モデルが隣にいるとか羨ましすぎだと?馬鹿め!! ~モブだと自覚している俺は自重して学園生活を送る予定です~

マシュマロ0905

文字の大きさ
6 / 6

6話

しおりを挟む
彼女が言った通り仕事が始まったのだろう。

彼女はここ最近、登校してこない。

おかげで俺は彼女に勉強を放課後に教える必要が無いので、暇になった。

だが、俺は時間を有効利用する人間。ということで・・・


「お届けに参りました。こちら熱いのでお気をつけください。」

俺は食品をレストランから個人宅へ届ける、アルバイトをしていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「いや~、文明の進化に圧倒的感謝!!」

俺は誰もいない道で自転車を漕ぎながら、そう言う。

急に空いた時間でもアルバイトできるなんて、ありがたくてしょうがない。


(あいつに勉強を教えると、成績評価をしてもらえるが、お金は入ってこないからな。

 いまのうちに稼がして、もらうぜ・・・)

そんなことを思っていると


ピロンッ!!


次の仕事が入ったことを、スマホの音が伝えてくる。


(よし、気合入れていくぜ!!)

俺は腕をまくって、次の仕事場所へ自転車を向けた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(こんなことがあるなんて・・・)

俺はモデルの子が撮影している現場に、料理を届けていた。

まぁ、確率的にこういうことが起きることもあるが、めったにないことだろう。


(あいつの仕事現場なんて見たことないから、ちょっと見てみたいな。

 でも、彼女に見つかったら・・・)

ここ最近、彼女と会ってないので、いい感じに彼女との距離感が遠くなっている。

それを壊してしまうのはもったいないと思った俺はそこから離れようとすると


「よっ!! 私の撮影を見て、惚れてしまったか!?」

モデルの子が俺に声をかけてきた。

丁度、休憩時間に入ったようだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「貴重な休憩時間に、俺なんかと話していいのかよ」

「大丈夫、大丈夫」

(何が大丈夫なんやら・・・)

届けた料理を食べながら答える彼女を見て、俺はそう思う。


「俺バイト中だからさ、あんまりここにいられないんだ」

俺は彼女から離れたかったので、そう言う。


「あれ、そのバイトって、アプリのやつでしょ。

 拒否すればいいじゃん」


「なんで拒否しないといけないんだよ。

 俺の貴重な収入源だぞ」


「・・・はい」

「!?」

彼女は使っていない割りばしを使って、俺の口に料理を突っ込む。


「うま・・・」

届けたのは高級焼き肉チェーン店のものだったので、味はピカイチだ。

いきなり箸を口に突っ込まれ、怒ろうとしたけど、その気分は吹っ飛ぶ。


「まぁ、これでも食べて、話そうよ」


俺は料理で買収され、なんだかんだ彼女と話してしまう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー




「はぁ・・・」

アルバイトを終えた俺は、溜息をつきながら、風呂に入っていた。


(どうしたもんだか・・・
 
 せっかく、彼女を離れられたのに、また近づいてしまった)

中学デビューによって受けたいじりのせいでできた、傷を俺はさする。


(もう二度と、こんな思いはしたくないんだが・・・)

そう思いながら、今日彼女と話して、なんだかんだ楽しくなってしまった自分に、呆れてしまう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「よし、明日から彼女と距離を置くぞ!!」

風呂から上がった俺は決心する。


ブルブルブル・・・


俺のスマホが振動する。着信が来ている証拠だ。

(母さんか、父さんだな。

 今日は俺一人、家にいないといけないから、心配しているんだろうな)


スマホの画面を見ず、着信にでると


「おーい、今暇?」

「・・・」

「おい、声をだせや」

電話の向こうから、モデルの子の声がした。


(なんでコイツ俺の電話番号知っているんだ!?

 ・・・あっ、あのときか!!)

彼女を声を聴いて錯乱していたが、俺は冷静になる。

今日、彼女の仕事現場で、彼女と話している間、バイトのアプリを見てみたいって言ってきて、無理矢理携帯を短時間強奪された。

(そのときに、俺の電話番号を見ていたのか・・・)


なんで、彼女がそんなことをしたのかは知らない。

が、とりあえずだ


「おいこら、人の電話番号を勝手に覗くとか、ストーカー野郎じゃねえか」

「・・・しらないし、適当に電話かけたら、アンタがでてきただけだし」

「そんなことありえねえだろうが!!」


無理な言い訳をする彼女に文句を言う俺。

彼女はずっと俺の説教を聞いていると、今から直接謝罪をしたいと言ってきた。


「いや、そこまでしなくていいから・・・」

「いやいや、謝罪の意を表したい」


そう言って、この後、彼女はごり押しして俺の家に来る。

今日、家に俺しかいなかったことに、彼女は一線を越える行為をしてくる。


これをきっかけに、彼女との関係がとんでもないことになるのだが、それはまた今度はなそう。


Fin
しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

スパークノークス

お気に入りに登録しました~

2021.09.10 マシュマロ0905

コメント&お気に入り、ありがとうございます。

話が思いつき次第、更新していきたい所存です。

解除

あなたにおすすめの小説

俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい

沢尻夏芽
恋愛
 自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。  それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。 『様子がおかしい』 ※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。  現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。  他サイトでも掲載中。

手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない

みずがめ
恋愛
 宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。  葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。  なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。  その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。  そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。  幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。  ……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが

akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。 毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。 そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。 数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。 平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、 幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。 笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。 気づけば心を奪われる―― 幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!

陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!

みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!  杉藤千夏はツンデレ少女である。  そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。  千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。  徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い! ※他サイトにも投稿しています。 ※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。

迷子を助けたら生徒会長の婚約者兼女の子のパパになったけど別れたはずの彼女もなぜか近づいてくる

九戸政景
恋愛
新年に初詣に来た父川冬矢は、迷子になっていた頼母木茉莉を助け、従姉妹の田母神真夏と知り合う。その後、真夏と再会した冬矢は真夏の婚約者兼茉莉の父親になってほしいと頼まれる。 ※こちらは、カクヨムやエブリスタでも公開している作品です。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。