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8章 異風の旋律
閑話025 新しい時代② ※マーサルシリル視点
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トーマとベイクに同行し、ベイクの武器屋の主人と引き合わせてもらった。
史上最高峰の職人と言われた私に向かって、勉強させてもらうんだな、とあっさりと言い放つトーマ。
いったいどんな職人なんだろうな? 楽しみで仕方ねぇ。
トーマは武器屋に私を置いて、さっさと移動してしまった。
固まる私と、ホムロと呼ばれた武器屋店主。
とりあえずどうぞと店に通され、私がベイクに来た経緯を話した。
「俺がミルズレンダを出た後に、あそこはそんなに腐っちまったのか……。
ま、俺もミルズレンダでは生きていけなかった職人だからな。なにも言えることはねぇが」
「なぁ。ホムロはなんで金にならない駆け出し共を相手にしようと思ったんだ……?
技術を高めて、職人として上を目指そうとは思わなかったのはなんでなんだ……?」
失礼な事を言っている自覚はあった。それでも単純に好奇心のほうが勝った。
「ははは! そんなの決まってらぁ! 自分に才能が無かったからだぜ!
俺は昔っから臆病者の慎重派でよ。自分が信じられると思ったものしか信じねぇんだ。
本気で何年も職人として修行したんだがよ。職人として上にいける才能があるとは、俺には信じられなかったんだ」
自分には才能が無いと笑って話せる職人なんて、ミルズレンダにはいなかったな。
「俺はガキの頃からそういう性分でな。なにか1つの事に集中しようにも、周りばっかり気になっちまうような奴だった。
スキルを得るために長いこと冒険者やってた時も、店を開くために鍛冶修行をしてた時も、周りのことばかり見てたんだ。
ま、だから冒険者としても職人としても、大成しなかったんだろうな」
昔を懐かしんでいるような、遠い目をしながらホムロは語る。
「マーサさんやミルズレンダの連中は、あまり意識したことがないかも知れねぇけどよ。世の中って奴は、才能がない奴のほうが大半なのさ。
1番になれる奴ってのは当たり前だけど1人しかいなくてよ、他は全部敗北者の2級品ってワケだ。
俺自身が何の才能も無い無能で苦労したからよ。だからこそ、そんな奴等向けの店を開いてみたくなったんだよ。
ミルズレンダの職人に言わせれば、俺は修行から逃げた敗北者ってことになるだろうがな」
「……敗北者なんて言う割には、随分楽しそうに語ってるじゃねぇか」
「そりゃそうだ! ミルズレンダの一流職人なんて、ひと握りの冒険者にしか求められてねぇんだからな!
俺の店は、ベイクじゃ冒険者ギルドに優良店って認定されてて、冒険者にも評判がいいんだぜ?
確かにミルズレンダの職人に認められるような店じゃねぇが、俺の店は必要とされる奴にちゃんと認められた店なんだよ。それ以上に何を望むってんだ?」
ミルズレンダの職人が、一部にしか必要とされていない……?
「勿論マーサさんやミルズレンダの一流職人が必要ないなんて、そこまで極端な事を言うつもりはないぜ?
でもよ、装備品なんて誰かに使ってもらって、初めて意味を持つもんだろうが。
職人が客を選ぶようなこと、いつまで続けるんだって話だ。
金にならねぇ駆け出しこそが、一番装備を必要としてんのによぉ」
「で、でもホムロも職人ならよ。自分の装備をなるべく強い冒険者に使って欲しいって気持ちも、分かるんじゃねぇのか?」
「そりゃ勿論そうだぜ。自分が用意した装備品を、どこぞのボンクラに使って欲しくねぇってのは俺だって一緒だ。
だがよ。どんな天才だって、始めから自分1人で何でもできるわけじゃねぇだろ? マーサさんにだって誰かに師事して修行した時期だってあっただろ?
なんで職人どもはそのことを忘れちまうんだろうな? 今はボンクラでもよ。生きてりゃすげぇ冒険者になることだってあり得るだろうが」
「職人が……、客を育てるっていうのか……?」
「平たく言えばそういうこったな。
正直言わせてもらうけどよ。マーサさんの冷遇の話を聞いた時、馬鹿じゃねぇのかって思ったぜ?
考えてもみろよ。腕の良い職人が駆け出し冒険者に協力してやれば、スキルを取得するのがかなり早くなるんだぜ?
自分がスキル取得に時間がかかったから、元々スキルを持ってるマーサさんがズリいって? お前ら職人が駆け出しを支援してやれば、その苦労は格段に減るんだぜ、って言いたくなっちまうわ。
ミルズレンダの職人どもは、マーサさんに嫉妬しながらも、自分たちがスキル取得の苦労の一因になってるって事に気付いてねぇんだよ」
そんなこと、考えたことも無かった……。
職人はただひたすらに腕を磨くことこそが正しいと信じていた……。
そのミルズレンダの姿勢こそが、スキル取得の妨げになっていた……?
「別にミルズレンダの考え方が全部間違ってる、なんて言いたいわけじゃねぇよ。
ウチみたいな武器屋が、各街に1つずつくらいあってもいいんじゃねぇかって話だよ。
へっ、あんまり言いたかねぇがよ。俺の考えの正当性はトーマが証明してくれたからな。
アイツは冒険者になってまだ1年も経ってねぇってのによ。瞬く間に駆け上っちまったもんだぜ」
ホムロは突然笑い始めた。
トーマの話をするのが、楽しくて仕方がないかのように。
「アイツが初めてウチの店に来た日の事はよく覚えてんだ。武器屋に来たってのに銀貨1枚しか予算がねぇなんて、ミルズレンダだったら追い出されてんだろうな?
アイツの冒険者生活はよ。銅板8枚の棍棒から始まったんだ。それが今や、史上最高峰の職人と言われた、マーサルシリルを捕まえるほどの冒険者になっちまった。
そしてトーマに感化された冒険者が、大量にウチの顧客になってくれてんだよ。
俺は職人としても武器屋としても大成出来なかったがよ。大成した冒険者の手伝いは出来たんだよ。
才能がなくて1番になれない俺が、一流の職人と同じ場所を目指す意味なんてねぇんだ」
ホムロの話を聞いていて、私は衝撃を受けながらも、凄まじい羞恥心に襲われていた。
ミルズレンダで自由に鍛冶が出来ない? 師匠が、アルが、いつか何とかしてくれる?
ホムロに比べて、私はなんて怠惰で傲慢だったんだろうと思い知らされた。
そう、職人と冒険者は対等でなければいけない。
私は鍛冶が出来ないと言いながら、私の腕を振るうに相応しい客を選別していたんじゃないのか……!?
トーマがホムロに学べと言った意味が分かってくる。
これからの時代、常識も発想も変わってくるんだ。
私にホムロを目指せと言っているわけじゃないんだろう。
ホムロみたいな考えもあるんだと、私に提示しているんだ。
その後迎えに来たトーマと一緒にミルズレンダに行く。
商工ギルドではゼルのじいちゃんも居て、私の冷遇の真相を明かされる事になった。
頭が燃えるかと思うほどの怒りを覚えたけど、それ以上に感じたのは失望だった。
俺が育ったミルズレンダは、俺を育てた職人都市は、こんな場所に成り果ててしまったのかと。
トーマが興味を無くしたのが良くわかる。
こんな場所、もう何の価値もない。
史上最高峰の職人と言われた私に向かって、勉強させてもらうんだな、とあっさりと言い放つトーマ。
いったいどんな職人なんだろうな? 楽しみで仕方ねぇ。
トーマは武器屋に私を置いて、さっさと移動してしまった。
固まる私と、ホムロと呼ばれた武器屋店主。
とりあえずどうぞと店に通され、私がベイクに来た経緯を話した。
「俺がミルズレンダを出た後に、あそこはそんなに腐っちまったのか……。
ま、俺もミルズレンダでは生きていけなかった職人だからな。なにも言えることはねぇが」
「なぁ。ホムロはなんで金にならない駆け出し共を相手にしようと思ったんだ……?
技術を高めて、職人として上を目指そうとは思わなかったのはなんでなんだ……?」
失礼な事を言っている自覚はあった。それでも単純に好奇心のほうが勝った。
「ははは! そんなの決まってらぁ! 自分に才能が無かったからだぜ!
俺は昔っから臆病者の慎重派でよ。自分が信じられると思ったものしか信じねぇんだ。
本気で何年も職人として修行したんだがよ。職人として上にいける才能があるとは、俺には信じられなかったんだ」
自分には才能が無いと笑って話せる職人なんて、ミルズレンダにはいなかったな。
「俺はガキの頃からそういう性分でな。なにか1つの事に集中しようにも、周りばっかり気になっちまうような奴だった。
スキルを得るために長いこと冒険者やってた時も、店を開くために鍛冶修行をしてた時も、周りのことばかり見てたんだ。
ま、だから冒険者としても職人としても、大成しなかったんだろうな」
昔を懐かしんでいるような、遠い目をしながらホムロは語る。
「マーサさんやミルズレンダの連中は、あまり意識したことがないかも知れねぇけどよ。世の中って奴は、才能がない奴のほうが大半なのさ。
1番になれる奴ってのは当たり前だけど1人しかいなくてよ、他は全部敗北者の2級品ってワケだ。
俺自身が何の才能も無い無能で苦労したからよ。だからこそ、そんな奴等向けの店を開いてみたくなったんだよ。
ミルズレンダの職人に言わせれば、俺は修行から逃げた敗北者ってことになるだろうがな」
「……敗北者なんて言う割には、随分楽しそうに語ってるじゃねぇか」
「そりゃそうだ! ミルズレンダの一流職人なんて、ひと握りの冒険者にしか求められてねぇんだからな!
俺の店は、ベイクじゃ冒険者ギルドに優良店って認定されてて、冒険者にも評判がいいんだぜ?
確かにミルズレンダの職人に認められるような店じゃねぇが、俺の店は必要とされる奴にちゃんと認められた店なんだよ。それ以上に何を望むってんだ?」
ミルズレンダの職人が、一部にしか必要とされていない……?
「勿論マーサさんやミルズレンダの一流職人が必要ないなんて、そこまで極端な事を言うつもりはないぜ?
でもよ、装備品なんて誰かに使ってもらって、初めて意味を持つもんだろうが。
職人が客を選ぶようなこと、いつまで続けるんだって話だ。
金にならねぇ駆け出しこそが、一番装備を必要としてんのによぉ」
「で、でもホムロも職人ならよ。自分の装備をなるべく強い冒険者に使って欲しいって気持ちも、分かるんじゃねぇのか?」
「そりゃ勿論そうだぜ。自分が用意した装備品を、どこぞのボンクラに使って欲しくねぇってのは俺だって一緒だ。
だがよ。どんな天才だって、始めから自分1人で何でもできるわけじゃねぇだろ? マーサさんにだって誰かに師事して修行した時期だってあっただろ?
なんで職人どもはそのことを忘れちまうんだろうな? 今はボンクラでもよ。生きてりゃすげぇ冒険者になることだってあり得るだろうが」
「職人が……、客を育てるっていうのか……?」
「平たく言えばそういうこったな。
正直言わせてもらうけどよ。マーサさんの冷遇の話を聞いた時、馬鹿じゃねぇのかって思ったぜ?
考えてもみろよ。腕の良い職人が駆け出し冒険者に協力してやれば、スキルを取得するのがかなり早くなるんだぜ?
自分がスキル取得に時間がかかったから、元々スキルを持ってるマーサさんがズリいって? お前ら職人が駆け出しを支援してやれば、その苦労は格段に減るんだぜ、って言いたくなっちまうわ。
ミルズレンダの職人どもは、マーサさんに嫉妬しながらも、自分たちがスキル取得の苦労の一因になってるって事に気付いてねぇんだよ」
そんなこと、考えたことも無かった……。
職人はただひたすらに腕を磨くことこそが正しいと信じていた……。
そのミルズレンダの姿勢こそが、スキル取得の妨げになっていた……?
「別にミルズレンダの考え方が全部間違ってる、なんて言いたいわけじゃねぇよ。
ウチみたいな武器屋が、各街に1つずつくらいあってもいいんじゃねぇかって話だよ。
へっ、あんまり言いたかねぇがよ。俺の考えの正当性はトーマが証明してくれたからな。
アイツは冒険者になってまだ1年も経ってねぇってのによ。瞬く間に駆け上っちまったもんだぜ」
ホムロは突然笑い始めた。
トーマの話をするのが、楽しくて仕方がないかのように。
「アイツが初めてウチの店に来た日の事はよく覚えてんだ。武器屋に来たってのに銀貨1枚しか予算がねぇなんて、ミルズレンダだったら追い出されてんだろうな?
アイツの冒険者生活はよ。銅板8枚の棍棒から始まったんだ。それが今や、史上最高峰の職人と言われた、マーサルシリルを捕まえるほどの冒険者になっちまった。
そしてトーマに感化された冒険者が、大量にウチの顧客になってくれてんだよ。
俺は職人としても武器屋としても大成出来なかったがよ。大成した冒険者の手伝いは出来たんだよ。
才能がなくて1番になれない俺が、一流の職人と同じ場所を目指す意味なんてねぇんだ」
ホムロの話を聞いていて、私は衝撃を受けながらも、凄まじい羞恥心に襲われていた。
ミルズレンダで自由に鍛冶が出来ない? 師匠が、アルが、いつか何とかしてくれる?
ホムロに比べて、私はなんて怠惰で傲慢だったんだろうと思い知らされた。
そう、職人と冒険者は対等でなければいけない。
私は鍛冶が出来ないと言いながら、私の腕を振るうに相応しい客を選別していたんじゃないのか……!?
トーマがホムロに学べと言った意味が分かってくる。
これからの時代、常識も発想も変わってくるんだ。
私にホムロを目指せと言っているわけじゃないんだろう。
ホムロみたいな考えもあるんだと、私に提示しているんだ。
その後迎えに来たトーマと一緒にミルズレンダに行く。
商工ギルドではゼルのじいちゃんも居て、私の冷遇の真相を明かされる事になった。
頭が燃えるかと思うほどの怒りを覚えたけど、それ以上に感じたのは失望だった。
俺が育ったミルズレンダは、俺を育てた職人都市は、こんな場所に成り果ててしまったのかと。
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