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101.彼の人は渠壁
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時は進み、エトピリカ船内。
孔雀が銀椋鳥と鵟に手伝わせて、ライブラリーの整理をしていた。
船の中に図書館まであるのか、と鵟は改めて驚いた。
「ここでお茶を飲めたりもするのよ。鵟、お客様から注文入ったらお茶お願いできる?」
嬉しくなって鵟は頷いた。
いろいろとやれる事が増えていると実感できる。
「木ノ葉梟お姉様が、三ヶ月に一度、本を違うものに交換してくれるから。その目録をまとめないといけないのね。映像や電子もいいけど書籍もやっぱりいいわよね。私はここで寝ちゃうのが大好き」
言いながら、大きなソファのクッションを軽く叩く。
銀椋鳥が笑った。
「孔雀お姉様は、よく夜中に厨房からお菓子をパクッて来てここで食べながら本読んでそのまま寝ちゃうのよ」
「私、夜食癖が抜けなくて。夜中に食べるものってなんであんなにおいしいのかしらね」
こっちが閉鎖図書館、いわゆる倉庫、と孔雀が奥の部屋を案内した。
王立図書館から持ってきた資料もあり、家令達の資料としても役立っている。
銀椋鳥が、興味深そうに資料を眺めていた。
歴代の官吏登用試験を突破して来た受験者達のその過去問と解答がズラリと並んでいた。
「・・・孔雀お姉様、何でこの年だけ、榜眼が空欄なの?」
ここ二百年の、メリットシステムの上位三名を記したページだ。
首位が状元、二位が榜眼、三位が探花と称されて直接皇帝から褒賞を受ける。
現在は、公務員試験に変わっているが、科挙・メリットシステムという独特の官僚登用試験が続いていたのだ。
「金糸雀お姉様がご辞退したからよ。注釈に書いてあるけど。それ、後ろに全部の過去問載っててね、模範解答として金糸雀お姉様の回答用紙が赤本で販売もされたの」
銀椋鳥が本をひっくり返して、憮然とした。
お勉強には自信のある銀椋鳥も手も足も出ない。
これでもアカデミー入学を最年少で許可されたのだ。
「・・・・聞いた事はあったけど、とんでもないテストね。科目が分かれていないの?」
法律も歴史も語学も科学も数学も物理も美術も文学も時事問題も全てが突っ込んである試験。
「昔は三日三晩かかったらしいわよ。最近はいいとこ八時間」
「・・・八時間!」
「前泊付き、お昼とお茶とおやつも出るのよ。血糖値上げないとね。報道も入るし。まあ、将棋の試合みたいなものね。お昼は皆さん不思議な事に、大抵Aランチのカツカレー選ぶの」
受験に当たっては、年齢も学歴も職歴も不問。犯罪歴については要相談。
家令も悪魔を作るシステムで大概だが、こちらも怪物をつくるシステムだ。
「じゃあ、金糸雀お姉様は本来官僚なんですか?」
鵟が尋ねると、孔雀が首を振った。
「当時の皇帝陛下は瑪瑙様と仰るんだけど。ご辞退申し上げて、決まりに従って家令になったの」
「勿体ない!」
上位三名は輝かしい将来を約束されたようなものなのに。
「孔雀お姉様と緋連雀お姉様と金糸雀お姉様は女官登用試験を受けて官位があると聞いたけど・・・」
「そうなの。三人官女って言われたのよ。・・・陰ではゴーゴン三姉妹だったけど。・・・女官とは召使と勘違いされるけど、官僚ですからね。金糸雀お姉様はもちろん、緋連雀お姉様も私もパスしたの。だから私達、一応、女官としての官位もあるのよ。・・・私も、詰め込み教育で私もメリットシステムの模試受けたんだけど、C判定」
孔雀が恥ずかしそうに笑った。
銀椋鳥は絶句した。それでもたいしたものだ。
「金糸雀お姉様、なんで官吏にならなかったの?」
「まあ、実際、家令と官吏の兼業なんて無理だし。家令というのは人間である前に家令と言われて育つからねえ。あの頃、金糸雀お姉様、弁護士資格取って、駆け出しで忙しかったし。・・・まあ、実際は」
孔雀がため息をついた。
「真鶴お姉様が居なくなったことで、皆モチベーションダダ下がりだったのよ。金糸雀お姉様は二位じゃだめなんですとばかりに辞退、鸚鵡お兄様と私はヤケ酒でひっくり返ったし、緋連雀お姉様も、雉鳩お兄様も白鴎お兄様も大嘴お兄様もグレちゃって帰ってこなくなったんだから」
ある日突然、母親が出て行ってしまって、父親が末の子を道連れに身を持ち崩し、他の子供達が素行不良になるというような構図。
「そんなにすごいの、真鶴お姉様って・・・」
彼女の不在で、家令の集団が前後不覚で自滅してしまう程の影響力があるなんて。
鵟がなんだか怖くなってきて聞いた。
「すごいの!もうとにかくすっごいきれいでね。お料理も上手で頭も良くって、バレエもお上手で、スポーツ万能で。里を荒らしていた人食い羆だって退治しちゃったんだから・・・。あの時の真鶴お姉様の勇姿ったらもう、暴れ羆に立ち向かう勇敢な酋長様のようだったのよ」
孔雀が夢見るように言った。
この姉弟子はちょっと表現が独特だが、かの人の尋常ではない凄さはとにかく分かったような気がした。
話を聞いて銀椋鳥はきゅっと眉を寄せて怒ったような顔をしている。
「・・・どうしたの?」
「アカデミーにはね。ナンバリングっていう、非常に優れた発明とか発見とか先端技術とかを認定して管理するシステムがあるの。・・・それの九百番台のほとんどに、真鶴お姉様の名前があるの。・・・ウチの母は動物学者だけど、二つ。猩々朱鷺お姉様だって五つなのに」
実際、真鶴は寝てるだけで国家予算が転がり込んでくるくらい特許を持ってるのだ。
この船の一番いい部屋を年単位で借り上げているのも彼女。
「気付いたんだけど、私この船っていうか、この会社買えばいいんじゃない?」等と言って、翡翠を震え上がらせているし、常々、「アタシはいいお客様なんだよ!」と兄である翡翠や甥の天河にすごんでいる。
銀椋鳥から見ても、確かに、規格外の|美人で、才媛。
とにかく全て度を超えているのだ。
物凄い我儘だし、意地悪なところがあるし。
銀椋鳥が天才少女と呼ばれ、正式にアカデミーに入ったのは12歳だった。
大嘴に憧れて家令になろうと思いついたのは17歳の時。
家令は一生家令、兄弟姉妹の関係でありその関係は離れることはないと聞いて、我ながらなんて良いアイディアかと思った。
家令になると言い出した自分に、孔雀は心配したが、大嘴が賛成してくれて名前をつけて家令にしてくれた。
銀椋鳥。
なんて素敵な名前だろう。
そして、すぐに真鶴に出会ったのだ。
我儘で尊大で横柄で。
銀椋鳥が研究して居るテーマとその考察、推敲に、彼女は自分の研究成果をつらつら説明して、浅慮であると断じた。
悔しかった。
そして、私が目指さなきゃならないのはこの姉弟子と、銀椋鳥はわかったのだ。
私は、この人にぶち当たった。
自分が目指さなきゃならないのは、この人だ。と、直感した。
とんでもなく高い壁。深い渠。
でも、私はこの人に挑まなければならない。
そう強く確信するのだ。
だから、私は家令で在り続ける。
銀椋鳥がさらに顔をしかめた。
