魔の森の鬼人の非日常

暁丸

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(オマケ)キャラ解説など 2

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キャラ紹介その2です。
だんだん解説じゃなくて言い訳になってる気がするけど気のせい。


ダハルマ卿

【名前】
ダハルマ・トライバル

【種族・性別】
只人 男性

【出自・地位】
王国騎士
元兵馬相
元子爵
一旦役職、爵位を返上して隠居した後、討伐軍総指揮官として復帰したが、その際は王国騎士の位しか受け取らなかった。

【容姿・特徴】
一旦は隠居した老騎士。刈り込んだ黒髪は既に大半が白髪となっている。一度任務を受ければ、行軍中であろうと常に武装を解かない常在戦場の男。鎖帷子を寝間着替わりにしろと部下に指導していた。
騎士叙任から常に戦い続けて来た叩き上げの騎士であり、家柄ではなく実績で兵馬相(軍務大臣)を務めた程の人物。赫奕たる実績とその清廉な人柄で「騎士の中の騎士」と称賛される一方、平和が長く続く王国では戦闘狂扱いされる事さえあった。だが、目の届かない所で暴力に虐げられる者はまだ多く、「王国のどこが平和だ」が口癖だったという。キブト王にさえ諫言を辞さず、王も苦笑いしながら決して彼を遠ざける事はしなかった。

平和な世で官僚化する一方で戦士の心構えを忘れる騎士を憂い、更には領地の経営に失敗して経済的に困窮し、充分な教育に恵まれない貴族家の子弟が増えているのがその原因だとして、「重装騎兵たる騎士」の教育を無料で行っていた。
また、高位貴族子弟がたむろするだけのお飾り騎士団だった近衛を根本から叩き直し、揺ぎ無い王への忠誠と防御戦闘に特化した真の精兵に鍛え上げた。
その後は小競り合いの続く南方での政情安定に尽力し、その功績から伯爵への昇爵が確実視されながらも体力の衰えを理由に隠居した。
家は息子が継いだが、仕事は継が(げ)なかった。ダハルマ卿は幕僚の一人を自分の後任とし、南方の押さえの指揮官として推挙している。

その手腕と二心の無い実直さにより、60歳を超えた老齢ながら王自らの招聘により討伐軍の総指揮官に就任する。ブレス王が既に人望を失っている事を知っており、だからこそ自分がやるべき仕事として味方に付いた。そしてそれが文字通り最後の奉公となった。
奥方は存命であるが、戦死の報を聞いて漏らしたのは「もう心配しなくてもいいんですね」の一言だったという。
屋敷に居るより前線に居る方が長い生活、ようやく隠居したと思ったら最前線への復帰。奥方はいつ帰るとも判らない夫をただ待つだけだった。ダハルマは良き騎士であり良き貴族ではあったが、良き夫という訳にはいかなかったようだ。


主人公とまったく絡まないチョイ役ではあるが、過去バナの粗筋を作ったかなり初期の段階でキャラはできていた。ガチガチの老騎士像というのを形にしてみた。
最後は師弟対決になったので、彼の退場時の(仮)タイトルは「さらば師匠!ダハルマ・トライバル暁に死す」だったのだが、さすがに自重した。




マーシア

【名前】
マーシア・デルリメント

【種族・性別】
只人 女性

【出自・地位】
ツェンダフ公爵 デルリメント家の次女(きょうだいは姉、兄、妹)
現在の国王グリフの王妃

【容姿・特徴】
栗色の髪、飛び抜けた美女という訳でもない普通の容姿。普段は動きやすい服に化粧もせず書類仕事に精を出している。とはいえ、外観が相手に与える影響もよく知っており、重要な交渉では勝負メイクで見事に化ける。

領地経営の手助けもできるほどの才女だが、女性の活躍の場が少ない王国では、その才能を持て余していた。
かといって公爵家の娘では、そうそう他国に嫁ぐわけもいかず、自分自身で腕を振るいたい彼女は未婚のまま実家の手伝いをして終わるか、心を殺して貴族の妻として一生を送るしか無いと思っていた。もっと貧しい家庭だったら、人材集めをしているグリフに自分を売り込みに行ったかもしれないが、さすがに公爵家ではそれは叶わなかった。どうにか王妃に選ばれなかったのは行いの良さ(悪さ)のせいだと思っている。

マーキス卿が亡命中のグリフを支援するにあたり、交換条件としてグリフが王妃として娶る事になり、即位後に結婚した。才能だけを判断材料として、年齢も種族も性別も出自も一顧だにしないグリフは、彼女にとっても理想の主と言える。
グリフとの縁が繋がるまでの暗黒ともいえる日々にも彼女がくさらずに自分の生き方を貫けたのは、キブト王に直談判した少女=ステレの事を知ったためで、それ故に、ステレに対しては同志としての好感情を持っている。
本来はあまり目立つ形で政務に関わるつもりは無かったのだが(自分はともかくグリフ王が批判を受ける可能性が高かったため)、国政を大幅に改める大転換をキーリング卿亡き状態で進めるには彼女も王の閣僚として参加せざるを得ず、多くの政策に関わっている。『影の宰相』という呼び名も全く空言という訳ではない。
重度のワーカホリックで、自分の能力を活かせるのなら苦労も全く厭わない。本物の方の宰相が激務を理由に辞表を出すようなデスマーチの連続にも、目の下に隈を作りながら「今、自分は生きている…」と実感しているという。過労死して異世界転生とかしなきゃいいけど。

現在、彼女の最大の敵は「そろそろ孫の顔を…」と言い出しているマーキス卿である。

……別段マーキス卿が腑抜けた訳ではなく娘に過労死してほしくないからこそなのだが、当の娘は親の心子知らずを地で行っている。


チョイ役の商会の店員等を除けば、ステレ、チェシャと併せてようやく三人目の女性キャラ。……キリハを入れても四人しかいないって、ちょっと華が無さすぎる気もするが、世界設定をそうしちゃったんで仕方ない。
序盤にドルトンと面会したシーンでは、実は名前さえ未定だった。過去バナの清書を進めていざ登場させる際にはさすがに名無しという訳にはいかず、頭を捻った末に、最終的にはマーキスの娘なのでマーシアという、将来娘に恨まれるおとーさんのような事をやらかした。当然、他のきょうだいの名前なんて全然考えて無い。
初回登場時とだいぶキャラが違って見えるけど、ドルトンと面会した時は余所行きの顔だったということで一つ…



ノル・ヴァルレン

【名前】
ギリアン氏族、ルジ・ウォレスの子ノル・ヴァルレン

森人は数が少なく、氏族名でだいたいルーツが判るので家名は使わない。
作中ちょっと出て来たが、彼の名前「ノル・ヴァルレン」は、大陸語に訳せば「黒い森」という意味になる。

【種族・性別】
森人 男性

【出自・地位】
皇国東方の森人の郷の工匠。仕事柄取引のために只人の国に出る事も多く、その際にこれまで他種族に対して鎖国に近い状態だった王国へ入国が認められるようになったと聞いて、見物に出て来た。
森人たちは古来からの伝統を守って生きてるとされるが、彼らもまた排他的なためその実態はあまり知られていない。あちこちの原生林が只人の開発で破壊されずに残っているのは森人のおかげである。ノル・ヴァルレンは郷ではそれなりの地位にあり、外界に染まらぬ強さがあると認められたからこそ、只人の国に出る事を許されている。

【容姿・特徴】
森人はいわゆるエルフのこと。魔法の得意な華奢エルフではなく、弓の得意な超人エルフ。
金髪に緑の瞳にとがり耳。見た目は、髪の色と瞳(瞳孔)が違うものの、それ以外は鬼人に似ている。身体能力、魔法能力とも只人の上位互換。美形ぞろいだからエルフ狩りして奴隷に…なんてのは、本作では無理です。
彼は戦士ではなく工匠であるが、それでも只人の戦士では対処に苦労する強者。特に弓に関しては誇りを持っており、只人の追随を許さない。本職の戦士職は、只人からしたら鬼人の戦士と闘うのと大差ないくらいの強敵。
職人として、武器でも家具でも割となんでも作る。実は魔金属の鍛造もできるが、郷の外に流出させる事はまずない。

200年の間に忘れられているが、王国が他種族を排斥したのは、元はと言えば只人の戦争に他種族を巻き込む事に忸怩たる思いを持った健国王の判断である。参戦の義務をなくす代わりに国民としての権利も制限せざるを得なかったのである。それがいつしか只人絶対主義にすり替わってしまったのだから、健国王も草場の影で落胆しているだろう。森人にはこのあたりの情報がちゃんと残っており、彼も王国の変化を見極めるために訪れたのである。

なお、カンフレーの一族は自分たちで戦争に首を突っ込んできたうえに、カンフレーの地から離れるつもりは無かったから、他種族なのに王国の貴族として遇された。

彼が魔の森を訪れたのは、本人が言うように魔の森に興味があっただけではなく、マーシア王妃の依頼による。王都見物中に、マーシアの招待で応急に招かれ直接依頼をされたのである。それはもちろん、ステレを無理矢理にでも救える強者としての働きを期待してのことである(要するに、嫁として掻っ攫って行ってくれないかと)。
だが、森でのステレの様子、ドルトンとの関係等を見たうえで、当面ステレが平穏無事であろうと判断した彼は、森での生活の手助けすらしてそのまま下山した。
本人はまんざらでも無かったようだが、鬼人を嫁にして連れ帰ったら長老衆への説明が大変だし、むしろ魔法の樫のほうに興味深々だったという事もある。



テンゲン

【名前】
エン・ソル
諸侯国では姓・名の順に名乗る。
テンゲンはいわゆる字で、諱はソル。
諸侯国で諱で呼ばないのは、礼儀的な面というより呪術的な面が強い。「古い秘密の名前」というやつで、諱を家族以外に明かす事はほとんど無い(なので、諱は死後でないと公にならない場合が多い)。

【種族・性別】
只人 男性

【出自・地位】
諸侯国(ウルス)の有力豪族、エン家の嫡男。

【容姿・特徴】
黒髪・黒目、年齢は30歳前後。最初に逢った時は長旅のせいで髪と無精ひげが伸びていたが、再会した際にはきちんと髷にしていた。こちらが常態である。
鬼人のステレが勝てない、チート只人の一人。
剣の腕は国でも一二を争う程で、エン家宗家の当主である父からも後継者として期待されているが、本人は恥をかかせたかかされたで殺し合いが始まる武士の世界に嫌気がさし、昼行燈を装って文官として働いている。だが、その態度のせいで後継者の座を狙う親類縁者が増長し、かえって争いが起きる火種となっていた。
魔人との勝負という目的ができた事で、お家騒動のゴタゴタを一気に片付けようとあえて隙を見せ、誘い出された対抗勢力の刺客を残らず返り討ちにした。王国から祖国に戻るまでの間に、3桁に迫る人数を始末している。
「ござる」口調は、ウルス語訛りの大陸語をしゃべっているイメージ。

武芸百般達人で、文官としても働けて、性格は穏やかだがキレると怖いという主人公属性マシマシの男。
主人公より上の只人が居る…という実例のためのキャラで、いろいろ盛られたせいでこうなった。
元々はステレが下山したり故郷に帰る予定無かったので、急遽作ったキャラなのです…(なので設定にいろいろ継ぎ接ぎ感が…)。

名前は、碁の「天元」からとった(父のテンザンはもちろん「天山」)けど、正直FF11のテンゼンの影響がある事は否定できない。「ござる」だし。
故郷にはちゃんと妻子がいる。


【諸侯国】
モンゴル帝国と鎌倉武士のちゃんぽんなイメージ。遊牧の民と一所懸命の鎌倉武士は正反対…などとツッコんではいけない。
いけないったらいけないのだ。
……自分でも少し無理があると思わないでもなかったりしますが、ただ単に日本風、モンゴル風にしてもつまらないので混ぜてみた。混ぜるな危険。
……ようするに「舐められたら殺す」民族ということです。

一応、物語時点では主部族は定住しており、ゲルではなく屋敷がある(定住し屋敷を持つ事がステータスシンボルになっている)という設定。
平原が多いので雨は少ないのだが、国の西端に山脈があって水源となっているため、干ばつに苦しむほど水に苦労している訳ではない。この山脈は霊山として禁足地となっている(森人の一族が守っているため、一種の独立国扱いになってる)。
まっ平な土地なので川はかなりゆったりと流れているうえ、ちょっと水量が増えると途端にあふれてすぐ流路が変わってしまうため、地形がすぐ変わるし橋はほとんどない。風が強いせいと、片っ端から家畜が齧ってしまうせいで、大木が育ちにくく、木材資源に乏しい。
かつて帝国を名乗った事もあるが、現在は皇帝がおらず豪族同士が離合集散している状態。エン家当主テンザンは、そのせいでまとまった政策が取れず、皇国に後れを取る国を何とかしたいと憂いている。このあたりの苦労は王国に通じるものがある。

名誉の剣は、だいぶ昔に読んだとある海外ファンタジーの『外国人が考えたサムライ』みたいな設定がモデルです。その勢いで割と極端な倫理観の連中にしてみました。



ゴージ


【名前】
ゴージ(ゴージ・インライン)

【種族・性別】
只人 男性

【出自・地位】
インライン家(男爵)の分家の子。
ブレス王の護衛剣士。ブレス王にとって唯一信じ切れる人物で、自分の半身にも等しい人物のため、あえて爵位も与えていなかった。

【容姿・特徴】
麦わら色の髪、中肉中背の見た目はなんの特徴もない普通の男。
ただ、その顔には表情が全くなく、会話も全くしない。

鬼人のステレが勝てない(勝てなかった)、チート只人の一人。
一言で言えば
「通常攻撃が範囲攻撃で確定クリティカルの護衛剣士は好きですか?」

ただし異常な耐久力や再生能力、不死性などはもっていない。普通の只人と同様に斬られれば死ぬ。
…剣や飛び道具はおろか、青銅の塊のシャンデリアや魔法すら斬って落とすデタラメさなので、そもそも打撃を与える事が無理ゲーだったのだけど。
ゴージは、許しもなく間合いに入れば王女ですら躊躇なく斬る。それは、万が一にでも王女の姿を模した刺客が現れた際、躊躇なく刺客を斬るためである。有象無象の区別なく、彼の剣は許しはしない。

インライン一族の中では傍流で、相続のゴタゴタで邪魔と思われたか、本人も知らぬ間に一族を追い出されそうになっていたところを、ブレス王に助けられた。
秩序を理想とする性格のブレス王は、王子時代から特に熱心に法規と弁論を学んでおり、偶然に目についた貴族の理不尽を見逃さなかった。自ら下級貴族の分家の争いを調停し、ブレス王子はそれで満足して終わったが、救われたゴージはそうではなかった。王子の弁護と法により一族として受け取るべき権利を受け取れる…という名誉のみを胸に、自ら一族を捨ててブレスのためだけに生きる事を決めた。以降は姓も父姓も名乗らず、ただのゴージとなる。

薬物と魔法で自分の体を強化しており、人の限界を超えた身体能力、いかなる隠蔽すら見破る感知能力、相手の感覚の死角を突く見えない剣などを身に着けたが、やがて常軌を逸した強化の反動で徐々に感情(自我)がなくなる自分に気付いた。「王を護る」という最後の想いすら無くす事を恐れたゴージは……その心を無くしても王を護れるように自分を「調整」した。彼が恐れたのは、心を無くす事そのものではなく「心を無くす事で王を護れなくなる事」だったからだ。
その誓は果たされた。ステレの剣はついにブレス王に届く事はなかった。それ故、生き残った方のステレが、自らの敗北を認めたのである。

割と初期から「無言無表情で決して側を離れない無敵の護衛」というキャラは固まっていた。
イメージモデルは必殺仕置人の死神。



アルカレル


【名前】
アルカレル・シュライサー

【種族・性別】
只人 男性

【出自・地位】
先代の<王の手>にして<王都伯爵>
グリンドを治める貴族シュライサー家の現当主の叔父
現在は隠居の身

【容姿・特徴】
老剣客
元は王都の処刑人であり、歴代中最も長く役職を務めた。ステレの母、カーラを処刑した処刑人である。
切れ味は鋭いが耐久を全く考慮していない薄刃の処刑刀を一度も刃こぼれさせた事がなく、痛みを感じる間も無く首を落とす達人。
仕事には誇りを持っていたが、穢れた仕事と忌避されている事を知っており、妻子を持とうとは思わなかった。
罪人の為人を調べ、納得の上で処刑するという主義を貫いていたが、どう調べても不可解なカーラ・カンフレーの処刑を最後の仕事として職を辞した。
心が壊れそれを忘れていたステレは、記憶に残る「最も速い剣」ガランドの師であるアルカレルを剣の師として希望してしまい、当人にそれを指摘された事で無理やり忘れようとしていた記憶を追体験する事になる。

剣士の中では知る人ぞ知る名手であり、両手持ちの長剣の達人。本業の傍ら、自身の剣の本性を見抜いて師事を求めて来た剣士には、貴族だろうが平民だろうが剣を教えていた。家族を亡くしながら剣に打ち込むガランドを後継者にしようとすら考えていたが、彼の抱える闇はアルカレルの想像以上であり、結局出奔させてしまう事になる。
誰彼構わず片っ端から首を斬るガランドに剣を伝授したことを、後々まで後悔していた。


彼もステレが下山する都合で作られたキャラの一人。
イメージモデルはもちろん<ムッシュ・ド・パリ>ことシャルル=アンリ・サンソンと、東郷重位。



<鴉>の小隊

【名前】
頭目の<鴉>以下、<熊>、<狐>、<蛇>、<山羊>の五人。
いずれも本名は不明

【種族・性別】
全員只人 男性

【出自・地位】
王国の裏社会で、依頼を受けて後ろ暗い仕事を行う何でも屋。獣人主体で魔の森に出入りするドルトンに対抗するため、トレハンが雇った。

【容姿・特徴】
組織の中で「お前は狐目だから狐な」くらいに適当に決めているので、だいたい通り名通りの見た目をしている。鴉や山羊は能力で着けられた名で、名前で能力がバレるのもどうかと思うがが、そもそも名乗ったり外に漏らす事はないので気にしていない。
戦闘力に関しては王国の正騎士以上だが、裏の仕事をしすぎたせいで凶相が顔に出ており、<鴉>曰く「人相だけで門番に拘留されるくらい凶悪」な面構えをしている。実際はまぁ目はつけられるだろうが、さすがに顔だけで拘留されることは無いだろうが…。
皆頭目の<鴉>には一目置いているが、メンバー同士は意地の張り合いで年中喧嘩が絶えない。

<鴉>
特徴の少ない商人風の男。平凡な見た目を利用して、頭目でありながら自ら対外交渉も行う。かなり手練れなのだが、決して殺気を表に出さず、気配を殺し常人を装い街に溶け込む事ができる。それを、黒一色という特異な姿なのに街の中どこにでも居ても当たり前に受け取られる鴉に喩えられた。
剣の使い手で、得意技は受け流しからのカウンター。
なんでこんな仕事やってるんだ?ってくらいのクソ真面目でガチガチの堅物の人殺し。言うなれば闇落ちしたオーウェン。

<熊>
戦闘力では<鴉>に次ぐ。身体強化や防御強化の自己強化魔法に長けた大男。鋼棍の使い手だが、身体強化を活用した瞬間的な加速力もすさまじく、防御強化+身体強化による体当たりは、板金鎧で完全武装した騎士でさえ衝撃で即死させる。
スーパー脳筋。どこぞのぼっけもんと同じくらい気が短い。

<狐>
軽業と投剣の名手(たぶん)。

<蛇>
毒とか鉄鎖の使い手なんだと思う(考えてない)。

<山羊>
 登攀の手練れ。傍目に手がかりの全くない漆喰で塗りこめられた壁でもやすやすと登る。
どちらかというと組織のサポート役で、諜報なども行う。


モデルはまぁ、横山光輝というか、山田風太郎というか、車田正美というか…要するにテンプレです。名前から能力が想像できるあたりも含めて。
こいつらも急遽設定したキャラなので、設定がガバガバ。名前とか能力とか、書きながら必要に応じて適当に決めてました(なので全員のプロフィールは無い)。
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