魔の森の鬼人の非日常

暁丸

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ぶき:きじんのけん E  ぼうぐ:きじんのよろい E

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 チェシャ達が本店に到着して数日後、ロイツェル侯の屋敷から『顔見せに来い』(意訳)という言伝が届いた。ドルトンは予め予測していたらしく、即座に『三日後に剣が仕上がる予定ですので上覧に伺います』と返書を送った。
 オーウェンは一刻も早くステレの顔を見たいだろうが、剣をもたらしたテンゲンには仕上がりを見て欲しかった。それに、ドルトンはこの機会に研ぎ師カルガリを侯爵に紹介するつもりだった。

 そして予定通り、護衛を兼ねる店員が最後の刀装を付けた彫金師の元から剣を受け取って来た。剣士たちの襲撃のせいで日程はかなりカツカツになったが、職人たちはいつも以上の力を発揮してくれたようだ。
 別の店員の護衛でカルガリも商会にやってきたが、『正装なんざ持ってねぇよ』と、作業するいつもの恰好だった。シアールヌイは工房で研究を続けているという。ステレに紹介すると、初めて見る鬼人に驚きながらも、上から下までステレをじろじろ見ながら周りをぐるぐる回った。何かと思ったら「うん、アレで大丈夫だろう」などと言い出したから、体格と剣の拵えで不都合が無いか確認していたらしい。それ以外は、ステレが何者だろうと興味が無いようだった。王国の只人でも、クヴァルシルで修行するような人間はやはり変わり者のようだ。

 先触れの後、三人を乗せた馬車はオーウェンの屋敷に向かって出発した。


 ロイツェル侯爵は、王国の侯爵位の中ではかなり上位に位置する爵位である。一介の職人からしたら、天の上の存在だ。だが、この侯爵は貴族にしては相当の変わり者であるらしい…とカルガリは思った。
 職人と商人でしかないカルガリとドルトンに声をかけ、自らの客として椅子を勧めたのだから。

 「ドルトンとは友人付き合いだ、そう緊張しなくていい」

 オーウェンはにこやかに声をかけるが、カルガリはなかなか肩の力が抜けない。屋敷に来るまでは『貴族なんぞ何するものぞ』な気持ちだったのだが、実際に屋敷に入ったら、職人の性で建物も調度品もどれだけの金と技術が注ぎこまれているか判ってしまったのだ。しかも、それがきちんと手入れされて長年維持管理されているのを見たら、貴族に敬意を払わざるを得なかった。権力なんぞクソくらえの職人も、名品の威光には弱かった。

 「この方は今でこそ侯爵だが、貧乏暮らしを味わったうえ数年に渡って外国を放浪している。庶民の心の判る方だ」
 「そう言われてもなぁ…」
 「ドルトンは危ないところを支援してくれた恩人だ。そして、剣の出来によってはあなたも私の恩人になる」

 そう言われて恐縮しつつ、カルガリはようやく人心地つくことができた、なにより自分の技と仕事には自信があったからだ。


 「こちらでございます」

 ドルトンが抱えていた剣の包みをテーブルの上に差し出した。
 オーウェンとテンゲンは目くばせを交わすと、屋敷の主ではなくテンゲンの方が切り出した。

 「報せについては某も伺った。無事研ぐことができ鋼の棍すら斬ったとか」
 「はい」
 「そして、剣士を昂らせる魔力があり、鬼人のステレ殿はかなり影響を受けたと?」
 「確証はありませんが、状況からしてまず間違いないかと…」

 中研ぎの状態で実戦に使用した事は、既にオーウェンに書簡で伝えてあった。送り主としては、付与効果が気がかりになるのは当然だった。

 「ステレはいいのか?」

 ステレは鬼である自分の居場所は王国に無いと思っていた。その心を昂らせる剣を佩くのに忌避は無いのだろうか。

 「私は……ずっと人の心のステレでありたいと思っていた。だから、この剣を抜いても平静でいられたら、夢が叶ったということ。それまで剣を使うつもりは無いわ」
 「なるほど…ステレがそう思うならいう事は無い。…では、テンゲン様…」

 まずは剣の元の持ち主に検分してもらいたい。それで十分な賞賛が得られれば、王国の職人の仕事に箔が付く。
 両手で受け取ったテンゲンは、包みを解こうとしてワクワク顔のステレの視線に気が付いて手を止めた。

 「ステレ殿は見ていないのでござるか?」
 「えぇ、中研ぎの状態で使いましたが、その後は返してそれきりです」

 商人として性分なのか、素の性格なのか、ドルトンはプレゼンのインパクトを大事にする。身も蓋もない言い方をすれば、サプライズ大好きである。なので、ステレの剣だというのに、ステレ自信がまだ現物を見ていなかった。いつもの事なので、ステレは全く気にしていない。

 「それはいかぬ、まずは使い主が抜くべきでござろう」

 そう言って、律儀にもテンゲンはそのまま包みをステレに渡した

 (いいの?)という視線を向けると、ドルトンは「閣下のご厚意ですので」と頷く。

 ステレは、包みを解くと剣を取り出した。仕上がった剣はステレも初めて目にする。
 <鴉>たちと斬り合った時は、革の仮鞘と仮の柄として革紐が巻かれていただけだが、剣には木製の鞘と装飾の金具が施されていた。
 鞘は軽い木で作られ、魔の森のラッカーで深紅に仕上げである。諸侯国では鞘の中ほどに足金物を付け剣を水平に近い形に佩くが、この拵は通常の王国の長剣のように腰に吊る形式にしてある。
 柄は刀身と一体で音叉の如く中央をくりぬいてあったので、握りやすさを考慮して両側面にブラッドウッドの薄い板を当て、上に赤と黒に染めた革紐を互い違いに巻いて滑り止めとしていた。
 これも一体で打ち出されている薄い小ぶりの鍔は、敵の刃から手を守るというよりは、突いた時に手を滑らせて自らの刃で手を傷つけぬためにある。なんの装飾もない、ただの薄板だった鍔の外側には金銅で覆輪をかけて、一周するように蔓と葉が浮き彫りにされている。

 「ドルトン、これ……」

 ステレは受け取った剣の金具をじっと見つめていた。
 柄頭には金銅の飾り金具が付けられていた。そこに刻まれているのは、ヤマボウシの花を意匠化した文様……カンフレー家の紋章だった。これはさすがのステレも予想していないサプライズだった。

 「森でお預かりして保管している刀身の折れた剣は、ご当主の証とお伺いしました。ご由緒は存じ上げませんが、もう剣として引き継ぐことはできないでしょう。この剣なら二度と折れる心配は無いかと」

 あの剣は、初代カンフレー男爵が健国王から賜ったものだと伝わっている。だが、どれほどの由来があろうと、カンフレー家は鬼の子孫だ。刃の無い剣では当主の持つ意味が無い。ステレは戦って剣を折った本人であり、現カンフレー家の当主なのだ。新しい当主の証を自分で見つける必要があった。
 この剣は…鬼となって抜けば、周りを撫で斬りにしかねない剣だ。人として抜かねばならない剣、それは鬼の血を引いて只人として生きるカンフレー家当主の証としてふさわしい剣ではないだろうか。

 「そうね、うん」

 ステレは両手で剣を持ったまま、テンゲンに礼を取る。

 「テンゲン様、この剣は当家の当主の証として使わせていただきます。鬼の心で抜く事の無いよう精進します」
 「ようござった。王国辺境伯家重代の剣となるなら、送った当家にとっても誉でござる」

 名実共に自分の剣だという思い固めたステレは、一息吐くとゆっくりと剣を引き抜いた。
 仮鞘の時はついていなかった真鍮のハバキが付けられていた。柄が一体成型の共金なので、刀身と鍔の間に挟んで固定する事ができず、切っ先の方から差し込み鍔に空いた透かしの穴に固定するようになっていた。
 そのまま剣を引き抜き刀身が露わになると、ステレだけでなく、みな一様に溜息をついた。
 その刃には、漆黒の地金に金の砂を撒いたようなかすかな輝きが、流水の如く流れている。それはまるで夜空に輝く銀河の如くに。そして、刀身両面に刻まれた古代文字の底には、紅く輝く緋鋼が輝いていた。
 この刀には諸侯国の刀剣に特徴の刃紋は一切ない。だからカルガリは地肌を際立たせる砥ぎに注力した。不破鋼にほんの僅かに混じる金属の微粒子を金砂の如く砥ぎ出したのは、カルガリの渾身の技だった。

 「見事だ」

 オーウェンがただ一言つぶやいた。
 テンゲンも頷く。

 「ウルスの研ぎ師が匙を投げた太刀を、ようここまで…」
 「身に余るお言葉…」

 カルガリが、なれない言い回しで頭を下げる。

 「お前に依頼した甲斐があった……」
 「やりがいのある仕事だった。これで魔法金属の剣を砥ぐ自身が付いた」
 「なるほど…貴族家の手に戻った剣の研ぎ直しか」

 ドルトンは、意図に気付いたオーウェンにカルガリの技の売り込みを始めた。
 その隣で、ステレは言葉も無く、ただ新たな当主の証の刀身を見つめていた。

 間もなく叙任の式典である。




 叙爵の式典は、二部で行われる。
 前半に行われれるのが騎士の叙任式であり、新たに爵位…騎士爵も含む…を受ける式典である。古式に法り、武家の者は武装し、前日は神殿や礼拝堂で斎戒してから式に臨む事になっている。
 後半には、陞爵者も含むお披露目の夜会が行われる。

 斎戒には、大概の貴族は叙任式の行われる会場隣接の神殿に入るが、ステレは一目を憚って街はずれの小さな礼拝堂に入って一晩祈りを捧げていた。かつて両親と共に訪れた事のある礼拝堂で、カンフレー領の最後の教導師はここから赴任したと聞いていた。

 着付けを終えて現れたステレは、漆黒と真紅の出で立ちだった。
 獣人を始め、北の平原をルーツとする文化では、赤は血と生命の色、黒は死の色であり、生死の狭間にある武具のモチーフとしてよく使われる。ドルトンは、テンゲンから送られた太刀が漆黒の刀身に赤く輝く文字が入っているのを見て、赤と黒をステレの色にすることを決めた。

 基になっているのは、森でステレが着ていた革小札の胴鎧だ。<夜明けの雲>との対戦で、小札がいくつか損傷していたから、ドルトンは修理と称して引き取り、叙任式に合わせて仕立て直してきた。
 漆黒の小札の胴鎧は、威毛を赤く染めた革紐に変え、同じ作りの草摺も追加した。ステレは騎士というよりは剣士だから、腕の動きを妨げないよう肩に防具は付けない。角のせいで冑もかぶれないから、鉢金を付ける。額当ては、意匠化した鬼神の顔を打ち出した革製で、ステレの額の角があたかも額当ての鬼神の角のように突き出している。籠手も脛当ても同じく固めて黒く染めた革製で、赤い革紐で綴じ付けられている。甲冑の革は全て魔の森の魔獣の皮で作り、魔獣の膠で固めてあるから、防御力は鋼の鎧と変わらない。
 ほとんどタイツのような細身の脚衣も魔の森の黒革製。柔軟で体にフィットするのに、専用の目打ちで下穴を空けないと縫製できないほど頑丈な素材だ。動きは妨げないがナイフの一突きぐらいなら食い止める効果がある。かなりタイトで腰回りの線が出てしまうので、スカート替わりに草摺を付ける必要があったのだ。
 羽織るマントも表は黒、裏は赤と、徹底して黒と赤のツートンでそろえている。

 と、ここまでは実戦用を想定した鎧だが、今回は式典用としてそれ以外は実戦を考慮しない装備になっていた。
 本来は胴鎧の下にキルトの鎧下と鎖帷子を着るが両方とも着けていない。鎧下は形状こそ立て襟の黒の鎧下なのだが、衝撃を吸収するための綿もフェルトも仕込まれていない。黒革に金糸の縁飾りを入れ、おまけにノースリーブだからほとんどチュニックと変わりない。籠手も最低限の腕と手の甲を覆うだけのもので、代わりに肘上の黒の長手袋まで付けている。長身のステレにはあまり必要無いのだが、立ち姿が綺麗になるということでブーツはいくらか踵を高くしていた。
 小札の鎧は右脇で袷になっているから、下に着る防具を減らしても調整する事ができた。板金鎧ではこうは行かなかっただろう。
 普段化粧気の全く無いステレが、珍しくフルメイクを施し、この日のために伸ばしていた髪もきちんと結い上げられている。黒い武装と赤い髪の間で、金色の瞳が輝いていた。
 とにかく、甲冑でありながら女性らしいラインを出すように苦心しており、わざわざコルセットまで付けている。嫌がったステレを説得するのに苦労したが、結い上げた髪と相まって、間違いなく女性に見える姿に仕上がったから、その甲斐はあったと言える。

 つまるところ、ドルトンは甲冑でドレスを再現しようとしたのだ。だから、肌を出しているのは、両肩と首から上だけだ。そして式典で着るドレスで黒は憚られるが、これは武装だから問題はない。黒一色の出で立ちだからこそ両肩の肌の白さが輝いていた。
 仮縫いの時には胴鎧が無かったから、ボディライン出まくりの鎧下と脚衣にミドルヒールのブーツを合わせていただけだった。ステレが「アレ着るの?」と躊躇する訳だ。

 仕上がりに満足したドルトンは、「うなじで色香を出しました」とドヤ顔の解説をして、チェシャから「エロ親父」と殴られていたが、そういうチェシャも「……うん、これは童貞を殺す鎧だ」などと呟いていた。
 意味が分からない。

 「童貞だろうが妻帯者だろうが、敵なら殺すわよ」
 「あ…うん……。ステレはそのままでいいわ、もう……」

 何故か呆れられた、解せぬ……。

 「それにしても…」

 姿見の前で改めて自分の全身をチェックしていたステレは、呆れ気味に言った。

 「また知らない人がいるわ……」

 自分の素の顔立ちには多少は慣れたのだが、本格的な化粧のうえ体形補正でちゃんと胸の膨らみがあるように見えるのだからすごい。素で『誰だこれ』と思ってしまう。その代わりにというか、店員数人がかりでコルセットを付ける時のボディメイクは、もう『人体改造』なのではと思う程だった。

 「思うに、化粧という技術は詐欺の一種ではなかろうか…」

  等と、呆れたような諦めたような口調で言い出す始末。

 「それは思っても口に出さないのが礼儀というものよ」

 そういうチェシャは体毛のある獣人なので、只人の化粧とは無縁なのだが。

 「私、礼儀知らずの鬼だし」
 「鬼人『卿』でしょ、貴族は紳士でなきゃ」
 「いや私、女なんだけど…」
 「…そういやそうだったわね」
 「酷っ」

 酷い言い草だが、家臣からさえ『心に〇玉を持つ女』などと呼ばれていたので、反論は諦めた。

 「しかし、これで戦うのは無理よね…」

 別に戦う必要は全然、全く、これっぽっちも無いのだが、武具を着ければそれが気になるのがステレだった。
 身体を捻ったり、手足を動かしてみた。こう見えてかなりの防御力を誇るが、コルセットのせいでかなり苦しい。踵の高い靴はどうにかよろけないくらいには慣れたが、足捌きや剣に体重を乗せるのに苦労しそうだ。これを着けて平気な王国の女性は、実は鬼人を上回る強者なのではと思えてくる。

 「剣で戦うばかりではありませんよ、貴族は美しさや立ち居振る舞いでも戦うものでしょう」
 「最初から負け戦だなぁ…」

 せっかくの晴れ舞台だというのに、どうにもテンションが上がらないらしいステレに少々発破をかけたドルトンだが、そもステレは勝負を投げているようだった。立ち居振る舞いは見苦しくないくらいに猫を被れるし、美しさに関しては言うまでも無い事なのだが、鬼人の美しさも化粧も借り物に思えるらしい。……ただ面倒くさいだけかもしれないが。

 (ふむ…)と、ドルトンはアプローチを変えてみる事にした。

 「今更ですが、ステレ様は化粧なしでも十分お美しいと保証いたします。今日のステレ様なら、侯爵の目には我々以上にお美しく見えるでしょうから、まず間違いなくお喜びになるかと…」
 「そうかなぁ。うーん、ならまぁ、未来の旦那のために少しは堂々とするよう頑張ろうかな……」

 ようやくテンションが上向いたらしいステレに胸をなでおろすドルトンだが、上向いたテンションはそのまま斜め上に突き抜けて行ってしまったらしい。 

 「そういや、魔人は着たままするのが好きだって言ってたけど、オーウェンはどうかな?」

 ステレがデリカシーとか慎みというのを時々置き忘れる女だという事を、皆は思い出したのだった。

◇◇◇
さすがにビキニアーマーではありませんでした。
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