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2巻
2-1
しおりを挟む日本から異世界における魔法発祥の地、アルぺスピア王国に転生した僕――リーンオルゴット。現国王の孫として、家族皆に見守られながら、すくすくと成長していく。実は〝神に愛された子〟という謎の称号が付与されていたんだけど、それを隠しつつ、普通の生活を送りたいと思っていた。
だけどある日、聖獣という存在に精神世界へと呼ばれちゃいました。思えば僕の日常は全て、この日から変わった気がする。
事の発端は、鳥の姿をした聖獣イピリアの死だった。
聖獣は世界を守る役目を担っていた。それを知ってか知らずか、テステニア王国の教皇が聖獣を欲し、それに抗ったクレイモル王国の青年が命を落とす。三匹居る聖獣のうちの一匹、大気の管理者イピリアは、その青年を生き返らせるために自らの命を使ってしまった。
聖獣イピリアの死によって、世界の均衡は崩れ厄災が起こった。管理者を失った大気は荒れ狂い、大陸中を豪雨が襲ったのだ。
精神世界に呼び出された僕は、聖獣達からその事を教えてもらい、厄災を終わらせるためにイピリアを再誕させた。イピリアが再び大気を管理下に置いた事で、厄災の日々は終わった。これも〝神に愛された子〟ゆえの力らしい。
ところが厄災が終わったと思ったら、今度はクレイモル王国とテステニア王国が戦争を始めた。
だけど、その戦争はすぐに終わった。僕が戦場に行って白い閃光を降らせて、兵士達皆の意識を奪って停戦させたらしいんだよね。
その時の僕は意識を失っていたのだけれど、僕は罪の軽い白い魂を浄化し、そして罪を重ね過ぎた黒い魂は地上から消してしまったのだという。黒い魂が何処かへ運ばれていった事は、微かに覚えている。
そんな事があり、アルぺスピア王国の介入によって戦争は終息した。これを機にと、アルぺスピア王国にて三カ国会議を行い、今後も三カ国は進んで交流する事となった。今までは各国首脳が顔を合わせる事すらなかったというのだから驚きだ。ゆっくりだけど、世界は変わりつつある。
ちなみにイピリア以外の二匹の聖獣――ライオンのアクリスと熊のカルキノスも再誕させ、僕の眷属とした。
今は三匹とも僕の家族の一員に加わり、日々楽しく過ごしている。
†
今僕は自室にある机にかじりついている。さっきまで聖獣達と一緒に遊んでいたのだけど、遊び疲れたのか皆寝てしまった。
「今日は一人で錬金術を勉強しよう」と呟きながら分厚い本を捲っていく。
この本のタイトルは『錬金術を学ぼう』だ。
パラパラと捲ると、様々な錬成陣が視界に入る。錬成陣とは、錬金術を使用する時に必要な魔法陣――絵や文字を組み合わせて魔法を発動するもの――の事だ。
書いてある錬成陣をサラッと流し読みをしていたら〝命の創生〟という言葉が目に留まった。命の創生? 新たに命を作ろうとしたという事? 読み進めていくと、研究の結果は失敗だったと記載されていた。
ちょっと残念だったけど、その反面ホッとした。命の創生が出来ていたら、人が不死になっていたり、作り物の人――人のようで人で無い存在――が居たりするって事だから、少し怖い。それが無いようだから、この世界の人は、皆普通の人間だと思って大丈夫そうだ。
そのままページをどんどん捲っていく。
「物質変換ね、ふむふむ」
錬成陣の多さに少し辟易したものの、最後のページまで到達したところで――
「ん⁉」
そこに書かれていた言葉に目を奪われた。
『命の創生の失敗作は、時間と共に魔物となった』
失敗作の例として『キマイラ』が挙げられ、絵も描かれている。
その絵姿は僕の知っているキマイラにとても似ていた。頭部にはライオンと牛の二つの顔があって、尾には蛇が三匹、胴体は上半身と下半身にそれぞれ別の生き物が当てられている。
所謂、ゲームの中に出てくるキマイラである。人のかけらも感じない、魔獣の姿だ。
人間を作ろうとしたのに、キマイラが生まれる?
命の創生を試みる際は、主に死体を使うみたいだけど、人間の細胞から、どうしてキマイラが生まれるの?
「むむむ、謎だ」
そう呟いてから改めて本を捲る。
錬金術は元の世界で言う科学に近い。物質と物質を掛け合わせ――これを錬成と言う――新たな物質を作り出すそうだ。
驚いた事に元素の概念もある。ただし、その一覧表には僕の知っている元素記号は一つも無かった。
錬金術師といえば、前世の漫画や小説でお馴染みの職業だ。
僕はそこで読んだキャラの真似をして、手で空を掴んだ。
『錬成』
すると手の中に光が集まり、やがて何かが掌中で弾けた感触があった。同時にパンッと乾いた音が部屋の中に小さく響く。
驚いて手を広げて中を見ると、少しの水があった。
何故水が現れたんだ? 不思議で仕方ない。これは、ここが異世界だからなのか?
「わぉ。異世界のマジック?」
それから三日間、僕は錬金術にはまった。不思議な体験は、僕の胸を探求心で埋め尽くした。
何度同じ事を繰り返しても飽きない。いつ空気を掴んで錬成をしてみても、何故か水が出来るのだ。魔法がある世界だからなのかもしれないけど、何度考えても不思議で仕方がなかった。
今までは分からない事があったら、すぐに家庭教師のカールベニット先生に聞いていたけど、先生は現在国外に出張している。お爺様の命令でテステニア王国の立て直しに協力しているんだ。
そんな訳で、錬金術の勉強を始めてから四日目の今日もまた、一人で机に向かって勉強中だ。今度はちゃんとした手順を踏んで、錬金術を実際に使ってみる事にした。机の上には事前に用意した専用の道具がある。
すり鉢とヒール草と、蓋付きの小瓶に水の入っているポット。全部街で買い揃えたものだ。
僕は机の真ん中に置いた小瓶を握り、唱えた。
『錬成』
手に持っていた小瓶が光り、光はすぐに消えた。
僕は小瓶をじっと見詰め、心の中で「鑑定」と唱える。
すると、薄い板が視界に現れる。鑑定結果にはこう書かれていた。
初級ヒールポーション
品質:普通
効果:生命回復薬
生命力が少し回復する
薬師が作成した薬
「出来た!」
手にあるヒールポーションを掲げ、部屋の中をぴょんぴょんと飛び跳ねる。
錬成陣無しだけど、僕にもヒールポーションが作れた!
夢のような出来事に心躍る。異世界と言えば、錬金術。錬金術と言えば、ポーションでしょ!
昨日までに本を一通り読み終えた僕は、ポーションを作る事にした。
ただ、街には錬金術師が居なかったので、同じくポーション作りを生業とする薬師の店へ足を運んだ。そこで相手をしてくれたのは、ライラさんとレタさんという魔族のおねーさん達。
魔族は上級魔法と錬金術で薬を作るのが得意だと前に本で読んだ。魔族と言っても魔力が強いだけで、見た目は人に近い。角があるか無いかくらいしか、人との違いは無いらしい。
おねーさん達はポーションの作り方を快く教えてくれた。
そうして今、僕はポーション作りに成功したのだ。異世界テンプレをまた一つ攻略したので、喜ばずにはいられない。
興奮が収まったところで出来上がったポーションを置き、二つ目を作ろうとした時、さっきの鑑定結果が頭を過った。この『品質:普通』というのは何だろう。
折角作るなら、次は品質を良くしてみたい。
水を変えれば品質は良くなるのか? それとも薬草をすり下ろす時に手を加えるのか?
作り終えたポーションをよく見ると、青色をした中身がゆらゆら揺れている。
この僕が作ったポーションなのに、普通だ。薬師の店で見たものとなんら変わりない。今までだったら意図せず巨大な炎を生み出したり、風の刃が出ちゃったりしたものだけど。僕のおかしな魔力は、錬金術には反映されないらしい……何故?
しかし考えたところで分かる訳でもない。さっさと二つ目に取り掛かる事にした。
「作成の仕方は理解したし、僕の思う作り方でやってみようかな」
すり鉢にヒール草を入れ、ゴリゴリとすり下ろす。これを飲んだ人が回復する事を一生懸命祈りながら。
次に、小瓶に水を入れようとして、ハッと気が付く。魔法で水を出せばいいんじゃないの? そう思い、魔法で出した水とすり下ろした草を一緒に小瓶に入れ、蓋をした。
『錬成』
そう唱えると、先程と同じ現象が起こった。光が収束した小瓶をじっと見て、再び鑑定をする。
最高級ヒールポーション
品質:最高級品
生命回復薬
身体の欠損をも治す
熟練の錬金術師が『治癒』を込めて作成した薬
「わわ⁉」
いきなり品質が最高級品にまで上がっている。身体の欠損を治せるのか。しかもさっきは薬師が作ったって書いてあったのに、今回は錬金術師となっている。
それと、『治癒』を込めたとはどういう事だろうか?
自分の行動を思い返して、さっきとの違いを考えた。
違いと言ってもすり下ろす時に「回復しますように」って祈ったくらいなんだけど……そうか!
「んんん、なるほど。あの祈りで治癒の魔法を付与したって事か。水は関係無いのかな?」
そう思うとやってみたくなる!
さっきと同じ工程で、今度は普通の水を使ってみよう。
せっせと作り、早速出来上がったポーションを鑑定にかける。
上級ヒールポーション
品質:良好品
生命回復薬
生命力が全快する
錬金術師が『治癒』を込めて作成した薬
「ふぅ」
思わず溜め息が漏れる。じゃあ次は、治癒を込めずに魔法水を使って作ろう。これもパパッと作って、また鑑定してみた。
中級ヒールポーション
品質:良好品
生命回復薬
初級より生命力が回復する
熟練の薬師が作成した薬
思っていた通りの出来に、無言で頷いた。ポーション作成の法則を理解した。
魔法を付与したかどうかが、ポーションの効果に関係しているんだ。薬に魔法を付与する事は錬金術の範囲なんだね。そうでない場合は薬師の作ったポーションという扱いになる。
魔法で出した水を使えば、普通の水を使うよりも質の良い薬にはなるけど、それでも薬師の範囲に収まる。
今度、道具屋さんに行って大きな鍋でも買って、ポーションを沢山作ってみようかな?
もっと工夫したら、上手く作れるかもしれない。それこそ、僕らしいやり方で。
出来上がった四種類のポーションを並べ、見比べる。
「品質の高いものの方が、色が濃くなるんだね。なかなかの出来栄えだと思うんだけど」
「うんうん。素晴らしいねぇ」
急に耳元で声がして、心臓がきゅってなった。
「わあっ!」
「そんなに驚いた? ふふ」
ぱっと視線を向けると、にこにことした穏やかな表情のレーモンド兄様が、これまたすぐ側に居た。今にも抱き着こうと両手を広げながら。
「兄様、危ないじゃないですか」
「ごめんねぇ? 一生懸命に何かやってる姿が、可愛くて」
「僕は大きくなり……」
「リーン」
僕の言葉を遮り、兄様はぎゅっと抱き着いてスンスンと鼻を近付け、はぁっと息を漏らす。僕はレーモンド兄様の腕の中で、息苦しさに悶える。
僕の事になると、兄様は残念な人になってしまう。そろそろ解放してくれないかな?
