60 / 128
第三章 ルートⅠ
第7話 説得
しおりを挟む
ストレッチ王国はイットリウム王国に吸収され、新生イットリウム王国となる事が決定した。
色々と話し合わなければいけない事が山積みのようで、一先ず私達レイベルト隊は王が用意してくれた屋敷に滞在して報せを待っている。
私達が貴族になる事は確定しているものの、どの程度の爵位になるかは検討中みたい。
「碧ちゃーん!」
「何―? 急にちゃん付けなんてしてー! 今お風呂入ってるから後でー!」
なんと、この屋敷にはお風呂が備え付けられている。流石は王が用意した屋敷。
「私も入るー!」
「え!? 待って! ここは一人用だから!」
大浴場が一人用なわけないでしょ。咄嗟に出た嘘なんでしょうから仕方ないけど。
碧ちゃんは私が女だという事をまだ知らない。
そして碧ちゃんは、私が碧ちゃんを女だと知っている事をまだ知らない。
「ダメでーす! 入りまーす!」
「ちょっ! マジでふざけんな!?」
焦ってる焦ってる。
ここでお互いが女だと強制カミングアウトしてやるのよ。
「ほーら裸の付き合―い!」
「キャアアアアアアアアア!!」
自らの体を隠し、湯船に浸かって悲鳴をあげる碧ちゃん。
「エイミーです。戦争では大変お世話になりました。」
私が素っ裸で深々と頭を下げると、碧ちゃんは驚いた顔でこちらを凝視してくる。
完全に目が点になってるわ。
「え? エイミー? エイじゃなくて?」
碧ちゃんの頭上にはいくつもの?が浮かんでいた。
「エイミーです。」
「あ、あぁ! エイミーね。知ってる知ってる。エイの妹さんだ。」
「違うよ?」
その設定、どこから出てきたの?
「違うの?」
「うん。」
碧ちゃんは考え込むようにして腕を組み、首を傾げている。
そして手をポンと打ち鳴らし、今度こそ間違いないという顔つきで口を開いた。
「戦争でおち〇〇ん取れちゃったの? 大丈夫?」
「違うっ!」
「え?」
「ほら! 胸を見てよ!」
私は自身の女性らしさを強調する為に胸を突き出して見せてやった。
「小さい……。」
「もうっ! 貴女がデカすぎるのっ!」
確かに無理矢理お風呂場に突入したのは悪かったけど、まさかこんな形でダメージを負うなんて……。
「ごめん。」
惨めになるので謝らないで欲しい。
「私は最初から女。エイってのは仮の名前で、本当はエイミーって言うの。」
「ほへー。」
「で、碧ちゃんが女だって気付いてたから、お風呂場に突入したのよ。」
「いやいや、ビックリするじゃん! 心臓止まるかと思ったよもうっ!」
バシャバシャとお湯を叩いて怒りを示す碧ちゃん。
あぁ……私の知ってる碧ちゃんだ。
「エイミーはいつから私が女だって気付いてたの?」
「実は最初から。」
「えぇ? だったら言ってくれれば……。」
「ちゃんと理由があるんだって。後でレイベルトと一緒にその事について話そう?」
「それは……ダメ。私は男のフリを通す。」
え?
「どうして? レイベルトが好きなんじゃないの? 男のフリしてたらいつまでも友達のままだよ。」
「レイベルトには婚約者がいるんだ。だから、ダメだよ。振り向いて貰えない。」
俯いてこちらに顔を見せようとしない碧ちゃん。
「婚約者も碧ちゃんなら良いって言ってるよ。」
「どういう意味? 自分の男に別の女を宛がう婚約者なんていないでしょ。」
「ここにいるよ?」
私の言っている意味を理解していないのか、何言ってんのコイツみたいな顔でじっと見てくる碧ちゃんは結構辛辣だ。
「だから私がレイベルトの婚約者。そして、碧ちゃんをレイベルトと結婚させようと目論んでるんだけど……協力してくれないかな?」
「はい?」
まだ混乱してるのかしら?
まぁ、突然過ぎるから仕方ない。
「私がその婚約者なの。」
「嘘……でも、言われてみれば婚約者の名前って確かエイミーだった気がする。」
「そのエイミーです。」
「ちょっと待って! どうしてそんな事しようとするの!?」
碧ちゃんにしてみれば意味の分からない行為よね。
「気になるでしょ? だから、お風呂から上がってレイベルトと話をしよう? ちゃんと女である事を隠さず、ね。」
碧ちゃんは女である事を打ち明けるのに抵抗を示したけれど、最終的には折れてくれた。
ここまでは上手くいった。
後もう少し!
「レイベルト。」
私は戦争以前にしていた格好でレイベルトに声を掛ける。
「どうした? 男のフリはやめたのか?」
「うん。碧ちゃんから話があるって。」
「アオイちゃん?」
「そう碧ちゃん。私からも話があるの。」
「はぁ……。」
あ、これは意味が分からない時の顔だわ。
「あ、あの……碧、だよー?」
声のする方に視線を向けると、部屋の入口からひょっこり顔を覗かせ恥ずかしそうにもじもじしている人物がいた。
もうっ! どうして自信なさげなの!?
碧ちゃんは世界一可愛いんだから自信持って!
「は?」
レイベルトは驚きのあまり言葉を失っている。
「あ、碧です。実は……女でした。」
小さな声を発して佇む碧ちゃんはこの国の人間から見るとまるで異国の姫のよう。
レイベルトが呆けている間に私はそっと碧ちゃんに耳打ちする。
(碧ちゃん。胸でギュッと谷間をつくって。)
(何それ? ヤダよ。馬鹿みたいじゃん。)
(そんな立派なモノ付けといて、今使わなかったら意味ないでしょ。)
(恥ずかしいってば。)
(良いから。レイベルトは巨乳派だから。)
「あ、あぁー……えっと、なんだ。アオイは……女、だったのか?」
「う、うん。あの……戦争でお〇〇ちん取れちゃって。」
ちょっとーーー!!! 何を口走ってるの!?
焦ってるからって意味分かんない事言わないでーーー!!
「は? それは大変だろ!!」
何で信じるの!?
「嘘! 嘘だから! 碧ちゃん焦って嘘ついちゃっただけだから!」
「嘘? 嘘ってなんだ? 取れた事か? それとも女だって事か?」
ダメね。このままだと収集がつかないわ。
「良く見てレイベルト。男はこんなに胸がデカくないでしょ?」
「あ、あぁ……。」
「触ってみて。」
「勝手に触らすな。」
流石は勇者。鋭い突っ込みだわ。
それでこそ碧ちゃんよ。
「勇者碧は実のところ女だった。そしてレイベルトが大好きで結婚したい。婚約者の私もそれを認めた。ここまでは良い?」
「あ、あぁ……うん? いや待て。」
「待たない。碧ちゃんと結婚しよう?」
「待て待て! 突然過ぎる!」
レイベルトは何が不満なの?
こんなに美人な嫁を連れてきてあげたのに……。
「エイミー? 確かにレイベルトの事は好きだけど、三人で結婚とかは抵抗あるっていうか……。」
「私はない。」
「えぇ?」
「二人は良く考えて。健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も……どんな時も三人で乗り越えてきたよね? だから結婚も三人でするべきだと思うの。」
「富んでたり貧しかった時なんて無かったじゃん。」
「余計な事言わないで。」
「あ、はい。」
「私はね? 勇者桜の生まれ変わりで、時を戻ってやり直す能力を持ってるの。信じられないかもしれないけど、前回は三人で結婚してたんだから。」
「は?」
「え?」
色々と話し合わなければいけない事が山積みのようで、一先ず私達レイベルト隊は王が用意してくれた屋敷に滞在して報せを待っている。
私達が貴族になる事は確定しているものの、どの程度の爵位になるかは検討中みたい。
「碧ちゃーん!」
「何―? 急にちゃん付けなんてしてー! 今お風呂入ってるから後でー!」
なんと、この屋敷にはお風呂が備え付けられている。流石は王が用意した屋敷。
「私も入るー!」
「え!? 待って! ここは一人用だから!」
大浴場が一人用なわけないでしょ。咄嗟に出た嘘なんでしょうから仕方ないけど。
碧ちゃんは私が女だという事をまだ知らない。
そして碧ちゃんは、私が碧ちゃんを女だと知っている事をまだ知らない。
「ダメでーす! 入りまーす!」
「ちょっ! マジでふざけんな!?」
焦ってる焦ってる。
ここでお互いが女だと強制カミングアウトしてやるのよ。
「ほーら裸の付き合―い!」
「キャアアアアアアアアア!!」
自らの体を隠し、湯船に浸かって悲鳴をあげる碧ちゃん。
「エイミーです。戦争では大変お世話になりました。」
私が素っ裸で深々と頭を下げると、碧ちゃんは驚いた顔でこちらを凝視してくる。
完全に目が点になってるわ。
「え? エイミー? エイじゃなくて?」
碧ちゃんの頭上にはいくつもの?が浮かんでいた。
「エイミーです。」
「あ、あぁ! エイミーね。知ってる知ってる。エイの妹さんだ。」
「違うよ?」
その設定、どこから出てきたの?
「違うの?」
「うん。」
碧ちゃんは考え込むようにして腕を組み、首を傾げている。
そして手をポンと打ち鳴らし、今度こそ間違いないという顔つきで口を開いた。
「戦争でおち〇〇ん取れちゃったの? 大丈夫?」
「違うっ!」
「え?」
「ほら! 胸を見てよ!」
私は自身の女性らしさを強調する為に胸を突き出して見せてやった。
「小さい……。」
「もうっ! 貴女がデカすぎるのっ!」
確かに無理矢理お風呂場に突入したのは悪かったけど、まさかこんな形でダメージを負うなんて……。
「ごめん。」
惨めになるので謝らないで欲しい。
「私は最初から女。エイってのは仮の名前で、本当はエイミーって言うの。」
「ほへー。」
「で、碧ちゃんが女だって気付いてたから、お風呂場に突入したのよ。」
「いやいや、ビックリするじゃん! 心臓止まるかと思ったよもうっ!」
バシャバシャとお湯を叩いて怒りを示す碧ちゃん。
あぁ……私の知ってる碧ちゃんだ。
「エイミーはいつから私が女だって気付いてたの?」
「実は最初から。」
「えぇ? だったら言ってくれれば……。」
「ちゃんと理由があるんだって。後でレイベルトと一緒にその事について話そう?」
「それは……ダメ。私は男のフリを通す。」
え?
「どうして? レイベルトが好きなんじゃないの? 男のフリしてたらいつまでも友達のままだよ。」
「レイベルトには婚約者がいるんだ。だから、ダメだよ。振り向いて貰えない。」
俯いてこちらに顔を見せようとしない碧ちゃん。
「婚約者も碧ちゃんなら良いって言ってるよ。」
「どういう意味? 自分の男に別の女を宛がう婚約者なんていないでしょ。」
「ここにいるよ?」
私の言っている意味を理解していないのか、何言ってんのコイツみたいな顔でじっと見てくる碧ちゃんは結構辛辣だ。
「だから私がレイベルトの婚約者。そして、碧ちゃんをレイベルトと結婚させようと目論んでるんだけど……協力してくれないかな?」
「はい?」
まだ混乱してるのかしら?
まぁ、突然過ぎるから仕方ない。
「私がその婚約者なの。」
「嘘……でも、言われてみれば婚約者の名前って確かエイミーだった気がする。」
「そのエイミーです。」
「ちょっと待って! どうしてそんな事しようとするの!?」
碧ちゃんにしてみれば意味の分からない行為よね。
「気になるでしょ? だから、お風呂から上がってレイベルトと話をしよう? ちゃんと女である事を隠さず、ね。」
碧ちゃんは女である事を打ち明けるのに抵抗を示したけれど、最終的には折れてくれた。
ここまでは上手くいった。
後もう少し!
「レイベルト。」
私は戦争以前にしていた格好でレイベルトに声を掛ける。
「どうした? 男のフリはやめたのか?」
「うん。碧ちゃんから話があるって。」
「アオイちゃん?」
「そう碧ちゃん。私からも話があるの。」
「はぁ……。」
あ、これは意味が分からない時の顔だわ。
「あ、あの……碧、だよー?」
声のする方に視線を向けると、部屋の入口からひょっこり顔を覗かせ恥ずかしそうにもじもじしている人物がいた。
もうっ! どうして自信なさげなの!?
碧ちゃんは世界一可愛いんだから自信持って!
「は?」
レイベルトは驚きのあまり言葉を失っている。
「あ、碧です。実は……女でした。」
小さな声を発して佇む碧ちゃんはこの国の人間から見るとまるで異国の姫のよう。
レイベルトが呆けている間に私はそっと碧ちゃんに耳打ちする。
(碧ちゃん。胸でギュッと谷間をつくって。)
(何それ? ヤダよ。馬鹿みたいじゃん。)
(そんな立派なモノ付けといて、今使わなかったら意味ないでしょ。)
(恥ずかしいってば。)
(良いから。レイベルトは巨乳派だから。)
「あ、あぁー……えっと、なんだ。アオイは……女、だったのか?」
「う、うん。あの……戦争でお〇〇ちん取れちゃって。」
ちょっとーーー!!! 何を口走ってるの!?
焦ってるからって意味分かんない事言わないでーーー!!
「は? それは大変だろ!!」
何で信じるの!?
「嘘! 嘘だから! 碧ちゃん焦って嘘ついちゃっただけだから!」
「嘘? 嘘ってなんだ? 取れた事か? それとも女だって事か?」
ダメね。このままだと収集がつかないわ。
「良く見てレイベルト。男はこんなに胸がデカくないでしょ?」
「あ、あぁ……。」
「触ってみて。」
「勝手に触らすな。」
流石は勇者。鋭い突っ込みだわ。
それでこそ碧ちゃんよ。
「勇者碧は実のところ女だった。そしてレイベルトが大好きで結婚したい。婚約者の私もそれを認めた。ここまでは良い?」
「あ、あぁ……うん? いや待て。」
「待たない。碧ちゃんと結婚しよう?」
「待て待て! 突然過ぎる!」
レイベルトは何が不満なの?
こんなに美人な嫁を連れてきてあげたのに……。
「エイミー? 確かにレイベルトの事は好きだけど、三人で結婚とかは抵抗あるっていうか……。」
「私はない。」
「えぇ?」
「二人は良く考えて。健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も……どんな時も三人で乗り越えてきたよね? だから結婚も三人でするべきだと思うの。」
「富んでたり貧しかった時なんて無かったじゃん。」
「余計な事言わないで。」
「あ、はい。」
「私はね? 勇者桜の生まれ変わりで、時を戻ってやり直す能力を持ってるの。信じられないかもしれないけど、前回は三人で結婚してたんだから。」
「は?」
「え?」
10
あなたにおすすめの小説
勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!
石のやっさん
ファンタジー
皆さまの応援のお陰でなんと【書籍化】しました。
応援本当に有難うございました。
イラストはサクミチ様で、アイシャにアリス他美少女キャラクターが絵になりましたのでそれを見るだけでも面白いかも知れません。
書籍化に伴い、旧タイトル「パーティーを追放された挙句、幼馴染も全部取られたけど「ざまぁ」なんてしない!だって俺の方が幸せ確定だからな!」
から新タイトル「勇者に全部取られたけど幸せ確定の俺は「ざまぁ」なんてしない!」にタイトルが変更になりました。
書籍化に伴いまして設定や内容が一部変わっています。
WEB版と異なった世界が楽しめるかも知れません。
この作品を愛して下さった方、長きにわたり、私を応援をし続けて下さった方...本当に感謝です。
本当にありがとうございました。
【以下あらすじ】
パーティーでお荷物扱いされていた魔法戦士のケインは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことを悟った彼は、一人さった...
ここから、彼は何をするのか? 何もしないで普通に生活するだけだ「ざまぁ」なんて必要ない、ただ生活するだけで幸せなんだ...俺にとって勇者パーティーも幼馴染も離れるだけで幸せになれるんだから...
第13回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作品。
何と!『現在3巻まで書籍化されています』
そして書籍も堂々完結...ケインとは何者か此処で正体が解ります。
応援、本当にありがとうございました!
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
俺の好きな人は勇者の母で俺の姉さん! パーティ追放から始まる新しい生活
石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが別に気にも留めていなかった。
ハーレムパーティ状態だったので元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、三人の幼馴染は確かに可愛いが、リヒトにとって恋愛対象にどうしても見られなかったからだ。
だから、ただ見せつけられても困るだけだった。
何故ならリヒトの好きなタイプの女性は…大人の女性だったから。
この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。
勿論ヒロインもチートはありません。
他のライトノベルや漫画じゃ主人公にはなれない、背景に居るような主人公やヒロインが、楽しく暮すような話です。
1~2話は何時もの使いまわし。
亀更新になるかも知れません。
他の作品を書く段階で、考えてついたヒロインをメインに純愛で書いていこうと思います。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
勇者の隣に住んでいただけの村人の話。
カモミール
ファンタジー
とある村に住んでいた英雄にあこがれて勇者を目指すレオという少年がいた。
だが、勇者に選ばれたのはレオの幼馴染である少女ソフィだった。
その事実にレオは打ちのめされ、自堕落な生活を送ることになる。
だがそんなある日、勇者となったソフィが死んだという知らせが届き…?
才能のない村びとである少年が、幼馴染で、好きな人でもあった勇者の少女を救うために勇気を出す物語。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる