クラスの陰キャボッチは現代最強の陰陽師!?~長らく継承者のいなかった神器を継承出来た僕はお姉ちゃんを治すために陰陽師界の頂点を目指していたら

リヒト

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第一章 陰陽師

助け

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 泥の巨人から始まり、黒い謎の人型。
 中々に強力な妖魔との連戦だった。

「ふぅー」

 ただ、無事にそいつらを倒しきることが出来た。
 というか、この刀強すぎね?概念的な事実を斬り裂く刀……とか、あまりにも強すぎる話だ。いくら何でもチートだ。バケモン過ぎる能力。
 この刀を勝手に借りてしまうとか、もしかしたらヤバかったかも……そう思うくらいには強力な刀だった。

「勝手に借りちゃってごめん」

 この刀を使ったからには、消すしかない……そんなことを言われたらどうしよう。
 そんなことを内心で思いながら、表面上はすました表情のまま、僕は刀を真莉愛の方に渡す。

「え、えっと……か、体に異変は何も、ないの?」

 僕から刀を受け取った真莉愛は困惑交じりに言葉を漏らす。

「……体の異変?特にないけど」

 僕の体は全然元気だ。
 というか、呪力?とかいうものの使い方が分かったために体はもっと快調だよ。

「……ありえない」

「あ、あの……」

 なのに、その、僕が元気なのがあり得ない、っていう態度を真莉愛にされると困るんだけど。
 僕、何かしちゃったの?結構怖くなってくるんだけど。僕は一体何をしてしまったの?何か大罪でもおかしたのか?僕は。

「優斗ッ!!!」

 なんて思っていた瞬間、自分の耳元に涼音の叫び声をが聞こえてくる。

「ちょっ!?」

 その声がした方向に視線を向けてみれば、そこには僕の方へと

「待ちなさいよ。落ちこぼれ」

 だが、それを真莉愛が強引に力づくで抑えに行く。

「ちょっ!?何し……ま、真莉愛っ!?」

「えぇ、そうよ。それで?落ちこぼれである貴方がなんで裏世界にいるのかしら?」

「貴方が、貴方がなんで優斗と一緒に居るのよ……あいつに何かしていないでしょうね?」

「あら?知り合い?でも、残念。その子の身柄はうちで預かるわ。あまり陰陽界に詳しくないみたいだし、優しくリードしておくわ」

 かち合った二人は僕の前で、激しく睨みあい始める。
 何か知らないけど物騒だった。

「何をしているの……」

 そんな二人の喧嘩を前に一歩、退いた僕は困惑と共に言葉を漏らす。

「すみません」

「んっ?」

 そんな中で、僕は後ろから肩を叩かれる。
 そちらの方に視線を向けると、そこにいるのは赤羽先生だった。裏世界に迷い込んだ僕を助けるため、涼音と赤羽先生の二人でやってきてくれたのだろう。
 助かるね。ほんと。

「今回のことは本当にすみません。私たちの不手際で危険な目に合わせてしまいました。本当に申し訳ありません。ご無事で、何よりです」

「いえいえ、気になさらず。無事だったので」

「そういうわけにもいかないですよぉ。本当に、無事じゃなかったらぁ、大変なことになっちゃいましたぁ。これから、裏世界から元の世界に帰るつもりですぅ。それで構いませんかぁ?」

「えぇ、大丈夫ですよ」

「その後はちょっと陰陽寮の方に招待したいのですがぁ、お時間ありますかぁ?」

「あぁ、それに関しては大丈夫ですよ」

 僕の両親はとっくの昔に死んでいるからね。
 僕の帰りが遅くなることで心配するような人は誰もいない。

「ありがとうございますぅ……それじゃあ、二人を止めてきますねぇ?」

「あっ、はい」

 赤羽先生は未だに睨みあっている涼音と真莉愛の元へと向かう。
 そして、文字通りに雷が二つ落ちた。
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