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喫茶つむぎの旧暦七夕会
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8月に入った。今年は北の大地らしくない猛暑が続いている。
外観を整えた喫茶つむぎにはちらほらと客が戻ってきはじめていた。
とはいえ、来客数は今までの数量にプラス1+くらいではあったが。
中には喫茶つむぎのオープン当初のとき、常連となっていたお客様もいたようで、ひよりはその方の話に興味津々である。
「つむぎくんも立派な親父さんになって。裕子さんいなくなってから、随分閉めてたろう?俺も、ずっと気になってたんだよ」
「ははは。ここ数年は、ずっと開けてたんですけど。外観までどうにも手が回らなくて」
「で、このお嬢さんは娘さんかい?」
「いえいえ、バイトの子ですよ」
「そうかい。裕子さんとの子だったら、良かったのにねぇ」
お客様はしみじみと笑った。
つむぎもそれに合わせて笑顔を見せるが、どこか寂寥を感じさせる笑顔だった。
ひよりはその笑顔に、違和感を感じていた。時間があるときに聞いてみよう、素直に思った。
それにしても、裕子さんって誰だろう?
*
「そういえば、七夕近いですね!七夕イベントしないんですか?」
「……うーん。そうですね。七夕とは考えたこともありませんでした」
今までの客の入りを考えれば、尤もである。
ひよりがわかっているのはシフトがある、火曜日と水曜日、そして土日である。
ひよりの知る中では、唯一のお客さんは、常連客のしずと紗和のみだ。
もしかしたら、ワンチャン、ひよりのシフトのない時間帯にお客様が多数来られているならいいのだけれど、それも、今までのお化け屋敷感では、考えられない。
今まで、どうやってこの店の生計を立てていたのか、甚だ疑問は残ったままだ。
「……ひよりさん。もしよかったら、七夕イベントやってもいいですよ。お客様の邪魔にはならないでしょうし。それこそ、話題性が上がりますからね」
「え!本当ですか?」
「とはいえ、あまり大掛かりなことは出来ません。笹を置いて短冊くらいならできるでしょう。それでいいですか?」
「はい!」
翌日早速、ホームセンターでひよりは笹を購入し、喫茶つむぎの入口そばにくくりつけた。
ひよりは、誰よりも早く短冊に願いを書いた。
「喫茶つむぎが、もっとたくさんの人の居場所になりますように」
やわらかい筆跡のその短冊は、午後の風に揺れた。
*
七夕の数日前から短冊はだんだんと増えていき、喫茶つむぎに来られる客も徐々に増えてきているようだった。
そして、前日には数多くの願いとともに短冊が夏の風に揺れている。
買い出しを終えたマスターは、一つの短冊に目を落とした。
「裕子さんにまた、会えますように。」
マスターは静かに眼を閉じると、数分動きを止めた。
*
「ねぇ、しず?裕子さんってしってる?」
マスターが席を離れた隙に、四年前から常連としているしずに聞くのが一番だと思い、ひよりは聞いた。
「知らない……けど、私からはなにも言えないよ。聞くなら、直接マスターから聞いたほうがいいと思う」
「うーん。気まずいなぁ。でも、聞くしかないよね」
しずはニッコリと微笑んだ。黙っていたら相当な美少女である。その笑顔は相当な破壊力だ。
やがて、戻ってきたマスターにひよりはそのままの疑問点をぶつけてみた。
「ちょっと聞いていいのかわからないけど、気になって仕方ないから聞きます。マスター。裕子さんって誰ですか?」
「ああ、前の常連さんが話してましたもんね」
「はい。その時のマスターの様子、ちょっとおかしかったから。気になっちゃって。聞いてだめなことだったらごめんなさい」
マスターは寂しそうに笑った。
「聞いてだめなことは、ありません」
その言葉のあと、マスターはグラスに水を注ぎ、ゆっくりと口にした。
ひよりも、しずも、なぜか言葉を挟めなかった。
ただ、冷たい水の音だけが、静かに空間を満たしていた。
*
「ボクが裕子さんと出会ったのは、もう二十年以上前。くたびれたサラリーマンだった頃です」
「ちょうど今頃、町中のカフェには珍しく七夕飾りを飾っていた店を見つけて入ってみたんです。そこの店主さんが裕子さんでした」
