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26話 4日 修繕、そして帰宅

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カーラの惨状を見てダーリングがどうするか悩んでいた。

「さすがにこのままって訳にはいかねぇな。どうすっか・・・。」

悩んでる間に夕日が登る。

「仕方ないか。帰りながらラビット・ホーンがいたら捕獲して戻るとすっか。」

「そうですね。私もこのままはさすがに・・・」

カーラの着ているダーリングの上着を俊は見て帰り道に蔦も探すよう話をした。

「蔦があれば、カーラさんの前を少しでも隠せるかなと・・・穴はこの槍で開けれますし。」

「助かります・・・。さすがにこのまま城下街に入るのはその・・・。」

肩を落とすカーラを見た俊はチラリと見える部分に目を反らす。

湖を離れ三人は来た道を戻っていた。

「カーラさん、あそこに蔦があります。うまい具合に切れたりしませんか?」

風刃ウィンドスラッシュであれば切れますね。ただ打つ時に強い風が発生するので、その・・・後ろ向いてて貰って良いです?」

俊とダーリングは後ろを向いた。

「どうぞ。」

カーラは俊とダーリングが見ていない事を確認すると風刃ウィンドスラッシュを放ち蔦を切り落とした。

切り落とした蔦を持って俊の元へカーラは向かい、手渡した。

「大丈夫そうですね。では上着に穴を空けてこの蔦を通して縛れば前は隠れますね。」

カーラは俊の言う通りにし、前を隠す。

「これで安心です!でもラビット・ホーンと遭遇したここまで戻りましたが、いませんね。」

「一匹しか試せてないのが不安だが、仕方ないな。今日はこのまま戻るか。」

城下街まで戻った三人のうち、ダーリングと別れ俊とカーラは城へ向かう。

「今日は大変でしたね・・・。」

「そうですね。刺されるわ、溶かされるわで散々でした・・・。城内の実験室でメルトスライムは触るので感触はなれてますが、ラビット・ホーンはさすがに・・・。」

肩を落とし進むカーラを見て俊は思う。

ラビット・ホーンの突き刺しに慣れる人はあまりいないでしょうね。それよりメルトスライムは気になりますし早く報告しないとですね。

おや?と首を傾げる俊の目先に鈴のようなアイコンが表示されていた。

今はカーラさんと一緒ですし、寝室に戻ってから確認しましょう。

「慣れるのもどうかと思いますが・・・。お疲れ様です。」

城へ戻った頃には日が暮れており、夕食の時間となっていた。

寝室に向かう俊に誰かが近づいてくる。

「トオル様。良かったらご一緒にお食事はいかがかしら?」

ノベールだった。

俊はクロクへの連絡をしたい旨を伝え1時間後にノベールと食事する予定を入れた。


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