109 / 580
5章 カルネジア・ハロイツァ
閑話007 変わった冒険者 ※オーサン視点
しおりを挟む
「済みません。身分証と探索許可証の発行をお願いしたいんですけどー」
ある日、変なヤツが冒険者になりに来た。
俺と同世代と思われる年齢で、武器どころか荷物も持ってない。
読み書きすら出来ないってんだから、じゃあ逆に何ができるのか聞いてやりたくなるぜ。
どうやら、何らかの事情で財産を失ってしまったようだな。
高齢になって冒険者を始める奴は大抵訳ありだ。珍しくもない。
冒険者にしては、人の話を素直に聞くやつだなと思った。
すぐ死んでしまいそうだと思ってたが、コイツは無理せず俺に言われた通りに、1階層を回り続けた。
ベイクで1階層を回るやつなんていないから、俺は少しだけ驚いた。
2階層に進む判断を俺に尋ねてきたのも、変わっていると思った。
冒険者ってのは基本的に、人の話を聞かねぇからな。
年取ってから冒険者になった分、慎重なのかも知れない。
ギルドの戦闘技術指導について聞かれた翌日、子供2人と共に現れた。一緒に指導を受けると言う。
この2人は覚えている。駆け出しの割に良い装備だったから印象に残っていた。
でも余裕の無さそうな以前と違って、雰囲気が明るくなっていた。
実際3人になってから、明らかに収入が増えたようだった。
指導訓練日になった。俺にとっても久しぶりだ。少し張り切っちまうな。
3人とも駆け出しだけあって、目も当てられないほどの実力だった。
それでも3人は、終始文句を言いながらも真面目に訓練をこなし、俺の話に耳を傾けた。
久しぶりの夕食会。クリリクの口数も多い。どうやらクリリクも3人を気に入ったようだ。
また来て欲しいわねぇ。クリリクは名残惜しそうに呟いた。
3人の迷宮攻略は順調のようだ。買取を担当していなかったとしても、3人の表情を見れば分かる。
2度目の指導訓練日。
3人とも真面目に鍛えていたことが確認できた。こいつらは強くなるだろうな。
4階層、5階層と順調に攻略を進めていた3人に、転機が訪れた。
子供2人の都合で、パーティを解散することになったらしい。
一瞬、自分の我侭で解散してしまったかつてのパーティを思い出して、嫌な気分になった。
でも俺と違って、3人は笑顔で別れていた。再会を誓って。
その時から、コイツは俺とは違う道を歩む冒険者なのだと思うようになった。
1人になったあとも、コイツは平気な顔して迷宮に潜り続けた。
1人だってのに、3人の頃と変わらない階層で探索することを、コイツはなんとも思ってねぇようだ。
それだけの実力があるくせに、こっちから発破をかけないと先に進む気も全然ない。
本当に変なやつだと思う。
先に進めと言ったあとのコイツは、本当に何の障害もないように攻略を進め始めた。
日に日に装備も良くなっていく。というか装備が良すぎないか?
駆け出しのクセにどれほど稼いでいるんだコイツは。
絶対に無理はするなと諭していた頃が、なんだか懐かしく感じられた。
そんな順調すぎるような日々だったが、ある日凄まじい雰囲気でギルドに現れ、いきなりとんでもない内容のクエストを出したいと言いやがる。
事情を聞くと、別れた2人が犯罪奴隷になってしまい、2人を購入するために4日後の朝までに白金貨3枚が必要になった、と。
犯罪奴隷に未来はない。どうにかしてやりたいが、ギルド員の俺が動くわけにはいかなかった。
俺の苦悩など歯牙にもかけず、コイツは必要なことを済ませて、さっさとギルドを出て行った。
奴隷の救済。かつて俺も体験したことだ。
当時の俺は正しいことだと信じていたし、それが縁でクリリクと一緒になることも出来た。
しかし当時の仲間達への後悔と、懺悔の念は尽きない。
アイツが今しようとしているのは、当時の俺よりも無茶な課題だった。
身の丈に合わない望みは、周囲を巻き込んで不幸にしちまう。
俺はアイツになんて言うべきなんだ……?
そんな、後悔に囚われた俺に見せ付けるかのように、アイツは動き続けた。
ポーターとして雇われた子供達は、救貧院に寝泊りしている迷宮孤児たちで、いつも余裕がない表情をしている。
始めは怯えていた子供達が、1度迷宮に潜った後は、様子が一変していた。
夢に満ちたような、憧れを見つけた子供の目の輝きをしていた。
アイツは一体、何をしたんだ……?
見る見る金が積み上げられていく。途中でアイツは7等級に昇級した。
頭がおかしくなりそうだ。
だってアイツが8等級に上がったのは、本当に最近なんだ。
俺が手続きをしたんだから、間違いない。
身の丈に合わない望みは、周囲を巻き込んで不幸にしてしまう。
俺の我侭のせいで仲間に迷惑をかけ、結果パーティの解散を招いてしまった。
だから、無茶なことはするな。こんなことができるはずがない。
そう思っていた俺の目の前で、コイツはその無茶をやってのけた。
誰かに迷惑をかけるどころか、困窮していた迷宮孤児たちすら救ってみせた。
解散を招くどころか、別れて窮地に陥っていた仲間を、己の手で救ってみせたのだ。
俺は震えが止まらなかった。
まるで過去の俺が今の俺に見せてくれた、理想の冒険者のように思えた。
全てを終らせた後も、コイツは変わらなかった。
あの日、冒険者ギルドに登録しにきた日と、なにも変わっていないのだ。
誰もが奇跡と思うようなことをやってのけたのに、本人は「やってみたら出来た」くらいに思っているのが丸分かりだ。
クリリクは奴隷になった2人を家に預かった後、独り言のように呟いた。
「あの時、もしも彼が居てくれたら、私達の、貴方のその後も、変わっていたのかしらねぇ……」
俺は返事をしなかった。
……できなかったのかもしれない。
全てが終わったと思ったのも束の間、アイツはすぐに別の問題に巻き込まれたようだ。
3等級冒険者で、しかも貴族相手に目をつけられてしまったらしい。
よくよく問題に巻き込まれるヤツだ。
どう考えても絶望的な状況のはずなんだが、俺は不思議と不安には思わなかった。
きっとコイツなら何とかしちまうんだろう。
なんの根拠もないが、そう思っちまったんだ。
孤児たちと一緒の指導日に、本気の手合わせを申し込まれる。
相手は3等級。俺如きに負けているようでは話にならない。
卒業試験のような気持ちで、本気の手合わせを引き受ける。
俺との模擬戦の前に、パーティメンバー同士で行っていた模擬戦の様子を見ると、正直俺はこいつらを見縊っていたと思わされた。
走り込みで倒れていた姿も見ている。
武器の扱い方も全く知らずに迷宮に潜っていた姿だって見てきた。
こいつら、いつの間にここまで腕を上げたんだ?
新しく入った女もかなりの腕だ。
正直、現時点で30階層を越えていても不思議じゃない。
なんで10階層で止まってんだこいつら……?
そして俺との模擬戦が始まった。
恐ろしいほどに腕を上げたもんだ。軽くあしらっていた頃が懐かしい。
俺の得意技の、飛込みからの膝蹴りも難なく回避し、即座に反撃までしてくる始末だ。
まったく、可愛げがなくなっちまったもんだぜ。
両手持ちの木剣では受けきれないと判断。
懐に忍ばせてあった、片手で扱える木剣に持ち替え、反撃に出る。
くそっ。俺は受けきれないと思って武器を変えたってのに、コイツと来たら、両手持ちのまま凌ぎやがる。
意表を突いた蹴りや頭突きにも、難なく反応し、対応してくる。
まったく、参っちまうな。
その時突然、何かが弾けたような音が響く。
魔法を使ったようには見えなかったが、こいつが音魔法を使えるのは知っている。こんなもので怯むはずが。
そう思った瞬間、木剣が風を切る音が聞こえる。
流石に攻撃を諦め、大きく後方に回避するが、肝心の木剣が見当たらない。
今のは一体?
俺の困惑を見逃すことなく、攻勢に出てきやがった。
俺も対応するが、なぜかなにもないところから風を切る音が聞こえてきて、どうしても体が反応してしまう。
コイツ、一体なにをしやがってるんだ?
このままでは不味い!
相手の視界を遮るように攻撃を仕掛けて、左手を隠す。
「フラッシュ!」
所詮目晦ましでしかないが、これで仕切り直すことが……、そう思った瞬間、なぜか俺の照明魔法の光が消える。
驚いて固まった俺の首元には、相手の木剣が寸止めされていた。
「……参った。俺の負けだぁ」
本当に参った。
俺は間違いなく全力だった。
それを正面からねじ伏せられたのだ。
寂しいような悔しいような、清々しいような感慨深いような、不思議な気持ちになる。
やっぱりコイツは俺なんかとは違う。
どこまでも上り詰めていく奴ってのは、こういうヤツなんだろう。
「俺を鍛えてくれて、感謝してる」
だってのによぉ。
勝った相手が苦しげに俺に感謝を述べてくるようじゃ、しまらねぇじゃねぇか。
まったく、本当にコイツは変わりモンだ。
ある日、変なヤツが冒険者になりに来た。
俺と同世代と思われる年齢で、武器どころか荷物も持ってない。
読み書きすら出来ないってんだから、じゃあ逆に何ができるのか聞いてやりたくなるぜ。
どうやら、何らかの事情で財産を失ってしまったようだな。
高齢になって冒険者を始める奴は大抵訳ありだ。珍しくもない。
冒険者にしては、人の話を素直に聞くやつだなと思った。
すぐ死んでしまいそうだと思ってたが、コイツは無理せず俺に言われた通りに、1階層を回り続けた。
ベイクで1階層を回るやつなんていないから、俺は少しだけ驚いた。
2階層に進む判断を俺に尋ねてきたのも、変わっていると思った。
冒険者ってのは基本的に、人の話を聞かねぇからな。
年取ってから冒険者になった分、慎重なのかも知れない。
ギルドの戦闘技術指導について聞かれた翌日、子供2人と共に現れた。一緒に指導を受けると言う。
この2人は覚えている。駆け出しの割に良い装備だったから印象に残っていた。
でも余裕の無さそうな以前と違って、雰囲気が明るくなっていた。
実際3人になってから、明らかに収入が増えたようだった。
指導訓練日になった。俺にとっても久しぶりだ。少し張り切っちまうな。
3人とも駆け出しだけあって、目も当てられないほどの実力だった。
それでも3人は、終始文句を言いながらも真面目に訓練をこなし、俺の話に耳を傾けた。
久しぶりの夕食会。クリリクの口数も多い。どうやらクリリクも3人を気に入ったようだ。
また来て欲しいわねぇ。クリリクは名残惜しそうに呟いた。
3人の迷宮攻略は順調のようだ。買取を担当していなかったとしても、3人の表情を見れば分かる。
2度目の指導訓練日。
3人とも真面目に鍛えていたことが確認できた。こいつらは強くなるだろうな。
4階層、5階層と順調に攻略を進めていた3人に、転機が訪れた。
子供2人の都合で、パーティを解散することになったらしい。
一瞬、自分の我侭で解散してしまったかつてのパーティを思い出して、嫌な気分になった。
でも俺と違って、3人は笑顔で別れていた。再会を誓って。
その時から、コイツは俺とは違う道を歩む冒険者なのだと思うようになった。
1人になったあとも、コイツは平気な顔して迷宮に潜り続けた。
1人だってのに、3人の頃と変わらない階層で探索することを、コイツはなんとも思ってねぇようだ。
それだけの実力があるくせに、こっちから発破をかけないと先に進む気も全然ない。
本当に変なやつだと思う。
先に進めと言ったあとのコイツは、本当に何の障害もないように攻略を進め始めた。
日に日に装備も良くなっていく。というか装備が良すぎないか?
駆け出しのクセにどれほど稼いでいるんだコイツは。
絶対に無理はするなと諭していた頃が、なんだか懐かしく感じられた。
そんな順調すぎるような日々だったが、ある日凄まじい雰囲気でギルドに現れ、いきなりとんでもない内容のクエストを出したいと言いやがる。
事情を聞くと、別れた2人が犯罪奴隷になってしまい、2人を購入するために4日後の朝までに白金貨3枚が必要になった、と。
犯罪奴隷に未来はない。どうにかしてやりたいが、ギルド員の俺が動くわけにはいかなかった。
俺の苦悩など歯牙にもかけず、コイツは必要なことを済ませて、さっさとギルドを出て行った。
奴隷の救済。かつて俺も体験したことだ。
当時の俺は正しいことだと信じていたし、それが縁でクリリクと一緒になることも出来た。
しかし当時の仲間達への後悔と、懺悔の念は尽きない。
アイツが今しようとしているのは、当時の俺よりも無茶な課題だった。
身の丈に合わない望みは、周囲を巻き込んで不幸にしちまう。
俺はアイツになんて言うべきなんだ……?
そんな、後悔に囚われた俺に見せ付けるかのように、アイツは動き続けた。
ポーターとして雇われた子供達は、救貧院に寝泊りしている迷宮孤児たちで、いつも余裕がない表情をしている。
始めは怯えていた子供達が、1度迷宮に潜った後は、様子が一変していた。
夢に満ちたような、憧れを見つけた子供の目の輝きをしていた。
アイツは一体、何をしたんだ……?
