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姉への想い
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その頃、フローレンスを渋々学園に送り出し、一人邸に残されたシオンの環境は、以前に比べると格段に生活し易くなっていた。フローレンスがジルドナの婚約者となってからは、あんなにシオンを毛嫌いしていた継母も、今ではもう、自分の娘を跡継ぎにすることを諦めたようだった。今や侯爵家の跡取りと決まったシオンに、くだらない暴言や暴力も行わなくなっていた。フローレンスが学園に入る前から、シオンとの関係を良くした方が賢いと、少しずつ継母を説得してくれたのも今となっては良い結果をもたらしていた。
継母が大人しくなってくれたおかげで、シオンに関心がなかった父親も、フーバート侯爵家の跡継ぎを育てなくてはいけないと考えを改めるようになり、シオンにまた家庭教師をつけるようにもなった。
以前のように着る物に困る必要もないし、常に空腹に悩まされることもなくなった。わからない問題に何時間も費やすこともないし、今では靴を履いて自由に外出もできるようになった。しかし、今のシオンには目に映る物全てが灰色に曇っており、食べる物全てに関心がなくなっていた。
夜のランプに照らされて、勉強机に置いてあるガラス瓶がほんのり光りを反射させている。瓶の中には、フローレンスが毎日ポケットに忍ばせて持って来てくれたクッキーやビスケットが入っている。それらは、すでに古くなってしまい食べることはできないだろうが、シオンは捨てることが出来なかった。勉強の手を休め、後ろのドアに目を向ける。もうすぐフローレンスがドアをノックする音が聞こえてくる時間だ。
「コンコココン。」
嬉しい気持ちを隠すこともできない当時の自分が、急いでドアを開けると、美しい金色の髪をなびかせ、ほんのり頬を上気させたフローレンスがにっこり笑って立っているのだ。宝石のような青い瞳はランプに照らされキラキラ輝いている。そして、その優しい瞳は、常にシオンに温かく微笑みかけるのだ。
ドレスの胸元に無理やり詰め込んだせいで、ぺったんこに潰れたパンを申し訳なさそうに差し出してくる愛らしいフローレンスの顔を思い出す。
「他に隠す場所はなかったの?」と、笑いながら食べたパンの味が忘れられない。渋すぎるリンゴの皮を、ハサミを使って必死に剥こうとしていたあの真剣な眼差し。危ないからそのまま食べるって言ったのに、ムキになって頑張るから、食べる頃にはボロボロになってしまっていた。それでもフローレンスは、その歪なリンゴを得意気に差し出してきた。二人で食べた歪なリンゴは、中身もやはり渋すぎて、涙を浮かべて口をすぼめたのも今では良い思い出だ。
少しきつめの目元は、一見冷たい印象を与える。シオンも最初は、フローレンスを怖いと思った。睨まれそう。 意地悪を言われそう。 馬鹿にされそう。 シオンは、何をされるかわからない恐怖を感じ、なるべくあの子とは関わりたくないと思った。
「【フローレンス】よ? ねえ、どう思う? お花畑のお姫様みたいな名前だと思わない?名前負けもいいところだわ。本当にもう・・・お母様の少女趣味は最悪だわ。だから、シオンは私のこと、ライラって呼んでいいわよ。」
「えっ? なんでライラなの?」
「前に読んだ本で、ライラって名前の女の子の挿絵が私にそっくりだったわ。金髪で青い目が、こーんなに吊り上がっていたわ。まぁ、私にソバカスは、ないけれど・・・・。そしてね、凄く主人公を虐めるのよ。」
フローレンスは、そう言うと、足を少し開き、左手は腰、右手でシオンを指さし、上から見下ろすようにシオンを見据える。意地の悪そうな表情でポーズを決める当時のフローレンスを思い出し、シオンは一人、笑った。
(姉さんは、どんなに頑張っても人を虐めることなんてできないのに。だって、姉さんは与えるばっかりの人だったじゃないか・・・。)
自分は何も求めないで、ただひたすらシオンに与え続けたフローレンス。時には悪ぶって強く荒々しく、時には頭を使い卑怯にそして周到に、そして・・・シオンに対してだけは、どこまでも優しく包み込むように・・・。たった一人の家族を護る為に弱い自分を奮い立たせて頑張っていた。
まだ、あどけない少女が周りの大人達から必死になってシオンを護っていたのだ。
「絶対誰にも渡さない。」
心の中で何度繰り返したかわからない言葉が、シオンの静かな部屋に響いた。
シオンにとって、いつだってフローレンスが全てだった。それまで知ることすら許されなかった愛情。自分が何のために存在しているのかもわからず、誰からも必要とされないことが当たり前だった。
「シオンが居なくなるなんて嫌よ。」
「シオンは大切な私の弟よ。」
「シオンが幸せなら私も幸せだよ。」
「シオンの笑った顔が大好なの。」
「あら、シオンの為に決まってるじゃない!」
「シオンってば!! ねぇ、シオン。 もー、シオン! えっ?シオン?」
(あんなにシオン、シオンって、僕のことばっかり・・・。僕の為なら、誰にだって平気で頭を下げるし、僕の為なら自分がどんなに嫌われようが、全然気にしなかった・・・。はぁー・・・姉さんは、全く・・・。僕の中ではいつだって、光の中で微笑む女神は姉さんだけなのに・・・。人の気も知らないで。)
しかしシオンが、その唯一の愛情に、喜びと同じくらいの強い恐怖を感じていたのもまた事実だった。フローレンスの溢れる程の愛情は、自分一人だけが得ていた喜びだった。しかし、同時にそれを失うのが何よりも恐ろしくもあった。
フローレンスが自分以外の人間を大切に思ったら・・・。フローレンスの瞳に自分が映らなくなってしまったら・・・。生活が少しずつ改善され、シオンが過ごしやすくなるにつれ、それを知ったフローレンスの安心した顔を見ることが多くなっていった。
「もう、一人でも大丈夫ね。」
シオンには、そう言って笑顔で去って行くフローレンスが容易に想像できた。
スコット伯爵家で、四人で勉強していたことを思い出す。演技だと知っていても、フローレンスがジルドナにくっ付いていることが許せなかった。フローレンスに笑顔を向けられ、近い!と文句を言っているジルドナの瞳が嬉しそうに緩んでいたのが腹立たしかった。 「ルー」と呼ばれ、本当の姉弟のように二人で楽しそうに雑談しているルーベルトが憎かった。家に帰ってもイラついた気持ちは治まらず、理由を付けては何度もフローレンスに口づけをした。フローレンスの愛情が少しでも他の人間に向かうことが許せなかったのだ。
「姉さんは、たくさん嘘をつく悪い人間だよ。考えてみて?そんな人間はね、決して誰からも好かれない。でも安心して。僕だけは姉さんを見捨てたりしないよ。だって、姉さんは僕を護る為に嘘をついていたんだもの。僕は誰よりも姉さんのことを分かっている。だから僕だけを信じて。僕だけを愛して。姉さん、愛しているよ。僕をずっと守ってくれて、助けてくれてありがとう。だから・・・、だから、僕から決して離れないで。」
強引に口づけして、困惑しているフローレンスに向かうと、元々低い彼女の自尊心を更に傷つけた。唯一の救いは弟の自分だと植え付けていったのだ。物心ついた時から、誰からも愛されないのはフローレンスも同じだった。そして、ただでさえ冷たい貴族社会に平民だった母娘が侯爵家に入ったのだ。決してか弱く見えない外見を前面に出して、シオンを護る為の演技もたくさんした。誤解の上にまた誤解が乗り、随分と高くなってしまった誤解の上をフローレンスは独りぼっちで歩いていたのだ。シオンにとって、そんなフローレンスを洗脳することなどた易いことだった。
「優しそうに見えても、絶対信用しては駄目だよ。姉さんはそうやってすぐに人を信用してしまうでしょう?姉さんは強そうに見えても、本当は単純で騙されやすいんだから。だから、必ずあったこと全部、僕に報告して。僕がちゃんと姉さんを正しい方へ導くから。姉さんのことを一番大切に思っているのは僕なんだからね。誰からも好かれなくて大丈夫。姉さんには僕がいるんだからね。」
フローレンスが学園に入れば、きっとたくさんの誘惑が待っているだろう。あの強そうな眼差しの下には、虫も殺せないほどの優しさと思いやりに溢れている。いくら彼女が今までのように虚勢を張ったところで、それに気付く者は必ず現れる。平民出身、悪評、ジルドナ、自己肯定感の低さ、これらがどこまでフローレンスの内面を隠してくれるのかわからない。
(一年だけでも・・・。せめて自分が入学するまで、なんとかフローレンスの盾となってほしい。)
不安に苛まれるシオンの思いは、いまや祈りと言っても過言ではなかった。
継母が大人しくなってくれたおかげで、シオンに関心がなかった父親も、フーバート侯爵家の跡継ぎを育てなくてはいけないと考えを改めるようになり、シオンにまた家庭教師をつけるようにもなった。
以前のように着る物に困る必要もないし、常に空腹に悩まされることもなくなった。わからない問題に何時間も費やすこともないし、今では靴を履いて自由に外出もできるようになった。しかし、今のシオンには目に映る物全てが灰色に曇っており、食べる物全てに関心がなくなっていた。
夜のランプに照らされて、勉強机に置いてあるガラス瓶がほんのり光りを反射させている。瓶の中には、フローレンスが毎日ポケットに忍ばせて持って来てくれたクッキーやビスケットが入っている。それらは、すでに古くなってしまい食べることはできないだろうが、シオンは捨てることが出来なかった。勉強の手を休め、後ろのドアに目を向ける。もうすぐフローレンスがドアをノックする音が聞こえてくる時間だ。
「コンコココン。」
嬉しい気持ちを隠すこともできない当時の自分が、急いでドアを開けると、美しい金色の髪をなびかせ、ほんのり頬を上気させたフローレンスがにっこり笑って立っているのだ。宝石のような青い瞳はランプに照らされキラキラ輝いている。そして、その優しい瞳は、常にシオンに温かく微笑みかけるのだ。
ドレスの胸元に無理やり詰め込んだせいで、ぺったんこに潰れたパンを申し訳なさそうに差し出してくる愛らしいフローレンスの顔を思い出す。
「他に隠す場所はなかったの?」と、笑いながら食べたパンの味が忘れられない。渋すぎるリンゴの皮を、ハサミを使って必死に剥こうとしていたあの真剣な眼差し。危ないからそのまま食べるって言ったのに、ムキになって頑張るから、食べる頃にはボロボロになってしまっていた。それでもフローレンスは、その歪なリンゴを得意気に差し出してきた。二人で食べた歪なリンゴは、中身もやはり渋すぎて、涙を浮かべて口をすぼめたのも今では良い思い出だ。
少しきつめの目元は、一見冷たい印象を与える。シオンも最初は、フローレンスを怖いと思った。睨まれそう。 意地悪を言われそう。 馬鹿にされそう。 シオンは、何をされるかわからない恐怖を感じ、なるべくあの子とは関わりたくないと思った。
「【フローレンス】よ? ねえ、どう思う? お花畑のお姫様みたいな名前だと思わない?名前負けもいいところだわ。本当にもう・・・お母様の少女趣味は最悪だわ。だから、シオンは私のこと、ライラって呼んでいいわよ。」
「えっ? なんでライラなの?」
「前に読んだ本で、ライラって名前の女の子の挿絵が私にそっくりだったわ。金髪で青い目が、こーんなに吊り上がっていたわ。まぁ、私にソバカスは、ないけれど・・・・。そしてね、凄く主人公を虐めるのよ。」
フローレンスは、そう言うと、足を少し開き、左手は腰、右手でシオンを指さし、上から見下ろすようにシオンを見据える。意地の悪そうな表情でポーズを決める当時のフローレンスを思い出し、シオンは一人、笑った。
(姉さんは、どんなに頑張っても人を虐めることなんてできないのに。だって、姉さんは与えるばっかりの人だったじゃないか・・・。)
自分は何も求めないで、ただひたすらシオンに与え続けたフローレンス。時には悪ぶって強く荒々しく、時には頭を使い卑怯にそして周到に、そして・・・シオンに対してだけは、どこまでも優しく包み込むように・・・。たった一人の家族を護る為に弱い自分を奮い立たせて頑張っていた。
まだ、あどけない少女が周りの大人達から必死になってシオンを護っていたのだ。
「絶対誰にも渡さない。」
心の中で何度繰り返したかわからない言葉が、シオンの静かな部屋に響いた。
シオンにとって、いつだってフローレンスが全てだった。それまで知ることすら許されなかった愛情。自分が何のために存在しているのかもわからず、誰からも必要とされないことが当たり前だった。
「シオンが居なくなるなんて嫌よ。」
「シオンは大切な私の弟よ。」
「シオンが幸せなら私も幸せだよ。」
「シオンの笑った顔が大好なの。」
「あら、シオンの為に決まってるじゃない!」
「シオンってば!! ねぇ、シオン。 もー、シオン! えっ?シオン?」
(あんなにシオン、シオンって、僕のことばっかり・・・。僕の為なら、誰にだって平気で頭を下げるし、僕の為なら自分がどんなに嫌われようが、全然気にしなかった・・・。はぁー・・・姉さんは、全く・・・。僕の中ではいつだって、光の中で微笑む女神は姉さんだけなのに・・・。人の気も知らないで。)
しかしシオンが、その唯一の愛情に、喜びと同じくらいの強い恐怖を感じていたのもまた事実だった。フローレンスの溢れる程の愛情は、自分一人だけが得ていた喜びだった。しかし、同時にそれを失うのが何よりも恐ろしくもあった。
フローレンスが自分以外の人間を大切に思ったら・・・。フローレンスの瞳に自分が映らなくなってしまったら・・・。生活が少しずつ改善され、シオンが過ごしやすくなるにつれ、それを知ったフローレンスの安心した顔を見ることが多くなっていった。
「もう、一人でも大丈夫ね。」
シオンには、そう言って笑顔で去って行くフローレンスが容易に想像できた。
スコット伯爵家で、四人で勉強していたことを思い出す。演技だと知っていても、フローレンスがジルドナにくっ付いていることが許せなかった。フローレンスに笑顔を向けられ、近い!と文句を言っているジルドナの瞳が嬉しそうに緩んでいたのが腹立たしかった。 「ルー」と呼ばれ、本当の姉弟のように二人で楽しそうに雑談しているルーベルトが憎かった。家に帰ってもイラついた気持ちは治まらず、理由を付けては何度もフローレンスに口づけをした。フローレンスの愛情が少しでも他の人間に向かうことが許せなかったのだ。
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強引に口づけして、困惑しているフローレンスに向かうと、元々低い彼女の自尊心を更に傷つけた。唯一の救いは弟の自分だと植え付けていったのだ。物心ついた時から、誰からも愛されないのはフローレンスも同じだった。そして、ただでさえ冷たい貴族社会に平民だった母娘が侯爵家に入ったのだ。決してか弱く見えない外見を前面に出して、シオンを護る為の演技もたくさんした。誤解の上にまた誤解が乗り、随分と高くなってしまった誤解の上をフローレンスは独りぼっちで歩いていたのだ。シオンにとって、そんなフローレンスを洗脳することなどた易いことだった。
「優しそうに見えても、絶対信用しては駄目だよ。姉さんはそうやってすぐに人を信用してしまうでしょう?姉さんは強そうに見えても、本当は単純で騙されやすいんだから。だから、必ずあったこと全部、僕に報告して。僕がちゃんと姉さんを正しい方へ導くから。姉さんのことを一番大切に思っているのは僕なんだからね。誰からも好かれなくて大丈夫。姉さんには僕がいるんだからね。」
フローレンスが学園に入れば、きっとたくさんの誘惑が待っているだろう。あの強そうな眼差しの下には、虫も殺せないほどの優しさと思いやりに溢れている。いくら彼女が今までのように虚勢を張ったところで、それに気付く者は必ず現れる。平民出身、悪評、ジルドナ、自己肯定感の低さ、これらがどこまでフローレンスの内面を隠してくれるのかわからない。
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