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衝撃の事実。
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──長月。日本で云う所の九月であるこの月は、異世界でもまだまだ夏真っ盛りの月。海ではクラゲが涌いて泳ぐ事が出来なくても、クラゲの居ない川は今日も大勢の人で賑わっていた。
「いらっしゃいませぇ」
川辺に建てられた海の家ならぬ川の家で、水色のビキニトップの美少女が笑顔を振りまいて、明朗快活な声が辺りに響く。標準よりもやや大きめの胸を弾ませて男共の視線を集めながら、与えられた仕事を卒なくこなしていた。ファミレスでのバイト経験がこんな所で役に立つとはね。
「カナちゃん。コレ、四番さんにお願いね」
「はぁい、おばさま。それにしても、今日も盛況ですねぇ」
「そりゃ、カナちゃんみたいな若い子が居れば、お客さんだって押し寄せるわよ」
押し寄せるは大げさだけど、私が目的。というよりは、ピチピチの肢体目当てなのは否定出来ない。何しろ、店内は男性客ばかりなのだから。
私がこうして、水も弾くピチピチで若々しい肢体を惜しげもなく晒すきっかけとなったのは、ルレイルさんの所に持ち込んだ黄金色の鉱物が金鉱だと判明し、換金したお金。八万ドロップを手にウキウキでオジサマのお店に立ち寄った、三日前に遡る──
ガラランッと来客を示す小気味よいベルの音が鳴り、冷気と共にコーヒーの香りが身体を撫でて通り過ぎる。棚に並ぶ様々なコーヒー豆の瓶。電気も無いのに何故回っているのか不思議でならない、シーリングファンがくるくると回るレトロ調の落ち着いた店内。私の憩いのお店だ。
「こんにちは。オジサマ、おばさま」
「アラ、カナちゃん。いらっしゃい」
「…………」
ファミレス風の制服を着たでっぷりとしたおばさまが、歳に似合わない短いスカートをひらつかせていた。オジサマは相変わらず無口だ。
「いつもので良いのね?」
「はい、お願いします」
おばさまにいつも頼んでいるアイスコーヒーとサンドイッチを注文し、空いていた席へと腰を下ろす。座った場所はお店に入ってすぐのテーブル席。少し視線を巡らすだけで店内を見渡す事が出来る場所だ。
お客さんは私の他に二組で七人。一組目は男二人と女が一人の仲が良さそうな冒険者風の人達。二組目は、四人とも商人風の人達。この街に着いて一息ついているといった所だろうか。
そんなお客さん観察も出来るこの席の最大の魅力は、オジサマの横顔が見放題である事に尽きる。凛々しい顔立ちにワイルドな無精髭。大人の魅力が満載のオジサマを存分に眺める事が出来る。これでゴハン一杯と半分はイケる。ただし問題が無い訳ではない。
「はい、お待たせ。ゴハンは逃げないからゆっくり噛んで食べるのよ」
コトリ。と、注文をしたサンドイッチとアイスコーヒーをテーブルに置くおばさま。問題というのは、私の想いを知ってか知らずか、おばさまが間に割り込む点にある。
「ああ、そうそう。カナちゃんに伝えないといけない事があったんだったわ」
「あ、はい。何でしょうか?」
「明日の朝から明後日の夕方まで。お店お休みするから気を付けてね」
え、お休み!? そんな、私の憩いの場が……
「どこかお出掛けですか?」
「そうだったら良かったんだけど、それが違うのよ。川辺の砂浜にある店舗で、二日間だけお店を出す事になってるの。だからカナちゃん、そっちで働いてもらえないかしら?」
何でバイトの斡旋になるの!? ソコは普通、そっちに来てね。でしょうがっ。
「おばさんがあと五年は若ければ良かったんだけど……」
手の平を肉付きの良い頬に付けて溜息を吐くおばさま。五年? 五十キロ減量の間違いじゃないのか?
「だから、カナちゃんみたいな若い子に来てもらえると、おばさんすごく助かるのよ」
言ってニッコリと微笑むおばさま。今私のポッケには、一年程何もしなくても暮らせるだけのお金が入っている。しかし、この人には何かと世話になっているからすごく断りづらい。でも、リバーサイドビーチでオジサマと一緒かぁ……
「わ、分かりました。二日間だけお手伝いします」
「ホント?! 助かるわぁ。有難うねカナちゃん」
私の手をガッと掴み、上下にブンブン振って喜びを露わにするおばさま。手にしたサンドからレタスの欠片が飛んだ。ああ、私のゴハンが逃げてゆく。
「あの。お手伝いするのは良いんですけど、私もその制服着ないとダメですか……?」
おばさまが着ているお店の制服。ファミレス店員の様に可愛らしい制服ではあるのだが、いかんせんスカートの丈が短い。屈めばチラリどころの騒ぎではなく、ガッツリと見えてしまう。そんなモノを誰が着たいと思うだろう。
「大丈夫よ。カナちゃんに着てもらうのは水着だから」
「水着っ!?」
「そうよ。アッチは浜辺だから水着が良いかなーって。水着エプロンなんて素敵じゃない?」
裸エプロンみたいに言うな。それにしても随分と思い切ったな。でっぷりしたおばさんが水着エプロン姿で給仕してたら、そりゃ客も寄り付かんわ。だから私に声を掛けたのか。それにしても水着かぁ……持ってないけどどうしよう。
「カナちゃんは水着あるの?」
「え……? いえ。それが全然無くて……」
「胸の大きさどれくらい?」
「え……? は、八十五のCですけど……」
「アラ、おばさんと同じね」
ウソつけっ! その肉付きでCな訳があるかっ!
「おばさんので良ければ貸すわよ?」
「で、でも。悪いですし……」
その体型の水着なんて私に合う訳が無いでしょうに。もれなく全部が床に落ちて、文字通りに丸裸になるぞ。
「アラ。遠慮しなくていいのよ。沢山あるから好きなのを選んでね」
そうしておばさまの家に案内されて試着をしてみると、驚きのフィット感に唖然とするほかなかった。どうやらおばさまが言ったサイズは私と同じ位の歳の頃だったらしい。どれだけ現実から目を背けているの!?
──とまぁ、そんな事があった訳で、今日も私はせっせと働き、時間を見つけてはオジサマの横顔を眺めている。
「それよりも、四番さん早くお願いね」
「ああ、そうでした」
おばさまに急かされ、出されたグラスをお盆に乗せて四番卓さんへと届ける。
「お待たせしました。特製コーヒーフロートです」
オジサマが考案したオジサマ特製のアイスコーヒー。それに、おばさまが氷結魔法を使って作った、ヤギのミルクを凍らせたバニラアイスもどきを乗せた特製コーヒーフロート。昨日と今日で最も売上げを伸ばしている品だ。
「ごゆっくりどうぞ」
パチリとウィンクを残して立ち去る。品物を置く際に谷間でデレていたお客さんも、今度は後ろ姿でデレているのが感じられた。上はビキニで下はテニススカートぽいスカートなのだから無理もない。屈めばガッツリと見えてしまう所は変わらないが、ボトムも水着だから見えてもへっちゃらだ。
「もう少しだから、頑張りましょうね」
「はい。おばさま」
今日はよく寝られるな。と、久々の労働で身体の怠さを感じながら、手を上げるお客さんの注文を取りに向かった。
「……お疲れ」
「あ。有難う御座います」
オジサマが差し出した特製コーヒーフロートを受け取り、アイスをすくって一口。クリーミーで甘い中にコーヒーの苦味がベストマッチして、空きっ腹に染み渡る。
営業が終わった静かな店内には、私とオジサマの二人っきり。おばさまは後片付けで表に出ている。
「……すまんな。家内が無理を言って」
「い、いえそんな。オジサマおばさまには何かとお世話になってますしそれに、結構楽しんでやれましたから」
「……そうか」
短く答えたオジサマに、前々から気になっていた質問をする。
「オジサマはどうしてこの街に喫茶店を開こうと思ったんですか?」
この周辺には他に大きな街が二つある。大河の対岸にある、天に向かって生える塔を中心に栄えた街。そして、北方にそびえる山を越えた先にも大きな街がある。
「……娘が生まれたからな」
「え……」
む、娘っ?!
「お子さんいらしたんですか?!」
「ああ。今年で十四になる。今は魔術都市『ソウルセル』で勉学に励んでいるよ」
衝撃の事実に開いた口が塞がらない。お、オジサマに娘。しかも十四……
「ま、そういう事もあってここに落ち着いた訳だ」
「そうなんですね……」
店内が静寂で満たされる。聞かなきゃ良かったと後悔の念が駆け巡っていた。おしゃべりなおばさまもそんな話はしなかったから、二人に子供は居ないものと思っていたんだが……
「アラ、カナちゃんどうしたの?」
「い、いえ。何でもありません」
微妙な空気を察したのだろう。外から戻って来たおばさまが首を傾げていた。
「いらっしゃいませぇ」
川辺に建てられた海の家ならぬ川の家で、水色のビキニトップの美少女が笑顔を振りまいて、明朗快活な声が辺りに響く。標準よりもやや大きめの胸を弾ませて男共の視線を集めながら、与えられた仕事を卒なくこなしていた。ファミレスでのバイト経験がこんな所で役に立つとはね。
「カナちゃん。コレ、四番さんにお願いね」
「はぁい、おばさま。それにしても、今日も盛況ですねぇ」
「そりゃ、カナちゃんみたいな若い子が居れば、お客さんだって押し寄せるわよ」
押し寄せるは大げさだけど、私が目的。というよりは、ピチピチの肢体目当てなのは否定出来ない。何しろ、店内は男性客ばかりなのだから。
私がこうして、水も弾くピチピチで若々しい肢体を惜しげもなく晒すきっかけとなったのは、ルレイルさんの所に持ち込んだ黄金色の鉱物が金鉱だと判明し、換金したお金。八万ドロップを手にウキウキでオジサマのお店に立ち寄った、三日前に遡る──
ガラランッと来客を示す小気味よいベルの音が鳴り、冷気と共にコーヒーの香りが身体を撫でて通り過ぎる。棚に並ぶ様々なコーヒー豆の瓶。電気も無いのに何故回っているのか不思議でならない、シーリングファンがくるくると回るレトロ調の落ち着いた店内。私の憩いのお店だ。
「こんにちは。オジサマ、おばさま」
「アラ、カナちゃん。いらっしゃい」
「…………」
ファミレス風の制服を着たでっぷりとしたおばさまが、歳に似合わない短いスカートをひらつかせていた。オジサマは相変わらず無口だ。
「いつもので良いのね?」
「はい、お願いします」
おばさまにいつも頼んでいるアイスコーヒーとサンドイッチを注文し、空いていた席へと腰を下ろす。座った場所はお店に入ってすぐのテーブル席。少し視線を巡らすだけで店内を見渡す事が出来る場所だ。
お客さんは私の他に二組で七人。一組目は男二人と女が一人の仲が良さそうな冒険者風の人達。二組目は、四人とも商人風の人達。この街に着いて一息ついているといった所だろうか。
そんなお客さん観察も出来るこの席の最大の魅力は、オジサマの横顔が見放題である事に尽きる。凛々しい顔立ちにワイルドな無精髭。大人の魅力が満載のオジサマを存分に眺める事が出来る。これでゴハン一杯と半分はイケる。ただし問題が無い訳ではない。
「はい、お待たせ。ゴハンは逃げないからゆっくり噛んで食べるのよ」
コトリ。と、注文をしたサンドイッチとアイスコーヒーをテーブルに置くおばさま。問題というのは、私の想いを知ってか知らずか、おばさまが間に割り込む点にある。
「ああ、そうそう。カナちゃんに伝えないといけない事があったんだったわ」
「あ、はい。何でしょうか?」
「明日の朝から明後日の夕方まで。お店お休みするから気を付けてね」
え、お休み!? そんな、私の憩いの場が……
「どこかお出掛けですか?」
「そうだったら良かったんだけど、それが違うのよ。川辺の砂浜にある店舗で、二日間だけお店を出す事になってるの。だからカナちゃん、そっちで働いてもらえないかしら?」
何でバイトの斡旋になるの!? ソコは普通、そっちに来てね。でしょうがっ。
「おばさんがあと五年は若ければ良かったんだけど……」
手の平を肉付きの良い頬に付けて溜息を吐くおばさま。五年? 五十キロ減量の間違いじゃないのか?
「だから、カナちゃんみたいな若い子に来てもらえると、おばさんすごく助かるのよ」
言ってニッコリと微笑むおばさま。今私のポッケには、一年程何もしなくても暮らせるだけのお金が入っている。しかし、この人には何かと世話になっているからすごく断りづらい。でも、リバーサイドビーチでオジサマと一緒かぁ……
「わ、分かりました。二日間だけお手伝いします」
「ホント?! 助かるわぁ。有難うねカナちゃん」
私の手をガッと掴み、上下にブンブン振って喜びを露わにするおばさま。手にしたサンドからレタスの欠片が飛んだ。ああ、私のゴハンが逃げてゆく。
「あの。お手伝いするのは良いんですけど、私もその制服着ないとダメですか……?」
おばさまが着ているお店の制服。ファミレス店員の様に可愛らしい制服ではあるのだが、いかんせんスカートの丈が短い。屈めばチラリどころの騒ぎではなく、ガッツリと見えてしまう。そんなモノを誰が着たいと思うだろう。
「大丈夫よ。カナちゃんに着てもらうのは水着だから」
「水着っ!?」
「そうよ。アッチは浜辺だから水着が良いかなーって。水着エプロンなんて素敵じゃない?」
裸エプロンみたいに言うな。それにしても随分と思い切ったな。でっぷりしたおばさんが水着エプロン姿で給仕してたら、そりゃ客も寄り付かんわ。だから私に声を掛けたのか。それにしても水着かぁ……持ってないけどどうしよう。
「カナちゃんは水着あるの?」
「え……? いえ。それが全然無くて……」
「胸の大きさどれくらい?」
「え……? は、八十五のCですけど……」
「アラ、おばさんと同じね」
ウソつけっ! その肉付きでCな訳があるかっ!
「おばさんので良ければ貸すわよ?」
「で、でも。悪いですし……」
その体型の水着なんて私に合う訳が無いでしょうに。もれなく全部が床に落ちて、文字通りに丸裸になるぞ。
「アラ。遠慮しなくていいのよ。沢山あるから好きなのを選んでね」
そうしておばさまの家に案内されて試着をしてみると、驚きのフィット感に唖然とするほかなかった。どうやらおばさまが言ったサイズは私と同じ位の歳の頃だったらしい。どれだけ現実から目を背けているの!?
──とまぁ、そんな事があった訳で、今日も私はせっせと働き、時間を見つけてはオジサマの横顔を眺めている。
「それよりも、四番さん早くお願いね」
「ああ、そうでした」
おばさまに急かされ、出されたグラスをお盆に乗せて四番卓さんへと届ける。
「お待たせしました。特製コーヒーフロートです」
オジサマが考案したオジサマ特製のアイスコーヒー。それに、おばさまが氷結魔法を使って作った、ヤギのミルクを凍らせたバニラアイスもどきを乗せた特製コーヒーフロート。昨日と今日で最も売上げを伸ばしている品だ。
「ごゆっくりどうぞ」
パチリとウィンクを残して立ち去る。品物を置く際に谷間でデレていたお客さんも、今度は後ろ姿でデレているのが感じられた。上はビキニで下はテニススカートぽいスカートなのだから無理もない。屈めばガッツリと見えてしまう所は変わらないが、ボトムも水着だから見えてもへっちゃらだ。
「もう少しだから、頑張りましょうね」
「はい。おばさま」
今日はよく寝られるな。と、久々の労働で身体の怠さを感じながら、手を上げるお客さんの注文を取りに向かった。
「……お疲れ」
「あ。有難う御座います」
オジサマが差し出した特製コーヒーフロートを受け取り、アイスをすくって一口。クリーミーで甘い中にコーヒーの苦味がベストマッチして、空きっ腹に染み渡る。
営業が終わった静かな店内には、私とオジサマの二人っきり。おばさまは後片付けで表に出ている。
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「い、いえそんな。オジサマおばさまには何かとお世話になってますしそれに、結構楽しんでやれましたから」
「……そうか」
短く答えたオジサマに、前々から気になっていた質問をする。
「オジサマはどうしてこの街に喫茶店を開こうと思ったんですか?」
この周辺には他に大きな街が二つある。大河の対岸にある、天に向かって生える塔を中心に栄えた街。そして、北方にそびえる山を越えた先にも大きな街がある。
「……娘が生まれたからな」
「え……」
む、娘っ?!
「お子さんいらしたんですか?!」
「ああ。今年で十四になる。今は魔術都市『ソウルセル』で勉学に励んでいるよ」
衝撃の事実に開いた口が塞がらない。お、オジサマに娘。しかも十四……
「ま、そういう事もあってここに落ち着いた訳だ」
「そうなんですね……」
店内が静寂で満たされる。聞かなきゃ良かったと後悔の念が駆け巡っていた。おしゃべりなおばさまもそんな話はしなかったから、二人に子供は居ないものと思っていたんだが……
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