天邪鬼と真正直

邪悪

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6話・確認

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その翌日


【教室】

やっぱり怒ってるかな...
さすがに言い過ぎたよな、わかってる。

自分の机で考え事をしているといつも通り隣に座ってくる

空「おーすっ」

海人「え?」

空「ふぇ?」

海人「あ、いや、その...昨日はすまんかった...」
深々と頭を下げる

空「え?なんの事?」

あれ、昨日のことは夢じゃないよな?

海人「昨日、俺はひどいこと言ってよ...」

空「あんたはいつも酷いこと言ってますよ?あははぁ」

なにわろてんねん

海人「そーかいそーかい、分かってますよー」

空「あっ!昨日のことって...好きな人が『黙れ』」

海人「それ以上は喋るな、昨日あったことは忘れろ」

空「人の記憶はそんな甘くないよ?」

甘いってなんだよ

空「その...昨日は勝手に帰ってごめんなさい...」

空も深々と頭を下げる

空「帰った理由は...えっと...あうあうあー」

何いってんのこいつ。さっきより顔赤いし。
まさかこの前の大雨で風邪ひいたんじゃなかろうな。

海人「どうしたんだよ…理由は?」

空「...恥ずかしかったから...です。」

WHY!?
そう叫びたかった。
え、『好きな人いる?』って聞かれて恥ずかしがるって意味わからないんだが?

海人「はぁ?意味がわからん」

海人「まぁ、いい...この際どんな奴か教えてくれ」

空「ここでは嫌だ」

ますます赤くなる

海人「別に名前出せとは言っていないぞ」

空「て、てかなんでそんなの聞くのさ」

あ...えっと...


どうしよう


海人「興味本位だ」

また冷たくしちまった

空「ま、でしょーね」

分かりきったような顔をする空

空「じゃあ本当にどんな人か教えてあげようか」

なぬ!?

空「そのかわりジュースおごって」ニコッ

なんなんだお前は腹立つな...

海人「なんだその態度は...ったく分かったよ...」

空「そんなに知りたいのかぁ、海人なら『じゃあいいわ』とかいうと思ったんだけどなぁ...マジか...」

海人「絶対教えろよ?」

空「わ、分かってるよ…ってかなんでそんなに必死なの?」

海人「ただの興味本位だっ!それ以上でも以下でもないっ!」

空「ほぇぇ」

アホみたいな顔する空
絶対こいつ信用してねぇなこりゃ

まぁ、意外とアホ顔もありだな...




















ありと言っただけで
それ以上はないぞ、決してそのような感情はないぞ







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