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7章 更なる強さを求めて
166 40階層への道
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救貧院でも好意的に受け止めて貰えてホッとした。孤児院の責任者が実は子供を食い物に……、なんて話はよく見たもんな。WEB創作でだけど。
少なくともクレーレさんは本気で子供達を心配しているように見えたし、嘘をついているようにも思えなかった。というかリヴァーブ王国の大人は、基本的には優しいんだよな。社会制度の方が少し歪っていう印象だわ。
「ああトーマ。みんなには1回迷宮に入ってもらって、終ったら冒険者ギルドで待ってもらうよう言っておいたからね。父さんと母さんは食材を買いに出かけたよ。今日から大人数だから」
「あ、待ち合わせすんの忘れてたな。サンキューシン。ジーンさんたちにもあとでちゃんと話しないとなぁ」
うちのメンバーしか居なくてちょうどいい。迷宮に向かう前にスクロールを確認して覚えてしまおう。
全部生活魔法だったので、それぞれ覚えていないものを習得する。そして今回初めて見る『土魔法』がドロップしていたので、これは俺が優先させてもらった。
土魔法
土属性の影響が最も強い、生活魔法の1つ。
自身の魔力を代償に、土の生成、設置、干渉、操作を行使することが出来る。
鉱物は対象外。
一定以上の硬度を持たせることは出来ない。
これで4属性が揃ったことになる。試してみたいけど、迷宮に入る前に魔力を消費するのはやめておくべきか。
土の生成。これって色々出来そうなので、試すのが楽しみだ。
36階層に戻って参りました。2度目の探索も張り切っていこー。
俺のスキルの必要なSPは最低でも500なので、俺自身はどうやっても新しいスキルを得ることは出来ないけど、40階層までのSP次第で他のメンバーがいくつかスキル覚えられそうだよね。特にハルには影響が大きいはず。
36階層の魔物は『闇影虎』。海老ではなく大型の虎だ。体毛は真っ黒で、素早い動き、牙と爪による攻撃を得意とする。巧みに気配を消して背後に回ったり、他の魔物に紛れて襲ってきたりする。個体としての戦闘力も、群れで連携する能力も高い。今の俺たちにはさほど怖い相手ではないが、能力が高い水準でまとまっていて、バランスの良い魔物だ。
ドロップアイテムは『虎の毛皮』。主に服や防具などに利用される。単価は210リーフ。
37階層。中の人など居ない漆黒の鎧『暗黒騎士』。銀板級相当の鎧と武装で襲ってくる彷徨う鎧さん。所持している武器は個体によって変わり、片手剣からメイス、果ては弓持ちまで出てくることがある。流石に攻撃魔法使いは居ないようだが。
武器の扱いもそれなりに巧みで、少なくとも以前戦った6等級の先輩方よりも技術が上に感じる。俺たちは装備で上回っているから一撃で鎧を切り裂けるけど、火力が足りずに仕留めるのに時間がかかると、技術と耐久力で圧殺されそうだ。
ドロップアイテムは『混合鉄』。金属の合金化の際に繋ぎとして用いられる素材とのこと。1つ300リーフ也。
38階層の魔物は、トナカイに見せかけてトナカイじゃない『流星鹿』。大木の枝みたいな立派な角を持っており、その角が魔法の発動体となり、水属性の魔力弾を雨あられといった感じで撃ちまくってくる。reinじゃなくてrainらしい。
魔力弾は1発の威力は低めだけど、雨のように撃たれ続けると流石に危険だ。射程が短めなのがせめてもの救いか。接近したら角で応戦してくる、オールレンジに対応した魔物だ。弱点は比較的防御力が低いところか。
盾役が注意を引いたり、防御魔法で弾幕を防ぐのが一般的らしい。うちのパーティは正面から弾幕掻い潜って仕留めていたが。
ドロップアイテムは食用肉(鹿)。俺はまだ口にしたことがないらしい高級肉なんだそうだ。単価は200リーフ。肉1つで迷宮の安らぎ亭に泊まれてしまうな。
39階層。どう見てもプテラノドンな『弱飛竜』さん。全長2メートルはありそうな巨体で空を飛びまわり、尖ったクチバシ、鋭い爪で襲い掛かってくる。更には上空からファイアブレスまで撃ってくるという暴れっぷりだ。上空に攻撃する手段が無いと、一方的に嬲られてしまう。
最大射程のスネークソードやフレイムアローなどが効果的で、今のシンには少し苦手な相手のようだ。
ドロップアイテムは『嘴』。槍の素材に用いたり、矢として使用したりするらしい。単価180リーフ。
40階層の魔物はデバッファーの『重縛犬魔』。見た目は大型犬、大きさは成人男性よりちょっと大きいくらい。遠吠えのような魔法で、任意の相手の動作を阻害してくる。純粋な魔法なので音魔法による防御は出来ず、魔法を食らうと重力が増したように、動作全てが重く感じられる。ブレスエレメントと違って、妨害系の支援タイプだ。
ゲームでは強化や弱体魔法って珍しくも無いけど、実際に弱体魔法を喰らってみるとストレスが凄まじい。自分の体を思い通りに動かせなくなるっていうのは、こんなにも苛々するものなのか。
ということで、出てきたら最優先で殲滅することにした。動作阻害を受けていると危険性も増すわけだし、心情的にも真っ先に抹殺したくなるので仕方ない。
ドロップアイテムは『重量魔石』。打撃武器の重量を増したり、防具の軽量化に使ったりするらしい。お値段250リーフ。
強化、弱体系を操る相手ってのは凄く戦いにくいな。ストレスも溜まるし。まぁハロイツァ相手にしたときは俺がデバフ要員だったわけだが。
自分がやられて初めて分かる、デバフの面倒臭さ。
41階層のフラグはちゃんと立てておく。35~40階層の戦闘でSPが160ちょっと増えている。このペースで稼げるなら、そりゃ5000SPとか必要になりますわなぁ。
これでハルは400SP超えたのかな?祝福の儀が楽しみだ。
栄光の運び手もどこまで覚えられるかなぁ?100SPは超えてそうだけど。
少なくともクレーレさんは本気で子供達を心配しているように見えたし、嘘をついているようにも思えなかった。というかリヴァーブ王国の大人は、基本的には優しいんだよな。社会制度の方が少し歪っていう印象だわ。
「ああトーマ。みんなには1回迷宮に入ってもらって、終ったら冒険者ギルドで待ってもらうよう言っておいたからね。父さんと母さんは食材を買いに出かけたよ。今日から大人数だから」
「あ、待ち合わせすんの忘れてたな。サンキューシン。ジーンさんたちにもあとでちゃんと話しないとなぁ」
うちのメンバーしか居なくてちょうどいい。迷宮に向かう前にスクロールを確認して覚えてしまおう。
全部生活魔法だったので、それぞれ覚えていないものを習得する。そして今回初めて見る『土魔法』がドロップしていたので、これは俺が優先させてもらった。
土魔法
土属性の影響が最も強い、生活魔法の1つ。
自身の魔力を代償に、土の生成、設置、干渉、操作を行使することが出来る。
鉱物は対象外。
一定以上の硬度を持たせることは出来ない。
これで4属性が揃ったことになる。試してみたいけど、迷宮に入る前に魔力を消費するのはやめておくべきか。
土の生成。これって色々出来そうなので、試すのが楽しみだ。
36階層に戻って参りました。2度目の探索も張り切っていこー。
俺のスキルの必要なSPは最低でも500なので、俺自身はどうやっても新しいスキルを得ることは出来ないけど、40階層までのSP次第で他のメンバーがいくつかスキル覚えられそうだよね。特にハルには影響が大きいはず。
36階層の魔物は『闇影虎』。海老ではなく大型の虎だ。体毛は真っ黒で、素早い動き、牙と爪による攻撃を得意とする。巧みに気配を消して背後に回ったり、他の魔物に紛れて襲ってきたりする。個体としての戦闘力も、群れで連携する能力も高い。今の俺たちにはさほど怖い相手ではないが、能力が高い水準でまとまっていて、バランスの良い魔物だ。
ドロップアイテムは『虎の毛皮』。主に服や防具などに利用される。単価は210リーフ。
37階層。中の人など居ない漆黒の鎧『暗黒騎士』。銀板級相当の鎧と武装で襲ってくる彷徨う鎧さん。所持している武器は個体によって変わり、片手剣からメイス、果ては弓持ちまで出てくることがある。流石に攻撃魔法使いは居ないようだが。
武器の扱いもそれなりに巧みで、少なくとも以前戦った6等級の先輩方よりも技術が上に感じる。俺たちは装備で上回っているから一撃で鎧を切り裂けるけど、火力が足りずに仕留めるのに時間がかかると、技術と耐久力で圧殺されそうだ。
ドロップアイテムは『混合鉄』。金属の合金化の際に繋ぎとして用いられる素材とのこと。1つ300リーフ也。
38階層の魔物は、トナカイに見せかけてトナカイじゃない『流星鹿』。大木の枝みたいな立派な角を持っており、その角が魔法の発動体となり、水属性の魔力弾を雨あられといった感じで撃ちまくってくる。reinじゃなくてrainらしい。
魔力弾は1発の威力は低めだけど、雨のように撃たれ続けると流石に危険だ。射程が短めなのがせめてもの救いか。接近したら角で応戦してくる、オールレンジに対応した魔物だ。弱点は比較的防御力が低いところか。
盾役が注意を引いたり、防御魔法で弾幕を防ぐのが一般的らしい。うちのパーティは正面から弾幕掻い潜って仕留めていたが。
ドロップアイテムは食用肉(鹿)。俺はまだ口にしたことがないらしい高級肉なんだそうだ。単価は200リーフ。肉1つで迷宮の安らぎ亭に泊まれてしまうな。
39階層。どう見てもプテラノドンな『弱飛竜』さん。全長2メートルはありそうな巨体で空を飛びまわり、尖ったクチバシ、鋭い爪で襲い掛かってくる。更には上空からファイアブレスまで撃ってくるという暴れっぷりだ。上空に攻撃する手段が無いと、一方的に嬲られてしまう。
最大射程のスネークソードやフレイムアローなどが効果的で、今のシンには少し苦手な相手のようだ。
ドロップアイテムは『嘴』。槍の素材に用いたり、矢として使用したりするらしい。単価180リーフ。
40階層の魔物はデバッファーの『重縛犬魔』。見た目は大型犬、大きさは成人男性よりちょっと大きいくらい。遠吠えのような魔法で、任意の相手の動作を阻害してくる。純粋な魔法なので音魔法による防御は出来ず、魔法を食らうと重力が増したように、動作全てが重く感じられる。ブレスエレメントと違って、妨害系の支援タイプだ。
ゲームでは強化や弱体魔法って珍しくも無いけど、実際に弱体魔法を喰らってみるとストレスが凄まじい。自分の体を思い通りに動かせなくなるっていうのは、こんなにも苛々するものなのか。
ということで、出てきたら最優先で殲滅することにした。動作阻害を受けていると危険性も増すわけだし、心情的にも真っ先に抹殺したくなるので仕方ない。
ドロップアイテムは『重量魔石』。打撃武器の重量を増したり、防具の軽量化に使ったりするらしい。お値段250リーフ。
強化、弱体系を操る相手ってのは凄く戦いにくいな。ストレスも溜まるし。まぁハロイツァ相手にしたときは俺がデバフ要員だったわけだが。
自分がやられて初めて分かる、デバフの面倒臭さ。
41階層のフラグはちゃんと立てておく。35~40階層の戦闘でSPが160ちょっと増えている。このペースで稼げるなら、そりゃ5000SPとか必要になりますわなぁ。
これでハルは400SP超えたのかな?祝福の儀が楽しみだ。
栄光の運び手もどこまで覚えられるかなぁ?100SPは超えてそうだけど。
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