234 / 580
7章 更なる強さを求めて
204 妖怪ハンマー爺
しおりを挟む
ホムロの店の前でゲートを発動。
あまり見られない方がいいかなぁとも思ったんだけど、今さらどうでもいいかなって。
俺が空間魔法を使えるのなんて、とっくに知れ渡ってるだろうからな。
それに空間魔法はあまり戦闘には使えないから、バレてもさほど問題は無い。ジャンプは見せないけどね。
全員移動出来るかちょっと不安だったけど、問題なく全員でミルズレンダに来ることが出来た。
少人数ならさほど消費魔力は増えない感じだな。
恐らく一定の人数から、ドカンと消費魔力増えるんだろうなぁ。
皆は初めて訪れた街に興味津々といった様子だけど、俺はもうこの街に良い印象が全くないんだよね。
観光する気も無いのでマーサの店に直行する。
「マーサー?いるー?迎えに来たけどー」
店の扉は閉まってないのでいるとは思うんだけど。
「あ、トーマ!わりぃ逃げろっ!!」
「きぃぃぃぃぃさぁぁぁぁぁぁまぁぁぁぁぁぁかぁぁぁぁぁぁあああああっ!!!」
店の中から物凄い勢いでクソでかいハンマーを振り被りながら、金髪のジジイが襲い掛かってきた。
襲い掛かってきたって事は撃退していいんだろうけど、この人ってまぁ、間違いなく例のお爺ちゃんだろうね……。
お爺ちゃんが振り下ろしてきたクソデカハンマーを躱す。
う~ん、武勇伝が広まっているのがわかる。年の割りに動きが良い。
「避けるんじゃねぇぇぇぇぇえええええええ」
ハンマーに魔法効果が付与されてる可能性もあるから、余裕を見せて最小の動きで躱す、みたいな見切りムーブするのは危険だよな。なるべく距離を取るように回避する。
「おーいマーサー?避けるなって言われたけど、殺しちゃっても構わないのこの人?」
「サラッと人の身内を殺すとか言うんじゃねぇよ!?淡々と聞いてくるのがこえぇんだよ!!」
「あああああ!!?
やれるもんならやってみやがれええええええええ!!!」
「って言ってるけど駄目?あ、じゃあハンマーは?
一応仕事道具だと思って遠慮してんだけど、これ以上繰り返すならこのハンマー破壊しちゃうけどいい?」
「シルバーライト級が作ったハンマーを壊せるとも思わねぇけど……。
まぁその金槌は仕事道具じゃなくて武器だからな。仕事道具ってワケじゃねぇから遠慮はいらねぇぞ!」
「だってさ爺さん。最終勧告だ。今すぐ攻撃やめないなら、そのハンマー破壊するぞ」
「だからやれるもんならやっ」
過剰強化、アクセラレイト同時発動。止まっているハンマー目掛けてウォーハンマーで全力の連撃。
超硬度のハンマー同士がぶつかって爆音が発生する。
うおおおおうるせぇぇ音魔法先生お願いします!
スキルを切ってハンマーを見ると、持ち手を残して上の部分は消失した模様。
このジジイも弱くは無かったけど、現役で深階層域潜ってる冒険者舐めんなよ。
「ってみろおおおおおおおおぉぉぉぉぉ…………。お?」
振り下ろしたハンマーの先がなくなってバランスを崩したジジイが、俺に向かって倒れ掛かってくる。
もちろん抱きとめて差し上げよう。拳で。
「ぶえええええ!?」
右拳を思いっきり顔面に叩きつける。
相手がマーサの祖父だろうが知ったことか。
殺意を持って攻撃してきた相手に遠慮なんかする気は無い。
「ちょちょちょ!!?そこで殴るか普通!!?」
「は?本気で殺しに来た相手だぞ?むしろ穏便に済ませてやったくらいだけど?
