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序章 気が付いたら異世界転移
004 リンカーズマニュアル確認 (改)
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「お、ランプはまだ点灯したままだな」
食事を終えて部屋に戻ってきた俺は、明るい自室に少し安心感を覚える。
窓の外はもう外は真っ暗だな。
先に照明を確認したのは正解だったようだ。
ちなみに、廊下にも同じような照明器具が設置されていて、俺が食事をしている間に全て点灯していた。
これが無かったら廊下も真っ暗なんだろうなぁ。
「夕食も済んだし、邪魔が入る心配はもう無いよな? なら早速確認しておかないと……」
施錠を確認してベッドに腰掛けて、神様に貰ったらしいリンカーズマニュアルを確認する。
チート能力の解説とか載ってたら良いんだけどなぁ。
「まず、始めは地理についてか……」
リンカーズは、幾つもの領地に分かれてはいるものの、全体は1つの国家でまとまっているらしい。
詳細な地図や各都市についての情報は無かったが、人が住んでいる地域は全て『リヴァーブ王国』の領土という認識なのか。
……リンカーズとか、リヴァーブとか、ネーミングに法則性を感じざるを得ない。
魔物の脅威によって人類の生存圏の拡大は阻まれているそうで、リヴァーブ王国の領土はこの世界全体の1%にも満たないようだ。
まぁ日本だって地球全体の1%もないだろうしな。知らんけど。
次に通貨について。
人がいる場所は全てリヴァーブ王国なので、通貨も当然世界共通。単位は『リーフ』。
しかし一般的にはリーフではなく、銀貨何枚、金貨何枚、と取引されることが多いそうだ。
リーフ呼びなんて、大口の取引や書類記載の時に使われるものなんだとか。
使用される貨幣は硬貨で、1番価値の低いものから、銅貨、銀貨、金貨、白金貨の4種類が流通している。
下の硬貨100枚で上の硬貨1枚分の価値で、銅貨100枚で銀貨1枚と等価。
つまり銅貨10000枚で金貨1枚分の価値になる。
1リーフは銅貨1枚なり。
また、各種硬貨の10枚の価値を持つ貨幣として、板金という貨幣も存在しているらしい。
板金も硬貨と同じく4種類で、銅板、銀板、銀板、金板、白金板が流通している。
銅板1000枚で金貨1枚の価値があるということか。
硬貨と間違えないように、四角形で縦長の貨幣らしい。
大きさはさほど変わり無いらしいが、円形の硬貨と比べると印象も変わりそうだな。
物価については、単純に1リーフが1円というわけでも無さそうだ。
個室着きの宿が1泊2食付きで300リーフってことだし、物価に関しては要調査かな。
「おっ! 来た来たっ! 次は魔法とスキルシステムについてーっと」
まず前提として、『魔法』と『スキル』は明確に区別されていて、完全に独立しているという。
魔法を習得するにはダンジョンで魔物を倒した際に低確率で入手できる『スクロール』が必要で、スクロールを使用することで使用者の魂にスクロール毎に対応した魔法が定着して、晴れて魔法が使用できるようだ。
マニュアルには、魔法は意図的に制限を強めにかけてあると書いてある。
攻撃魔法に分類されているものはその縛りがより強く、威力が高い魔法ほど制限がキツいらしい。
使用者のイメージ次第で使い方が変わったり、初級攻撃魔法が最上級攻撃魔法のような威力を発揮することも無い。
これは神側の都合で、あまり強力な力は世界のバランスを壊してしまうから、という理由らしい。
『イメージ次第で何でも出来たら私の管理に差し支えます』だそうな。なんじゃそりゃ。
魔法は大きく『火』『水』『土』『風』の4属性に分類されていて、全ての魔法はこの属性のいずれか、または複数の属性を含む。
『攻撃』『防御』『治療』『支援』『生活』などの種類があり、『干渉型』『循環型』『操作型』『発生型』など、細かく区別されているらしい。
『私が必要と思った魔法は後付で追加されるかも?』なんて不穏な一文はスルーしておこう。
ま、まぁ現時点ではまだ使えもしない魔法の項目は、詳しく読んでも仕方ないな。
スクロールが手に入ったら改めて確認しなおそう。
スキルシステム。
どうやらこれこそが、リンカーズで強くなるための方法らしい。
リンカーズにおいては、基本レベルのような概念は無い。
しかし魔物を討伐することで体内に経験値が蓄積されていき、一定値溜まるとスキルポイントが獲得出来る。
どうやら獲得したスキルポイントを割り振ってスキルを獲得し、強くなっていくシステムのようだ。
『スキル神殿』で対価を払うことで『祝福の儀』を受け、ようやくスキルを取得できるという流れだ。
いくら魔物を倒しても、祝福の儀を受けなければスキルは獲得出来ない。
宿屋でレベルアップならぬ、神殿でスキル取得するシステムだね。
「……なんか本当にゲームライクすぎて、異世界と言うよりゲーム世界だなぁ」
スキル取得には、必要なスキルポイントを所持していることと、スキルを得るための条件を満たす必要があるのか。
スキルポイントだけ稼いでも、スキル獲得条件を満たさなければスキルは覚えられないと。
取得済みの魔法とスキル、条件を既に満たしているスキルは、ステータス画面で確認出来るのね。
「……って、ステータス画面!?」
そういえば俺、異世界のテンプレとも言うべきステータスオープンを試してなかった!
さぁ思い切り息を吸い込んでぇ……!
でも宿のお客さんに迷惑がかからない程度の絶妙な大声を搾り出すんだぁっ!
