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7章 更なる強さを求めて
163 常識の壁
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「あ、トーマ久しぶり!」「話ってなぁに?」「仕事くれるの?」
まだ陽天の報せまで結構あるはずだけど、子供たちは既に冒険者ギルドに集まってるみたいだ。久しぶりってほどでも無いと思うけど、ギルドの指導受けなくなってからは接点なくなっちゃったもんな。
「おっすおっす。18人もいるとここで話すのは迷惑かな?訓練場に行こうか。
俺たちは換金してくるから、訓練場で待っててくれる?」
「換金見てちゃ駄目?」「あ、俺も見たい!」
騒がしいな。あまり利用者がいない時間とはいえ、ちょっと申し訳ない気分。
「見てても構わないけど静かにしてろよ?煩くしたらギルドに迷惑がかかるからな。1人でも騒いだら訓練場直行だ」
みんな両手で口を押さえて何度も頷く。仲間同士と顔を合わせてアイコンタクトしてるな。しゃべるなよ!?絶対じゃべるなよ!?みたいな?それってフリですよね。
「つうことで換金頼むわ。勝手に決めちゃったけど、訓練場で話しても構わないよね?元々自由に利用していい場所のはずだし」
全員の身分証を渡しつつ、一応オーサンに確認を取る。背嚢とストレージからドロップアイテムを、買い取りの時専用の大きな木箱にぶちまける。拾ったスクロールもポイポイっと。
「構わねぇよ。元々利用者が少ないし、この人数でロビーに居られるよりマシだ。
……これは、中品質の魔法石か。30階層台でも攻略速度が鈍らない、か。マジで深階層域まではこのペースで行くつもりなのか……。
っと、ハルは恐らく今日か明日で7等級になると思う。そうなったら自動的に6等級だな。まぁ等級は気にせずじっくりと自力をつけろよ」
「うん。その辺はみんなも気を遣ってくれてるから大丈夫。ありがとう」
もう7等級の条件満たすのか。まぁドロップアイテムの単価も上がってるし、被ってるスクロールはガンガン売却してるからな。音と照明以外は金板単位で売れるしなぁ。
5等分してるからあまり稼げてる実感がないけど、やっぱ報酬上がってるんだな。
「そんじゃ宜しくね。買取と鑑定の間に話してくるからさ。じゃあみんな移動するぞー」
子供達を連れて訓練場に移動する。マジで誰も一言も喋らなくてちょっと笑ってしまいそうだ。
訓練場の適当な場所で腰を下ろす。
「そんじゃ話を始めようか……、ってもう喋ってもいいよ訓練場にき「トーマって30階層より先に行ってるの!?」 「さっきのって空間魔法なの!?」 「スクロールって初めて見たよ!何本もあるし!」 「その人誰なのー!?」 「ふわわーつららー!」
だあああうっせぇ!話進まねぇっつうの!
ったく、魔力回復には時間もかかるし、ここはつきあってやるしかないか。
「はいはいちょっと待ってちょっと待って。質問は1個ずつにしてくれ。ちゃんと答えるから順番に頼む」
先に子供たちからの質問を消化する。ある程度落ち着かせてからじゃないと俺のほうから話は出来そうにないな。
「トーマはすっげぇな。あの時もすげぇって思ったけど、やっぱりすげぇよ……」
大雑把にではあるが子供たちからの質問に回答し、適当なところで締め括る。ポーター仕事の時に俺に始めに話しかけてきた少年が、感心したように呟いた。
「そんじゃ今度は俺から質問するぞ。オーサンの話だと、お前ら未だに3階層回ってるって聞いたけどホントか?ホントならなんで先に進まない?」
「え?みんな3階層回ってるよ?4階層からはスキルが無いと危険だっていうし、みんなまだスキル持ってないもん」
「ねー」 「4階層は自信ないなー」
凄い普通に答えられたな。むしろ俺に対して「なんでそんなこと聞くの?」って思ってるように感じる。
「お前らなぁ……。俺がスキルを獲得できたのだって6階層行ってからだぞ?6階層まではソロで回ってたしさ。暗視ポーションだって、あの時飲ませたんだから知ってるだろ?
オーサンの指導を受けてて、装備もあの時と比べて良くなってる。なのになんで3階層なんかで止まってんだよ?先に進め先に」
「ねぇねぇトーマ。普通の子供は魔法薬屋さんなんて縁がないんだよー?勿論スキル神殿もねー。どっちも比較的高額な料金が必要だし、誰かが教えてあげないと分からないと思うのー」
「はぁ?俺はリーンセンパイにカズラさんの店紹介してもらったじゃん?」
「僕とリーンはこれでも商人の家に生まれたからね。ベイクの商人の多くとは元々顔見知りなんだよ。
それに10等級、いやみんな9等級になったのかな?どちらにしろ、駆け出しの冒険者はあまりお金を持っているとは思われてないだろうからね。魔法薬屋やスキル神殿の利用を勧める人もなかなかいないと思う」
「……お前らギルドの訓練受けてるだろ?オーサンはなにか言ってこなかったのか?」
あのハゲ、俺にはやたらと進め進めとか抜かしてた癖に、子供達には甘々じゃねぇのか?
「オーサンには5階層くらいまで戦えるんじゃないかって。でもトーマが用意してくれたポーションのお金とか、スキル神殿の利用料とか聞いたら怖くなっちゃって……。」
「俺たちはポーターの仕事のおかげでそれなりにお金を稼ぐことは出来たけど、あのお金はなるべく使わずに取っておこうって決めたんだ。なにが起こるかわからないし」
「……ちなみにお前たち宿は?まだ救貧院に泊まってるのか?」
「そうだよ?院ならお金かからないし。俺とか院をでた何人かは『ベイクの入り口亭』で泊まってる。1泊銅板8枚の部屋に5人で」
「……3階層では安定してるって聞いたけど、なんでそこまで節約するんだ?この人数で3階層回れば、1人当たりでも銀貨数枚はいくはずだろ?」
ちょっとうろ覚えだが、俺たちは3人でも1日当たり銀板3枚くらいは行ったはずだ。持てる荷物の量を考えても18人ならずっと稼げるはず。
「ん~。多い日なら銀貨3枚くらい。少ないときは銀貨1枚くらいかなぁ?そんなに稼げてないよ?3階層で戦うと武器も修理しなきゃ駄目だし。
それでも毎日ちょっとずつお金が貯められてるし、今までよりずっといいよ!お金を貯められるなんて思ってなかったし!」
うぅ、そんなレベルのことをすっげぇ良い笑顔で言われると言葉が出なくなるわ……。
オーサンに文句言ったり、こいつらの考えが甘いとか思っちゃったけど、先入観や育った環境のせいで卑屈になりすぎてる感じか。そしてそれがこの世界の子供たちの常識っぽい。
よし。やっぱ無理矢理にでも変えていこう。若いうちの苦労は買ってでもしろとは言うけど、リンカーズでは努力の仕方を間違えるのは結構致命的だ。
それに迷宮を進んでいく以上、苦労しないって事はないんだから、今こいつらがしている苦労は必要ない。
あー、一応オーサンには後で軽く謝っておこうかな……?
まだ陽天の報せまで結構あるはずだけど、子供たちは既に冒険者ギルドに集まってるみたいだ。久しぶりってほどでも無いと思うけど、ギルドの指導受けなくなってからは接点なくなっちゃったもんな。
「おっすおっす。18人もいるとここで話すのは迷惑かな?訓練場に行こうか。
俺たちは換金してくるから、訓練場で待っててくれる?」
「換金見てちゃ駄目?」「あ、俺も見たい!」
騒がしいな。あまり利用者がいない時間とはいえ、ちょっと申し訳ない気分。
「見てても構わないけど静かにしてろよ?煩くしたらギルドに迷惑がかかるからな。1人でも騒いだら訓練場直行だ」
みんな両手で口を押さえて何度も頷く。仲間同士と顔を合わせてアイコンタクトしてるな。しゃべるなよ!?絶対じゃべるなよ!?みたいな?それってフリですよね。
「つうことで換金頼むわ。勝手に決めちゃったけど、訓練場で話しても構わないよね?元々自由に利用していい場所のはずだし」
全員の身分証を渡しつつ、一応オーサンに確認を取る。背嚢とストレージからドロップアイテムを、買い取りの時専用の大きな木箱にぶちまける。拾ったスクロールもポイポイっと。
「構わねぇよ。元々利用者が少ないし、この人数でロビーに居られるよりマシだ。
……これは、中品質の魔法石か。30階層台でも攻略速度が鈍らない、か。マジで深階層域まではこのペースで行くつもりなのか……。
っと、ハルは恐らく今日か明日で7等級になると思う。そうなったら自動的に6等級だな。まぁ等級は気にせずじっくりと自力をつけろよ」
「うん。その辺はみんなも気を遣ってくれてるから大丈夫。ありがとう」
もう7等級の条件満たすのか。まぁドロップアイテムの単価も上がってるし、被ってるスクロールはガンガン売却してるからな。音と照明以外は金板単位で売れるしなぁ。
5等分してるからあまり稼げてる実感がないけど、やっぱ報酬上がってるんだな。
「そんじゃ宜しくね。買取と鑑定の間に話してくるからさ。じゃあみんな移動するぞー」
子供達を連れて訓練場に移動する。マジで誰も一言も喋らなくてちょっと笑ってしまいそうだ。
訓練場の適当な場所で腰を下ろす。
「そんじゃ話を始めようか……、ってもう喋ってもいいよ訓練場にき「トーマって30階層より先に行ってるの!?」 「さっきのって空間魔法なの!?」 「スクロールって初めて見たよ!何本もあるし!」 「その人誰なのー!?」 「ふわわーつららー!」
だあああうっせぇ!話進まねぇっつうの!
ったく、魔力回復には時間もかかるし、ここはつきあってやるしかないか。
「はいはいちょっと待ってちょっと待って。質問は1個ずつにしてくれ。ちゃんと答えるから順番に頼む」
先に子供たちからの質問を消化する。ある程度落ち着かせてからじゃないと俺のほうから話は出来そうにないな。
「トーマはすっげぇな。あの時もすげぇって思ったけど、やっぱりすげぇよ……」
大雑把にではあるが子供たちからの質問に回答し、適当なところで締め括る。ポーター仕事の時に俺に始めに話しかけてきた少年が、感心したように呟いた。
「そんじゃ今度は俺から質問するぞ。オーサンの話だと、お前ら未だに3階層回ってるって聞いたけどホントか?ホントならなんで先に進まない?」
「え?みんな3階層回ってるよ?4階層からはスキルが無いと危険だっていうし、みんなまだスキル持ってないもん」
「ねー」 「4階層は自信ないなー」
凄い普通に答えられたな。むしろ俺に対して「なんでそんなこと聞くの?」って思ってるように感じる。
「お前らなぁ……。俺がスキルを獲得できたのだって6階層行ってからだぞ?6階層まではソロで回ってたしさ。暗視ポーションだって、あの時飲ませたんだから知ってるだろ?
オーサンの指導を受けてて、装備もあの時と比べて良くなってる。なのになんで3階層なんかで止まってんだよ?先に進め先に」
「ねぇねぇトーマ。普通の子供は魔法薬屋さんなんて縁がないんだよー?勿論スキル神殿もねー。どっちも比較的高額な料金が必要だし、誰かが教えてあげないと分からないと思うのー」
「はぁ?俺はリーンセンパイにカズラさんの店紹介してもらったじゃん?」
「僕とリーンはこれでも商人の家に生まれたからね。ベイクの商人の多くとは元々顔見知りなんだよ。
それに10等級、いやみんな9等級になったのかな?どちらにしろ、駆け出しの冒険者はあまりお金を持っているとは思われてないだろうからね。魔法薬屋やスキル神殿の利用を勧める人もなかなかいないと思う」
「……お前らギルドの訓練受けてるだろ?オーサンはなにか言ってこなかったのか?」
あのハゲ、俺にはやたらと進め進めとか抜かしてた癖に、子供達には甘々じゃねぇのか?
「オーサンには5階層くらいまで戦えるんじゃないかって。でもトーマが用意してくれたポーションのお金とか、スキル神殿の利用料とか聞いたら怖くなっちゃって……。」
「俺たちはポーターの仕事のおかげでそれなりにお金を稼ぐことは出来たけど、あのお金はなるべく使わずに取っておこうって決めたんだ。なにが起こるかわからないし」
「……ちなみにお前たち宿は?まだ救貧院に泊まってるのか?」
「そうだよ?院ならお金かからないし。俺とか院をでた何人かは『ベイクの入り口亭』で泊まってる。1泊銅板8枚の部屋に5人で」
「……3階層では安定してるって聞いたけど、なんでそこまで節約するんだ?この人数で3階層回れば、1人当たりでも銀貨数枚はいくはずだろ?」
ちょっとうろ覚えだが、俺たちは3人でも1日当たり銀板3枚くらいは行ったはずだ。持てる荷物の量を考えても18人ならずっと稼げるはず。
「ん~。多い日なら銀貨3枚くらい。少ないときは銀貨1枚くらいかなぁ?そんなに稼げてないよ?3階層で戦うと武器も修理しなきゃ駄目だし。
それでも毎日ちょっとずつお金が貯められてるし、今までよりずっといいよ!お金を貯められるなんて思ってなかったし!」
うぅ、そんなレベルのことをすっげぇ良い笑顔で言われると言葉が出なくなるわ……。
オーサンに文句言ったり、こいつらの考えが甘いとか思っちゃったけど、先入観や育った環境のせいで卑屈になりすぎてる感じか。そしてそれがこの世界の子供たちの常識っぽい。
よし。やっぱ無理矢理にでも変えていこう。若いうちの苦労は買ってでもしろとは言うけど、リンカーズでは努力の仕方を間違えるのは結構致命的だ。
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あー、一応オーサンには後で軽く謝っておこうかな……?
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