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第一章 陰陽師
激震
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陰陽師が全盛の時代と言われていた平安の時より千年以上。
現代の陰陽師の実力は下がり続けていた。
それに対し、妖魔たちは別だった。陰陽師が全盛の時と同じ、千年前に一度全盛を迎えた妖魔たちはそこから衰退し続け、全盛の時は遠い過去のモノになっていた。
だが、ここ近年の妖魔たちは急激に力をつけ始め、全盛の時へと戻ろうとしていた。
それに置いて行かれている陰陽師たちは常に焦燥感を抱いていた。
いずれ、我々が妖魔たちを裏世界へと留めていくことが出来ず、人の世が闇に包まれてしまうかもしれない、と。
「……何?」
だからこそ、今日。この日。
陰陽頭の元に届いた一報は、格別の意味があった。
「ヒヒイロカネに見初められた人間がいた、だと?」
ヒヒイロカネ。
それは平安よりもはるかに昔。
未だ陰陽師という雛形さえなく、人の世とも言えぬ地球に神が当然のようにそこで生きていた神の世。その世に残されている神話上の貴金属。
その貴金属は持つ者すべての生気を奪う。
ヒヒイロカネはありとあらゆるものを断つと言われているが、それを扱えるものの記録はごくわずか。最後の記録は平安の時であり、近年でそれを使える者などゼロだった。
しかし、それが変わった。
変わったのだという連絡が陰陽頭の元へとやってきた。
「はい。夜風家のご令嬢様からの報告にございます。天十握剣を使用し、妖魔を殺した者がいたと」
「よもやあれを……」
「その剣を用い、いとも容易に一級妖魔を倒してみせたと言います」
「一級妖魔を簡単に……その者は、誰だ?どの家の者だ?」
「いえ、陰陽師家の人間ではないようです。一般家庭の子であると」
「なっ!?一般家庭だと?!そんな馬鹿なっ!?」
「……ですが、事実です」
「……素早く日本政府へと連絡だ。まずはその子の身柄を調査しろ。必ず、その子を陰陽師界へと引き込め。どのような手段を取っても構わん。間違っても、敵対したり、海外の組織に流れていってしまうような真似はするなよ?」
「ハッ」
陰陽頭の決定は早く、陰陽師界全体は素早く動いた。
一人の少年の身柄を引き込み、陰陽師の、人類の希望とするために。
……。
…………。
「あー。もうすぐでカードの発売日かぁ。転売ヤーのせいで中々買えないんだよなぁ。もうちょっと買いやすくなってほしいんだけど」
なお、そんなことを思われている当の本人は気楽な様子で涼音や真莉愛、赤羽たちと共に陰陽界に初めて足をふみいれていたが。
現代の陰陽師の実力は下がり続けていた。
それに対し、妖魔たちは別だった。陰陽師が全盛の時と同じ、千年前に一度全盛を迎えた妖魔たちはそこから衰退し続け、全盛の時は遠い過去のモノになっていた。
だが、ここ近年の妖魔たちは急激に力をつけ始め、全盛の時へと戻ろうとしていた。
それに置いて行かれている陰陽師たちは常に焦燥感を抱いていた。
いずれ、我々が妖魔たちを裏世界へと留めていくことが出来ず、人の世が闇に包まれてしまうかもしれない、と。
「……何?」
だからこそ、今日。この日。
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ヒヒイロカネ。
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その貴金属は持つ者すべての生気を奪う。
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しかし、それが変わった。
変わったのだという連絡が陰陽頭の元へとやってきた。
「はい。夜風家のご令嬢様からの報告にございます。天十握剣を使用し、妖魔を殺した者がいたと」
「よもやあれを……」
「その剣を用い、いとも容易に一級妖魔を倒してみせたと言います」
「一級妖魔を簡単に……その者は、誰だ?どの家の者だ?」
「いえ、陰陽師家の人間ではないようです。一般家庭の子であると」
「なっ!?一般家庭だと?!そんな馬鹿なっ!?」
「……ですが、事実です」
「……素早く日本政府へと連絡だ。まずはその子の身柄を調査しろ。必ず、その子を陰陽師界へと引き込め。どのような手段を取っても構わん。間違っても、敵対したり、海外の組織に流れていってしまうような真似はするなよ?」
「ハッ」
陰陽頭の決定は早く、陰陽師界全体は素早く動いた。
一人の少年の身柄を引き込み、陰陽師の、人類の希望とするために。
……。
…………。
「あー。もうすぐでカードの発売日かぁ。転売ヤーのせいで中々買えないんだよなぁ。もうちょっと買いやすくなってほしいんだけど」
なお、そんなことを思われている当の本人は気楽な様子で涼音や真莉愛、赤羽たちと共に陰陽界に初めて足をふみいれていたが。
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