りに沈黙がこの場を支配しそうになるが俺は間髪入れずにこう言った。
「はいはいはい! 私がやります!」
はーい、ロリエルです。
今俺は他の新入生と共にハゲゴリマッチョの学園長の熱苦しくもありがたい演説を聞いています。
まぁ場所は体育館……って言う名前だが、見た感じコロッセオみたいなところだ。
そこの一角に新入生達は席に座って舞台を見ていた。
俺はオホホ、と背筋を伸ばして足も閉じて、女の子らしく座ってすまし顔で聞いてるが、ここらへんはゲームと大体一緒だ。
これを聞き終えたらロボットに乗ってクラス分けだ。
『そうだな』
ナチュラルに女神がそう返してくるようになったが結局俺の知りたいことには答えてもらえなかったぜ。
あのババアとこの体のロリエルの関係性とかゲームとの差異とかな。
今の状況を楽観的に楽しんでて良いのかよ、なんて少し不安に思ってるが、それで良いらしい。
不安だね。
「女神によって守られている人類は異世界から勇者を招き、その勇者と力を合わせ繁栄を遂げていた、女性にしか扱えぬ巨大なロボットと呼ばれる魔導ゴーレム。男性にしか扱えぬ魔導鎧、銃と呼ばれる異世界の強力な武器、他にも科学と呼ばれる魔法とは異なる力を得た世界はただの魔物など敵ではなかった」
そうだろうねぇ。
「しかし50年前、大帝国カシューが行った勇者のいる異世界への門の創造という魔道実験により世界から異世界の勇者と魔物が消え去り、ダンジョンまでもが消えてなくなった。そして大帝国カシューには魔物が現れ続ける門が出来てしまった! それ以降我々はそこから吐き出される大量の魔物に負け続けているのは皆も知っている通りだ。西方大陸最後の砦である我等がなんとしても魔物に打ち勝たねばならないのだ! 諸君らには全人類の期待がかかっている。矛となり盾となり女神様のような偉大な英雄となって欲しい。もちろん私もその手助けをしていく。男の身である私はロボットには乗れぬが何か困ったことがあればいつでもこの私、ゴリマッチョ校長に相談して欲しい」
以上だと言ってハゲゴリマッチョあらためてゴリマッチョ校長は演説を終えた。
ゴリマッチョ・ハーゲン校長である。
高位の貴族であった
見た目や名前に反してまともな人そうだ。
名前を真面目に喋ってる時点で少し笑ってしまった。
まぁ俺の表情筋は動かないのだが。
このロリエルの笑い方はプッと息を吐くぐらいなおかげで周りには気づかれなかった。
『概ね合っているな。ゴリマッチョ校長の言うように英雄として励むのだぞ」
口調的には全然応援する気がなさそうな言い方だ。
俺の女神フィルターを通して翻訳すると
『英雄はここにいるぞ間抜け、英雄は道具ではない、自然にあるものだ』
となるのだろうか、俺に頑張らせようとはしていない。
そんな言い方で俺を楽しませようとしてるのだこの女神は。
それは面白い。
英雄とまでは言わなくても、戦う力は持っているからな。
俺は心の中で少し笑った。
で、そんな校長のありがたい演説を聞いた後はゾロゾロとまた移動させられた。
今度は指示もあって一応の列が出来てたな。
校長の後についていけば、見た目西洋甲冑の人型ロボットが10機ほど片膝をついて並んでいる運動場にたどり着いた。
その機体はゲームだと旧型の量産機であり練習機にもなっている機体だ。
名前は『プレア』だ。
旧型故に性能は落ちるが改修が重ねられていて、さらに他のロボットよりは安価であり、整備性にも優れた傑作機だ。
50年前までいた勇者が作ったロマンなロボット機体から必要最低限と思われる要素を抜き出し、なんとかこの世界の技術で再現された機体が改修が重ねられ傑作機となった。
こいつがいなければ今頃とっくに人類は滅んでいたな。
その簡素なただの西洋甲冑の見た目はシンプルイズベストを体現したものだ。
俺がゲームで乗ってた機体でもある。
練習機だが、武装をしっかりとすれば十分戦える性能を持っている。
高性能機は整備やらやっかみやら色々とコストが掛かってしょうがなかったからな。
こいつはいい機体なのだ。
使い捨てもやろうと思えばできるこの機体が俺は大好きだった。
そのプレアを眺めながらも、マリアはどこだろうか、と俺は探してみたがこの中にはいないようだ。
そりゃあ、偉い貴族は既にクラスが決まってるよな。
「誰かこれを操縦してみせよ」
校長が私達にそう言う。
しょっぱなから誰もうまく動かせるはずがなくて、そもそも乗り方も知らない奴が大半だろう。
こういった試験の反応をみて新入生達をクラス分けする訳なんだよな。
ただ、俺としてはクラス分けをされるなら生徒クラスか、生徒会クラスが良いのだ。
どちらも戦闘部隊を編成できる立場につくことが出来るからな。
生徒クラスは1部隊長に、生徒会クラスは複数の部隊長を指揮すると言う違いはあるがこの二つのクラスにならなければ、魔物との戦いに関わっていくのはどうしても難しくなる。
孤児という出自が出自なだけに生徒会は無理だ。
出来ることなら生徒会になって指揮をしたいがあれは貴族の中でも優秀なものだけが許されるクラスなのだ。
マリアは生徒会クラスだろうな。
ここにいる新入生は一般人は志願やら権力で集められたやら犯罪者やら色々、訳ありなもの達だ。
だからこうして試験をやるわけだ。
ここは部隊を編成できる生徒クラスの立場に俺はなっておきたい。
黙ったままでは下手すると部隊員クラスや事務クラス、最悪は歩兵クラスに入れられてしまう。
そして校長よ。
俺は例年と変わらない試験にはさせない。
それに目の前にある人型ロボットに乗っても良いだなんて言われて乗らない奴がいるだろうか。
いないよな。
というわけで校長のいきなりの無茶振りに沈黙がこの場を支配しそうになるが俺は間髪入れずにこう言った。
「はいはいはい! 私がやります!」
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