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外伝:メイド喫茶でバイトテロしたら異世界召喚されました。しかも死に戻り特典付きで。
第12話 帰還
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「良し。宝剣と暗号文書も渡したし、忘れ物はないな?」
「オッケー。」
「大丈夫よ。」
「私も。」
俺達は勇者サクラを救う事が出来た。
勇者サクラが終わりの見えない人生を歩んでいた事を知っている俺は……正直モヤモヤしていたのだ。
エイミーの前世を救う事が出来て本当に良かった。
「じゃあ俺達はそろそろ戻る。」
「皆ありがとうね。お蔭でモリちゃんとゆっくり余生を過ごす事が出来るよ。」
「仲良くやれよ。」
「本当にありがとうございました。」
勇者サクラは頭を下げ、俺達に礼を言う。
昔の俺だったら、伝説の勇者に頭を下げられるなんて思いもしなかったろうな。
「ところでさ。どうやって戻るの?」
「エイミーが方法を知っているはずだ。」
「え? 知らないよ?」
エイミーは目をパチクリさせ俺を見る。
そして、この場にいる全員の時が止まった瞬間だった。
「えーっと……ちょっと耳の調子が悪いみたい。聞き間違いかな?」
「私も。耳垢が溜まり過ぎちゃってるのかも。ちゃんと耳掃除しとくんだったわ。」
サクラ、女の子が耳垢とか言うな。
「知らないよ?」
アオイとサクラは意地でも聞き間違えた事にしたかったらしい。だが、そのやり取りを無情にも否定するエイミー。
嘘や冗談を言っているようには見えない。
エイミーも知らないとなれば、俺達はどうやって戻るんだ?
「えっと……戻れないなら、モリちゃんと私と一緒に暮らす?」
「いやいやいや! 何とかして戻らないとマズいだろ!」
「そうだよ! あっちにはレイアとアーリィを残して来てるんだ! アーリィなんてまだ小さい子供なんだからね!?」
アオイは小さな物を摘まむ様な動作でアーリィがいかに小さいかを訴える。
「そこまで小さくはないだろ。」
「碧ママ、それじゃ小人だよ。」
「ここに来た時の場所に行ってみたら? もしかしたら出入口がまだあるかもしれないよ?」
「そうだな。戻り方が分からない以上、来た所に行ってみるかしかないな。」
俺達はこの時代に来た時の場所へと戻る事にした。
「あったわ!」
「でもこれはちょっと……。」
「うん。」
俺達が最初にここへ来た時の場所には穴が開いていた。
「空間に穴があるね。けど、これだと人が入るには狭すぎる。」
アオイの言う通りだ。
宙には穴が開いており、恐らくここを通って俺達はこの時代に来たのだろう。
だが穴の大きさを見るに、どう頑張っても人間が通れるようには見えない。
「皆、ちょっと肩とか脱臼しなよ。入れるかもしれないじゃん?」
「嫌よ。」
「無理。」
「私も。」
伝説の勇者はなんと無茶苦茶な事を言うのだろうか。
「私が穴を広げてみるわ。」
「エイミーお願い!」
「任せて。」
必死な様子のアオイに頼まれたエイミーは笑顔で答え、穴に手をかざして何やら複雑な魔力操作を行い出した。
「ダメ! 私が穴を広げるよりも閉じる方が早いわ!」
「やっぱり脱臼するしか……。」
「嫌だってば!」
勇者サクラはどうして脱臼させたがるのだろう。脱臼に思い入れでもあるのか?
いや、脱臼に思い入れって何だ? 意味が分からないにも程がある。
「穴を広げれば良いんだな?」
「そうなんだけど……多分、勇者桜に協力してもらっても無理よ。もう……帰れないわ。」
「そんな……。」
ふむ。斬れそうだ。
俺は勇者サクラから宝剣の代わりに受け取った名剣『呪われた邪忌闇』を一息に振ると、パリンと音を立てて空間の穴が広がった。
「出来たぞ。」
俺の行動を見た全員が俺を凝視している。
「どうした? 早く帰るぞ。」
「碧ちゃんの旦那さんってちょっとキモいね。」
「そ、そんな事ないんだけど。」
「目が泳いでるよ?」
「つまんない事言ってる場合じゃないでしょ! 早く飛び込まないとまた穴が塞がりそうよ!」
サクラが大声で穴に飛び込めと叫ぶ。
確かに少しずつ穴が塞がっているようだ。
「桜ちゃん幸せにね!」
「さよなら!」
「バイバイ!」
「じゃあな!」
間に合わなくなっては敵わんと、俺達は大急ぎで全員が穴に飛び込んだ。
「行っちゃった。お礼の品とかまだなのに……。」
それにしても、もう死ねないんだと絶望していたけど、その絶望を打ち破ってくれるのがまさか未来の人間達で一人は来世の自分だなんてね。
しかも案外簡単に解決しちゃうし。
「簡単……じゃないか。この日記を書いた時の私が苦労した上で辿り着いた結末だもんね。」
きっと、日記に書いている以上の苦難の道だったんだろうなぁ……。
前の自分に感謝しないと。
「ん? これは……。」
地面に落ちている物を拾い上げ、まじまじと眺めてみる。
それは杖というにはあまりにも可愛すぎた。
小さく 可愛く 軽く そしてキュート過ぎた。
それは正に……魔法少女のステッキだった。
「どうやら戻れたようだな。」
「だね。」
「本当に焦ったわ。」
「ね。」
俺達が今いる場所は、向こう側へ行く前に雑談していた部屋だった。
「戻れて良かったわ。」
「そうよね。本当に危ないとこだったもん。」
「半分くらいはサクラのせいだけどね。」
「うぐっ……。」
「まあそう言ってやるな。伝説の勇者を……エイミーの前世を救えたんだ。サクラには礼を言いたいぐらいだ。」
サクラがマジナガムーンキャットをやらなければエイミーは魔力操作に失敗する事もなく、俺達が過去に戻るなんて絶対になかったんだからな。
「それもそうか。でも、サクラはもう少し落ち着くようにね。」
「はーい。」
「ふふ。私は何も言えないわ。前世の私も前回の私も、サクラに救って貰っちゃったから。」
「確かに。サクラにはやはり礼をしないとダメだな。この名剣『呪われた邪忌闇』を……」
「いらないわよそんな物騒な物。なんか変な呪い掛かってるし。」
「な、なんだと……。」
呪いなんて聞いてないんだが。
「あれ? レイベルトは気付いてなかったの? その剣、怨霊を引き寄せる呪いがかかってるわ。」
なんだ。じゃあ問題無いな。
「怖ぁ……。お父さんよく平気な顔してられるわ。」
「本当だよ。私だったら即刻捨てるね。」
そう言えば、アオイもサクラも霊が苦手だったか。
「怨霊なんて斬ればいいだろ。」
「あのね。霊は魔法も効きが悪いしそもそも斬れな…………お父さんは斬れそうね。」
「霊の斬り方教えてやろうか?」
「いらないいらない! 霊とか聞くと寒気がするからその剣封印してよ!」
娘に拒絶されてしまった。
世のお父さんは娘に拒絶されるのだと聞いた事がある。娘を持つ父親とは皆このような気持ちを味わっているのか……。
「レイベルト、また変な事考えてるの?」
「いや、父親ってのは辛いものだなって。」
「どういう結論? 多分、全然違うと思うわよ。」
なんとも寂しいものだ……。
俺がそう思っていると、コンコンとノックする音が響く。
「レイベルト様、いらっしゃいますか?」
「入って良いぞ。」
「失礼します。」
ドアをガチャリと開けて入って来たのはセイブン隊長だった。
相も変わらず腹に女の子が張り付いている。しかも睡眠中の。
「王より手紙を預かって参りました。」
「何でお前が手紙を預かって来るんだ?」
「言っていませんでしたか? 休暇を頂きましたので彼女と王都旅行に出掛けておりました。せっかくですので王宮に勤めている知人に挨拶しに行ったのですが、ついでだからと王より手紙を預かったのです。」
嘘だろ……。
こいつ、この格好で旅行に行ったのか?
「あら、これは皆様おはようございます。私、すっかり眠っておりました。」
「お、おう。」
セイブン隊長の彼女であるレイラさんも起きたようだ。
しかし、腹に張り付いたままでよく眠れるな。
「え? その剣は……。」
「剣がどうかしたか?」
「はい。フルーフ家の家紋が施されています。数百年前に我が家に泥棒が入ってしまい、持ち出されたのだとは聞いていましたが、まさか……。」
「それは興味がある。どんな経緯だったんだ?」
「我がフルーフ家では呪術の商いのみならず、副業で怨霊退治もしています。そういった事情から、怨霊を故意に引き寄せる為の剣が作られたのだと伝わっています。」
「引き寄せてどうするんだ?」
「寄って来た怨霊をドつきます。」
「は?」
「怨霊をドつくんです。」
「何の為に?」
「呪術の餌にする為ですけど……。怨みは呪術を健やかに育てますので。」
何故当たり前の事を聞くんだという表情のレイラさん。
悪いが、全く当たり前の事ではない。
しかも字ずらからして健やかとは程遠い。
「そうか。セイブン隊長は良い彼女を持ったな。」
「はっ。」
俺は思考を放棄する事にした。
「オッケー。」
「大丈夫よ。」
「私も。」
俺達は勇者サクラを救う事が出来た。
勇者サクラが終わりの見えない人生を歩んでいた事を知っている俺は……正直モヤモヤしていたのだ。
エイミーの前世を救う事が出来て本当に良かった。
「じゃあ俺達はそろそろ戻る。」
「皆ありがとうね。お蔭でモリちゃんとゆっくり余生を過ごす事が出来るよ。」
「仲良くやれよ。」
「本当にありがとうございました。」
勇者サクラは頭を下げ、俺達に礼を言う。
昔の俺だったら、伝説の勇者に頭を下げられるなんて思いもしなかったろうな。
「ところでさ。どうやって戻るの?」
「エイミーが方法を知っているはずだ。」
「え? 知らないよ?」
エイミーは目をパチクリさせ俺を見る。
そして、この場にいる全員の時が止まった瞬間だった。
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「私も。耳垢が溜まり過ぎちゃってるのかも。ちゃんと耳掃除しとくんだったわ。」
サクラ、女の子が耳垢とか言うな。
「知らないよ?」
アオイとサクラは意地でも聞き間違えた事にしたかったらしい。だが、そのやり取りを無情にも否定するエイミー。
嘘や冗談を言っているようには見えない。
エイミーも知らないとなれば、俺達はどうやって戻るんだ?
「えっと……戻れないなら、モリちゃんと私と一緒に暮らす?」
「いやいやいや! 何とかして戻らないとマズいだろ!」
「そうだよ! あっちにはレイアとアーリィを残して来てるんだ! アーリィなんてまだ小さい子供なんだからね!?」
アオイは小さな物を摘まむ様な動作でアーリィがいかに小さいかを訴える。
「そこまで小さくはないだろ。」
「碧ママ、それじゃ小人だよ。」
「ここに来た時の場所に行ってみたら? もしかしたら出入口がまだあるかもしれないよ?」
「そうだな。戻り方が分からない以上、来た所に行ってみるかしかないな。」
俺達はこの時代に来た時の場所へと戻る事にした。
「あったわ!」
「でもこれはちょっと……。」
「うん。」
俺達が最初にここへ来た時の場所には穴が開いていた。
「空間に穴があるね。けど、これだと人が入るには狭すぎる。」
アオイの言う通りだ。
宙には穴が開いており、恐らくここを通って俺達はこの時代に来たのだろう。
だが穴の大きさを見るに、どう頑張っても人間が通れるようには見えない。
「皆、ちょっと肩とか脱臼しなよ。入れるかもしれないじゃん?」
「嫌よ。」
「無理。」
「私も。」
伝説の勇者はなんと無茶苦茶な事を言うのだろうか。
「私が穴を広げてみるわ。」
「エイミーお願い!」
「任せて。」
必死な様子のアオイに頼まれたエイミーは笑顔で答え、穴に手をかざして何やら複雑な魔力操作を行い出した。
「ダメ! 私が穴を広げるよりも閉じる方が早いわ!」
「やっぱり脱臼するしか……。」
「嫌だってば!」
勇者サクラはどうして脱臼させたがるのだろう。脱臼に思い入れでもあるのか?
いや、脱臼に思い入れって何だ? 意味が分からないにも程がある。
「穴を広げれば良いんだな?」
「そうなんだけど……多分、勇者桜に協力してもらっても無理よ。もう……帰れないわ。」
「そんな……。」
ふむ。斬れそうだ。
俺は勇者サクラから宝剣の代わりに受け取った名剣『呪われた邪忌闇』を一息に振ると、パリンと音を立てて空間の穴が広がった。
「出来たぞ。」
俺の行動を見た全員が俺を凝視している。
「どうした? 早く帰るぞ。」
「碧ちゃんの旦那さんってちょっとキモいね。」
「そ、そんな事ないんだけど。」
「目が泳いでるよ?」
「つまんない事言ってる場合じゃないでしょ! 早く飛び込まないとまた穴が塞がりそうよ!」
サクラが大声で穴に飛び込めと叫ぶ。
確かに少しずつ穴が塞がっているようだ。
「桜ちゃん幸せにね!」
「さよなら!」
「バイバイ!」
「じゃあな!」
間に合わなくなっては敵わんと、俺達は大急ぎで全員が穴に飛び込んだ。
「行っちゃった。お礼の品とかまだなのに……。」
それにしても、もう死ねないんだと絶望していたけど、その絶望を打ち破ってくれるのがまさか未来の人間達で一人は来世の自分だなんてね。
しかも案外簡単に解決しちゃうし。
「簡単……じゃないか。この日記を書いた時の私が苦労した上で辿り着いた結末だもんね。」
きっと、日記に書いている以上の苦難の道だったんだろうなぁ……。
前の自分に感謝しないと。
「ん? これは……。」
地面に落ちている物を拾い上げ、まじまじと眺めてみる。
それは杖というにはあまりにも可愛すぎた。
小さく 可愛く 軽く そしてキュート過ぎた。
それは正に……魔法少女のステッキだった。
「どうやら戻れたようだな。」
「だね。」
「本当に焦ったわ。」
「ね。」
俺達が今いる場所は、向こう側へ行く前に雑談していた部屋だった。
「戻れて良かったわ。」
「そうよね。本当に危ないとこだったもん。」
「半分くらいはサクラのせいだけどね。」
「うぐっ……。」
「まあそう言ってやるな。伝説の勇者を……エイミーの前世を救えたんだ。サクラには礼を言いたいぐらいだ。」
サクラがマジナガムーンキャットをやらなければエイミーは魔力操作に失敗する事もなく、俺達が過去に戻るなんて絶対になかったんだからな。
「それもそうか。でも、サクラはもう少し落ち着くようにね。」
「はーい。」
「ふふ。私は何も言えないわ。前世の私も前回の私も、サクラに救って貰っちゃったから。」
「確かに。サクラにはやはり礼をしないとダメだな。この名剣『呪われた邪忌闇』を……」
「いらないわよそんな物騒な物。なんか変な呪い掛かってるし。」
「な、なんだと……。」
呪いなんて聞いてないんだが。
「あれ? レイベルトは気付いてなかったの? その剣、怨霊を引き寄せる呪いがかかってるわ。」
なんだ。じゃあ問題無いな。
「怖ぁ……。お父さんよく平気な顔してられるわ。」
「本当だよ。私だったら即刻捨てるね。」
そう言えば、アオイもサクラも霊が苦手だったか。
「怨霊なんて斬ればいいだろ。」
「あのね。霊は魔法も効きが悪いしそもそも斬れな…………お父さんは斬れそうね。」
「霊の斬り方教えてやろうか?」
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世のお父さんは娘に拒絶されるのだと聞いた事がある。娘を持つ父親とは皆このような気持ちを味わっているのか……。
「レイベルト、また変な事考えてるの?」
「いや、父親ってのは辛いものだなって。」
「どういう結論? 多分、全然違うと思うわよ。」
なんとも寂しいものだ……。
俺がそう思っていると、コンコンとノックする音が響く。
「レイベルト様、いらっしゃいますか?」
「入って良いぞ。」
「失礼します。」
ドアをガチャリと開けて入って来たのはセイブン隊長だった。
相も変わらず腹に女の子が張り付いている。しかも睡眠中の。
「王より手紙を預かって参りました。」
「何でお前が手紙を預かって来るんだ?」
「言っていませんでしたか? 休暇を頂きましたので彼女と王都旅行に出掛けておりました。せっかくですので王宮に勤めている知人に挨拶しに行ったのですが、ついでだからと王より手紙を預かったのです。」
嘘だろ……。
こいつ、この格好で旅行に行ったのか?
「あら、これは皆様おはようございます。私、すっかり眠っておりました。」
「お、おう。」
セイブン隊長の彼女であるレイラさんも起きたようだ。
しかし、腹に張り付いたままでよく眠れるな。
「え? その剣は……。」
「剣がどうかしたか?」
「はい。フルーフ家の家紋が施されています。数百年前に我が家に泥棒が入ってしまい、持ち出されたのだとは聞いていましたが、まさか……。」
「それは興味がある。どんな経緯だったんだ?」
「我がフルーフ家では呪術の商いのみならず、副業で怨霊退治もしています。そういった事情から、怨霊を故意に引き寄せる為の剣が作られたのだと伝わっています。」
「引き寄せてどうするんだ?」
「寄って来た怨霊をドつきます。」
「は?」
「怨霊をドつくんです。」
「何の為に?」
「呪術の餌にする為ですけど……。怨みは呪術を健やかに育てますので。」
何故当たり前の事を聞くんだという表情のレイラさん。
悪いが、全く当たり前の事ではない。
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「はっ。」
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