見る見る金が積み上げられていく。途中でアイツは7等級に昇級した。
頭がおかしくなりそうだ。
だってアイツが8等級に上がったのは、本当に最近なんだ。
俺が手続きをしたんだから、間違いない。
身の丈に合わない望みは、周囲を巻き込んで不幸にしてしまう。
俺の我侭のせいで仲間に迷惑をかけ、結果パーティの解散を招いてしまった。
だから、無茶なことはするな。こんなことができるはずがない。
そう思っていた俺の目の前で、コイツはその無茶をやってのけた。
誰かに迷惑をかけるどころか、困窮していた迷宮孤児たちすら救ってみせた。
解散を招くどころか、別れて窮地に陥っていた仲間を、己の手で救ってみせたのだ。
俺は震えが止まらなかった。
まるで過去の俺が今の俺に見せてくれた、理想の冒険者のように思えた。
全てを終らせた後も、コイツは変わらなかった。
あの日、冒険者ギルドに登録しにきた日と、なにも変わっていないのだ。
誰もが奇跡と思うようなことをやってのけたのに、本人は「やってみたら出来た」くらいに思っているのが丸分かりだ。
クリリクは奴隷になった2人を家に預かった後、独り言のように呟いた。
「あの時、もしも彼が居てくれたら、私達の、貴方のその後も、変わっていたのかしらねぇ……」
俺は返事をしなかった。
……できなかったのかもしれない。
全てが終わったと思ったのも束の間、アイツはすぐに別の問題に巻き込まれたようだ。
3等級冒険者で、しかも貴族相手に目をつけられてしまったらしい。
よくよく問題に巻き込まれるヤツだ。
どう考えても絶望的な状況のはずなんだが、俺は不思議と不安には思わなかった。
きっとコイツなら何とかしちまうんだろう。
なんの根拠もないが、そう思っちまったんだ。
孤児たちと一緒の指導日に、本気の手合わせを申し込まれる。
相手は3等級。俺如きに負けているようでは話にならない。
卒業試験のような気持ちで、本気の手合わせを引き受ける。
俺との模擬戦の前に、パーティメンバー同士で行っていた模擬戦の様子を見ると、正直俺はこいつらを見縊っていたと思わされた。
走り込みで倒れていた姿も見ている。
武器の扱い方も全く知らずに迷宮に潜っていた姿だって見てきた。
こいつら、いつの間にここまで腕を上げたんだ?
新しく入った女もかなりの腕だ。
正直、現時点で30階層を越えていても不思議じゃない。
なんで10階層で止まってんだこいつら……?
そして俺との模擬戦が始まった。
恐ろしいほどに腕を上げたもんだ。軽くあしらっていた頃が懐かしい。
俺の得意技の、飛込みからの膝蹴りも難なく回避し、即座に反撃までしてくる始末だ。
まったく、可愛げがなくなっちまったもんだぜ。
両手持ちの木剣では受けきれないと判断。
懐に忍ばせてあった、片手で扱える木剣に持ち替え、反撃に出る。
くそっ。俺は受けきれないと思って武器を変えたってのに、コイツと来たら、両手持ちのまま凌ぎやがる。
意表を突いた蹴りや頭突きにも、難なく反応し、対応してくる。
まったく、参っちまうな。
その時突然、何かが弾けたような音が響く。
魔法を使ったようには見えなかったが、こいつが音魔法を使えるのは知っている。こんなもので怯むはずが。
そう思った瞬間、木剣が風を切る音が聞こえる。
流石に攻撃を諦め、大きく後方に回避するが、肝心の木剣が見当たらない。
今のは一体?
俺の困惑を見逃すことなく、攻勢に出てきやがった。
俺も対応するが、なぜかなにもないところから風を切る音が聞こえてきて、どうしても体が反応してしまう。
コイツ、一体なにをしやがってるんだ?
このままでは不味い!
相手の視界を遮るように攻撃を仕掛けて、左手を隠す。
「フラッシュ!」
所詮目晦ましでしかないが、これで仕切り直すことが……、そう思った瞬間、なぜか俺の照明魔法の光が消える。
驚いて固まった俺の首元には、相手の木剣が寸止めされていた。
「……参った。俺の負けだぁ」
本当に参った。
俺は間違いなく全力だった。
それを正面からねじ伏せられたのだ。
寂しいような悔しいような、清々しいような感慨深いような、不思議な気持ちになる。
やっぱりコイツは俺なんかとは違う。
どこまでも上り詰めていく奴ってのは、こういうヤツなんだろう。
「俺を鍛えてくれて、感謝してる」
だってのによぉ。
勝った相手が苦しげに俺に感謝を述べてくるようじゃ、しまらねぇじゃねぇか。
まったく、本当にコイツは変わりモンだ。
1
あなたにおすすめの小説
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる