13 / 125
二度目のデートはチート武器で
しおりを挟む
ステレが<夜明けの雲>と立ち会ってから、100日。季節は廻り、山の空気が涼しくなりつつある。秋晴れの空の下、ステレはいつもの毛織の上下で獣道を登る。今日は最初から鎧は着ていない。
やはりドルトンは間に合わなかったが、愛用のバルディッシュも持っていない。代わりに、背には雑具と弁当を入れた背負い袋に加え、布で巻かれた長い棒を背負っている。
鬱な期間は作業に集中することで何とか乗り切った。ちょうどよく没頭できる作業ができたのだ。やり込み過ぎて寝食も忘れて一心に木を削っていたら、何か楽園のような景色が見えだした。鬱を飛び越して、最高にハイってやつになっていたらしい。
下生えを刈りながらの登山で、思わず時間が掛かった。ようやくたどり着いた決闘場でもある広場の真ん中で待つと、間もなく日が中天に達し神殿の入り口に妙な気配が渦巻く。
「あー、ウキウキ気分なのが丸わかりじゃない」
苦笑しながら呟くと、それに答えるように黒く口を開けた入口から染み出すように黒衣の人物が現れた。
「そりゃもう、会えない100日は長かったよ。お久しぶりステレ。どうかな?俺対策は何か目処が立ったかい?」
相変わらずの地獄耳だ。
「お久しぶり<夜明けの雲>。まぁ、前よりは多少マシな打ち合いができるとは思うわ。、、、前のあなたがあれで全力だったなら、の話だけどね」
「むふん、さてどうだろうね?」
<夜明けの雲>はにやりと笑った。
ステレは背の荷物をほどき、布の包から棒を取り出す。
「…ん?それ、ここに落ちてた剣じゃないよね?」
ステレの所作をじっと見ていた<夜明けの雲>は怪訝な顔をした。布にくるんでいたから、鞘の朽ちてしまった抜き身の剣だとばかり思っていたのだが、ステレの取り出した棒には、刀身の輝きが無い。
「せっかくの贈り物だったけど、目の飛び出るような超高級品ばかりで私の手にはあわないから、みんな譲ってしまったわ。これは、あなたに合わせて誂えたの」
<夜明けの雲>はステレの持つ武器をじーーっと見つめる。ステレの持つ剣?棒?は、鍔が無い。握りの部分を僅かに凹ませ、鍔とポメルの位置が膨らんでいる。鞘のままかと思ったが、それにしては縁が薄い。あれが鞘だと、刀身は両手持ちの細剣ということになる。そしてステレは、剣を抜くそぶりも見せない。
「んん~~~、、、、もしかして、それ木剣?刃が着いてないんじゃ?」
「あなた、武器はなんでも良いって言ったじゃない。それにコレ、当たるとものすごーく痛いわよ?」
「うえぇ~、魔人と立合するのに、木剣持ってきたヤツ始めてだ」
薄く笑うステレに対して、不満そうにぼやく<夜明けの雲>は明らかにテンションが下がっていた。
「あなた、バケモノじみた速さだから、こうでもしないと当たらないでしょ?」
「それは本末が転倒してる気がするぞ?。当たっても倒せなきゃ意味ないだろ」
「だから、、、当たると痛いって」
ステレはにやりと笑うと、前の立合の時と同じく、右のこめかみに握りを掲げる。前のような即興ではない。あれから何度も木剣を振り続け、構えを自分なりにものにしたつもりだ。
(まずは、、、不貞腐れたコイツを本気にさせなきゃね)一目でやる気の無くなったと判る<夜明けの雲>に、動きの起りも見せずに踏み込んだステレが袈裟に斬りかかる。やる気なさげだった<夜明けの雲>は、しかしステレの斬撃を難なく躱した。躱したままの拍子でカウンターを入れようとした<夜明けの雲>は返し太刀に阻まれて一歩退く。