「ススス……ステータスオープンっ!」
後に分かったことだが、別に口に出す必要性はなかった模様。
異世界に来て初の黒歴史が生まれた瞬間だった。
食事を終えて部屋に戻ってきた俺は、明るい自室に少し安心感を覚える。
窓の外はもう外は真っ暗だな。
先に照明を確認したのは正解だったようだ。
ちなみに、廊下にも同じような照明器具が設置されていて、俺が食事をしている間に全て点灯していた。
これが無かったら廊下も真っ暗なんだろうなぁ。
「夕食も済んだし、邪魔が入る心配はもう無いよな? なら早速確認しておかないと……」
施錠を確認してベッドに腰掛けて、神様に貰ったらしいリンカーズマニュアルを確認する。
チート能力の解説とか載ってたら良いんだけどなぁ。
「まず、始めは地理についてか……」
リンカーズは、幾つもの領地に分かれてはいるものの、全体は1つの国家でまとまっているらしい。
詳細な地図や各都市についての情報は無かったが、人が住んでいる地域は全て『リヴァーブ王国』の領土という認識なのか。
……リンカーズとか、リヴァーブとか、ネーミングに法則性を感じざるを得ない。
魔物の脅威によって人類の生存圏の拡大は阻まれているそうで、リヴァーブ王国の領土はこの世界全体の1%にも満たないようだ。
まぁ日本だって地球全体の1%もないだろうしな。知らんけど。
次に通貨について。
人がいる場所は全てリヴァーブ王国なので、通貨も当然世界共通。単位は『リーフ』。
しかし一般的にはリーフではなく、銀貨何枚、金貨何枚、と取引されることが多いそうだ。
リーフ呼びなんて、大口の取引や書類記載の時に使われるものなんだとか。
使用される貨幣は硬貨で、1番価値の低いものから、銅貨、銀貨、金貨、白金貨の4種類が流通している。
下の硬貨100枚で上の硬貨1枚分の価値で、銅貨100枚で銀貨1枚と等価。
つまり銅貨10000枚で金貨1枚分の価値になる。
1リーフは銅貨1枚なり。
また、各種硬貨の10枚の価値を持つ貨幣として、板金という貨幣も存在しているらしい。
板金も硬貨と同じく4種類で、銅板、銀板、銀板、金板、白金板が流通している。
銅板1000枚で金貨1枚の価値があるということか。
硬貨と間違えないように、四角形で縦長の貨幣らしい。
大きさはさほど変わり無いらしいが、円形の硬貨と比べると印象も変わりそうだな。
物価については、単純に1リーフが1円というわけでも無さそうだ。
個室着きの宿が1泊2食付きで300リーフってことだし、物価に関しては要調査かな。
「おっ! 来た来たっ! 次は魔法とスキルシステムについてーっと」
まず前提として、『魔法』と『スキル』は明確に区別されていて、完全に独立しているという。
魔法を習得するにはダンジョンで魔物を倒した際に低確率で入手できる『スクロール』が必要で、スクロールを使用することで使用者の魂にスクロール毎に対応した魔法が定着して、晴れて魔法が使用できるようだ。
マニュアルには、魔法は意図的に制限を強めにかけてあると書いてある。
攻撃魔法に分類されているものはその縛りがより強く、威力が高い魔法ほど制限がキツいらしい。
使用者のイメージ次第で使い方が変わったり、初級攻撃魔法が最上級攻撃魔法のような威力を発揮することも無い。
これは神側の都合で、あまり強力な力は世界のバランスを壊してしまうから、という理由らしい。
『イメージ次第で何でも出来たら私の管理に差し支えます』だそうな。なんじゃそりゃ。
魔法は大きく『火』『水』『土』『風』の4属性に分類されていて、全ての魔法はこの属性のいずれか、または複数の属性を含む。
『攻撃』『防御』『治療』『支援』『生活』などの種類があり、『干渉型』『循環型』『操作型』『発生型』など、細かく区別されているらしい。
『私が必要と思った魔法は後付で追加されるかも?』なんて不穏な一文はスルーしておこう。
ま、まぁ現時点ではまだ使えもしない魔法の項目は、詳しく読んでも仕方ないな。
スクロールが手に入ったら改めて確認しなおそう。
スキルシステム。
どうやらこれこそが、リンカーズで強くなるための方法らしい。
リンカーズにおいては、基本レベルのような概念は無い。
しかし魔物を討伐することで体内に経験値が蓄積されていき、一定値溜まるとスキルポイントが獲得出来る。
どうやら獲得したスキルポイントを割り振ってスキルを獲得し、強くなっていくシステムのようだ。
『スキル神殿』で対価を払うことで『祝福の儀』を受け、ようやくスキルを取得できるという流れだ。
いくら魔物を倒しても、祝福の儀を受けなければスキルは獲得出来ない。
宿屋でレベルアップならぬ、神殿でスキル取得するシステムだね。
「……なんか本当にゲームライクすぎて、異世界と言うよりゲーム世界だなぁ」
スキル取得には、必要なスキルポイントを所持していることと、スキルを得るための条件を満たす必要があるのか。
スキルポイントだけ稼いでも、スキル獲得条件を満たさなければスキルは覚えられないと。
取得済みの魔法とスキル、条件を既に満たしているスキルは、ステータス画面で確認出来るのね。
「……って、ステータス画面!?」
そういえば俺、異世界のテンプレとも言うべきステータスオープンを試してなかった!
さぁ思い切り息を吸い込んでぇ……!
でも宿のお客さんに迷惑がかからない程度の絶妙な大声を搾り出すんだぁっ!
「ススス……ステータスオープンっ!」
後に分かったことだが、別に口に出す必要性はなかった模様。
異世界に来て初の黒歴史が生まれた瞬間だった。
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