不満だったら今すぐ警備隊に突き出して、犯罪奴隷に落としてやっても良いけど?
……ああ、ミルズレンダでは裁けないっていうなら、警備隊が来る前に殺したほうがいいのか?」
「待ってくれ!!マジで待ってくれ!!ジジイもさっさと立て!!立って謝れ!!
こいつ冗談でもなんでもなくマジでジジイ殺す気だぞ!!?」
「ワ、ワシを殺すだと!!?さっきの爆音を聞いて、すぐに警備隊が駆けつけるぞ!!
貴様こそ犯罪奴隷に落としてやるわっ!!!」
「ああ、その音なら俺が一瞬で消したから、多分周囲には聞こえてないよ。
じゃ、遺言は終わったな?まぁそんだけ長生きしたなら充分大往生だ。お疲れさん」
「待って待って待ってくれえええええ!!ジジイも謝れええええ!!!音なんか全くしてねぇんだよ!!警備隊なんか来るわけねぇだろ!!待って、トーマまじで待って!!今謝るから!!今謝らせるから!!
ジジイいつまで黙ってんだテメェはよおおおおおおお!!!」
「ぐへぇぇぇぇぇ!!?」
あら?なんかマーサが馬乗りになってジジイを全力で殴り始めたな。
「マーサルちゃん待って!?殴るの止めて!?ワシお前のおじいちゃんだよ!?なんで殴られてるの!?痛い!!痛いからやめてえええ!!」
「ジジイがトーマに謝るまで殴るのやめねぇからな!!死にたくなけりゃさっさと謝れクソジジイがぁ!!」
「あ、一応言っておくけど、お前の大声周囲に聞こえてないからな。警備隊を期待してんなら無駄だぞ?
馬鹿馬鹿しくなってきたから、俺がお前を斬る前に謝んなかったら素直に死ね」
「すみませんでしたああああああああああああ!!!」
んだよ秒で謝れんなら無駄な時間かけんじゃねぇよ。
「トーマ……。この通りジジイも謝ったから、許してやってくんねぇか!
こんなクソジジイでも、私にとっちゃ身内であり師匠なんだよ!」
「その身内であり師匠とやらが、マーサの現状を放置してたのはなんでなんだ?
それでようやくミルズレンダから逃れようってしてるところを邪魔にしにきたのがお前の師匠で身内?
マーサ。そこのジジイはお前の敵の間違いだろ。情に流されんな。本当にそいつは身内なのか?鍛冶が出来ないお前に何もせずに、これから先もお前に鍛冶をさせないように仕向けてきたコイツがお前の身内?」
ミルズレンダの職人だかなんだか知らねぇが、自分の都合で振り回して苦しんでる孫を救わない祖父に存在価値なんてねぇだろ。
「あー……。道理でトーマが容赦ないと思ったよ。
マーサルシリルさんの話を聞いて、真っ先に身内の行動が許せなかったんだねトーマは」
「トーマは家族でも何でもない人を今までいっぱい助けてきたから。
なんだか今までで一番怒ってたかもしれないね」
「そうですね。敵に容赦をしないのは元々ですけど。
マーサルシリルさんの身内じゃなくて、完全に敵認定でしたね。
襲い掛かってこられたので、殺す大義名分が出来たくらいに思ってそうです」
「うん。やっぱりトーマが一番怖いと思うな。
でもまぁ……。うん。私もトーマの気持ちは分かるかな」
いやいやみんな誤解してるよ。
俺はこのジジイがマーサを助けなかったから怒ってんじゃないんだよ。
多分コイツが主犯だから、許せないんだよね。
「そんじゃマーサ。ジジイ。さっさと話せ。対応を間違えた瞬間寿命を迎えると思えよ?
黙ってても死んでもらうぞ。グズグズしてんじゃねぇ」
ただでさえクソみたいな街だってのに、これ以上イラつかせるのは勘弁してくれ。
俺だって別に、人を殺したいなんて思ってねぇんだからさ。
あまり見られない方がいいかなぁとも思ったんだけど、今さらどうでもいいかなって。
俺が空間魔法を使えるのなんて、とっくに知れ渡ってるだろうからな。
それに空間魔法はあまり戦闘には使えないから、バレてもさほど問題は無い。ジャンプは見せないけどね。
全員移動出来るかちょっと不安だったけど、問題なく全員でミルズレンダに来ることが出来た。
少人数ならさほど消費魔力は増えない感じだな。
恐らく一定の人数から、ドカンと消費魔力増えるんだろうなぁ。
皆は初めて訪れた街に興味津々といった様子だけど、俺はもうこの街に良い印象が全くないんだよね。
観光する気も無いのでマーサの店に直行する。
「マーサー?いるー?迎えに来たけどー」
店の扉は閉まってないのでいるとは思うんだけど。
「あ、トーマ!わりぃ逃げろっ!!」
「きぃぃぃぃぃさぁぁぁぁぁぁまぁぁぁぁぁぁかぁぁぁぁぁぁあああああっ!!!」
店の中から物凄い勢いでクソでかいハンマーを振り被りながら、金髪のジジイが襲い掛かってきた。
襲い掛かってきたって事は撃退していいんだろうけど、この人ってまぁ、間違いなく例のお爺ちゃんだろうね……。
お爺ちゃんが振り下ろしてきたクソデカハンマーを躱す。
う~ん、武勇伝が広まっているのがわかる。年の割りに動きが良い。
「避けるんじゃねぇぇぇぇぇえええええええ」
ハンマーに魔法効果が付与されてる可能性もあるから、余裕を見せて最小の動きで躱す、みたいな見切りムーブするのは危険だよな。なるべく距離を取るように回避する。
「おーいマーサー?避けるなって言われたけど、殺しちゃっても構わないのこの人?」
「サラッと人の身内を殺すとか言うんじゃねぇよ!?淡々と聞いてくるのがこえぇんだよ!!」
「あああああ!!?
やれるもんならやってみやがれええええええええ!!!」
「って言ってるけど駄目?あ、じゃあハンマーは?
一応仕事道具だと思って遠慮してんだけど、これ以上繰り返すならこのハンマー破壊しちゃうけどいい?」
「シルバーライト級が作ったハンマーを壊せるとも思わねぇけど……。
まぁその金槌は仕事道具じゃなくて武器だからな。仕事道具ってワケじゃねぇから遠慮はいらねぇぞ!」
「だってさ爺さん。最終勧告だ。今すぐ攻撃やめないなら、そのハンマー破壊するぞ」
「だからやれるもんならやっ」
過剰強化、アクセラレイト同時発動。止まっているハンマー目掛けてウォーハンマーで全力の連撃。
超硬度のハンマー同士がぶつかって爆音が発生する。
うおおおおうるせぇぇ音魔法先生お願いします!
スキルを切ってハンマーを見ると、持ち手を残して上の部分は消失した模様。
このジジイも弱くは無かったけど、現役で深階層域潜ってる冒険者舐めんなよ。
「ってみろおおおおおおおおぉぉぉぉぉ…………。お?」
振り下ろしたハンマーの先がなくなってバランスを崩したジジイが、俺に向かって倒れ掛かってくる。
もちろん抱きとめて差し上げよう。拳で。
「ぶえええええ!?」
右拳を思いっきり顔面に叩きつける。
相手がマーサの祖父だろうが知ったことか。
殺意を持って攻撃してきた相手に遠慮なんかする気は無い。
「ちょちょちょ!!?そこで殴るか普通!!?」
「は?本気で殺しに来た相手だぞ?むしろ穏便に済ませてやったくらいだけど?
不満だったら今すぐ警備隊に突き出して、犯罪奴隷に落としてやっても良いけど?
……ああ、ミルズレンダでは裁けないっていうなら、警備隊が来る前に殺したほうがいいのか?」
「待ってくれ!!マジで待ってくれ!!ジジイもさっさと立て!!立って謝れ!!
こいつ冗談でもなんでもなくマジでジジイ殺す気だぞ!!?」
「ワ、ワシを殺すだと!!?さっきの爆音を聞いて、すぐに警備隊が駆けつけるぞ!!
貴様こそ犯罪奴隷に落としてやるわっ!!!」
「ああ、その音なら俺が一瞬で消したから、多分周囲には聞こえてないよ。
じゃ、遺言は終わったな?まぁそんだけ長生きしたなら充分大往生だ。お疲れさん」
「待って待って待ってくれえええええ!!ジジイも謝れええええ!!!音なんか全くしてねぇんだよ!!警備隊なんか来るわけねぇだろ!!待って、トーマまじで待って!!今謝るから!!今謝らせるから!!
ジジイいつまで黙ってんだテメェはよおおおおおおお!!!」
「ぐへぇぇぇぇぇ!!?」
あら?なんかマーサが馬乗りになってジジイを全力で殴り始めたな。
「マーサルちゃん待って!?殴るの止めて!?ワシお前のおじいちゃんだよ!?なんで殴られてるの!?痛い!!痛いからやめてえええ!!」
「ジジイがトーマに謝るまで殴るのやめねぇからな!!死にたくなけりゃさっさと謝れクソジジイがぁ!!」
「あ、一応言っておくけど、お前の大声周囲に聞こえてないからな。警備隊を期待してんなら無駄だぞ?
馬鹿馬鹿しくなってきたから、俺がお前を斬る前に謝んなかったら素直に死ね」
「すみませんでしたああああああああああああ!!!」
んだよ秒で謝れんなら無駄な時間かけんじゃねぇよ。
「トーマ……。この通りジジイも謝ったから、許してやってくんねぇか!
こんなクソジジイでも、私にとっちゃ身内であり師匠なんだよ!」
「その身内であり師匠とやらが、マーサの現状を放置してたのはなんでなんだ?
それでようやくミルズレンダから逃れようってしてるところを邪魔にしにきたのがお前の師匠で身内?
マーサ。そこのジジイはお前の敵の間違いだろ。情に流されんな。本当にそいつは身内なのか?鍛冶が出来ないお前に何もせずに、これから先もお前に鍛冶をさせないように仕向けてきたコイツがお前の身内?」
ミルズレンダの職人だかなんだか知らねぇが、自分の都合で振り回して苦しんでる孫を救わない祖父に存在価値なんてねぇだろ。
「あー……。道理でトーマが容赦ないと思ったよ。
マーサルシリルさんの話を聞いて、真っ先に身内の行動が許せなかったんだねトーマは」
「トーマは家族でも何でもない人を今までいっぱい助けてきたから。
なんだか今までで一番怒ってたかもしれないね」
「そうですね。敵に容赦をしないのは元々ですけど。
マーサルシリルさんの身内じゃなくて、完全に敵認定でしたね。
襲い掛かってこられたので、殺す大義名分が出来たくらいに思ってそうです」
「うん。やっぱりトーマが一番怖いと思うな。
でもまぁ……。うん。私もトーマの気持ちは分かるかな」
いやいやみんな誤解してるよ。
俺はこのジジイがマーサを助けなかったから怒ってんじゃないんだよ。
多分コイツが主犯だから、許せないんだよね。
「そんじゃマーサ。ジジイ。さっさと話せ。対応を間違えた瞬間寿命を迎えると思えよ?
黙ってても死んでもらうぞ。グズグズしてんじゃねぇ」
ただでさえクソみたいな街だってのに、これ以上イラつかせるのは勘弁してくれ。
俺だって別に、人を殺したいなんて思ってねぇんだからさ。
1
あなたにおすすめの小説
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる