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13話 3日目 ハードワーク

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「意識はないようですね。とりあえず寝かせて様子を見た方が良いかもしれません。」

「そうですわね! メイド長、衛兵を!」

開放されたノベールの祖父を運ぶ為、衛兵を呼びにメイドが向かう。

「あとは紐づいてる建物や倉庫内なども見て回らないと行けませんが、一旦はこの方を運びましょうかね。」

ノベールの祖父を抱え、部屋を出た所に衛兵が駆けつけた。

「お持たせ致しました。では私も移動を手伝います。」

衛兵とトオルで左右の肩を抱え医務室まで運んだ。

「それでは私は見回りがありますので、これで失礼致します。」

「有難う御座いますわ!」

「あとは目覚めるのを待つだけですが、11年も眠っていたのなら体の方に異常があってもおかしくありませんから検査をオススメしますよ。」

検査を進めた俊の話を聞き、ノベールはヒーラーの増員をする事にした。

「では私《わたくし》はヒーラーの増員を急ぎすると致しますわ!」

ノベールは急ぎ対応の為、部屋を後にし、医務室は俊とヒーラー1名、ノベールの祖父が残された。

「そういえば氷のバグについて詳しく聞いておいたほうが良いかもしれませんね。」

俊はクロクへと連絡を行った。

「度々すいません、クロクさん。ノベールさんの祖父についてなんですが、氷の方はどういったバグが起きてたのでしょう?」

「急に通話を切るから慌てたようじゃの。氷のバグは魔術式そのものがおかしく動作してたようじゃな。それはもう直したから大丈夫じゃが、その祖父の魔力を消費する式になっておったのじゃ。」

動作の話を聞いた俊は他にも魔術のバグはありそうだと予測し今後の予定に入れた。

「わかりました。魔術も調査した方が良さそうですね。それと、ノベールさんの祖父は体には影響はなさそうですか?」

「魔力の消費が激しいくらいじゃな。その世界のヒーラーの力で時間を掛ければ治るから問題はないのじゃ。」

「では安心ですね。落ち着いたら建物の様子も見に向かいますので。」

「うむ、して俊よ・・・。そろそろ寝かせてほしいのじゃが・・・」

目元のクマが色濃く出ているクロクを目に激務だったのだろうと察する俊は素直にお礼を述べ、通話を切る事にした。

「お疲れ様でした。助かりましたよ。今後の予定もあるので起きたら連絡をお願いします。」

「わかったのじゃ・・・眠い・・・。」

通話が切られ部屋で待つ俊だった。

「兄さまよ、ひと段落したようじゃ。今日はもう帰るのじゃ。」

「クロク、まだ地球時間だと深夜30時くらいだよ?ハードワークしようよ ひひっ。」

イシディススの発言に青筋を浮かべるも断るクロクだった。

「嫌じゃ。わしは先に帰って寝るのじゃ!兄さまもちゃんと寝るんじゃぞ!」

部屋を出たクロクは寝室へと向かった。

「もう、無理。眠いのじゃ・・・服だけ脱いで夢の世界へ旅立つのじゃぁ~・・・スヤァ」

眠りに落ちたクロクだった。



-----現在のバグ一覧-----
マップに自分の座標が表示されない。
牢屋内の壁が柔らかい。
強度のおかしな建物がある。
国立図書館の書庫の壁の強度
鍛冶屋の倉庫内の全て

-----バグ?不明-----

-----調査-----
魔法の威力について
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