「通っていくうちに、裕子さんはボクの大切な人になりました。裕子さんって人はちょっと不思議なことがわかる人で、それはとても驚くようなことばかりありました。
楽しかったなぁ。けれども、裕子さんはもともとからだの弱い人でした。ボクは彼女を手伝うために会社をやめました」
「彼女は、右も左もわからないボクに一所懸命お店のことを教えてくれたんです。その頃、ビルの建て替えがあって。今の区に移転し再オープンしたんです」
「ボクは自分の名前、そんなに好きではなかったけれども、裕子さんがとても気に入ってくれて。人と人をつむぐいい名前だって、ここの名前にしてくれたんです」
「本当に照れくさかったなぁ」
「お店は順調でした。常連さんも多く来てくださって、お店はずっと賑やかでした」
「ある時、もともとからだが弱かった裕子さんは、心臓を壊してしまったんです。それから、すぐ、裕子さんに会えなくなってしまいました」
「そんな……」
ひよりは、心が重く苦しくなるのを感じていた。
しずも同じだったようだ。
「私が、ここに来た時は、お店の中もすごかったよね。本当に店かなにかかわからなかったもの」
「そうですね。裕子さんが逝ってから、数年間はなにも手がつかなくて。店に立つことも出来ないほどでした」
「でも、しずさんが来られる少し前から、どうしてだか、店を開けないとという気持ちになってようやくなんとか」
「そうだったんですか」
ひよりは涙を止める方法が、わからなかった。
「ごめんなさい。本当に私なにも知らなくて」
「私も、マスターがそんなに辛い思いしてるのなんか、知らなかった」
「いいんですよ。人間誰しもひどく辛かったことは抱えて生きています」
ちらりと入口ドアの外、揺れる笹の葉をマスターは見た。
「……ボクは短冊かけないんです。願うことは、ただ一つで。でも、その願いはボクのこの命が尽きるまでは、叶わないことを知っているから」
マスターはもう一度、さみしげに笑った。
*
八月七日。旧暦での七夕の日。北の大地では七夕を祝う日となっている。
なにが起こったのか、開店当初から、店に人が途切れなく入っているということで、シフトのないひよりだったが、急遽店に呼ばれて働いていた。
予定と言えば、シフトどおりにバイトに入るだけだったひよりである。
四の五の言わずに駆けつけたというわけだった。
それにしても今までの閑古鳥が鳴くような店内とは違って、てんてこ舞いの忙しさだ。
マスター・山本つむぎは八面六臂の活躍を見せた。
ひよりはと言えば、間違えないように、こぼさないように、ひっくり返さないようにひたすら丁寧に接客をしていた。
客の入りがようやく落ち着いたのは、いつもの退勤時間を過ぎた辺りだった。
「……ひよりさん。今日は急遽シフトに入ってもらってすみません。助かりました。ありがとうございます」
「いえいえ、わたしも、なんかちゃんと仕事できてたか、逆に心配です」
「……いえいえ。本当に助かりまし……た……。あ!」
マスターは、瞬間、ある考えが頭をよぎったのか、珍しく大きな声をあげた。
「どうしたんですか?」
「やられた。裕子さんに。今日の忙しさは、裕子さんからのサプライズですよ」
マスターは、本当に嬉しそうに笑うと。
「人は亡くなってからもこうして、プレゼントを送ってくれるんです。明日から、忙しくなりますよ」
ひよりの頭の中には大きな疑問符が浮かんだが、果たして、そのマスターの発言の通り、翌日の営業は、再度ひよりが臨時出勤するほどとても忙しいものだった。
外観を整えた喫茶つむぎにはちらほらと客が戻ってきはじめていた。
とはいえ、来客数は今までの数量にプラス1+くらいではあったが。
中には喫茶つむぎのオープン当初のとき、常連となっていたお客様もいたようで、ひよりはその方の話に興味津々である。
「つむぎくんも立派な親父さんになって。裕子さんいなくなってから、随分閉めてたろう?俺も、ずっと気になってたんだよ」
「ははは。ここ数年は、ずっと開けてたんですけど。外観までどうにも手が回らなくて」
「で、このお嬢さんは娘さんかい?」
「いえいえ、バイトの子ですよ」
「そうかい。裕子さんとの子だったら、良かったのにねぇ」
お客様はしみじみと笑った。
つむぎもそれに合わせて笑顔を見せるが、どこか寂寥を感じさせる笑顔だった。
ひよりはその笑顔に、違和感を感じていた。時間があるときに聞いてみよう、素直に思った。
それにしても、裕子さんって誰だろう?
*
「そういえば、七夕近いですね!七夕イベントしないんですか?」
「……うーん。そうですね。七夕とは考えたこともありませんでした」
今までの客の入りを考えれば、尤もである。
ひよりがわかっているのはシフトがある、火曜日と水曜日、そして土日である。
ひよりの知る中では、唯一のお客さんは、常連客のしずと紗和のみだ。
もしかしたら、ワンチャン、ひよりのシフトのない時間帯にお客様が多数来られているならいいのだけれど、それも、今までのお化け屋敷感では、考えられない。
今まで、どうやってこの店の生計を立てていたのか、甚だ疑問は残ったままだ。
「……ひよりさん。もしよかったら、七夕イベントやってもいいですよ。お客様の邪魔にはならないでしょうし。それこそ、話題性が上がりますからね」
「え!本当ですか?」
「とはいえ、あまり大掛かりなことは出来ません。笹を置いて短冊くらいならできるでしょう。それでいいですか?」
「はい!」
翌日早速、ホームセンターでひよりは笹を購入し、喫茶つむぎの入口そばにくくりつけた。
ひよりは、誰よりも早く短冊に願いを書いた。
「喫茶つむぎが、もっとたくさんの人の居場所になりますように」
やわらかい筆跡のその短冊は、午後の風に揺れた。
*
七夕の数日前から短冊はだんだんと増えていき、喫茶つむぎに来られる客も徐々に増えてきているようだった。
そして、前日には数多くの願いとともに短冊が夏の風に揺れている。
買い出しを終えたマスターは、一つの短冊に目を落とした。
「裕子さんにまた、会えますように。」
マスターは静かに眼を閉じると、数分動きを止めた。
*
「ねぇ、しず?裕子さんってしってる?」
マスターが席を離れた隙に、四年前から常連としているしずに聞くのが一番だと思い、ひよりは聞いた。
「知らない……けど、私からはなにも言えないよ。聞くなら、直接マスターから聞いたほうがいいと思う」
「うーん。気まずいなぁ。でも、聞くしかないよね」
しずはニッコリと微笑んだ。黙っていたら相当な美少女である。その笑顔は相当な破壊力だ。
やがて、戻ってきたマスターにひよりはそのままの疑問点をぶつけてみた。
「ちょっと聞いていいのかわからないけど、気になって仕方ないから聞きます。マスター。裕子さんって誰ですか?」
「ああ、前の常連さんが話してましたもんね」
「はい。その時のマスターの様子、ちょっとおかしかったから。気になっちゃって。聞いてだめなことだったらごめんなさい」
マスターは寂しそうに笑った。
「聞いてだめなことは、ありません」
その言葉のあと、マスターはグラスに水を注ぎ、ゆっくりと口にした。
ひよりも、しずも、なぜか言葉を挟めなかった。
ただ、冷たい水の音だけが、静かに空間を満たしていた。
*
「ボクが裕子さんと出会ったのは、もう二十年以上前。くたびれたサラリーマンだった頃です」
「ちょうど今頃、町中のカフェには珍しく七夕飾りを飾っていた店を見つけて入ってみたんです。そこの店主さんが裕子さんでした」
「通っていくうちに、裕子さんはボクの大切な人になりました。裕子さんって人はちょっと不思議なことがわかる人で、それはとても驚くようなことばかりありました。
楽しかったなぁ。けれども、裕子さんはもともとからだの弱い人でした。ボクは彼女を手伝うために会社をやめました」
「彼女は、右も左もわからないボクに一所懸命お店のことを教えてくれたんです。その頃、ビルの建て替えがあって。今の区に移転し再オープンしたんです」
「ボクは自分の名前、そんなに好きではなかったけれども、裕子さんがとても気に入ってくれて。人と人をつむぐいい名前だって、ここの名前にしてくれたんです」
「本当に照れくさかったなぁ」
「お店は順調でした。常連さんも多く来てくださって、お店はずっと賑やかでした」
「ある時、もともとからだが弱かった裕子さんは、心臓を壊してしまったんです。それから、すぐ、裕子さんに会えなくなってしまいました」
「そんな……」
ひよりは、心が重く苦しくなるのを感じていた。
しずも同じだったようだ。
「私が、ここに来た時は、お店の中もすごかったよね。本当に店かなにかかわからなかったもの」
「そうですね。裕子さんが逝ってから、数年間はなにも手がつかなくて。店に立つことも出来ないほどでした」
「でも、しずさんが来られる少し前から、どうしてだか、店を開けないとという気持ちになってようやくなんとか」
「そうだったんですか」
ひよりは涙を止める方法が、わからなかった。
「ごめんなさい。本当に私なにも知らなくて」
「私も、マスターがそんなに辛い思いしてるのなんか、知らなかった」
「いいんですよ。人間誰しもひどく辛かったことは抱えて生きています」
ちらりと入口ドアの外、揺れる笹の葉をマスターは見た。
「……ボクは短冊かけないんです。願うことは、ただ一つで。でも、その願いはボクのこの命が尽きるまでは、叶わないことを知っているから」
マスターはもう一度、さみしげに笑った。
*
八月七日。旧暦での七夕の日。北の大地では七夕を祝う日となっている。
なにが起こったのか、開店当初から、店に人が途切れなく入っているということで、シフトのないひよりだったが、急遽店に呼ばれて働いていた。
予定と言えば、シフトどおりにバイトに入るだけだったひよりである。
四の五の言わずに駆けつけたというわけだった。
それにしても今までの閑古鳥が鳴くような店内とは違って、てんてこ舞いの忙しさだ。
マスター・山本つむぎは八面六臂の活躍を見せた。
ひよりはと言えば、間違えないように、こぼさないように、ひっくり返さないようにひたすら丁寧に接客をしていた。
客の入りがようやく落ち着いたのは、いつもの退勤時間を過ぎた辺りだった。
「……ひよりさん。今日は急遽シフトに入ってもらってすみません。助かりました。ありがとうございます」
「いえいえ、わたしも、なんかちゃんと仕事できてたか、逆に心配です」
「……いえいえ。本当に助かりまし……た……。あ!」
マスターは、瞬間、ある考えが頭をよぎったのか、珍しく大きな声をあげた。
「どうしたんですか?」
「やられた。裕子さんに。今日の忙しさは、裕子さんからのサプライズですよ」
マスターは、本当に嬉しそうに笑うと。
「人は亡くなってからもこうして、プレゼントを送ってくれるんです。明日から、忙しくなりますよ」
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