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54.淡い恋との再会
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テーブルの上で衣装ケースにスコップのように大きなしゃもじを入れて、孔雀が必死に何か混ぜているのを、セメントでも練ってんのかと天河は訝し気に見ていた。
数年ぶりにまともに会う女家令は少し背が伸びてそれなりに大人になったようだ。
天河に気付くと、孔雀はしゃもじを持ったまま、近付いてきた。
「ごきげんよう、天河様。お久しぶりでございます。おかえりなさいませ」
優雅な女家令の礼をして出迎えた。
鼻や喉を直撃する刺激臭に天河は思わず息を止めた。
「・・・ああ、私、さっき、お酢かぶっちゃったものですから」
これだけの米の量だと酢も大分必要で一升買ったんですけど。そしたら瓶から手が滑って、と孔雀は笑った。
「孔雀!なんだよ、来ちゃったのかよ!?ただいまあ!・・・うわ、酸っぱ臭ッ!?」
騒がしく兄弟子が入ってきたのに、孔雀が声を荒げた。
「おかえり!来ちゃったのじゃないのよ、大嘴お兄様。今まで何してたわけ!?」
「うるさいな。腹減った!」
「孔雀、飯べら振り回すな。米粒が飛ぶ。・・・とりあえず風呂に入ってきなさい。酸っぱい。目にしみる」
「雉鳩お兄様おかえりなさい。大丈夫だった?」
「問題ない。・・・全く、よくまあ調べたもんだ」
雉鳩は孔雀に、アカデミー在籍中にあの青楼で荒稼ぎしていた事を突きつけられ、天河様と大嘴お兄様を迎えに行って。そうする義理も道理もあるわよね、と迫られたのだ。
「ふふー。ギルドの昔の組合の資料見たの。メロンちゃーん」
孔雀が茶化すと、雉鳩は妹弟子の頬をつついた。
手巻き寿司にしてみました、と孔雀が嬉しそうにテーブルに食材を並べた。
鍋も何もないからできるものを作った。
「ここ炊飯器もないんですね。だから買ってきたんです」
孔雀は自慢気にキッチンを見せた。
見覚えのないガス炊飯器が設置されていた。
「お米はガス炊きが最高ですからね」
「ここガスは来てないはずだけど。・・・自分でガス工事したのか」
天河は驚いて孔雀を見た。
「軍隊で教えてくれますよ。都市ガスだとけっこう大掛かりな配管工事しなきゃだから、ガス屋さんで一升炊きの炊飯器とプロパンボンベ買ってきたんです」
ガス台とガスオーブン買っちゃおうかなと嬉しそうにしている。
なるほど、ではこの大量の米は一升か。
「ちょっと多くないか・・・?」
と天河は言ったが、大嘴が飲み込むように食っているのに、そうでもないか、と思い直す。
「このバカが、行列のできるラーメン屋で一万円分食ったりする請求書が上がってくるわけですよ。ラーメン屋てのはサッと食ってサッと出るとこだろうが。あと、なんだあの、野菜しゃぶしゃぶの請求書が三万」
大喰らいの大嘴が雉鳩にねちねちと責められている。
「大嘴お兄様はきっとゾウやキリンと食べに行ったのよ。・・・雉鳩お兄様のダチョウやワニのバッグ代も同じ予算から出てるんだけどね」
孔雀は寿司にかぶりついた。
自分に矛先が向いて、雉鳩は舌打ちした。
「雉鳩お兄様のバッグ代と手切れ金とご祝儀代、大嘴お兄様の食費、白鴎お兄様の高額入院費、金糸雀お姉様の一人新婚旅行代、緋連雀お姉様の裁判代で、家令組合はもう大分予算が無いんですからね」
孔雀が作った組合は、互助会なのに金ばかりが出て行く。
「えー、お前、その為の組合作ったんだろうが」
「そうだそうだ」
「互助会ってわかってる?・・・各々私服肥やしてるんだから自分で払ってよ」
孔雀はむくれながら言った。
天河は改めて孔雀を見た。
家令服以外の格好の孔雀を初めて見るが、よく見ると鮭とイクラが描かれたワンピースに共布らしきステテコのようなものを着ている。
緋連雀画伯の絵だろう。価値はあるのかもしれないが、何とも妙ちきりん。
正直、そういうところが疎ましい。
宮廷以外で顔を突き合わせて会うのもほぼ初めてに近い。
瑠璃鶲が亡くなった時もアカデミーに来ていたらしく、挨拶と伺いを立てられたが、嫌で適当な理由を言って断ったのだ。
孔雀はデザートのアイスクリームを天河に手渡した。
恐ろしい事に金魚鉢程のサイズがある。
「抹茶味お好きですよね。お腹いっぱいですか?」
「はち切れそうだけど、食べる」
「わかります」
孔雀はおかしそうに笑った。自分は手にミント味のアイスクリームに黒糖をまぶしたものを持っている。天河には理解しがたいセンスだ。
「手巻き寿司、お好きでしたか?良かった。翡翠様も大好きですよ」
「今日が初めてだけど気に入った。・・・大体、寿司なんか食うの?」
孔雀は頷いた。
「翡翠様ですか?好き嫌いもアレルギーもございませんよ」
天河は面白くなさそうにふうんとだけ言った。
あの何も食わなかった父親が、生物や乾物を食うだなんて信じがたい。
そして、陛下ではなく、名前で呼び合う親しさ。
これがまた非常に不愉快。
「・・・あの、天河様。アカデミー、お辞めになりたいですか?」
天河は少し驚いた。クビだなんて不名誉だから頼むから続けてくれと言われると思っていた。
「猩々朱鷺お姉様に聞いたんです。天河様、講師もやってらっしゃるって。講座は単発だけれどとても人気があるって。それはとても勿体ないと思うんですけど。どうしてもお嫌ならば、アカデミーからお出になるのも一案だと思います」
猩々朱鷺をアカデミー長に任命したのは孔雀。
彼女ならば絶対に天河を守ってくれると思ったからだ。
天河は後ろ盾が弱い。
入宮した妃の実家の力が、彼女達とその子ども達の宮廷での立場を左右するのはよくある話だが、天河の母はギルド系の出身でしかもすで鬼籍に入っている。
第一子が次代の王であるとは限らないのはこの国の習わしではあるが、翡翠の次代は正室の産んだ藍晶であると早いうちに決定していた。
となれば、天河の立場というのは宮廷で非常に微妙だった。
更に、二妃が亡くなってから程なくして、瑪瑙帝が推した議員派の三妃が輿入れしている。
天河は心配した母方の祖父母と海外で暮らしていた時期もある。
それが許されるほどなのだから、彼の立場の微妙さというのは、どれほど子供の彼を不安にしたことだろうか。
天河の立場が以前よりは足元が固まり、更に無関心からのではなく、安定した自由になったのはこの総家令のおかげでもあるのだ。
元老院より、一段落ちるギルド系から出た総家令。
それでも、やはりギルド系の発言力が宮廷でも向上する。ギルドは同じ出の母親を持つ第二太子や総家令をやはり支持するようになる。
それ以外にも、孔雀は何やかやと天河に心を砕いて来た。
なぜだろう、と天河はずっと思っていたのだ。
「私が家令に召し上げられる事が決まった時、私の母の青嵐は、天河様のお祖母様の縞野鹿乃児様を頼ったんだそうです」
天河の祖母はギルド長であった。
だからこそ娘を後宮に上げられたのだ。
しかし、その娘が亡くなり、彼女とその夫である祖父母は、孫の天河の身を案じて彼の身柄を城ではなく手元にと望んだのだ。
白鷹は突っぱねたが、琥珀が諾としたのだ。
同情や思いやりではなく、そもそもギルド出の妃もその子にも大して興味もなかったからだ。
だが、琥珀が突きつけた条件は、ギルド長を辞して国を出ろと言うものだった。
ギルドは国外に経済活動の拠点を持つ事も多いから身軽に動けるが、それでも随分な仕打ちだ。
お前達等価値があるものか、不要であるから出て行けと、女帝は言ったのだろう。
しかし、果たして捨てられたのは、どちらか。
孔雀はため息をついた。
天河は一時期、その無情な条件を飲んだ祖父母と共に海外で過ごしていたのだ。
そこに問答無用でギルドの家のまだ子供が家令に召し上げられたと知り、縞野鹿乃児は帰国し、青嵐を伴い、琥珀帝が白鷹と隠居している離宮を訪れたのだ。
「鹿乃児様がうちの母を琥珀様がいらっしゃる離宮に連れて行ってくださったそうです。一緒に頼んでくださったので、それで私、実家との縁を切らずに済んだんですよ」
天河は驚いた。
ギルド嫌いのあの祖母帝を思い出す。
会ったのはたった二度。
こちらを見ようともしなかった。
嫌な思い出だ。
数年ぶりにまともに会う女家令は少し背が伸びてそれなりに大人になったようだ。
天河に気付くと、孔雀はしゃもじを持ったまま、近付いてきた。
「ごきげんよう、天河様。お久しぶりでございます。おかえりなさいませ」
優雅な女家令の礼をして出迎えた。
鼻や喉を直撃する刺激臭に天河は思わず息を止めた。
「・・・ああ、私、さっき、お酢かぶっちゃったものですから」
これだけの米の量だと酢も大分必要で一升買ったんですけど。そしたら瓶から手が滑って、と孔雀は笑った。
「孔雀!なんだよ、来ちゃったのかよ!?ただいまあ!・・・うわ、酸っぱ臭ッ!?」
騒がしく兄弟子が入ってきたのに、孔雀が声を荒げた。
「おかえり!来ちゃったのじゃないのよ、大嘴お兄様。今まで何してたわけ!?」
「うるさいな。腹減った!」
「孔雀、飯べら振り回すな。米粒が飛ぶ。・・・とりあえず風呂に入ってきなさい。酸っぱい。目にしみる」
「雉鳩お兄様おかえりなさい。大丈夫だった?」
「問題ない。・・・全く、よくまあ調べたもんだ」
雉鳩は孔雀に、アカデミー在籍中にあの青楼で荒稼ぎしていた事を突きつけられ、天河様と大嘴お兄様を迎えに行って。そうする義理も道理もあるわよね、と迫られたのだ。
「ふふー。ギルドの昔の組合の資料見たの。メロンちゃーん」
孔雀が茶化すと、雉鳩は妹弟子の頬をつついた。
手巻き寿司にしてみました、と孔雀が嬉しそうにテーブルに食材を並べた。
鍋も何もないからできるものを作った。
「ここ炊飯器もないんですね。だから買ってきたんです」
孔雀は自慢気にキッチンを見せた。
見覚えのないガス炊飯器が設置されていた。
「お米はガス炊きが最高ですからね」
「ここガスは来てないはずだけど。・・・自分でガス工事したのか」
天河は驚いて孔雀を見た。
「軍隊で教えてくれますよ。都市ガスだとけっこう大掛かりな配管工事しなきゃだから、ガス屋さんで一升炊きの炊飯器とプロパンボンベ買ってきたんです」
ガス台とガスオーブン買っちゃおうかなと嬉しそうにしている。
なるほど、ではこの大量の米は一升か。
「ちょっと多くないか・・・?」
と天河は言ったが、大嘴が飲み込むように食っているのに、そうでもないか、と思い直す。
「このバカが、行列のできるラーメン屋で一万円分食ったりする請求書が上がってくるわけですよ。ラーメン屋てのはサッと食ってサッと出るとこだろうが。あと、なんだあの、野菜しゃぶしゃぶの請求書が三万」
大喰らいの大嘴が雉鳩にねちねちと責められている。
「大嘴お兄様はきっとゾウやキリンと食べに行ったのよ。・・・雉鳩お兄様のダチョウやワニのバッグ代も同じ予算から出てるんだけどね」
孔雀は寿司にかぶりついた。
自分に矛先が向いて、雉鳩は舌打ちした。
「雉鳩お兄様のバッグ代と手切れ金とご祝儀代、大嘴お兄様の食費、白鴎お兄様の高額入院費、金糸雀お姉様の一人新婚旅行代、緋連雀お姉様の裁判代で、家令組合はもう大分予算が無いんですからね」
孔雀が作った組合は、互助会なのに金ばかりが出て行く。
「えー、お前、その為の組合作ったんだろうが」
「そうだそうだ」
「互助会ってわかってる?・・・各々私服肥やしてるんだから自分で払ってよ」
孔雀はむくれながら言った。
天河は改めて孔雀を見た。
家令服以外の格好の孔雀を初めて見るが、よく見ると鮭とイクラが描かれたワンピースに共布らしきステテコのようなものを着ている。
緋連雀画伯の絵だろう。価値はあるのかもしれないが、何とも妙ちきりん。
正直、そういうところが疎ましい。
宮廷以外で顔を突き合わせて会うのもほぼ初めてに近い。
瑠璃鶲が亡くなった時もアカデミーに来ていたらしく、挨拶と伺いを立てられたが、嫌で適当な理由を言って断ったのだ。
孔雀はデザートのアイスクリームを天河に手渡した。
恐ろしい事に金魚鉢程のサイズがある。
「抹茶味お好きですよね。お腹いっぱいですか?」
「はち切れそうだけど、食べる」
「わかります」
孔雀はおかしそうに笑った。自分は手にミント味のアイスクリームに黒糖をまぶしたものを持っている。天河には理解しがたいセンスだ。
「手巻き寿司、お好きでしたか?良かった。翡翠様も大好きですよ」
「今日が初めてだけど気に入った。・・・大体、寿司なんか食うの?」
孔雀は頷いた。
「翡翠様ですか?好き嫌いもアレルギーもございませんよ」
天河は面白くなさそうにふうんとだけ言った。
あの何も食わなかった父親が、生物や乾物を食うだなんて信じがたい。
そして、陛下ではなく、名前で呼び合う親しさ。
これがまた非常に不愉快。
「・・・あの、天河様。アカデミー、お辞めになりたいですか?」
天河は少し驚いた。クビだなんて不名誉だから頼むから続けてくれと言われると思っていた。
「猩々朱鷺お姉様に聞いたんです。天河様、講師もやってらっしゃるって。講座は単発だけれどとても人気があるって。それはとても勿体ないと思うんですけど。どうしてもお嫌ならば、アカデミーからお出になるのも一案だと思います」
猩々朱鷺をアカデミー長に任命したのは孔雀。
彼女ならば絶対に天河を守ってくれると思ったからだ。
天河は後ろ盾が弱い。
入宮した妃の実家の力が、彼女達とその子ども達の宮廷での立場を左右するのはよくある話だが、天河の母はギルド系の出身でしかもすで鬼籍に入っている。
第一子が次代の王であるとは限らないのはこの国の習わしではあるが、翡翠の次代は正室の産んだ藍晶であると早いうちに決定していた。
となれば、天河の立場というのは宮廷で非常に微妙だった。
更に、二妃が亡くなってから程なくして、瑪瑙帝が推した議員派の三妃が輿入れしている。
天河は心配した母方の祖父母と海外で暮らしていた時期もある。
それが許されるほどなのだから、彼の立場の微妙さというのは、どれほど子供の彼を不安にしたことだろうか。
天河の立場が以前よりは足元が固まり、更に無関心からのではなく、安定した自由になったのはこの総家令のおかげでもあるのだ。
元老院より、一段落ちるギルド系から出た総家令。
それでも、やはりギルド系の発言力が宮廷でも向上する。ギルドは同じ出の母親を持つ第二太子や総家令をやはり支持するようになる。
それ以外にも、孔雀は何やかやと天河に心を砕いて来た。
なぜだろう、と天河はずっと思っていたのだ。
「私が家令に召し上げられる事が決まった時、私の母の青嵐は、天河様のお祖母様の縞野鹿乃児様を頼ったんだそうです」
天河の祖母はギルド長であった。
だからこそ娘を後宮に上げられたのだ。
しかし、その娘が亡くなり、彼女とその夫である祖父母は、孫の天河の身を案じて彼の身柄を城ではなく手元にと望んだのだ。
白鷹は突っぱねたが、琥珀が諾としたのだ。
同情や思いやりではなく、そもそもギルド出の妃もその子にも大して興味もなかったからだ。
だが、琥珀が突きつけた条件は、ギルド長を辞して国を出ろと言うものだった。
ギルドは国外に経済活動の拠点を持つ事も多いから身軽に動けるが、それでも随分な仕打ちだ。
お前達等価値があるものか、不要であるから出て行けと、女帝は言ったのだろう。
しかし、果たして捨てられたのは、どちらか。
孔雀はため息をついた。
天河は一時期、その無情な条件を飲んだ祖父母と共に海外で過ごしていたのだ。
そこに問答無用でギルドの家のまだ子供が家令に召し上げられたと知り、縞野鹿乃児は帰国し、青嵐を伴い、琥珀帝が白鷹と隠居している離宮を訪れたのだ。
「鹿乃児様がうちの母を琥珀様がいらっしゃる離宮に連れて行ってくださったそうです。一緒に頼んでくださったので、それで私、実家との縁を切らずに済んだんですよ」
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