孔雀が、ライブラリーのテーブルからボンボン入れを持って来た。
その中の鮮やかな砂糖菓子を一つづつ、銀椋鳥と鵟の口の中に放り込んだ。
彼女もそうされて来たように、励ましのつもりなのだろう。
妹弟子達は、砂糖菓子と姉弟子の甘さを恵のように味わった。
「・・・私達、そういう人を渠壁なんて言うけれど。山や川ではなく、人工物の渠や壁だっていうんだから。例えば真鶴お姉様にも勿論、そういう方はいたのよね。強く意識する兄弟姉妹」
おそらく、真鶴にとってその存在は、亡き瑠璃鶲。
直向きに愚直なまでに狂信的なまでに整然と積み上げるあの、いわゆるど根性を持つ女家令。
私はあの女には敵わない、そう言っていたから。
そして、孔雀にとっての渠壁は大鷲。
一度も相対する事は無かったけれど。
孔雀は、銀椋鳥の頬を優しく指で突いた。
家令は誰もが他の家令に影響され、触発され、かくあれかしと望み挑むものだけれど。
この銀椋鳥はあの真鶴に対して化学変化したかと孔雀は改めて驚嘆し、また気の毒にも思う。
彼女を常に目の前に意識して生きていくのは、家令としてもきっと難儀な事だから。
ああ、この子も家令になって行くんだな、と思う。
「・・・怖い。・・・なれる?」
私は、真鶴のようになれる?
自らの価値をそこに置くことの無謀さに、震える程。
孔雀は妹弟子に微笑みかけた。
「おチビちゃん。そのままでいいわ。あなたが真鶴お姉様になる必要はないのよ。さすがに真鶴お姉様が二人いたら、世界は破綻しちゃうわ。・・・それに、私達家令はね。遥か高い上や遠い前にいるわけじゃないのよ。常に兄弟姉妹は円環状に居るの。同じ距離、同じ高さよ」
そう言われて銀椋鳥は頷いた。
家令になると決めたあの日、同じことを孔雀に言われたのだ。
あの時、意味はわからなかったが、今は何となくわかる。
孔雀は、可愛い可愛いと銀椋鳥と鵟の頭を撫で回した。
孔雀が銀椋鳥と鵟に手伝わせて、ライブラリーの整理をしていた。
船の中に図書館まであるのか、と鵟は改めて驚いた。
「ここでお茶を飲めたりもするのよ。鵟、お客様から注文入ったらお茶お願いできる?」
嬉しくなって鵟は頷いた。
いろいろとやれる事が増えていると実感できる。
「木ノ葉梟お姉様が、三ヶ月に一度、本を違うものに交換してくれるから。その目録をまとめないといけないのね。映像や電子もいいけど書籍もやっぱりいいわよね。私はここで寝ちゃうのが大好き」
言いながら、大きなソファのクッションを軽く叩く。
銀椋鳥が笑った。
「孔雀お姉様は、よく夜中に厨房からお菓子をパクッて来てここで食べながら本読んでそのまま寝ちゃうのよ」
「私、夜食癖が抜けなくて。夜中に食べるものってなんであんなにおいしいのかしらね」
こっちが閉鎖図書館、いわゆる倉庫、と孔雀が奥の部屋を案内した。
王立図書館から持ってきた資料もあり、家令達の資料としても役立っている。
銀椋鳥が、興味深そうに資料を眺めていた。
歴代の官吏登用試験を突破して来た受験者達のその過去問と解答がズラリと並んでいた。
「・・・孔雀お姉様、何でこの年だけ、榜眼が空欄なの?」
ここ二百年の、メリットシステムの上位三名を記したページだ。
首位が状元、二位が榜眼、三位が探花と称されて直接皇帝から褒賞を受ける。
現在は、公務員試験に変わっているが、科挙・メリットシステムという独特の官僚登用試験が続いていたのだ。
「金糸雀お姉様がご辞退したからよ。注釈に書いてあるけど。それ、後ろに全部の過去問載っててね、模範解答として金糸雀お姉様の回答用紙が赤本で販売もされたの」
銀椋鳥が本をひっくり返して、憮然とした。
お勉強には自信のある銀椋鳥も手も足も出ない。
これでもアカデミー入学を最年少で許可されたのだ。
「・・・・聞いた事はあったけど、とんでもないテストね。科目が分かれていないの?」
法律も歴史も語学も科学も数学も物理も美術も文学も時事問題も全てが突っ込んである試験。
「昔は三日三晩かかったらしいわよ。最近はいいとこ八時間」
「・・・八時間!」
「前泊付き、お昼とお茶とおやつも出るのよ。血糖値上げないとね。報道も入るし。まあ、将棋の試合みたいなものね。お昼は皆さん不思議な事に、大抵Aランチのカツカレー選ぶの」
受験に当たっては、年齢も学歴も職歴も不問。犯罪歴については要相談。
家令も悪魔を作るシステムで大概だが、こちらも怪物をつくるシステムだ。
「じゃあ、金糸雀お姉様は本来官僚なんですか?」
鵟が尋ねると、孔雀が首を振った。
「当時の皇帝陛下は瑪瑙様と仰るんだけど。ご辞退申し上げて、決まりに従って家令になったの」
「勿体ない!」
上位三名は輝かしい将来を約束されたようなものなのに。
「孔雀お姉様と緋連雀お姉様と金糸雀お姉様は女官登用試験を受けて官位があると聞いたけど・・・」
「そうなの。三人官女って言われたのよ。・・・陰ではゴーゴン三姉妹だったけど。・・・女官とは召使と勘違いされるけど、官僚ですからね。金糸雀お姉様はもちろん、緋連雀お姉様も私もパスしたの。だから私達、一応、女官としての官位もあるのよ。・・・私も、詰め込み教育で私もメリットシステムの模試受けたんだけど、C判定」
孔雀が恥ずかしそうに笑った。
銀椋鳥は絶句した。それでもたいしたものだ。
「金糸雀お姉様、なんで官吏にならなかったの?」
「まあ、実際、家令と官吏の兼業なんて無理だし。家令というのは人間である前に家令と言われて育つからねえ。あの頃、金糸雀お姉様、弁護士資格取って、駆け出しで忙しかったし。・・・まあ、実際は」
孔雀がため息をついた。
「真鶴お姉様が居なくなったことで、皆モチベーションダダ下がりだったのよ。金糸雀お姉様は二位じゃだめなんですとばかりに辞退、鸚鵡お兄様と私はヤケ酒でひっくり返ったし、緋連雀お姉様も、雉鳩お兄様も白鴎お兄様も大嘴お兄様もグレちゃって帰ってこなくなったんだから」
ある日突然、母親が出て行ってしまって、父親が末の子を道連れに身を持ち崩し、他の子供達が素行不良になるというような構図。
「そんなにすごいの、真鶴お姉様って・・・」
彼女の不在で、家令の集団が前後不覚で自滅してしまう程の影響力があるなんて。
鵟がなんだか怖くなってきて聞いた。
「すごいの!もうとにかくすっごいきれいでね。お料理も上手で頭も良くって、バレエもお上手で、スポーツ万能で。里を荒らしていた人食い羆だって退治しちゃったんだから・・・。あの時の真鶴お姉様の勇姿ったらもう、暴れ羆に立ち向かう勇敢な酋長様のようだったのよ」
孔雀が夢見るように言った。
この姉弟子はちょっと表現が独特だが、かの人の尋常ではない凄さはとにかく分かったような気がした。
話を聞いて銀椋鳥はきゅっと眉を寄せて怒ったような顔をしている。
「・・・どうしたの?」
「アカデミーにはね。ナンバリングっていう、非常に優れた発明とか発見とか先端技術とかを認定して管理するシステムがあるの。・・・それの九百番台のほとんどに、真鶴お姉様の名前があるの。・・・ウチの母は動物学者だけど、二つ。猩々朱鷺お姉様だって五つなのに」
実際、真鶴は寝てるだけで国家予算が転がり込んでくるくらい特許を持ってるのだ。
この船の一番いい部屋を年単位で借り上げているのも彼女。
「気付いたんだけど、私この船っていうか、この会社買えばいいんじゃない?」等と言って、翡翠を震え上がらせているし、常々、「アタシはいいお客様なんだよ!」と兄である翡翠や甥の天河にすごんでいる。
銀椋鳥から見ても、確かに、規格外の|美人で、才媛。
とにかく全て度を超えているのだ。
物凄い我儘だし、意地悪なところがあるし。
銀椋鳥が天才少女と呼ばれ、正式にアカデミーに入ったのは12歳だった。
大嘴に憧れて家令になろうと思いついたのは17歳の時。
家令は一生家令、兄弟姉妹の関係でありその関係は離れることはないと聞いて、我ながらなんて良いアイディアかと思った。
家令になると言い出した自分に、孔雀は心配したが、大嘴が賛成してくれて名前をつけて家令にしてくれた。
銀椋鳥。
なんて素敵な名前だろう。
そして、すぐに真鶴に出会ったのだ。
我儘で尊大で横柄で。
銀椋鳥が研究して居るテーマとその考察、推敲に、彼女は自分の研究成果をつらつら説明して、浅慮であると断じた。
悔しかった。
そして、私が目指さなきゃならないのはこの姉弟子と、銀椋鳥はわかったのだ。
私は、この人にぶち当たった。
自分が目指さなきゃならないのは、この人だ。と、直感した。
とんでもなく高い壁。深い渠。
でも、私はこの人に挑まなければならない。
そう強く確信するのだ。
だから、私は家令で在り続ける。
銀椋鳥がさらに顔をしかめた。
孔雀が、ライブラリーのテーブルからボンボン入れを持って来た。
その中の鮮やかな砂糖菓子を一つづつ、銀椋鳥と鵟の口の中に放り込んだ。
彼女もそうされて来たように、励ましのつもりなのだろう。
妹弟子達は、砂糖菓子と姉弟子の甘さを恵のように味わった。
「・・・私達、そういう人を渠壁なんて言うけれど。山や川ではなく、人工物の渠や壁だっていうんだから。例えば真鶴お姉様にも勿論、そういう方はいたのよね。強く意識する兄弟姉妹」
おそらく、真鶴にとってその存在は、亡き瑠璃鶲。
直向きに愚直なまでに狂信的なまでに整然と積み上げるあの、いわゆるど根性を持つ女家令。
私はあの女には敵わない、そう言っていたから。
そして、孔雀にとっての渠壁は大鷲。
一度も相対する事は無かったけれど。
孔雀は、銀椋鳥の頬を優しく指で突いた。
家令は誰もが他の家令に影響され、触発され、かくあれかしと望み挑むものだけれど。
この銀椋鳥はあの真鶴に対して化学変化したかと孔雀は改めて驚嘆し、また気の毒にも思う。
彼女を常に目の前に意識して生きていくのは、家令としてもきっと難儀な事だから。
ああ、この子も家令になって行くんだな、と思う。
「・・・怖い。・・・なれる?」
私は、真鶴のようになれる?
自らの価値をそこに置くことの無謀さに、震える程。
孔雀は妹弟子に微笑みかけた。
「おチビちゃん。そのままでいいわ。あなたが真鶴お姉様になる必要はないのよ。さすがに真鶴お姉様が二人いたら、世界は破綻しちゃうわ。・・・それに、私達家令はね。遥か高い上や遠い前にいるわけじゃないのよ。常に兄弟姉妹は円環状に居るの。同じ距離、同じ高さよ」
そう言われて銀椋鳥は頷いた。
家令になると決めたあの日、同じことを孔雀に言われたのだ。
あの時、意味はわからなかったが、今は何となくわかる。
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