「苦しいです、兄様」
僕の一言で腕の力は緩んだけど、離そうとはしなかった。ちょっと……いや、かなり引いた。
顔を引きつらせる僕に構わず、兄様はポーションに目を向ける。
「あぁ、薬を作っていたんだね?」
「はい。僕にも作れたんですよぉ」
「くっ……」
出来上がったポーションを掲げ、にぱっと微笑みかけると、兄様が鼻を押さえた。
兄様の手の下からは、ツゥーッと赤い液体が流れていた。
鼻血を出していたレーモンド兄様に、慌てて一本のポーションを手渡す。
初級ポーションだ。薬師の店と同じ品物。苦くて不味いやつ。兄様はそれを無言でごくごくっと飲み干した。鼻血は止まったようです。
「兄様、大丈夫ですか?」
「うん、リーンが余りに可愛いから、つい出ちゃった」
「そ、そうですか……ポーション、お役に立ちましたね」
「うん……」
兄様の表情は「美味しくなかった」と語っているようだったけど、見なかった事にした。
作っていて良かったよ、ポーション。備えあれば憂い無しとは、こんな時の事を言うのかもしれない。何処か遠くを見詰めながら、僕はそんな事を考えてしまった――
†
〈主 楽しそう〉
「楽しいんだよ~」
僕は今、カルキノスを抱っこしながら、母様が敷地内に作った花畑に足を運んでいる。
一面に広がる花々は母様みたいに綺麗で、温かくて優しい雰囲気だ。
皆と違って僕は植物の声が聞こえてしまう。三年前の森での一件の後、どうしてあの時だけ草の声が聞こえたのか色々検証してみて、魔力制御をしてなかったからだと判明した。
魔力制御をしてないと、花達の会話が聞こえてうるさいけど、ここの花畑は好きだ。
今では意識した花以外の声は、聞こえないようになった。きっとこの能力もあの称号のせいなんだよね。頼むから普通に過ごさせて欲しい。
例外として、部屋の中の謎の鉢植えさんは、今でも問答無用で語りかけてきちゃう。
あの木は何なんだろう……
考え事をしながら歩いていると、目に留まった花が話しかけてきた。
【あたしは食べられるんだから~】
「うんうん。じゃあ、調理してみよっか」
【そうしなさいよ! 絶対、美味しいんだから!】
うわー。自分の事を美味しいって言い切るのって、どうなんだろ? 前の森の薬草も自分から採取されたがってたし、この世界の植物は抜かれる事が怖くないらしい。
それにしても、この花の黄色い花弁は綺麗だ。食用よりも観賞用って感じに見えるんだけど。
腕の中のカルキノスが僕を見上げた。
〈それを食べるの?〉
「そうだよー。美味しいんだってさ」
カルキノスのぷよぷよしたお腹を撫でながら、黄色い花弁を付けた花を何本か摘む。
食用花なら何に使うといいかなぁ?
花弁が綺麗だから、すり下ろしたら勿体無いよね。
花の形をそのまま残すとなると……
瞬間冷凍した花なら、パリパリッと出来るか。他には何があるだろう。
「ゼリー。アイスクリーム。シャーベット。うん、デザートにしてみよう」
〈僕 アイスクリームってやつがいい あれ好き〉
カルキノスの甘えるような声に頬が緩む。
ふふふっ! アイスクリームは聖獣に人気があるんだよ~♪
魔法を使えば簡単だしね!
聖獣達は何も食べないって言っていたけど、僕が作った料理やデザートは別なんだよねぇ。
ん? あ! ロールケーキとかどうかなー。花もナマモノだからいいかも。
よし。早速試してみよう~♪
〈主 僕の摘んだ花も〉
「はーい。ありがとね」
クマのぬいぐるみ(に似た聖獣)が花を僕に向ける姿が、何とも可愛過ぎる!
