ステュムパーリデスの鳥 〜あるいは宮廷の悪い鳥の物語〜
若き女宰相・孔雀。
「皇帝の一番近くに侍《はべ》り囀《さえず》る、願いを叶える優雅で悪い鳥」と呼ばれる家令という特殊な集団。
鳥の名前を戴き、内政はおろか外交にも干渉し、戦争にまで関わって生きて死ぬ家令。
皇帝の半身として宮廷で采配を振るうべく総家令を拝命したのは、齢十五の孔雀。
寵姫宰相と揶揄されながらも、宮宰として皇帝翡翠に仕えるようになる。
かつてない程優雅な総家令、最後の総家令、悪魔の王〈ルシファー〉、魔法使い、詐欺師とも呼ばれるようになる彼女の物語。
「兄弟姉妹が距離を越えて時間を越えて常に在る事を忘れないように。最後の血の一滴まで燃やして生きなさい」
家令のその掟に則って、召し上げられた少女。
いくつかの陰謀、混乱、動乱を越えて、孔雀が語り紡ぐ物語。
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