異世界デバッグ物語 ~新たな世界はバグまみれ~

イノベル

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27話 4日 一日を終える。

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寝室に戻り、椅子に座った俊はUIを操作し、鈴のアイコンを確認した。

「クロクさんから連絡のお知らせでしたか。ちょうどメルトスライムの話をしたいですし。」

俊はクロクへ連絡を行った。

「俊か。待っておったのじゃ!早速じゃが、俊のマップに不具合があったのじゃ。少し前に修正が終わったんじゃが、今後の事を見据えて追加機能を入れておいたのじゃ。」

「あぁ、マップ見た時は困りましたよ・・・。自分が何処にいるか分からないなんてRPGの初期以前の問題でしたから・・・直して頂けたのは助かります。それで、追加機能とは?」

「それは時が来ればわかるようにしておいたのじゃ。今、言ってしまうとネタバレになってしまうからのぉ」

クロクはニヤニヤして俊を見ていた。

この神様は・・・と頭を抱える俊は挙動のおかしなスライムの話をする事にした。

「はぁ・・・まぁ良いです。こちらも報告がありまして」

「また何か見つけたのじゃ!?少しペース落としても良いんじゃよ?な?数日休んでも影響はないんじゃぞ?」

俊の話にアタフタとするクロクに話を続ける俊だった。

「早く元の世界に帰る為には終わらせるしかないでしょう・・・。それで報告なんですが、メルトスライムというスライムがいまして、服を溶かすまでなら名前の通りなんですが、汗が滲む場所のみを主食として溶かしてるんです。名前からして不思議ではないんですが、気になりまして。」

「ほう、部分的に溶かすとは名前に負けてる生物じゃの。どれパラメータを見てみるのじゃ。」

そう言うとクロクはタブレットを手に取りメルトスライムについて情報を検索する。

「あったのじゃ。どれどれ・・・。あぁ~・・・制限が入っておるのじゃ。」

「制限ですか?なるほど・・・部分・・・が制限という訳ですか。」

うむ。と首を縦に振るクロクは俊に質問を投げかけた。

「では俊よ。これはわしとしてはこのままが良いんじゃが、説明するのじゃ。メルトスライムの本来の挙動は全身の魔力穴から魔力を吸い取る性質じゃ。つまり全身の服は溶けるのじゃ。スッポンポンじゃな!しかし今は胸元、背中、手、足の四か所だけじゃ。本来の仕様ではないし、バグとして見ても間違いはないのじゃ!」

「それを選べって事ですか・・・。でもバグ・・・なんですよね?」

「そうなのじゃが、女性としては嫌じゃぞ!旅先でスッポンポンじゃぞ?着替え以前に全身ヌメヌメじゃぞ!?」

腕を組み悩む俊に話を続けるクロク

「ただ・・・じゃ。見た限りは修正をしなくても大きな問題はないのじゃ。スライムの進化先が一種類減るくらいじゃな。」

「それ成長の場を無くす行為じゃないですか・・・神としてはダメなのでは?」

「そうなのじゃが・・・兄さまに聞いてみるとするのんじゃ。」

ん?兄さま?会った事はないですが・・・クロクさんよりまともであれば良いんですけどね・・・。

俊が見ているUI画面がブラックアウトし、丸に斜め線が表示された。

なるほど、オフにしたんですね。

「兄さま。今通信をオフにしたんじゃが、メルトスライムのはどうすべきじゃろ?」

「ひひっ、何を言ってるんだい?不具合なのだろう?直さないで神様を名乗るなんて駄目だよ?管理者なんだから!進化の阻害はもっと駄目だよ!発展を妨害なんてもってのほかだね!さぁ、こっちで治しておくから話に戻ると良いよ!」

いつにも増して口数が多いイシディウスに若手引いたクロクは気にいなる事を聞く

「えぇ・・・でも信仰度に影響出そうじゃが・・・このままで良いんじゃなかろうか?」

「大丈夫さ!この世界デフォルトニアではクロクの認知はされてないからね。本来に戻すなら今がチャンスって訳さ!影響が出る前に修正はすべきだよ!分かってるかい?信仰が上がって修正なんてしたら一気に炎上も良い所だよ?ドカンと信仰度は落ちるだろうね?」

「うっ・・・わ、わかったのじゃよ・・・。」

俊との通信を再開したクロクは結果を伝えた。

「俊よ、待たせたのじゃ。結果から言うと修正をする事になったのじゃ。いつにもなく話す兄さまに負けたのじゃ・・・。何かあったら言ってほしいのじゃ・・・。」

クロクさんの兄さま・・・本当に大丈夫なでしょうか・・・PTO無視してそうな気が・・・。

思った事は口に出さず了承の旨をクロクへ伝えた。

「兄さまが今から修正するらしいが、任せるのは怖いのじゃ。わしも作業するとするのじゃよ。じゃあの」

じゃあのって・・・なんか何処かで聞いた覚えが・・・。

クロクからの通信が切られ、俊はノベールの元へ向かう。

ノベールに言われていた城内食堂へと足を運んだ俊はノベールと食事を共にした。

「それでトオル様?神様とは何のお話をされてらっしゃったのでしょうか?」

「地図に関する不具合の修正の話とバグについてですね。」

「無事解決できまして?」

こくんと頷く俊にノベールは話を続けた。

「それは良かったですわ!それと祖父なのですが、あと二三日もすれば問題ないとの事でしたわ!」

「良かったですね。11年と長い時間、寝ていたようなものでしょうし、これからは家族水入らずですね。」

ノベールの祖父ハイデンドも目覚め、予定より早いがバグ探しの旅に出ようと考えた。

「大きな問題も無事解決出来ましたし、安心して旅に出れますね。」

「もう行って旅に出られますの・・・?もう少し休まれてはいかがかしら?」

「今回のような大きなバグがないとは限りませんからね。早いに越したことはないかなと思ってます。」

表情が暗くなるノベールに少し話を続け俊は部屋を後にした。

「残り5種族領を回ったら、一度魔族領に寄っても良いかもしれませんね。」

寝室に向かう俊はボソっと呟いていた。

さて、今後の予定ですが、どうしましょうか・・・ゴブリンの村に向かうには人族か獣人族の領を抜ける事になりますが・・・やはり獣人族領からですね。ふふ、モフモフのパラダイスは楽しみですね。

行先を決めた俊は寝室で眠りについたのだった。






-----現在のバグ一覧-----



-----バグ?不明-----

-----調査-----
魔法の威力について
メルトスライムの情報に疑問有
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