カルキノスは本当に可愛い。長い毛に覆われたお腹と、つぶらな瞳。
僕の側を離れようとしないところも、全てが可愛く思える。
〈主 行かないの?〉
「は! 行く行く。厨房まで、レッツゴー♪」
カルキノスの事に夢中になって忘れかけてたけど、花を調理するんだった。
足早に厨房へ向かうと、丁度仕入れ屋さんの出入り口から料理長が現れた。
「料理長さ~ん」
手を振ると、僕に気が付いてくれた。
料理長さんは、花を持った僕を見て「天使が迎えに来た」とボソッと呟いた。
彼の目に僕はどう映っているんだろう……聞くのが怖い。だから聞かなかった事にした。
「料理長さん、実はこれを使ったデザートを作ろうかと……」
「あ、リーンオルゴット様でしたか。とうとう俺も天からの迎えが来たかと」
いや。死んでないからね? っていうか僕だと気付いていなかったのか。
あと、その手は何ですか。拝もうとするのはやめてください。折角聞かなかった事にしたのに、ハッキリと言われて困ったよ?
〈アイスクリーム作るんだ〉
すると、カルキノスが料理長に花を見せた。
カルキノスってば、アイスクリームがそんなに食べたいのかな? ロールケーキにするつもりだったけど、そんなに食べたいなら作っちゃうよ、僕。
料理長はハッと我に返って花を見詰める。
「あ、あぁ。花を……え⁉」
「まぁまぁ。気持ちは分かります。取り敢えずやってみましょう!」
花を食べるなんて、普通はしないよね。
でもこの花が、自分の事を【美味しい】って言うからさ、作ってみようと思うんだ。
厨房に入ってからの料理長さんは、僕のする事を不思議そうに見ている。
カルキノスを椅子に座らせて、せっせと調理する。
魔法で花をパリパリに……やっぱり瞬間冷凍でいいかな? 液体窒素を作る訳にもいかないし。
僕は花に手を翳す。
『瞬間冷凍』
──パキパキ。
わお! 花が音を立ててそのまま固まった。
自分でやった事なんだけど、魔法は便利だと思う。思い通りに出来るし。うんうん。
頷いていると、座らせたカルキノスが僕の袖を引いた。
〈食べる〉
「え? 花のまま食べたいの?」
〈花 食べれるって言ったよ〉
「まだデザートに入れてないよ?」
あらら? カルキノスは食いしん坊さんなのかな?
僕の手にある、冷凍しただけの花をじっと見てる。
僕も花を味見したいし……うーん、まあいいか。
花を渡すと、パリパリと音を立てて食べるカルキノス。
「お、俺も、食べてもいいですか?」
「え。あー、はい」
料理長さんにもあげたら、恐る恐る口にして、咀嚼した瞬間目をカッと見開いた。
あれ? 美味しくないのかな?
僕も食べてみよう。
花をひと口齧った……途端に、口の中に甘さが広がる。料理長さんが驚いていたのはこれか。
「あっま~い。蜜の味なのかな? それとも花びらが甘いのかな?」
「こりゃあ……」
料理長さんはそう言ったまま、何か考え込んでしまった。
考え事の邪魔をしないよう、僕はこの甘さを生かしたデザートを作る事にする。
〈花 初めて食べた 甘い 主が作る物は美味しい〉
この日僕が作った「花を瞬間冷凍したデザート」は、ロールケーキやアイスクリーム、ゼリーになった。その一部始終を食い入るように見ていた料理長さんは、「リーンオルゴットの新作デザート」として街に発表。あれよあれよという間に、評判となったらしい。
母様の花畑にあったあの黄色い花は大量生産される事となり、それを聞いた母様は「あの花が食べれるなんて」と驚いていた。
花に名前は無かったので、「フレイラス」と僕が名付けました!
名前の意味が何かって? そんなの無いよ~。食べた印象から、そんな名前が浮かんだのです。
「リーンは将来、デザートのお店でも開くつもりなの?」
母様にはそんな勘違いをさせてしまったようだ。将来の事は分からないから、その言葉は笑って聞き流したけど。
応援ありがとうございます!
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