14 / 125
告白タイム1
しおりを挟む
胴の真中を狙ったステレの突きは、右腕の捻りで逸らされ、右脇腹をかすめるに留まった。<夜明けの雲の>の拳はガラ空きになったステレの胴の寸前に突きつけられている。<夜明けの雲の>がその気なら、腹には大穴が空いていたはずだ。
突きを出さざるを得ない状態に追い込まれた。拳闘士の間合いに入られた時点でステレは負けていた。
死を覚悟した境地からステレはようやく復帰し、大きく息を吐く。
「私の負けね」
つぶやいて剣を下した。
「、、、あ、、、うん、俺の勝ちだね」
一瞬固まった<夜明けの雲>は我に返ったように2、3歩下がると、真面目な顔でステレを見つめる。
奇妙な表情に、今度はステレが戸惑った。何かおかしな事を言っただろうか? 問いただそうとした矢先、<夜明けの雲>の左手の指先から血がしたたり落ちた。
「い、痛てぇ、、、、、」
それが切っ掛けのように、真剣な表情から一瞬で情けない顔になった<夜明けの雲>は、しゃがみ込むと折れた左手を摩るように治療魔法をか始めた。うずくまる足元に落ちた血は真っ青な色をしている。
ふーと息を吐きだしたステレは、木剣の刀身を見る。乾坤一擲の一撃だったが、踏み込みの速さに負け鍔元でしか切れなかった。もしこれが魔銀の剣だったら腕を斬れただろうか、、、、。いや、この木剣でもあの打ち込みならば、彼の頭に届くはずだった。
万全だったなら。
「まだ届かないか、、、」
ステレは顔を顰め左手を見る。小指と薬指が腫れあがっている。一瞬の攻防のうちに両手剣の要になる指を折られていた。これでは右手一本での打込みと大差無い。
「手、見せてよ」
しゃがみ込んだままの<夜明けの雲>が言った。自分の治療を終えたのだろうか。袖まくりした左腕には傷は見当たらない。
一瞬だけ迷ったあと、黙って左手を差し出す。
うずくまっていた<夜明けの雲>は膝を付き、まるで貴人に口づけするようにステレの左手を取った。
「ちょ、、」
何の羞恥プレイだ。(コイツ絶対わざとやってるに違いない)そう思いながら手を引っ込めようと思ったら
「良かった、後遺症残さず治せるよ」
というなり、確認も予告も無く治療魔法を流し込んで来た。
「え?、、、イタタタタタタッターーー」
いきなりの骨折を治す治療痛に、色気も何もない悲鳴を上げ、てステレは飛び上がった。
「飲む?」
半透明な琥珀の水筒から一口飲み、<夜明けの雲>に掲げて見せる。
ステレの木剣を面白そうに見ていた<夜明けの雲>は、木剣と引き換えに水筒を受け取った。中の液体は香草の香りがする。
「なにこれ?」
「水に蜂蜜と岩塩入れてハーブで香り付けたの」
「へぇ」
<夜明けの雲>も一口飲んで水筒を返した。
「ちょっと酸味が欲しいかな」
「そうね、ビネガーってどうやったら作れるのかしら」
なんでもかんでもドルトンには頼れない。自分で作れるものなら自分でなんとかしたい。この干し肉のように、、、。そう思いながら、ステレは荷物から干し肉を出して小さく切り分けて齧った、もう一つの欠片を黙って差し出す。
「ありがと」
受け取った<夜明けの雲>も噛み始める。
立ち合いの後、<夜明けの雲>はすぐに遺跡には戻らなかった。ステレに次の勝負も持ちかけてこない。日陰に座り込んで昼食を出したステレの隣に並んで座わると、木剣を見せてくれるよう頼みこんで来たのだ。
勝負が終わった後の奇妙な表情が気になったステレだが、何を聞くべきか迷っていた。聞きたいことがいろいろある。
「ねぇ、なんで最後寸止めしたのよ」
「俺の崩拳がマトモに入ったら、いくら君が頑丈な鬼人でも即死するよ。俺でも完全に死んだ人間を蘇生させることはできない」
わざとなのか天然なのか、この魔人は相変わらずのらりくらりと質問の論点をはぐらかす。
「そうじゃなくて、私を殺さない理由を聞いてるのよ」
「え?君みたいな面しろ、、、、貴重な人材を殺すなんてとんでもない」
「マテ、今なんて言いかけた?」
それは、言うか言うまいか、一瞬の躊躇があったのだろうか。ほんの一瞬の間のあと、<夜明けの雲>は呟くように言った。
「君は敗北を受け入れてくれる、、、と思ったからかな」
「え?」
突然奇妙なことを言われてステレは戸惑った。
前回も今回も彼には勝てなかった。前回は「あなたに勝てないことが判った」そうまで言ってる。彼の方が絶対強者なのは明らかなのに、負けを認めないと思っていたのだろうか。
「ここで、今までいろいろなヤツと戦ったよ。ほとんどが只人だったけど、皆君より強かったかな。楽しかった。だけど俺と同じ舞台で闘ってくれるヤツは居なかったよ」
遠い遠い記憶を辿るがごとく、<夜明けの雲>はぽつぽつと語り出した。
「俺が拳を止めようとしても、皆死ぬまで闘うのを止めなかった。負ければ皆死んだ。蘇生を拒否して死んだ。蘇生しても、恥だと言って自害したヤツもいたよ、、、」
心底悲し気な顔で呟く。
「俺はそいつらにもっと強くなって欲しかった。俺を倒せるくらいになって欲しかった。それでもし負けるなら、俺は鍛え直してまたそいつと戦いたかった。、、、、でも、その前に皆死んでしまった。俺の前には、俺を倒せたかもしれない屍しか残らなかった」
闘うことが生き甲斐のこの男は、しかし彼を打ち負かす強さには出会えなかった。そして闘った誰からも理解されなかったのだろう。或いは、彼我の力の差に絶望して死を選んでしまった。
そもそも言っていることが無茶苦茶だ。殺し合いを求めながら、死を選んだ戦士達に心底落胆している。自分が絶対強者だという目線でなければ、こんなことは言えない。この男は酷く身勝手で歪んでいる。
なのにズキりとステレの胸が痛む。
理解されないことの悲しさをステレは知っている。
理解されない行動をとり続けることで、自分も周囲も傷つくことも知っている。
…そして、それを判ったとしても止めることができないことも。
「でも、君は蘇生を受け入れてくれた。俺と再び戦ってくれた。鍛錬してまた戦ってくれた。拳を止めても受け入れてくれるかもしれない。いつか俺を超える強さになるかもしれない。そう思ったから拳を止めたんだよ」
(要するに、見込みがあると思われたということか)とステレは理解した。と同時に(たったそれだけのことで?)とも思う。
この勝負は『試合』では無いし、実際にステレは<夜明けの雲>を完全に殺しにかかっていた。だから殺されても文句は言えないし、言うつもりもなかった。にも拘わらず、たったそれだけのことで<夜明けの雲>は拳を止めたのか。
それは、圧倒的力量差を裏付けとした、身勝手で歪んだ温情だったのかもしれない。
ステレが負けを認めたのは、あの後どうしようがステレが勝てる見込みは無かったからだ。負けを認めるのは当然の決断だった。
だが、勝負がそのまま命の取り合いだった時代を生きた<夜明けの雲>にとっては、それは稀有な経験だった。半信半疑で拳を止め。『敗北を受け入れた』ステレを驚愕して見たのだ。
突きを出さざるを得ない状態に追い込まれた。拳闘士の間合いに入られた時点でステレは負けていた。
死を覚悟した境地からステレはようやく復帰し、大きく息を吐く。
「私の負けね」
つぶやいて剣を下した。
「、、、あ、、、うん、俺の勝ちだね」
一瞬固まった<夜明けの雲>は我に返ったように2、3歩下がると、真面目な顔でステレを見つめる。
奇妙な表情に、今度はステレが戸惑った。何かおかしな事を言っただろうか? 問いただそうとした矢先、<夜明けの雲>の左手の指先から血がしたたり落ちた。
「い、痛てぇ、、、、、」
それが切っ掛けのように、真剣な表情から一瞬で情けない顔になった<夜明けの雲>は、しゃがみ込むと折れた左手を摩るように治療魔法をか始めた。うずくまる足元に落ちた血は真っ青な色をしている。
ふーと息を吐きだしたステレは、木剣の刀身を見る。乾坤一擲の一撃だったが、踏み込みの速さに負け鍔元でしか切れなかった。もしこれが魔銀の剣だったら腕を斬れただろうか、、、、。いや、この木剣でもあの打ち込みならば、彼の頭に届くはずだった。
万全だったなら。
「まだ届かないか、、、」
ステレは顔を顰め左手を見る。小指と薬指が腫れあがっている。一瞬の攻防のうちに両手剣の要になる指を折られていた。これでは右手一本での打込みと大差無い。
「手、見せてよ」
しゃがみ込んだままの<夜明けの雲>が言った。自分の治療を終えたのだろうか。袖まくりした左腕には傷は見当たらない。
一瞬だけ迷ったあと、黙って左手を差し出す。
うずくまっていた<夜明けの雲>は膝を付き、まるで貴人に口づけするようにステレの左手を取った。
「ちょ、、」
何の羞恥プレイだ。(コイツ絶対わざとやってるに違いない)そう思いながら手を引っ込めようと思ったら
「良かった、後遺症残さず治せるよ」
というなり、確認も予告も無く治療魔法を流し込んで来た。
「え?、、、イタタタタタタッターーー」
いきなりの骨折を治す治療痛に、色気も何もない悲鳴を上げ、てステレは飛び上がった。
「飲む?」
半透明な琥珀の水筒から一口飲み、<夜明けの雲>に掲げて見せる。
ステレの木剣を面白そうに見ていた<夜明けの雲>は、木剣と引き換えに水筒を受け取った。中の液体は香草の香りがする。
「なにこれ?」
「水に蜂蜜と岩塩入れてハーブで香り付けたの」
「へぇ」
<夜明けの雲>も一口飲んで水筒を返した。
「ちょっと酸味が欲しいかな」
「そうね、ビネガーってどうやったら作れるのかしら」
なんでもかんでもドルトンには頼れない。自分で作れるものなら自分でなんとかしたい。この干し肉のように、、、。そう思いながら、ステレは荷物から干し肉を出して小さく切り分けて齧った、もう一つの欠片を黙って差し出す。
「ありがと」
受け取った<夜明けの雲>も噛み始める。
立ち合いの後、<夜明けの雲>はすぐに遺跡には戻らなかった。ステレに次の勝負も持ちかけてこない。日陰に座り込んで昼食を出したステレの隣に並んで座わると、木剣を見せてくれるよう頼みこんで来たのだ。
勝負が終わった後の奇妙な表情が気になったステレだが、何を聞くべきか迷っていた。聞きたいことがいろいろある。
「ねぇ、なんで最後寸止めしたのよ」
「俺の崩拳がマトモに入ったら、いくら君が頑丈な鬼人でも即死するよ。俺でも完全に死んだ人間を蘇生させることはできない」
わざとなのか天然なのか、この魔人は相変わらずのらりくらりと質問の論点をはぐらかす。
「そうじゃなくて、私を殺さない理由を聞いてるのよ」
「え?君みたいな面しろ、、、、貴重な人材を殺すなんてとんでもない」
「マテ、今なんて言いかけた?」
それは、言うか言うまいか、一瞬の躊躇があったのだろうか。ほんの一瞬の間のあと、<夜明けの雲>は呟くように言った。
「君は敗北を受け入れてくれる、、、と思ったからかな」
「え?」
突然奇妙なことを言われてステレは戸惑った。
前回も今回も彼には勝てなかった。前回は「あなたに勝てないことが判った」そうまで言ってる。彼の方が絶対強者なのは明らかなのに、負けを認めないと思っていたのだろうか。
「ここで、今までいろいろなヤツと戦ったよ。ほとんどが只人だったけど、皆君より強かったかな。楽しかった。だけど俺と同じ舞台で闘ってくれるヤツは居なかったよ」
遠い遠い記憶を辿るがごとく、<夜明けの雲>はぽつぽつと語り出した。
「俺が拳を止めようとしても、皆死ぬまで闘うのを止めなかった。負ければ皆死んだ。蘇生を拒否して死んだ。蘇生しても、恥だと言って自害したヤツもいたよ、、、」
心底悲し気な顔で呟く。
「俺はそいつらにもっと強くなって欲しかった。俺を倒せるくらいになって欲しかった。それでもし負けるなら、俺は鍛え直してまたそいつと戦いたかった。、、、、でも、その前に皆死んでしまった。俺の前には、俺を倒せたかもしれない屍しか残らなかった」
闘うことが生き甲斐のこの男は、しかし彼を打ち負かす強さには出会えなかった。そして闘った誰からも理解されなかったのだろう。或いは、彼我の力の差に絶望して死を選んでしまった。
そもそも言っていることが無茶苦茶だ。殺し合いを求めながら、死を選んだ戦士達に心底落胆している。自分が絶対強者だという目線でなければ、こんなことは言えない。この男は酷く身勝手で歪んでいる。
なのにズキりとステレの胸が痛む。
理解されないことの悲しさをステレは知っている。
理解されない行動をとり続けることで、自分も周囲も傷つくことも知っている。
…そして、それを判ったとしても止めることができないことも。
「でも、君は蘇生を受け入れてくれた。俺と再び戦ってくれた。鍛錬してまた戦ってくれた。拳を止めても受け入れてくれるかもしれない。いつか俺を超える強さになるかもしれない。そう思ったから拳を止めたんだよ」
(要するに、見込みがあると思われたということか)とステレは理解した。と同時に(たったそれだけのことで?)とも思う。
この勝負は『試合』では無いし、実際にステレは<夜明けの雲>を完全に殺しにかかっていた。だから殺されても文句は言えないし、言うつもりもなかった。にも拘わらず、たったそれだけのことで<夜明けの雲>は拳を止めたのか。
それは、圧倒的力量差を裏付けとした、身勝手で歪んだ温情だったのかもしれない。
ステレが負けを認めたのは、あの後どうしようがステレが勝てる見込みは無かったからだ。負けを認めるのは当然の決断だった。
だが、勝負がそのまま命の取り合いだった時代を生きた<夜明けの雲>にとっては、それは稀有な経験だった。半信半疑で拳を止め。『敗北を受け入れた』ステレを驚愕して見たのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
俺だけ“使えないスキル”を大量に入手できる世界
小林一咲
ファンタジー
戦う気なし。出世欲なし。
あるのは「まぁいっか」とゴミスキルだけ。
過労死した社畜ゲーマー・晴日 條(はるひ しょう)は、異世界でとんでもないユニークスキルを授かる。
――使えないスキルしか出ないガチャ。
誰も欲しがらない。
単体では意味不明。
説明文を読んだだけで溜め息が出る。
だが、條は集める。
強くなりたいからじゃない。
ゴミを眺めるのが、ちょっと楽しいから。
逃げ回るうちに勘違いされ、過剰に評価され、なぜか世界は救われていく。
これは――
「役に立たなかった人生」を否定しない物語。
ゴミスキル万歳。
俺は今日も、何もしない。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる