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血塗れデート4
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「、、、、テレ?」
「ステレ!?」
意識を手放し、膝から崩れそうになったステレは、名を呼ぶ<夜明けの雲>の声で我に返った。
「ステレ・カンフレー!。聞こえる?もう少しの間でいい、もう少し立っていろ!」
始めて聞く真剣な声にかろうじて意識を繋ぎ止め、無言のまま崩れそうな膝に力を込めた。それでも支えきれず、<夜明けの雲>の肩を掴んで身体を支える。それを確認すると、何事か集中していた<夜明けの雲>は、ステレの身体から慎重に拳を引き抜き始めた。
「!っ」
胸に再び激痛が走り、また膝が崩れそうになる。だが<夜明けの雲>はトドメを刺そうとしているのではない。これは身体を復元する痛み、、。
粉砕された肋骨が、元の位置に戻ろうと体内で暴れている。裂けた肺が、潰れた肺胞組織が少しずつ復元されていく。悲鳴が出そうになるが、肺に空気が無い。声にならない唸り声を堪える。長いような短いような痛みの後、拳が離れ<夜明けの雲>は数歩後ろに下がり、満足そうにステレを見た。
「かはっ」
咳と共に血を吐き出したたステレは、ぺたんと座り込んで大きく息を吸った。手で口の血をぬぐう。肺に新鮮な空気が入ってくるのが判る。<夜明けの雲>は黙って手巾を差し出した。受け取ったステレは、口と鼻の血を拭った。体内で相当に出血したはずだが、吐き出す血はそれほど無い。身体の中に残った血も循環に戻されたのだろうか。顎と首の血を拭きとったステレは、身体を捻って自分の身体を見分する。
「信じられない」
裂けた鎧下と胸に巻いた包帯から見える肌にはうっすら赤みが残っているものの、傷跡は何も残っていない。
「さすが鬼人、頑丈だね。只人なら拳が貫通してた。それに大概は、治す時の方が痛いってすんごい悲鳴上げるんだけど」
「いや、それはそうかもしれないけど、、、いやそうじゃなくて、あなた、なんでこんな高度な治療魔法が、、、」
彼の治療魔法は以前目にした軍付きの魔法使いすら上回るものだ。とても拳闘士が修得できるものではない。
「そりゃ、俺の本職は魔法使いだもん」
「、、、、、、、は?」
たっぷりと心臓が10回打つほど固まった末に、ステレはようやく声が出た。
「俺、魔法使い」
ドヤ顔で繰り返す<夜明けの雲>をステレは力なく指さしたまま口をぱくぱくさせている。
「い、いや、、、ま、魔法使いって、、こう、華奢で、、」
「君より華奢だよね、俺」
「ローブとかの軽装で、、」
「君より軽装だよね。素手だし防具すら着けてないよ、俺」
「あーもうっ!」
ステレはへたり込んだまたガシガシと頭をかきむしった。自分の知っていた魔法使いが行方不明だ。
「だって魔法を使ったようなそぶりが全然ないじゃない、、、、」
「今使って見せたよ」
「だ・か・ら・そうじゃなくて、なんで魔法使いなら魔法で闘わないのよっ」
のらりくらりな<夜明けの雲>に逆ギレしてとうとう怒鳴ってしまった。
「いや、面倒だし」
「面倒?」
<夜明けの雲>の回答は、ステレの想像の埒外だった。
「大概の相手は殴った時点で死んじゃうんでね、普段全然使わない。魔法使ったの久しぶりだわ。ちゃんと発動して良かった」
「素手で剣士を撲殺する魔法使いが居るかーっ」
もう、何がなんだか判らなくて、とにかく叫んだ。自分も只人に比べれば大概常識外れだったはずだ。この男はそれを更に上回る非常識だ。
「君の目の前におるよ。俺は、君たちの世界じゃ、魔人と呼ばれてるはず。こう見えて結構強いのよ?」
コイツは何者なのだろう?と思ったら、<夜明けの雲>は聞かれる前に自分で白状した。
「魔人って、、、、」
ステレは愕然とした。「魔人」は伝説として語られている存在である。対抗しうる存在である「勇者」共々、伝説というよりお伽話の域に入っていると言ってもいい。
「本当なの?」
「嘘ついて自分を盛っても、後でバレたらかえって嫌われるでしょ?俺はお付き合いする相手には嘘を付かないことにしてるよ」
「だからどうして口説くような話に、、、、」
盛り上がった緊張感があっという間に抜けて行く。しばらくがっくりとうなだれて地面を見ていたステレは、とりあえず色々な事を保留することにした。それより大事なことがある、伝説の存在は何故自分を生かしたのだ?。
「まぁ、あなたには勝てないことが判ったわ。で、敗者の私を蘇生してどうするの?。夜の相手にはあんまりお勧めしないわよ」
「いやまぁ俺にも好みってものがあるよ?。そっち方面のお付き合い相手には、もう少し柔らかそうなの選ぶよ」
「、、、自分で言っといてなんだけど、あっさり否定されると結構腹立つわね」
「そっち方面は期待しないけど、君の剣の腕は評価するよ。それ以上に、俺の舞台に上がって勝負してくれたのがいい。これだけのバ、、、剣士は珍しい」
「あー」
ステレは自分の内心を見透かされていたことを知って天を仰いだ。まぁ、自分が彼を読めたのだから、逆もまた当然か、、、というか、今コイツなんて言いかけた?突っ込もうと思ったら
「なので、もう少し腕を磨いて来てよ。もう一回やろう」
とんでもないことを言ってきた。
「勘弁して、、、勝てないことが判ったったって、今言ったの聞いてない?」
ステレはうんざりしたように言う。今の自分に伝説の魔人に敵う術があるとは思えない。
「今日の二回の立合いでも、十分に腕を上げてるじゃない。魔法で闘うのはつまらないからやらないよ。それは約束できる。肉体言語で語り合おう」
「アンタのどこが魔法使いなんだろう?」
「まぁ変わってるってのは自覚してる、否定しない」
どうやら「魔人」が全てこうという訳ではないらしい。なんとなく安心した。安心するラインがやけに低い気もするが、たぶん気にしちゃダメだ。
「代わりと言っちゃなんだけど、ココに転がってる武器、みんな上げるよ。年代物だけど質が良い物があるはずだよ。剣士には結構な報酬だと思うけどね」
質が良いどころではない、さっき見つけた数振りですら、大貴族の家宝か下手したら国宝扱いの貴重品だ。
「別にあなたの物じゃないでしょうに」
「戦利品?まぁ、そんな感じ。今まで誰も取りに来なかったし」
「念のため聞くけど、私に選択肢は?」
「了解いただけるまで、毎晩窓の下で俺の気持ちを、、、、」
ステレは色々諦めた。
「、、、判ったわ、蘇生して貰った命だし、失望させないようにもう少し頑張ってみる」
「期待してるよ。今度は時間を上げるよ。100日後くらいでいいかな?。また正午に」
「はいはい」
言うだけ言って、嬉しそうに<夜明けの雲>は遺跡の中に帰って行った。すぐに気配すら感じなくなる。
(やれやれ、、、、)
ステレはもう一度ガラクタの山を見て、溜息をつき、天を仰ぎ、、、諦めて、取りあえずは昼食を取ることにした。身体がだるい。失った血が完全に戻っていないのかもしれない。
僅かな日陰を探して座り込むと、背負いの中から干し肉を取り出して切り分け、捏ねた小麦粉を竈の灰に埋めて焼いたパンに蜂蜜を塗って食べる。さすがにいつものカチカチのパンは、汁物無しでは食べるのがつらい。
食事をしながら、どうやったら彼を満足させる闘いができるか考え、そんな自分に苦笑した。
(やっぱり私も戦闘狂だったわ)。
食事を片付けると、籠手を着けて武具を漁り始めた。最初は彼の言う通り手に合う武器を探すつもりだったが、選別している途中で考えが変わった。朽ちずに残っていた武具に見覚えのある紋章がいくつかあったのだ。間違いなくグラスヘイムの貴族の紋章だった。(送り返すべきだろう)自然にそう思った。そもそも、この地は王家のものだ。魔獣の素材はともかく残された武具を私有するのは良くない。朽ちずに形の判別が付くものは集めて王都に送ろう。そう決めた。
王の許を離れるとき「どこに居ようと私は陛下の臣です」そう誓いを立てたのだから。その誓いは、すべてを捨てたステレに唯一残ったもの、王都を出たステレが唯一残したものなのだ。
形の残る武具を拾い出し、とりあえず持てるだけの荷物を持って山小屋に戻ったステレは、その後3往復ほどする羽目になった。そうして集めた剣やら、紋章の入った甲冑や盾の一部やらを綺麗に洗い、手持ちの箱に整理しておく。広場には骨片も落ちていた。遺体はここで土に還ったのだろうか、集めるのは止めておいた。
洗って見分してみたところ、朽ちずに残っているはずである。残っていた武具には補強に魔銀のみならず、物凄い物になると神銅(オリハルコン)が使われていたのだ。こんな金属、王錫に使われているもの以外、他に見たことが無い。
相当古いもののようだが、彼がやったのだろうか?。
「素手で魔法金属の鎧着た戦士倒すとか、どんだけ、、、、良く生きてたな、私。、、、、あ、死んだか」。
2回死んでもまだ生きてるのは、運が良いのか悪いのか、、、我が身を嘆いても、慰めてくれる者は誰も居ない。
「後100日、、、97日か、、、どうしようかしら」
魔人への対抗策を考えながら丸太で素振りをしていてふと気が付いた。
「ん?、、、もし「魔人」のアイツに対抗できたら、私は「勇者」ってことになるのかしら?」
「ステレ!?」
意識を手放し、膝から崩れそうになったステレは、名を呼ぶ<夜明けの雲>の声で我に返った。
「ステレ・カンフレー!。聞こえる?もう少しの間でいい、もう少し立っていろ!」
始めて聞く真剣な声にかろうじて意識を繋ぎ止め、無言のまま崩れそうな膝に力を込めた。それでも支えきれず、<夜明けの雲>の肩を掴んで身体を支える。それを確認すると、何事か集中していた<夜明けの雲>は、ステレの身体から慎重に拳を引き抜き始めた。
「!っ」
胸に再び激痛が走り、また膝が崩れそうになる。だが<夜明けの雲>はトドメを刺そうとしているのではない。これは身体を復元する痛み、、。
粉砕された肋骨が、元の位置に戻ろうと体内で暴れている。裂けた肺が、潰れた肺胞組織が少しずつ復元されていく。悲鳴が出そうになるが、肺に空気が無い。声にならない唸り声を堪える。長いような短いような痛みの後、拳が離れ<夜明けの雲>は数歩後ろに下がり、満足そうにステレを見た。
「かはっ」
咳と共に血を吐き出したたステレは、ぺたんと座り込んで大きく息を吸った。手で口の血をぬぐう。肺に新鮮な空気が入ってくるのが判る。<夜明けの雲>は黙って手巾を差し出した。受け取ったステレは、口と鼻の血を拭った。体内で相当に出血したはずだが、吐き出す血はそれほど無い。身体の中に残った血も循環に戻されたのだろうか。顎と首の血を拭きとったステレは、身体を捻って自分の身体を見分する。
「信じられない」
裂けた鎧下と胸に巻いた包帯から見える肌にはうっすら赤みが残っているものの、傷跡は何も残っていない。
「さすが鬼人、頑丈だね。只人なら拳が貫通してた。それに大概は、治す時の方が痛いってすんごい悲鳴上げるんだけど」
「いや、それはそうかもしれないけど、、、いやそうじゃなくて、あなた、なんでこんな高度な治療魔法が、、、」
彼の治療魔法は以前目にした軍付きの魔法使いすら上回るものだ。とても拳闘士が修得できるものではない。
「そりゃ、俺の本職は魔法使いだもん」
「、、、、、、、は?」
たっぷりと心臓が10回打つほど固まった末に、ステレはようやく声が出た。
「俺、魔法使い」
ドヤ顔で繰り返す<夜明けの雲>をステレは力なく指さしたまま口をぱくぱくさせている。
「い、いや、、、ま、魔法使いって、、こう、華奢で、、」
「君より華奢だよね、俺」
「ローブとかの軽装で、、」
「君より軽装だよね。素手だし防具すら着けてないよ、俺」
「あーもうっ!」
ステレはへたり込んだまたガシガシと頭をかきむしった。自分の知っていた魔法使いが行方不明だ。
「だって魔法を使ったようなそぶりが全然ないじゃない、、、、」
「今使って見せたよ」
「だ・か・ら・そうじゃなくて、なんで魔法使いなら魔法で闘わないのよっ」
のらりくらりな<夜明けの雲>に逆ギレしてとうとう怒鳴ってしまった。
「いや、面倒だし」
「面倒?」
<夜明けの雲>の回答は、ステレの想像の埒外だった。
「大概の相手は殴った時点で死んじゃうんでね、普段全然使わない。魔法使ったの久しぶりだわ。ちゃんと発動して良かった」
「素手で剣士を撲殺する魔法使いが居るかーっ」
もう、何がなんだか判らなくて、とにかく叫んだ。自分も只人に比べれば大概常識外れだったはずだ。この男はそれを更に上回る非常識だ。
「君の目の前におるよ。俺は、君たちの世界じゃ、魔人と呼ばれてるはず。こう見えて結構強いのよ?」
コイツは何者なのだろう?と思ったら、<夜明けの雲>は聞かれる前に自分で白状した。
「魔人って、、、、」
ステレは愕然とした。「魔人」は伝説として語られている存在である。対抗しうる存在である「勇者」共々、伝説というよりお伽話の域に入っていると言ってもいい。
「本当なの?」
「嘘ついて自分を盛っても、後でバレたらかえって嫌われるでしょ?俺はお付き合いする相手には嘘を付かないことにしてるよ」
「だからどうして口説くような話に、、、、」
盛り上がった緊張感があっという間に抜けて行く。しばらくがっくりとうなだれて地面を見ていたステレは、とりあえず色々な事を保留することにした。それより大事なことがある、伝説の存在は何故自分を生かしたのだ?。
「まぁ、あなたには勝てないことが判ったわ。で、敗者の私を蘇生してどうするの?。夜の相手にはあんまりお勧めしないわよ」
「いやまぁ俺にも好みってものがあるよ?。そっち方面のお付き合い相手には、もう少し柔らかそうなの選ぶよ」
「、、、自分で言っといてなんだけど、あっさり否定されると結構腹立つわね」
「そっち方面は期待しないけど、君の剣の腕は評価するよ。それ以上に、俺の舞台に上がって勝負してくれたのがいい。これだけのバ、、、剣士は珍しい」
「あー」
ステレは自分の内心を見透かされていたことを知って天を仰いだ。まぁ、自分が彼を読めたのだから、逆もまた当然か、、、というか、今コイツなんて言いかけた?突っ込もうと思ったら
「なので、もう少し腕を磨いて来てよ。もう一回やろう」
とんでもないことを言ってきた。
「勘弁して、、、勝てないことが判ったったって、今言ったの聞いてない?」
ステレはうんざりしたように言う。今の自分に伝説の魔人に敵う術があるとは思えない。
「今日の二回の立合いでも、十分に腕を上げてるじゃない。魔法で闘うのはつまらないからやらないよ。それは約束できる。肉体言語で語り合おう」
「アンタのどこが魔法使いなんだろう?」
「まぁ変わってるってのは自覚してる、否定しない」
どうやら「魔人」が全てこうという訳ではないらしい。なんとなく安心した。安心するラインがやけに低い気もするが、たぶん気にしちゃダメだ。
「代わりと言っちゃなんだけど、ココに転がってる武器、みんな上げるよ。年代物だけど質が良い物があるはずだよ。剣士には結構な報酬だと思うけどね」
質が良いどころではない、さっき見つけた数振りですら、大貴族の家宝か下手したら国宝扱いの貴重品だ。
「別にあなたの物じゃないでしょうに」
「戦利品?まぁ、そんな感じ。今まで誰も取りに来なかったし」
「念のため聞くけど、私に選択肢は?」
「了解いただけるまで、毎晩窓の下で俺の気持ちを、、、、」
ステレは色々諦めた。
「、、、判ったわ、蘇生して貰った命だし、失望させないようにもう少し頑張ってみる」
「期待してるよ。今度は時間を上げるよ。100日後くらいでいいかな?。また正午に」
「はいはい」
言うだけ言って、嬉しそうに<夜明けの雲>は遺跡の中に帰って行った。すぐに気配すら感じなくなる。
(やれやれ、、、、)
ステレはもう一度ガラクタの山を見て、溜息をつき、天を仰ぎ、、、諦めて、取りあえずは昼食を取ることにした。身体がだるい。失った血が完全に戻っていないのかもしれない。
僅かな日陰を探して座り込むと、背負いの中から干し肉を取り出して切り分け、捏ねた小麦粉を竈の灰に埋めて焼いたパンに蜂蜜を塗って食べる。さすがにいつものカチカチのパンは、汁物無しでは食べるのがつらい。
食事をしながら、どうやったら彼を満足させる闘いができるか考え、そんな自分に苦笑した。
(やっぱり私も戦闘狂だったわ)。
食事を片付けると、籠手を着けて武具を漁り始めた。最初は彼の言う通り手に合う武器を探すつもりだったが、選別している途中で考えが変わった。朽ちずに残っていた武具に見覚えのある紋章がいくつかあったのだ。間違いなくグラスヘイムの貴族の紋章だった。(送り返すべきだろう)自然にそう思った。そもそも、この地は王家のものだ。魔獣の素材はともかく残された武具を私有するのは良くない。朽ちずに形の判別が付くものは集めて王都に送ろう。そう決めた。
王の許を離れるとき「どこに居ようと私は陛下の臣です」そう誓いを立てたのだから。その誓いは、すべてを捨てたステレに唯一残ったもの、王都を出たステレが唯一残したものなのだ。
形の残る武具を拾い出し、とりあえず持てるだけの荷物を持って山小屋に戻ったステレは、その後3往復ほどする羽目になった。そうして集めた剣やら、紋章の入った甲冑や盾の一部やらを綺麗に洗い、手持ちの箱に整理しておく。広場には骨片も落ちていた。遺体はここで土に還ったのだろうか、集めるのは止めておいた。
洗って見分してみたところ、朽ちずに残っているはずである。残っていた武具には補強に魔銀のみならず、物凄い物になると神銅(オリハルコン)が使われていたのだ。こんな金属、王錫に使われているもの以外、他に見たことが無い。
相当古いもののようだが、彼がやったのだろうか?。
「素手で魔法金属の鎧着た戦士倒すとか、どんだけ、、、、良く生きてたな、私。、、、、あ、死んだか」。
2回死んでもまだ生きてるのは、運が良いのか悪いのか、、、我が身を嘆いても、慰めてくれる者は誰も居ない。
「後100日、、、97日か、、、どうしようかしら」
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この度ついに完結しました。
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今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
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