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41.初雪の訪れ
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桃は猫との生活、猫は桃との生活もお互いに慣れた頃。
桃が帰国して初めての冬が訪れていた。
今年は猛暑が長く続いたと思ったら、突然に寒気が入って来た。
未明に初雪が観測されたらしい。
秋が短かったのは残念だが、暑いよりは寒い方が好きであるし、何より熱中症の心配もない。
冷え込んだ今朝は、誰もが、これからの寒さの心配や、今年も残り少なくなったなんて信じられないというような話題を口にしていた。
桃が、猫のために夏も冬もエアコンつけっぱなしの生活だと言うと、やはり猫や犬を飼っている同僚達は「わかるー!電気代かさんで大変ですよね」と嬉しそうに言っていた。
初めての猫の飼育はわからない事ばかりであったけれど、たまの出張で桃が不在の時は、公太郎が猫にエサやりと様子を見に行ってくれているし、今のところ大きな病気も怪我もしていない。
エアコンのリモコンをいじってしまって暖房が冷房になっていやしないか、加湿器をひっくり返していないかとか、ちょっとした心配は尽きないけれど。
桃は、初雪を見たかったな、と思いながら窓の外を眺めてから、デスクに視線を戻した。
「・・・舌平目のスープ仕立てに、七面鳥のロースト風味、ホタテの貝柱ジュレ仕立て、カニのテリーヌ?!・・・すごい・・・おいしそう・・・」
焼き菓子を食べながら、デスクに並べたパウチの猫のエサを改めて眺める。
昼休みにコンビニで買って来たものだ。
日本のコンビニの猫のエサの品揃えも多くて、驚くばかり。
「・・・オルソン博士のとこの猫ちゃん、そのメーカー好きなんですか?」
同僚に声をかけられた。
彼女もまた実家で猫を飼っているそうで、たまに情報交換をしていた。
「うん・・・・でも、うちの子、基本何でも食べるんだけどね」
「いいなあ。うちは、決まったメーカーの、しかもマグロだけ。冒険しないの。つまんないやつなんです」
彼女が飼っている猫はオスらしく、まるで長年の夫みたいに言うのがおかしかった。
「・・・あ、そう言えば。そろそろミーティングじゃないですか?ウチの部長もさっき会議室行きましたよ?今日ZOOMじゃないですよね?」
週に一度の定期会議を忘れていた。
桃は慌てて立ち上がった。
会議室がやたらあるので、どこだったけと探していると、ガラス越しに顔見知りの同僚に手招きされた。
「・・・すみません、遅くなって・・・」
「大丈夫大丈夫。今日は、人事通達あるらしくて本題まだ入ってないから」
そっと椅子に座ると、公太郎と目が合った。
彼には、子供の頃から、何事も二十分前行動、五分前には用意が出来ているようにと言われて来た。
なのに遅刻しやがって、と小言を言われそうだ。
しかし、公太郎は何だか変な表情をしていた。
何か用事あったかな、と思ってスマホを見ると、公太郎からラインが来ていたようだった。
事前に連絡事項があったのだろうか、しまった、と桃はラインを開こうとした。
「・・・本日は議題の前に、ご紹介します」
公太郎がそう言ったのに、桃は顔を上げた。
促されて現れた人物に、衝撃を受けた。
小松川悠だった。
桃は悠の部屋に呼び出されていた。
ここもまたガラス張りで、瞬間調光ガラスらしいが、そのままの状態で、隣室では彼の部下達が忙しくしているのが見えた。
「桃さん、すみません。こちらからお伺いしなくてはいけないのに」
「いえ。来て頂いたら、困りますから。こちらでいいです」
桃の部屋に彼が来たら変だろう。
誰も自分たちが姉弟である事は知らない。
推測される事はなるだけ避けたい。
「桃さん、お久しぶりでした」
「・・・あの、おばあちゃんの事、お悔やみ申し上げます」
自分がスウェーデンに行っている間に、悠の祖母は亡くなったのだ。
手紙と年賀状のやりとりはしていたけれど、結局、再会は出来なかった。
結局、祖母は癌であったそうだ。
自分と再会した時にはすでに分かっていたらしい。
葬儀にも参列出来なかった。
自分の状況では、それは仕方ないけれど。
「・・・桃さんこそ。お祖母様、突然だったと伺いました。・・・祖母の容体は、分かっていた事ではありましたから。ご心配なく。・・・いつかお墓参りに来てくだされば、祖母も祖父も喜ぶと思います」
桃は遠慮がちに頷いた。
お墓ならば、自分が行ってもいいだろうか。
桃は頷いた。
悠は部屋にあるサーバーから緑茶を持って来て少し置いてから桃に渡した。
「・・・悠さん、私がこちらでお世話になっている事、お父様にお聞きになったんですか?」
「まあ、半分、はい。・・・去年までアメリカに行っていまして。帰国して、グループ会社を何社か回る事になっていたんです。そしたら、こちらに桃さんがいたという事で、父に確認したら、出向と言う形で来ていると聞きました」
「そうなんです。・・・研究に予算をつけてもらう為なんです。・・・だから、多分、2年くらいになると思います」
「ではあと一年半程ですか」
「・・・はい。・・・まあ、その期間で、成果を認めてもらえればですけれど」
「そしたらスウェーデンにも戻るんですか?あの、失礼ですけど、認められなかったら?」
桃はうっと言葉に詰まった。
考えたくないが、常に半分くらいは考えてはいるが・・・。
「・・・・わかりません・・・」
悠は不思議そうな顔をした。
しかし、研究員と言うのは概してこんなものだ。
予算がつけば、招ばれれば、行ける、と言うような。
だからその時、できる事をしよう、と言う考え方の人間も多い。
ストレスが少ないから。
つまりそれだけ不確かな足元という事である。
「・・・わかりました」
悠に、聞いてすいません、と言う顔をされて、桃は首を振った。
「いいんです・・・。こちらこそ、ありがたい話ですから」
こんな社会に出たこともない自分を、わざわざ外国の事業を経由して2年だけでも預かってくれるというのだから。
「・・・今回の事、お父様には感謝しているんです」
「むしろ取引でしょう。父には今後関わらないからとおっしゃったとか」
「・・・それでもです。・・・私の事は、こちらの支社長さんさんと、三役の方、あと人事部長さんと、本部長さんしかご存知ないので。どうぞそのままでいてくださいね」
悠は頷いた。
「・・・わかりました」
桃は絶対だぞ、という顔をした。
これは自分の為であるし、父の為、そしてこうなったら悠の為でもある。
「分かってます。大丈夫。今更、不必要な騒ぎになんてしたくないのは同じですから」
桃はほっとした。
「・・・では、こちらに私を呼ぶ事はもなさらないで」
「何でですか?」
だから、と桃はため息をついた。
「初対面の逆輸入の出稼ぎ研究員を、常務さんがお呼びになったら、なんか変でしょ?」
「・・・そうですか?むしろ普通じゃないですか?逆輸入の出稼ぎ研究員って何なんだろう?って思うのって」
・・・そうか・・・?
そうなのだろうか。
そう言われると自信は無い。
何せ社会経験が乏しい。
悠《はるか》は、桃に新しいほうじ茶を入れて、またしばらく置いてから手渡した。
桃が、熱すぎる食べ物や飲み物が苦手な事と、熱い飲み物を溢して火傷してはいけないからという配慮らしい。
介護者、いや行き届いた飼育員のようだ、と桃はちょっと複雑に思った。
「・・・桃さん。どうかそう警戒しないで。・・・私はちゃんと約束を守っていたわけでしょう?」
そう言われて、桃は押し黙った。
「しばらくのしばらくがいつまでなのか具体的にはわからなかったけど。桃さんに迷惑をかけないつもりでしたから」
たった一度だけれど、それでも絶対に知られてはならない事。
しばらく近づかないで。誰にも言わないで。
そう言った桃の言葉を確かに彼は守っていたのだろう。
「・・・はい・・・」
桃は認めざるを得なかった。
五年前の夜を思い出して、桃は少し押し黙った。
あってはいけない事だったけれど、間違いとか、勢いとか、そう言うものでは無い気がする。
とすれば、過ち、過ぎたる事。
本当にそれに尽きるだろう。
まさに、自分の存在がそうであるように。
・・・勝手なのは自分だ。
桃は小さくため息をついた。
彼のチーム達が、隣室から、こちらを伺っている様子なのが分かってどうにも居た堪れない。
「・・・あの、ではもう、よろしいでしょうか?」
「はい、よろしいです」
悠はそう言うと、微笑んだ。
桃が帰国して初めての冬が訪れていた。
今年は猛暑が長く続いたと思ったら、突然に寒気が入って来た。
未明に初雪が観測されたらしい。
秋が短かったのは残念だが、暑いよりは寒い方が好きであるし、何より熱中症の心配もない。
冷え込んだ今朝は、誰もが、これからの寒さの心配や、今年も残り少なくなったなんて信じられないというような話題を口にしていた。
桃が、猫のために夏も冬もエアコンつけっぱなしの生活だと言うと、やはり猫や犬を飼っている同僚達は「わかるー!電気代かさんで大変ですよね」と嬉しそうに言っていた。
初めての猫の飼育はわからない事ばかりであったけれど、たまの出張で桃が不在の時は、公太郎が猫にエサやりと様子を見に行ってくれているし、今のところ大きな病気も怪我もしていない。
エアコンのリモコンをいじってしまって暖房が冷房になっていやしないか、加湿器をひっくり返していないかとか、ちょっとした心配は尽きないけれど。
桃は、初雪を見たかったな、と思いながら窓の外を眺めてから、デスクに視線を戻した。
「・・・舌平目のスープ仕立てに、七面鳥のロースト風味、ホタテの貝柱ジュレ仕立て、カニのテリーヌ?!・・・すごい・・・おいしそう・・・」
焼き菓子を食べながら、デスクに並べたパウチの猫のエサを改めて眺める。
昼休みにコンビニで買って来たものだ。
日本のコンビニの猫のエサの品揃えも多くて、驚くばかり。
「・・・オルソン博士のとこの猫ちゃん、そのメーカー好きなんですか?」
同僚に声をかけられた。
彼女もまた実家で猫を飼っているそうで、たまに情報交換をしていた。
「うん・・・・でも、うちの子、基本何でも食べるんだけどね」
「いいなあ。うちは、決まったメーカーの、しかもマグロだけ。冒険しないの。つまんないやつなんです」
彼女が飼っている猫はオスらしく、まるで長年の夫みたいに言うのがおかしかった。
「・・・あ、そう言えば。そろそろミーティングじゃないですか?ウチの部長もさっき会議室行きましたよ?今日ZOOMじゃないですよね?」
週に一度の定期会議を忘れていた。
桃は慌てて立ち上がった。
会議室がやたらあるので、どこだったけと探していると、ガラス越しに顔見知りの同僚に手招きされた。
「・・・すみません、遅くなって・・・」
「大丈夫大丈夫。今日は、人事通達あるらしくて本題まだ入ってないから」
そっと椅子に座ると、公太郎と目が合った。
彼には、子供の頃から、何事も二十分前行動、五分前には用意が出来ているようにと言われて来た。
なのに遅刻しやがって、と小言を言われそうだ。
しかし、公太郎は何だか変な表情をしていた。
何か用事あったかな、と思ってスマホを見ると、公太郎からラインが来ていたようだった。
事前に連絡事項があったのだろうか、しまった、と桃はラインを開こうとした。
「・・・本日は議題の前に、ご紹介します」
公太郎がそう言ったのに、桃は顔を上げた。
促されて現れた人物に、衝撃を受けた。
小松川悠だった。
桃は悠の部屋に呼び出されていた。
ここもまたガラス張りで、瞬間調光ガラスらしいが、そのままの状態で、隣室では彼の部下達が忙しくしているのが見えた。
「桃さん、すみません。こちらからお伺いしなくてはいけないのに」
「いえ。来て頂いたら、困りますから。こちらでいいです」
桃の部屋に彼が来たら変だろう。
誰も自分たちが姉弟である事は知らない。
推測される事はなるだけ避けたい。
「桃さん、お久しぶりでした」
「・・・あの、おばあちゃんの事、お悔やみ申し上げます」
自分がスウェーデンに行っている間に、悠の祖母は亡くなったのだ。
手紙と年賀状のやりとりはしていたけれど、結局、再会は出来なかった。
結局、祖母は癌であったそうだ。
自分と再会した時にはすでに分かっていたらしい。
葬儀にも参列出来なかった。
自分の状況では、それは仕方ないけれど。
「・・・桃さんこそ。お祖母様、突然だったと伺いました。・・・祖母の容体は、分かっていた事ではありましたから。ご心配なく。・・・いつかお墓参りに来てくだされば、祖母も祖父も喜ぶと思います」
桃は遠慮がちに頷いた。
お墓ならば、自分が行ってもいいだろうか。
桃は頷いた。
悠は部屋にあるサーバーから緑茶を持って来て少し置いてから桃に渡した。
「・・・悠さん、私がこちらでお世話になっている事、お父様にお聞きになったんですか?」
「まあ、半分、はい。・・・去年までアメリカに行っていまして。帰国して、グループ会社を何社か回る事になっていたんです。そしたら、こちらに桃さんがいたという事で、父に確認したら、出向と言う形で来ていると聞きました」
「そうなんです。・・・研究に予算をつけてもらう為なんです。・・・だから、多分、2年くらいになると思います」
「ではあと一年半程ですか」
「・・・はい。・・・まあ、その期間で、成果を認めてもらえればですけれど」
「そしたらスウェーデンにも戻るんですか?あの、失礼ですけど、認められなかったら?」
桃はうっと言葉に詰まった。
考えたくないが、常に半分くらいは考えてはいるが・・・。
「・・・・わかりません・・・」
悠は不思議そうな顔をした。
しかし、研究員と言うのは概してこんなものだ。
予算がつけば、招ばれれば、行ける、と言うような。
だからその時、できる事をしよう、と言う考え方の人間も多い。
ストレスが少ないから。
つまりそれだけ不確かな足元という事である。
「・・・わかりました」
悠に、聞いてすいません、と言う顔をされて、桃は首を振った。
「いいんです・・・。こちらこそ、ありがたい話ですから」
こんな社会に出たこともない自分を、わざわざ外国の事業を経由して2年だけでも預かってくれるというのだから。
「・・・今回の事、お父様には感謝しているんです」
「むしろ取引でしょう。父には今後関わらないからとおっしゃったとか」
「・・・それでもです。・・・私の事は、こちらの支社長さんさんと、三役の方、あと人事部長さんと、本部長さんしかご存知ないので。どうぞそのままでいてくださいね」
悠は頷いた。
「・・・わかりました」
桃は絶対だぞ、という顔をした。
これは自分の為であるし、父の為、そしてこうなったら悠の為でもある。
「分かってます。大丈夫。今更、不必要な騒ぎになんてしたくないのは同じですから」
桃はほっとした。
「・・・では、こちらに私を呼ぶ事はもなさらないで」
「何でですか?」
だから、と桃はため息をついた。
「初対面の逆輸入の出稼ぎ研究員を、常務さんがお呼びになったら、なんか変でしょ?」
「・・・そうですか?むしろ普通じゃないですか?逆輸入の出稼ぎ研究員って何なんだろう?って思うのって」
・・・そうか・・・?
そうなのだろうか。
そう言われると自信は無い。
何せ社会経験が乏しい。
悠《はるか》は、桃に新しいほうじ茶を入れて、またしばらく置いてから手渡した。
桃が、熱すぎる食べ物や飲み物が苦手な事と、熱い飲み物を溢して火傷してはいけないからという配慮らしい。
介護者、いや行き届いた飼育員のようだ、と桃はちょっと複雑に思った。
「・・・桃さん。どうかそう警戒しないで。・・・私はちゃんと約束を守っていたわけでしょう?」
そう言われて、桃は押し黙った。
「しばらくのしばらくがいつまでなのか具体的にはわからなかったけど。桃さんに迷惑をかけないつもりでしたから」
たった一度だけれど、それでも絶対に知られてはならない事。
しばらく近づかないで。誰にも言わないで。
そう言った桃の言葉を確かに彼は守っていたのだろう。
「・・・はい・・・」
桃は認めざるを得なかった。
五年前の夜を思い出して、桃は少し押し黙った。
あってはいけない事だったけれど、間違いとか、勢いとか、そう言うものでは無い気がする。
とすれば、過ち、過ぎたる事。
本当にそれに尽きるだろう。
まさに、自分の存在がそうであるように。
・・・勝手なのは自分だ。
桃は小さくため息をついた。
彼のチーム達が、隣室から、こちらを伺っている様子なのが分かってどうにも居た堪れない。
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