(確かに早い、、が、、、)<夜明けの雲>は続く斬撃を躱し様に木剣に手刀を落とした。折るどころではなく、木剣を『切る』つもりだった。だが、ガンと鈍い音を立て、手刀が弾かれる。驚く<夜明けの雲>は逆袈裟を身体を捻りながら躱し、ステレの懐に入る。だが、突き入れようとした拳は、振り下ろされる木剣の柄頭で阻まれた。<夜明けの雲>は牽制の蹴りを繰り出すと同時に距離を取った。
「ってぇ。なんだそれ?手ごたえは確かに木剣だけどえらく頑丈だ」
右手を振りながら<夜明けの雲>がぼやく。鋼鉄もねじ曲げる一撃が、素手で赤樫の棒を叩いたような感覚で弾かれた。
「言った通りでしょ?」
言いながらステレはくるりと逆手に持ちかえると、足元にあった小石に木剣を突き立てた。キンというかん高い音と共に石が粉々になる。木剣の切先にはささくれさえできていない。
「当たると痛いわよ、、って」
再び剣を掲げ、滑るように踏み込みながらの斬撃。先ほどより更に速い。当たると思った瞬間、<夜明けの雲>は強化の魔力を込めた拳で横合いから弾き剣の軌道をかろうじて逸らす。肉眼で見える程の魔力の波紋が空間を揺らす。
ステレは、前の立合いに倍する速度で剣を振るう。<夜明けの雲>が初めて防戦一方になった。しかし、体を躱し、拳で軌道を逸らし、直撃は許さない。
またも<夜明けの雲>が距離を取った。
「うわ、えげつな。魔力の塊じゃないか。それ作るのにどれだけ掛かったんだよ?」
「お金?時間?。拾った木を削っただけだから無料よ。時間は月一巡と半くらいかな」
ステレは、小割した魔法の樫の材の中に、割り損ねた端材があるのを見つけた。それは上手く裂くことができず、半端な長さになってしまった上に、他の材に比べたら厚みが半分になってしまったものだった。それを手にしたとき、(これって、鋼と同等以上の強度の木剣になるんじゃ?)と思いついたのだ。
それからはただひたすら端材を削り続けた。剣は刃筋を正確に立てなければ威力を発揮できない、僅かの歪みも威力を減衰させる。鍛冶のように鍛錬で仕上げるのではないから修正が効かない、言わば、鋼材から刀身を正確に削り出すのに等しい手間がかかった。糸に錘を吊るし、刃筋が直線となるよう何度も念入りにチェックしながら削り続け、ようやく約束の日寸前に思い描く仕上がりとなったのだ。
でき上がった木剣は、普通の木剣よりも長いが刃の部分がやや薄い。魔銀の長剣より軽くなった。これ以上軽いと剣としての違和感が出るかもしれない。残りの日はただ剣を振ることに費やした。
最初の戦いの後、ステレは自分なりに<夜明けの雲>の戦いぶりを分析している。
素手、素肌で完全武装の剣士と闘うため、<夜明けの雲>は後の先を取るスタイルを徹底している。先手を取って仕掛けた拳に、剣を合わせられただけで命取りになるからだ。
一方で<夜明けの雲>は、防御以外のあらゆる面が人外の域に達している。
こちらの動きを読み、攻撃のスキにはどんな距離からでもカウンターを打ち込み、その威力は甲冑で身を固めていても致命的な威力となる。
そんな化物とどう闘うか?。
ステレの結論は『カウンターを打たせぬよう、先の先を取り続ける』であった。
だがその時点では、よほどの修練を積まねば実現不可能な、机上の対抗策だった。この木剣を思いつたとき、初めて実現可能な対抗策となったのだ。
「えー、嘘だぁ。魔の森の木ったって、魔法使い数人がかりでかなりの期間魔力を込めなきゃ、そこまでの魔力は帯びないはずだぞ」
「森の管理人でも知らない事あるのね」
軽口を叩きながらも、内心でステレは舌を巻いている。確かに優位に勝負を進めている。彼の速さに対抗できるだけの感触は掴んでいたはずだ、なのに剣がまったく当たらない。やはり前回の勝負は、彼にとっては単純な速さ比べのようなものだったのだろう。だとすると、これからが本当の勝負だ。
ステレは、剣を構えると再び斬り込む。
これまでの打ち合いでタイミングを計ったのか、今度は<夜明けの雲>は引かなかった。瞬時に間合いに入ると左の拳を突き入れる。しかし、読んでいたのはステレも同様だ。自らも踏み込むことでギリギリで拳を躱したステレは、肩口で<夜明けの雲>を突き上げた。意表を突いた剣士の体当たりに体が一瞬浮いて、二人の間合いが離れた。それは剣の間合い。一瞬早く足場を固めたステレが打ち下し気味に魔人の左面を打つ。<夜明けの雲>は足が台地を掴むや、一気に踏み込み打込みを左手で受けた。ステレの剣が初めてマトモに当たった。物打を外された剣は、それでも<夜明けの雲>の左腕の骨に達する、、が斬れない。腕一本で斬撃を食い止める。さしもの<夜明けの雲>も体が流れて拳を放てない。が、恐るべき速さでステレの左脇から後方に回り込んだ。振り向きざまに斬ろうとしたステレは
(ダメだ。この木剣の鍔元では斬れない)
瞬時の判断で手首を返した。ステレは半回転しながら後退して間合いを取りつつ回転に乗せた突きを繰り出す。この間合いで致命の一撃を繰り出すには、切先で突くしかない。
<夜明けの雲>は神速の切先よりも半歩早かった。右腕の捻りでステレの剣の峰を下に押し下げながら拳を突き入れる。震脚の鈍い響きと共に、二人の間に圧縮された空気が弾けた。
やはりドルトンは間に合わなかったが、愛用のバルディッシュも持っていない。代わりに、背には雑具と弁当を入れた背負い袋に加え、布で巻かれた長い棒を背負っている。
鬱な期間は作業に集中することで何とか乗り切った。ちょうどよく没頭できる作業ができたのだ。やり込み過ぎて寝食も忘れて一心に木を削っていたら、何か楽園のような景色が見えだした。鬱を飛び越して、最高にハイってやつになっていたらしい。
下生えを刈りながらの登山で、思わず時間が掛かった。ようやくたどり着いた決闘場でもある広場の真ん中で待つと、間もなく日が中天に達し神殿の入り口に妙な気配が渦巻く。
「あー、ウキウキ気分なのが丸わかりじゃない」
苦笑しながら呟くと、それに答えるように黒く口を開けた入口から染み出すように黒衣の人物が現れた。
「そりゃもう、会えない100日は長かったよ。お久しぶりステレ。どうかな?俺対策は何か目処が立ったかい?」
相変わらずの地獄耳だ。
「お久しぶり<夜明けの雲>。まぁ、前よりは多少マシな打ち合いができるとは思うわ。、、、前のあなたがあれで全力だったなら、の話だけどね」
「むふん、さてどうだろうね?」
<夜明けの雲>はにやりと笑った。
ステレは背の荷物をほどき、布の包から棒を取り出す。
「…ん?それ、ここに落ちてた剣じゃないよね?」
ステレの所作をじっと見ていた<夜明けの雲>は怪訝な顔をした。布にくるんでいたから、鞘の朽ちてしまった抜き身の剣だとばかり思っていたのだが、ステレの取り出した棒には、刀身の輝きが無い。
「せっかくの贈り物だったけど、目の飛び出るような超高級品ばかりで私の手にはあわないから、みんな譲ってしまったわ。これは、あなたに合わせて誂えたの」
<夜明けの雲>はステレの持つ武器をじーーっと見つめる。ステレの持つ剣?棒?は、鍔が無い。握りの部分を僅かに凹ませ、鍔とポメルの位置が膨らんでいる。鞘のままかと思ったが、それにしては縁が薄い。あれが鞘だと、刀身は両手持ちの細剣ということになる。そしてステレは、剣を抜くそぶりも見せない。
「んん~~~、、、、もしかして、それ木剣?刃が着いてないんじゃ?」
「あなた、武器はなんでも良いって言ったじゃない。それにコレ、当たるとものすごーく痛いわよ?」
「うえぇ~、魔人と立合するのに、木剣持ってきたヤツ始めてだ」
薄く笑うステレに対して、不満そうにぼやく<夜明けの雲>は明らかにテンションが下がっていた。
「あなた、バケモノじみた速さだから、こうでもしないと当たらないでしょ?」
「それは本末が転倒してる気がするぞ?。当たっても倒せなきゃ意味ないだろ」
「だから、、、当たると痛いって」
ステレはにやりと笑うと、前の立合の時と同じく、右のこめかみに握りを掲げる。前のような即興ではない。あれから何度も木剣を振り続け、構えを自分なりにものにしたつもりだ。
(まずは、、、不貞腐れたコイツを本気にさせなきゃね)一目でやる気の無くなったと判る<夜明けの雲>に、動きの起りも見せずに踏み込んだステレが袈裟に斬りかかる。やる気なさげだった<夜明けの雲>は、しかしステレの斬撃を難なく躱した。躱したままの拍子でカウンターを入れようとした<夜明けの雲>は返し太刀に阻まれて一歩退く。
(確かに早い、、が、、、)<夜明けの雲>は続く斬撃を躱し様に木剣に手刀を落とした。折るどころではなく、木剣を『切る』つもりだった。だが、ガンと鈍い音を立て、手刀が弾かれる。驚く<夜明けの雲>は逆袈裟を身体を捻りながら躱し、ステレの懐に入る。だが、突き入れようとした拳は、振り下ろされる木剣の柄頭で阻まれた。<夜明けの雲>は牽制の蹴りを繰り出すと同時に距離を取った。
「ってぇ。なんだそれ?手ごたえは確かに木剣だけどえらく頑丈だ」
右手を振りながら<夜明けの雲>がぼやく。鋼鉄もねじ曲げる一撃が、素手で赤樫の棒を叩いたような感覚で弾かれた。
「言った通りでしょ?」
言いながらステレはくるりと逆手に持ちかえると、足元にあった小石に木剣を突き立てた。キンというかん高い音と共に石が粉々になる。木剣の切先にはささくれさえできていない。
「当たると痛いわよ、、って」
再び剣を掲げ、滑るように踏み込みながらの斬撃。先ほどより更に速い。当たると思った瞬間、<夜明けの雲>は強化の魔力を込めた拳で横合いから弾き剣の軌道をかろうじて逸らす。肉眼で見える程の魔力の波紋が空間を揺らす。
ステレは、前の立合いに倍する速度で剣を振るう。<夜明けの雲>が初めて防戦一方になった。しかし、体を躱し、拳で軌道を逸らし、直撃は許さない。
またも<夜明けの雲>が距離を取った。
「うわ、えげつな。魔力の塊じゃないか。それ作るのにどれだけ掛かったんだよ?」
「お金?時間?。拾った木を削っただけだから無料よ。時間は月一巡と半くらいかな」
ステレは、小割した魔法の樫の材の中に、割り損ねた端材があるのを見つけた。それは上手く裂くことができず、半端な長さになってしまった上に、他の材に比べたら厚みが半分になってしまったものだった。それを手にしたとき、(これって、鋼と同等以上の強度の木剣になるんじゃ?)と思いついたのだ。
それからはただひたすら端材を削り続けた。剣は刃筋を正確に立てなければ威力を発揮できない、僅かの歪みも威力を減衰させる。鍛冶のように鍛錬で仕上げるのではないから修正が効かない、言わば、鋼材から刀身を正確に削り出すのに等しい手間がかかった。糸に錘を吊るし、刃筋が直線となるよう何度も念入りにチェックしながら削り続け、ようやく約束の日寸前に思い描く仕上がりとなったのだ。
でき上がった木剣は、普通の木剣よりも長いが刃の部分がやや薄い。魔銀の長剣より軽くなった。これ以上軽いと剣としての違和感が出るかもしれない。残りの日はただ剣を振ることに費やした。
最初の戦いの後、ステレは自分なりに<夜明けの雲>の戦いぶりを分析している。
素手、素肌で完全武装の剣士と闘うため、<夜明けの雲>は後の先を取るスタイルを徹底している。先手を取って仕掛けた拳に、剣を合わせられただけで命取りになるからだ。
一方で<夜明けの雲>は、防御以外のあらゆる面が人外の域に達している。
こちらの動きを読み、攻撃のスキにはどんな距離からでもカウンターを打ち込み、その威力は甲冑で身を固めていても致命的な威力となる。
そんな化物とどう闘うか?。
ステレの結論は『カウンターを打たせぬよう、先の先を取り続ける』であった。
だがその時点では、よほどの修練を積まねば実現不可能な、机上の対抗策だった。この木剣を思いつたとき、初めて実現可能な対抗策となったのだ。
「えー、嘘だぁ。魔の森の木ったって、魔法使い数人がかりでかなりの期間魔力を込めなきゃ、そこまでの魔力は帯びないはずだぞ」
「森の管理人でも知らない事あるのね」
軽口を叩きながらも、内心でステレは舌を巻いている。確かに優位に勝負を進めている。彼の速さに対抗できるだけの感触は掴んでいたはずだ、なのに剣がまったく当たらない。やはり前回の勝負は、彼にとっては単純な速さ比べのようなものだったのだろう。だとすると、これからが本当の勝負だ。
ステレは、剣を構えると再び斬り込む。
これまでの打ち合いでタイミングを計ったのか、今度は<夜明けの雲>は引かなかった。瞬時に間合いに入ると左の拳を突き入れる。しかし、読んでいたのはステレも同様だ。自らも踏み込むことでギリギリで拳を躱したステレは、肩口で<夜明けの雲>を突き上げた。意表を突いた剣士の体当たりに体が一瞬浮いて、二人の間合いが離れた。それは剣の間合い。一瞬早く足場を固めたステレが打ち下し気味に魔人の左面を打つ。<夜明けの雲>は足が台地を掴むや、一気に踏み込み打込みを左手で受けた。ステレの剣が初めてマトモに当たった。物打を外された剣は、それでも<夜明けの雲>の左腕の骨に達する、、が斬れない。腕一本で斬撃を食い止める。さしもの<夜明けの雲>も体が流れて拳を放てない。が、恐るべき速さでステレの左脇から後方に回り込んだ。振り向きざまに斬ろうとしたステレは
(ダメだ。この木剣の鍔元では斬れない)
瞬時の判断で手首を返した。ステレは半回転しながら後退して間合いを取りつつ回転に乗せた突きを繰り出す。この間合いで致命の一撃を繰り出すには、切先で突くしかない。
<夜明けの雲>は神速の切先よりも半歩早かった。右腕の捻りでステレの剣の峰を下に押し下げながら拳を突き入れる。震脚の鈍い響きと共に、二人の間に圧縮された空気が弾けた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
俺だけ“使えないスキル”を大量に入手できる世界
小林一咲
ファンタジー
戦う気なし。出世欲なし。
あるのは「まぁいっか」とゴミスキルだけ。
過労死した社畜ゲーマー・晴日 條(はるひ しょう)は、異世界でとんでもないユニークスキルを授かる。
――使えないスキルしか出ないガチャ。
誰も欲しがらない。
単体では意味不明。
説明文を読んだだけで溜め息が出る。
だが、條は集める。
強くなりたいからじゃない。
ゴミを眺めるのが、ちょっと楽しいから。
逃げ回るうちに勘違いされ、過剰に評価され、なぜか世界は救われていく。
これは――
「役に立たなかった人生」を否定しない物語。
ゴミスキル万歳。
俺は今日も、何もしない。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる