簡単なお仕事です!〜25人の優しい同意者〜

チェンユキカ

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少し怪しい

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確かに、あまりにも簡単なお仕事である。SNSアカウントで、どこの誰かは知らないが、あるユーザーに賛同すれば良いだけ。たったそれだけの条件であるが故、怪しさを感じてしまう。

メッセージの末に、『ご質問等ございましたら、担当の田中までお気軽にお問い合わせ下さい』と記載されていた。世の田中さんたちに申し訳ないが、『担当の田中』という字面も、どうしても胡散臭く思えてしまう。その『担当の田中』は実在するのだろうか。

クラウドソーシングサービス上では、ステータスが『仮契約』から『本契約』となり、より詳細な業務依頼が提示されたが、ちょうど、プールサイドでレッスン終わりの点呼が始まったので、一旦手を止めて更衣室まで子供を迎えに行くことにした。

更衣室に向かう階段を降りながら、今しがた目を通した依頼文を反芻する。あるアカウントに賛同する…そのアカウントをバズらせたいという依頼だろうか…しかし、25人しか募集していないところを見ると、バズらせることが目的ではないように感じる。クライアントは大手で信用に値するが、この案件の全体像が見えて来ず、万が一、法に触れるようなことをしなければならなかったらどうしよう、と心臓のリズムが早くなっているのを自覚した。
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